コーヒーブロガー山口です。
(@yamaguchicoffee)
200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行う僕が土居珈琲のマンデリンG1はおすすめコーヒー豆なのか?
飲んだ感想を正直に述べます。
同じコーヒー豆でも抽出に使うコーヒー器具によって味が変化するため、
- ペーパードリップ
- フレンチプレス
- ネルドリップ
上記3つの抽出方法で飲んだ感想をレビューします。
土居珈琲のコーヒー豆「マンデリンG1」
▲ストレートで飲む豆としては絶品と言われるマンデリンG1
土居珈琲のコーヒー豆「マンデリンG1(グレード1)」は、インドネシアのアチェ地区で生産されたコーヒー。
マンデリンの品質は不良豆の混入率でランク分けされてゆき、その品質基準はG(グレード名)で称されます。
このグレードの数が少なければ少ないほど品質の高いコーヒー豆となります。
高級コーヒー専門店である土居珈琲では、やはりマンデリンの最高級品であるグレード1が用意されています。
公式サイトでは、「この味を一度口にしたら、もうほかのマンデリンは飲めない」とまで言われています。
マンデリンの大ファンの僕としては、とても気になる文言だったので、大きな期待を膨らませながらコーヒー豆を注文しました。
土居珈琲の公式サイトでマンデリンG1の味わいは次のように紹介されています。
深い苦味に加え、トロピカル系の熟した果実、スパイス、ハーブが混在した複雑な香りをあわせもつ。
出典:土居珈琲
値段(税抜)
200g 1,500円
※100gあたり750円
コーヒー豆の種類
インドネシア・アチェ地区で生産されたコーヒー豆
焙煎度合い
フルシティロースト(深煎り)
コーヒー豆の状態
マンデリンG1のパッケージを開封すると、モカを彷彿とさせる甘酸っぱい香りが感じられる。
割れたり欠けたりの不良豆はいっさい見られず、コーヒー豆の状態はとても良い。
味わいを5段階でみる
マンデリンG1を3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
・KONO 名門ドリッパー
・HARIO ウッドネック ネルドリッパー
(ネルフィルターはコフィア製を使用)
・HARIO(ハリオ) カフェプレス スリムS
はじめに、KONO名門ドリッパーを使ったペーパードリップで抽出して飲み、カフェプレス、ネルドリップの順番で飲んでゆく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにした土居珈琲のマンデリンG1をドリッパーにセットし、お湯を静かに落としてゆく。
序盤は点滴抽出を行い、コーヒー豆本来の旨味をじっくり引き出す。
コーヒー粉全体にある程度お湯を染み渡らせ、30秒蒸らしたらお湯を徐々に太くし、「の」の字を描くようにドリップしてゆく。
お湯を徐々に太くすることで、コーヒー粉から放出される灰汁(アク)による雑味がコーヒーサーバーに落ちない。
こうすると、雑味のないクリアな味わいのコーヒーを飲むことができ、豆本来の美味しさを堪能できる。
お湯をコーヒー粉に注いでいくと、ドーム状にフワッと膨らみ、コーヒー豆が新鮮であることを示している。
ペーパードリップした土居珈琲のマンデリンG1を一口飲むと、チェリーのようなフレッシュな酸味が際立った味わい。
苦味は控えめで、ほのかにスパイス感とハーブのような風味が感じられる。
まるで南国のリゾートで優雅なカフェタイムを楽しんでいるかのような、エキゾチックな雰囲気に包まれる。
コクや重量感は控えめで、軽快な口当たりのマンデリンだ。
僕が好むふくよかな味わいのマンデリンとは異なり、ジューシー、フレッシュという表現が当てはまるコーヒー豆だ。
次はフレンチプレスで抽出したマンデリンG1を飲んでみよう。
フレンチプレス
土居珈琲のマンデリンG1をフレンチプレスで飲むと、濃厚な果実感が舌に絡み、爽やかな酸の余韻が感じられる。
ペーパードリップよりも、フレンチプレスのほうがもったりとした重量感があり、1杯で満足できる濃厚さが感じられる。
土居珈琲のマンデリンはペーパードリップよりもフレンチプレスで飲む方が合っていると個人的には感じた。
最後にマンデリンG1をネルドリップして飲んでみよう。
ネルドリップ
土居珈琲のマンデリンG1をネルドリップして飲むと、マイルドな酸味とチェリーを思わせる甘酸っぱい味わいに仕上がった。
もう一口飲み進めると、今度はジューシーな旨みが口に広がり、フルーツの果汁を絞ったような甘みのあるコーヒーという印象だ。
ネルドリップしたマンデリンG1はもっとも甘みが感じられて、個人的には好みの味わいであった。
しかし、今回飲んだフルシティローストよりもフレンチローストで注文したほうが、より苦味と酸味のバランスが整い、誰もが美味しく飲める味わいになるのではないかと思う。
そして、土居珈琲の公式サイトに記されていた「ほかのマンデリンは飲めない」はいささか言い過ぎだというのが僕の正直な感想だ。
まとめ
さて、今回は土居珈琲のコーヒー豆「マンデリンG1」を飲んだ感想を正直にレビューした。
どの抽出方法でも酸味がメインの味わいで、チェリーなどのフルーツ感が楽しめるコーヒー豆だった。
しかし、バランスの良い味わいではないため、好き嫌いの好みはハッキリ分かれると感じた。
個人的には、苦味と酸味のバランスが整っていて、豊潤な甘みがある「グァテマラ カペティロ農園」をおすすめしたい。
土居珈琲のコーヒー豆を初めて試すのにおすすめのセット
土居珈琲のコーヒー豆を初めて飲むなら、人気No.1の
- グァテマラ カペティロ農園
と、世界一のコーヒーを決める品評会「COE(カップ・オブ・エクセレンス)」で入賞した
- エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園
がセットになった「人気銘柄セット(¥2,288)」から試すことをおすすめする。
こちらは、2種類の豆が100gずつ入っており、高級コーヒー豆の味を一度に両方試せるのが魅力だ。
グァテマラ カペティロ農園は、カラメルのような甘みと香ばしさ、ビターな旨味が感じられる美味しいコーヒーだ。
エルサルバドルは、オレンジのような爽やかさがありながら、口溶けのよいビターチョコレートのような味わいが上品に重なった、まるでスイーツのようなコーヒーだ。
どちらも非常に高級感のある味わいが感じられ、僕も定期便で毎月届けてもらうほどおすすめ度が高いコーヒー豆だ。
また、専用のギフトボックスに入っており、ショップバックも付属するのでコーヒーギフトとしてもおすすめだ。
人気銘柄セットは2つの高級コーヒー豆を一度に試せる方法なので、まずはこちらを飲んでみることをおすすめする。
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