銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」で飲んだオールドコーヒーの感想

2018年6月1日

銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」で飲んだオールドコーヒーの感想

200gで32,400円という値段の超高級コーヒーを飲んだり、おいしいコーヒーを飲むために自分で焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行うコーヒーブロガー山口が、東京・銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」に訪れ、このお店でしか味わえない「オールドコーヒー」を飲んでみたので感想を正直に述べていく。

カフェ・ド・ランブルは、オールドコーヒーをはじめ手縫いのネルドリップ、ドゥミタスコーヒーなど、独自の道を切り拓いた関口一郎氏が手がけたお店です。

オールドコーヒーとは

銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」で飲んだオールドコーヒーの感想
画像提供:cafedelambre.com

カフェ・ド・ランブルで飲める「オールドコーヒー」とは名前から想像できるかも知れませんが、お酒のように貯蔵(エージング)した古い豆から抽出したコーヒーのこと。数年寝かせた豆もあれば10年以上寝かせた豆もある。

カフェ・ド・ランブルで、オールドコーヒーの提供を始めたきっかけですが、オーナーの関口一郎氏の知人の部屋に、各国から送られてきたコーヒーの見本が梱包のまま、ずいぶん長いこと放置されていたそう。

それらは、もはや梱包の色が変わっているほど古くなっていたそうですが、関口さんはこれらの豆をいくつか入手して、サンプルロースターで焙煎して飲んでみたそう。

すると、ニュークロップ(収穫されたばかりのコーヒー豆)とは比較にならないほど、目が覚めるくらい味に差があり、この時に「エージングはやる価値がある」と決心したと語られている。

オールドコーヒーっておいしいの?

味についてはいろいろな意見が見られるオールドコーヒー。

まずは飲んだ人の「美味しい」感想を見てみる。

続いて、「美味しい」ではない感想も見てみる↓

ランブルのオールドコーヒーは今飲んでも価値がわからんと思う。コーヒー以外の別の飲み物と思わなあかん。

ぴらにやカフェ 中野りうし (@piraniyacafe) 2017年12月20日

オールドコーヒーを飲むために入店

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奥のカウンター席へ案内される。時刻21:30と閉店が近いこともあり、お店は空いている。

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メニュー

席につくと、メニューを渡される。

こちらは「珈琲だけの店」なので、数種類のブレンドと、多くのストレートコーヒーを扱っている。

味の濃さが3段階あり、コーヒーの濃さに応じて「普通カップ」「中カップ」「小カップ」となる。

僕は一番濃い「濃厚」で注文したので、「小カップ(50mlのデミタスカップ)」で提供される。

銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」で飲んだオールドコーヒーの感想
★のついたコーヒーは10年以上寝かしたオールドコーヒー。今回は1973年の「ブラジル バイーア」を注文。

ネルドリップで提供

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銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」では注文を受けてから豆を粉に挽き、一杯ずつ丁寧に、お店オリジナルのネルフィルターで抽出します。

オールドコーヒー「ブラジル バイーア '73」を飲んでみた

銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」で飲んだオールドコーヒーの感想
▲ブラジル バイーア '73 870円(税込)

カフェ・ド・ランブル特注の電動カッターで中挽きにされ、ネルドリップされた「ブラジル バイーア '73」を一口飲んでみると、コーヒー豆の青臭い風味が際立っており、独特のコクを感じます。苦味や甘みについては↓をみてほしい。

銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」で飲んだオールドコーヒーの感想

ずばり「美味しいか?」と聞かれれば、僕は美味しいと感じなかったが、もしニュークロップのブラジルバイーアと飲み比べることができたら、その味の差に感動を覚えたかも知れません。

草原を思わせる力強い風味で、個性的。ここでしか飲めない特別な風味です。

歴史ある銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」でオールドコーヒーを飲む、という貴重な体験ができたところで、おかわりをいただくことにします。

次に飲むコーヒーは、僕が大好きなインドネシア産「セレベス トラジャ」です。

こちらは★マークが付いていないが、ニュークロップというわけではないそう。

カフェ・ド・ランブルの「セレベス トラジャ」を飲んでみた

銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」で飲んだオールドコーヒーの感想
▲セレベス トラジャ 820円(税込)

丁寧にじっくりと、ネルドリップされた「セレベス トラジャ」を一口飲んでみると、コーヒー豆本来の甘みが口に広がり、やわらかな苦味とほどよいコクが感じられます。

それなりに濃厚ではあるのですが、正直「物足りない」という印象。かつて札幌の名店「森彦」で飲んだ、フレンチマンデリンのような衝撃は受けなかった。

苦味や甘みについては↓をみてほしい。

銀座の名店「カフェ・ド・ランブル」で飲んだオールドコーヒーの感想

お店の公式サイト「ランブル式ネルドリップ」のページには、コーヒー18gに対する抽出量は

  • ドゥミタス:50cc
  • 中濃:70~75cc
  • レギュラー:100cc

となっている。

現在はこの通りに淹れてないのか、僕が頂いた50ccのドゥミタスには、コーヒー18gも使ったとは思えない味でした。

コーヒー18gで50ccの抽出となると、とんでもなく濃厚なコーヒーが完成します。

たとえ豆を粗挽きにして、注ぐ湯量も太く「サッと」抽出しても、もう少し濃厚に仕上がるのではないか?と感じました。

3、4口ほどで飲み終えてしまう量で、そこまで濃厚でもなく、味も正直「普通」のコーヒーなので、これで820円となるとやや高め。

この820円には「銀座」という場所代も含まれているので仕方ないが、ネットで土居珈琲や丸山珈琲の豆を取り寄せて、自分で淹れたほうが満足感の高いコーヒーが飲める。というのが正直に感じたことです。

土居珈琲や丸山珈琲などを含め、僕が自信を持っておすすめできるコーヒー豆は別記事にランキング形式でまとめたので、おいしいコーヒー豆選びの参考になればうれしい。

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