ドトールのコーヒー豆「ロイヤルクリスタルブレンド」の風味の感想
投稿日:2018年4月30日 更新日:
年間260回以上スタバに通ったり1日14件のカフェを訪れたりしているコーヒーブロガー山口が、ドトールのコーヒー豆「ロイヤルクリスタルブレンド」の風味の感想を正直に述べていく。
ドトールのコーヒー豆はこれまでも定番人気の「カフェヨーロピアン」や「プレミアムマイルドブレンド」などを飲んでレビューしてきたが、どれも値段のわりにおいしいコーヒーだった。
コーヒーチェーンで販売されている豆の中では個人的に一番おすすめしたいのがドトールの豆。ただひとつ言うとすれば焙煎度合いが浅めの豆が多いこと。
ドトールで取り扱う豆はハイローストあたりの焙煎度合いの豆が多いので、ガツンとくる苦味よりも酸味と苦味のバランスを重視しているのがドトールの豆の特徴だ。
そんなドトールのコーヒー豆「ロイヤルクリスタルブレンド」を、4つの抽出器具を使って飲んでみた。あなたの手持ちのコーヒー器具で淹れると「こんな味になるのか」と参考にしてもらえればうれしい。
ドトールのコーヒー豆「ロイヤルクリスタルブレンド」
値段
980円
容量
200g
焙煎度合い
中深煎り(ハイロースト)
焙煎方法
直火焙煎
コーヒー豆の原産国
- ブラジル
- コロンビア
- ほか
味
説明
甘みと酸味が感じられるように作られたブレンドコーヒー。ドトールの豆のなかでもロングセラー商品で人気の高い一品。
コーヒー豆の状態
直火でこんがり焼かれた豆は粒がきれいに揃っており、焼きムラも少ないので味にブレが出にくい。粒の均一さと焼きムラは、いつも美味しいコーヒーを飲むための条件のひとつ。
ロイヤルクリスタルブレンドを4つのドリッパーで味くらべ
▲右から
・HARIO(ハリオ)V60ドリッパー
・HARIO(ハリオ)ウッドネック ネルドリッパー
・Bodum(ボダム)フレンチプレス
・Kono(コーノ)名門ドリッパー
写真中央
・森彦(Morihico)4枚接ぎネルフィルター
今回は、まずペーパードリップの定番であるハリオV60ドリッパーで抽出して飲んで、さらに美味しく飲むために、ほかの3つのコーヒー器具を厳選した。
焙煎度合い:中深煎り(ミディアムロースト)
豆の挽き具合:やや細挽き(カリタ・ニューカットミル:ダイヤル2にセット)
豆と湯の量:16g 160cc
お湯の温度:85℃
その他コーヒー器具:タカヒロ製コーヒードリップポット雫0.9L
僕が愛用しているタカヒロ製のドリップポット雫0.9Lは、お湯の注ぎ口が極細に作られていて、湯量のコントロールが誰でも簡単に行えるので、いつもおいしいコーヒーを楽しめるのが特徴。
濃いめにしたり、あっさり味に淹れたりという調節も簡単にできるのが良い。
近年ハンドドリップコーヒーを日本に広めた「ブルーボトルコーヒー」で使われているのも、このタカヒロ製のコーヒードリップポット。ハンドルの握りやすさ、洗いやすさ、あらゆる面で個人的にパーフェクトなコーヒーポット。自信をもっておすすめする。
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HARIO(ハリオ)V60ドリッパーで抽出
カリタニューカットミルを使ってやや細めに挽いたドトールのロイヤルクリスタルブレンドを、ハリオV60ドリッパーで抽出すると、コーヒー豆の香ばしくも甘さを思わせるキャラメルのような香りが広がる。
さっそく一口飲んでみると、コーヒーの芳ばしさとともに黒砂糖を溶かしたかのような自然な甘みが口に広がる。
焙煎度合いがハイローストとあるだけ、酸味が頭ひとつ出ている印象の味わいだが、酸味のあるコーヒーをそこまで好まない僕でもおいしいコーヒーだと感じた。
コクは軽めですっきりとした口当たり。クセがなく飲みやすい一杯だが味の主張が控えめなコーヒー豆なので、ミルクを入れるとコーヒーの味が負けてしまい、ビターな苦味が感じられなくなる。
それくらいにすっきり、あっさりした味わいのコーヒー豆で飲みやすい。
苦味は控えめなので、お菓子と合わせて飲むときは、プレーンな味わいのドーナツやクッキーなどと一緒に楽しむことでコーヒーの風味を損なわずに堪能できる。
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もう少しペーパードリップで濃厚な味わいに抽出できればと思うので、次はコーノ名門ドリッパーで抽出してみる。
コーノ名門ドリッパーは、ハリオV60ドリッパーよりも抽出速度が遅く、コーヒー豆を細めに挽くことで目詰まりしたようなお湯の落ち方になる。
するとお湯とコーヒー粉の接触時間が長くなるため抽出濃度が上がり、濃いめの一杯に仕上げることができる。
Kono(コーノ)名門ドリッパーで抽出
ドトールのロイヤルクリスタルブレンドをコーノ名門ドリッパーの抽出すると、全体的に濃厚な味わいになり、特にコクが深くなり個人的に好みの味わいに抽出できた。
苦味もより一層感じられるが、酸味も強めに抽出される。酸味が苦手ならハリオV60ドリッパーであっさり目に飲むことをおすすめする。
ドトールのコーヒー豆は価格の割に品質が高いと個人的には思うのだが、唯一思うところがあるとすれば焙煎度合い。
ほとんどのコーヒー豆が浅めにローストされているので、どれも酸味を感じる。
ここ最近は再び深煎りコーヒー豆が一般的に注目されているので、フルシティローストあたりの定番コーヒー豆をドトールで販売しても需要はあるように思う。
さて、次はネルドリップ抽出を行ってみよう。
ネルドリップは、使用するネルフィルターによって味わいが大きく変化するのが非常に面白い。今回は森彦の4枚接ぎネルフィルターを使って濃厚なコーヒーを淹れてみる。
ネルドリップ(森彦オリジナル・4枚接ぎフィルター)で抽出
ドトールのロイヤルクリスタルブレンドをネルドリップで抽出すると、ペーパードリップよりも明らかに濃厚な一杯に仕上がり、芯のある苦味が感じられるようになった。
個人的には今までで一番好きな味わい。使う豆の量を変えていないのに、ここまで味の濃度が変化するのはコーヒー抽出の奥深さ。
森彦の4枚接ぎネルフィルターで抽出すると、ほとんどの場合で酸味が薄まり、深いコクや芯のある苦味が感じられるようになる。
ハリオのネルフィルターとは明らかに仕上がりの味わいが異なるので、ネルフィルターはいくつかの種類を持っておくことをおすすめする。
最後にフレンチプレスで抽出してみよう。豆本来の味わいを一番強く楽しめる抽出方法で、まろやかでザラついた舌触りも特徴。
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フレンチプレスで抽出
ドトールのロイヤルクリスタルブレンドをフレンチプレスで抽出すると、コーヒー豆本来のナッツを思わせる風味が際立ち、酸味も強まって爽やかな口当たりの一杯に。
コーヒーを飲んでいる、というよりコーヒー豆を味わうという表現が適している。
苦味は控えめで酸味が強く、奥行きのある深い味とコクが楽しめる一杯。
好みはハッキリ分かれそうな味だが一度は試してほしい抽出方法。
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まとめ
ドトールのコーヒー豆「ロイヤルクリスタルブレンド」の風味の感想を述べてきた。
抽出方法によって芯のある苦味を楽しめたり、爽やかな酸味を楽しめる2つの表情を持つ面白いコーヒー豆。
感動するほどおいしいコーヒー豆ではないが、価格的にも味的にも買って損はない。
苦味の強いコーヒーが好みならネルドリップで抽出して飲んでほしい。酸味が奥へ引っ込んで個人的には好きな味わいだった。
コーノ名門ドリッパーでも苦味は濃くなるが酸味も濃くなる。
爽やかな酸味を味わいたいならハリオV60や、フレンチプレスなどで抽出するのがオススメ。
最後に
最後に、僕がこれまでに飲んできた本当においしいコーヒー豆をランキング形式でまとめてみたので、コーヒー豆を通販で買う時の参考にどうぞ。
コーヒーブロガー山口が厳選する本当に美味しいオススメのコーヒー豆
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