200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行うコーヒーブロガー山口が、スタバのコーヒー豆「エルサルバドル モンテカルロス エステート ブルボン」はおすすめか?
飲んだ感想を正直に述べます。
同じコーヒー豆でも用いる抽出器具によって出来上がりの味が変わるため、今回は
- ペーパードリップ
- コーヒープレス
- ネルドリップ
上記3つの抽出方法で飲んでレビューします。
エルサルバドル モンテカルロス エステート ブルボン
「エルサルバドル モンテカルロス エステート ブルボン」は、スターバックスコーヒーで次のように説明されている。
エルサルバドル モンテカルロス農園で栽培されたシングルオリジン コーヒー
ミルクチョコレートのような風味とメイヤーレモンを思わせるほのかな甘みが特徴のコーヒーです。
豊かな味わいで長年にわたり愛されているブルボン種は、小さな木に丸みのあるコーヒーチェリーをつけます。完熟すると赤や黄、オレンジ、ピンクなど複雑な色を帯びます。エルサルバドルから届いた、単一の農園で栽培された3つの品種のスターバックス® シングルオリジンシリーズをぜひお楽しみください。
出典:スターバックスコーヒー
値段(税抜)
1,520円
※100gあたり608円
容量
250g
コーヒー豆の種類
エルサルバドル モンテカルロス農園で生産されたコーヒー豆
※一つの農園で生産された豆だけを使ったコーヒーは「シングルオリジン」と呼ばれます。
焙煎度合い
スターバックス ミディアムロースト
※中深煎り。一般的にハイローストからシティローストと呼ばれる焙煎度合い
豆の状態
パッと見ると悪くないように見えるが、どうも焼きムラが気になったので目を凝らしてみた。
多少の焼きムラは仕方ないが、今回はムラの幅が大きいように感じた。
また、割れたり欠けたりの不良豆も目立つ。
スタバのコーヒー豆の多くはアメリカから船便で輸送されるので多少は仕方ないが、次の写真を見て欲しい。
写真のように中身がない「貝殻豆」と呼ばれるものや、割れたり欠けたりの欠点豆は通常、手作業で取り除く。
なぜなら、これらを正常な生豆と一緒に焙煎すると焼きムラが生じて、写真のように焦げてしまうためである。
このようなコーヒーは多くの場合で焦げた苦味を含んでしまうので、できれば手作業で取り除くのが望ましい。
評価
エルサルバドル モンテカルロス エステート ブルボンを3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
- ハリオV60ドリッパー
- ハリオ ウッドネック ネルドリッパー
(フィルターはマルタ製の4枚接ぎ。一人用を使用) - ハリオ カフェプレス スリム
はじめにペーパードリップの定番である「ハリオV60ドリッパー」で抽出して飲んで、味の変化がしっかり感じられる2つの器具で飲んでいく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにしたエルサルバドル ブルボンにお湯を静かに注いでいく。
湯に触れたコーヒー粉はドーム状に膨らむことなく、鮮度が落ちてしまっていることを示している。
一口飲んでみると、ほどよい苦味と柑橘系フルーツのような酸味が口に広がる。
コクや旨み、甘みもかすかに感じられて、これまでのスタバのコーヒー豆の中では比較的飲みやすい。
惜しい点は、やはり焦げた苦味が含まれてしまうことと、口に残る渋みも気になった。
しかし、コーヒー生豆そのものは高品質であろうと思われるので、もし、これがアメリカで焙煎したての新鮮なコーヒーなら舌鼓を打ったかも知れない。
次はコーヒーで淹れてみる。
コーヒープレス
ブルボンをコーヒープレスで抽出して飲むと、ナッツのような風味と、まろやかな酸味が味わえる。
ペーパードリップでは柑橘系フルーツのような酸味だったが、今回の一杯はコーヒーオイルが加わったためか、マイルドな酸味に感じられる。
苦味はやや控えめになったので、焦げた風味も控えめに感じられる。
最後にネルドリップで淹れてみよう。
ネルドリップ
ブルボンをネルドリップして飲んでみると、苦味と酸味のバランスが整った一杯に仕上がった。
コクやボディ感がちょうど良く、飲みやすい一杯だと感じた。
まとめ
さて、今回はスタバのコーヒー豆「エルサルバドル モンテカルロス エステート ブルボン」を3つの抽出方法で飲んでみた。
オーソドックスな飲み方のペーパードリップでは、柑橘系フルーツのような酸味が味わえる。
コーヒープレスでは、まろやかな酸味のある一杯に。
ネルドリップでは、苦味と酸味のバランスが整った一杯に仕上がった。
【おすすめできる?】
おすすめできるコーヒー豆かと言われると、個人的には別のコーヒー豆をおすすめする。
特筆すべき旨味や味わいに欠ける印象で、100gあたり600円という値段に見合った価値を見いだすのは難しい。
純粋に「美味しいコーヒー」を飲みたかったり、大切な人へ贈るコーヒーギフトを求めるなら土居珈琲のエルサルバドルをおすすめする。
なお、僕がこれまで飲んできた美味しいコーヒーをランキングにしたので、コーヒーギフトを選ぶ際にも参考になれば嬉しい。
コーヒーブロガー山口が厳選する本当に美味しいオススメのコーヒー豆
_________________________________
人気記事

コーヒーブロガー厳選の本当に美味しいおすすめコーヒー豆10選

コーヒーギフトおすすめ人気24選【おしゃれ・高級・スタバなど各ジャンルまとめ】
