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堀口珈琲のコーヒー豆「LCFマンデリン」本音レビューと特徴

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堀口珈琲のコーヒー豆「LCFマンデリン」本音レビューと特徴

忖度のないレビューを行う「山口的おいしいコーヒーブログ」です。

早速ですが、堀口珈琲のLCFマンデリンの正直な感想をレビューします。

ブログ管理人:山口 誠一郎

コーヒーの専門家としてTV出演文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。

堀口珈琲のコーヒー豆「LCFマンデリン」本音レビュー

マイルドな苦味と濃厚なコクが特徴

堀口珈琲のコーヒー豆「LCFマンデリン」本音レビューと特徴

堀口珈琲のコーヒー豆「LCFマンデリン」本音レビューと特徴

価格 1,620円/200g
100gあたり 810円
鮮度 ★★★★★(注文後焙煎)
豆の産地 インドネシア
焙煎度合い 深煎り(フレンチロースト)

ドリップすると、ビターチョコレートのような甘い香りが広がります。

また、抽出時には粉が大きくドーム状に膨らみ、コーヒー豆の鮮度が良いことを示します。

いざ一口飲むと、角のないマイルドな苦味が感じられ、ほのかな甘みが追随します。

さらにもう一口飲み進めると、濃厚なコクと旨味がじんわりと広がります。

マンデリンらしいハーブのような香りは控えめで、深煎りコーヒー特有の香ばしさと黒蜜のようなコクのある甘味が強いです。

美味しいですが、100gあたり810円という値段を考えると、南薫堂のマンデリンフレンチなどのリーズナブルなコーヒー豆でも良いと思います。

理由は、フレンチローストまで焙煎を進めてしまっているため、どっちにしろ豆本来の個性はほとんど消失していること。

こう言ってしまっては何ですが、自分で家でフライパン焙煎しても同じような味に仕上げられるので、マンデリンの生豆を自分で焙煎すればもっとリーズナブルに済みます。

堀口珈琲のLCFマンデリンよりコスパの良いコーヒー豆

堀口珈琲のコーヒー豆「LCFマンデリン」本音レビューと特徴

商品名 きゃろっと 初回お試しセット
価格 2,138円/200g×3種類
100gあたり 356円
鮮度 ★★★★★(注文後焙煎)
豆の産地 パナマ・コスタリカ・インドネシア
焙煎度合い 中煎り〜深煎りのセット

この店の知名度は低いですが、焙煎の大会で優勝実績があるコーヒー豆の専門店です。

この店が初めての方は、初回限定でお試しセットが買えるのですが、このセットに特典としてフレンチローストのマンデリンが同梱されます。

マンデリンを含めて600gものコーヒー豆が入って、100gあたりに換算すると356円です。

カルディ並の値段ですが、豆も新鮮で味も申し分ないので、一旦こちらを試しても良いと思います。

セット内容
パナマ 味のバランスが良い
コスタリカ はちみつのような甘み
マンデリン 
※無料の特典
チョコレートのような甘み
カフェオレとも相性が良い
コーヒー専門家
販売ページのうんちくがやたら長く、胡散臭さを感じますが味は普通に美味しいです

公式サイトで詳細を見る

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そもそもLCFとは?

LCFとは?

LCFとは、堀口珈琲の現会長、堀口俊英氏が立ち上げたスペシャルティコーヒーの生豆を確保するためのグループです。

最高品質のコーヒーを作るために、栽培から精製に至るまでのプロセスを生産農園と協力しています。

そのため、LCFがプロデュースした生豆は一般流通せず、LCF独自のルートでのみ流通するのが大きな特徴です。

豆の輸送もLCFは一般的なコーヒーとは異なる方法を採用しています。

一般的には、赤道直下より数十日もの間、豆を灼熱のなか常温のコンテナで輸送するのですが、これだと日本に到着するまでに豆が劣化する可能性があります。

そのためLCFではリーファーコンテナ(温度をコントロールできるコンテナ)での輸送や、真空パック等のパッケージ輸送などを行います。

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堀口珈琲LCFマンデリンの特徴

堀口珈琲のコーヒー豆「LCFマンデリン」本音レビューと特徴

▲堀口珈琲「LCFマンデリン」

LCFマンデリンとは、「Leading Coffee Family(リーディングコーヒーファミリー)」で取り扱うマンデリンのことです。

例えば、堀口珈琲と同じLCF系列の「横浜元町珈琲」や「Mui」でも同じ生豆を使ったマンデリンを購入できます。

ただし、味の決め手ともいえる「焙煎」に使うマシンは各ショップで異なるので、ここで味が変わってきます。

堀口珈琲のマンデリンと横浜元町珈琲のマンデリンでは、同じ生豆を使っていると思えないほどコクと味の深みが違います。

コーヒー専門家
正直、堀口珈琲の方が断然おいしいです
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焙煎度合いは2種類から選べる

堀口珈琲マンデリン焙煎度合い

シティロースト(中煎り)、フレンチロースト(深煎り)の2種類が用意されています。

カフェオレも楽しむなら深煎り、酸味が効いたコーヒーが好きならシティローストがおすすめです。

なお、今回購入したマンデリンはフレンチローストです。

関連→コーヒー豆のローストや焙煎度合い・焙煎方式ごとの味の違いを解説

煎りムラなく粒も揃っている

LCFマンデリンの状態

LCFマンデリンは粒がきれいに揃っており、煎りムラもみられません。

なお、堀口珈琲で推奨しているフレンチローストの抽出ルールは以下の通り。

  • 150ccの抽出に25gのコーヒー豆を使うこと
  • 抽出時間は3分半
  • 豆の挽き具合は中粗挽き

このレシピだとコーヒー豆を通常の約2倍使うため、かなり濃厚な味わいに仕上がります。

ただ、豆がとてつもないスピードで減っていきます。

期間限定でインドネシアマンデリン・オナンガンジャンも登場

マンデリン "オナンガンジャン

さび病(コーヒーノキの病気)の甚大な被害とその後の耐病性品種への植え替えにより、マンデリンの産地であるスマトラ島のティピカ系品種はほぼ消失してしまいました。

しかし、スマトラ島北部トバ湖周辺の標高の高い地域では同品種が生き残っている地域があります。(LCFマンデリンの生産地域のすぐそば)

この「オナンガンジャン種」はこうした背景から生まれたマンデリンで、公式通販サイトでも次のように述べられています。

『堀口珈琲はLCFマンデリンでしょ』という方にこそ飲んでいただきたい、最高峰のマンデリンです。

インドネシア 「マンデリン "オナンガンジャン"」 フレンチロースト 200g

実は、マンデリンには「オナンガンジャン種」を含めかなりの品種がありますが、現地ではいろんな品種を同じ農地で栽培するので、普通はブレンドして販売されます。

コーヒー専門家
さび病が蔓延した際のリスクヘッジでいろんな品種を育てています

つまり、「オナンガンジャン種」だけを使ったマンデリンは割と珍しいです。

ちなみに、サザコーヒーのマンデリンも「オナンガンジャン種」だけを使ったマンデリンです。

▼マンデリンのマニアックな話はこちらで解説しています

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