美味しいコーヒーを淹れるために欠かせない2つの条件

2018年6月21日

200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、おいしいコーヒーを飲むために焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行うコーヒーブロガー山口が、「美味しいコーヒーを淹れるために欠かせない2つのこと」をお伝えする。

まず、美味しいコーヒーを淹れるために重要なファクターは次の2つ。

  1. プロの焙煎士が焼いた新鮮な豆を用意する
  2. 淹れる直前に豆を挽く

細かいことを言えば、コーヒー豆の焙煎方法、水質やお湯を沸騰させておく時間、使うコーヒーポットの種類、コーヒー豆を挽く時に出る微粉やチャフの処理、コーヒーミルの性能など、「本当においしいコーヒーを飲むためにこだわりたい」要素はいくつもありますが、それはまた別の機会に述べたい。

僕はこれまで、北海道から沖縄まで日本全国はもちろん、イタリアやフランスなどのヨーロッパ各国、オーストラリアやアメリカなど海外含む世界中に点在する自家焙煎店のコーヒー豆を取り寄せて飲んできた。

その経験から確実にいえることは、上記の2項目さえ守れば、どれだけ適当に抽出しても、どれだけ安いコーヒー器具を使っても「飲めないような味」になることはまずない。

まずは「プロの焙煎士が焼いた新鮮な豆を用意する」について述べていく。

プロの焙煎士が焼いた新鮮な豆を用意する

プロの焙煎士とは?

美味しいコーヒーを飲むために「焙煎」という工程は極めて重要なファクターであることを、まずお伝えしたい。

焙煎は料理でいうところの火を通す工程のこと。たとえば、同じステーキを調理する場合でも素人が焼くのと、その道20年のベテランシェフが焼くのでは肉のジューシーさや旨味に差が生じる。

僕はある自家焙煎店で焙煎修行をしていたことがあり、その時に何度も失敗したコーヒー豆を味わったのですが正直ひどい味で飲めたものではなかった。

自宅での抽出を失敗しても、買ってきた豆の品質が優れたものでなくても「飲めない味のコーヒー」になることはない。

しかし焙煎は一歩間違えれば「飲めない味のコーヒー」になるのだと身をもって知った。

どんなに美味しいA5等級の松坂牛シャトーブリアンでも焦がせばそれまで。また焼き方を間違えれば旨味成分は外に逃げ出してしまい、ひとくち噛んだ時に口に広がる肉汁も旨味のない味気ないものになる。

僕の経験上、コーヒー豆それぞれの特徴や本来の持ち味にあわせ、完璧なロースト具合で焙煎できる「プロの焙煎士」は正直、数多く存在する自家焙煎店全体の1%いるかどうか、というレベルで極めて少ない。

そんな現状のなか「美味しいコーヒー豆が買えるお店」を探すという行為は、砂漠でダイヤモンドを探すようなものなのですが、現段階で僕が美味しいと感じる自家焙煎店は少ないが存在するので後に紹介します。

新鮮な豆を用意する

確実に美味しいコーヒーを飲む場合、焙煎後3日~7日の段階で飲んでほしい。

ただ8日目のコーヒー豆がダメなのかというと、そうではない。

僕が焙煎修行をしていた際に検証した結果、コーヒー豆は焙煎してから1週間経過すると味の変化が顕著に表れる。

焙煎の技術やコーヒー豆の保存方法などで味の変わり方が異なるため、敢えてこういう表現をした。

プロによる優れた技術で焙煎されたコーヒー豆は1週間が経過したあと熟成し、時には想像を遥かに超える衝撃の体験をできることがある。

これがコーヒーの面白さであり、奥深さです。

無難に美味しいコーヒーを飲むなら焙煎後3日~7日の状態で飲むと良いです。

淹れる直前に豆を挽く

淹れる直前にコーヒー豆を挽くのも、美味しいコーヒーを飲む上では重要なポイントです。

可能であれば刃の性能が高く微粉が出にくいカリタの電動ミルを使いたいが、なければ手動のコーヒーグラインダーなどでも良いです。

飲む直前に豆を挽くことは、美味しいコーヒーを淹れるうえで重要なのです。

なぜなら、コーヒー豆は粉にした瞬間から急激に劣化し、半日も経てば99%の風味が失われてしまう。

豆の状態とは比較にならないスピードで酸化が進み、舌や喉の奥にへばりつくような嫌味が出てしまう。

※豆の挽き具合についてはコーヒー豆の銘柄によってベストな挽き具合が異なるため、ここでは述べない。

まとめ

美味しいコーヒーを淹れるために欠かせない2つの条件は次のとおり。

  1. プロの焙煎士が焼いた新鮮な豆を用意する
  2. 淹れる直前に豆を挽く

この2つの条件さえ揃っていれば、ハンドドリップ初心者でも美味しいコーヒーが淹れられる。

ほかにも、より美味しいコーヒーにするための要素はいくつも存在するが、まずはこの2つを実践することで確実に満足度の高いコーヒーを口にすることができます。

最後に、現段階で僕がおすすめできるコーヒー豆のお店はランキング形式で別記事にまとめた。

ご紹介しているお店は通販での購入が可能なので、日本全国どこでも取り寄せて飲むことができます。

おいしいコーヒー豆選びの参考になればうれしい。

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