スターバックスやマクドナルド、バーガーキングといった有名コーヒーチェーンやファストフードチェーンを真似した店が世界各地にたくさんある。
看板だけでなく名前も似せており「バックススター・コーヒー(Bucksstar Coffee)」「マクドネル(McDoner)」「バーガー・フレンズ(Burger Friends)」といった奇妙な名前で、メニュー名も似ている。
このような偽スターバックスや偽マック、偽バーガーキングが存在する理由だが、地域によっては大手チェーンのフランチャイズ展開が許可されていないことが真似した、そもそもの理由だという。
世界各地で「マッシュ・ドナルド(Mash Donald’s)」「マクドネル(McDoner)」など、マクドナルドを真似したファストフード店を見かける。フォント、ロゴ、色使いはマクドナルドと同じ。ほかにもセブンイレブンやケンタッキーフライドチキン、他のチェーンを真似した店もある。
名前は奇妙かもしれないが、背景には深い政治的な事情が隠れている店もあるのが面白い。
たとえば、マッシュ・ドナルドは、イラン政府の反米姿勢によりマクドナルドのフランチャイズ展開が不可能なために生まれたとニューヨーク・タイムズは伝えた。同じ理由で、イランにはピザハット(Pizza Hut)を真似した「ピザ・ハット(Pizza Hat)」やバーガーキングを真似した「バーガー・ハウス(Burger House)」などがある。
また、個々の製品から世界的に有名なランドマークまで、様々なものを真似してきた中国では、もちろんファストフードチェーンも例外ではない。中国の大都市では、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、スターバックスを真似した店をいくつも見かけることができる。
世界中にある“そっくり”なコーヒーチェーンやファストフード店を一緒に見ていきましょう。
中国:マイケル・アローン(Michael Alone)
色の組み合わせまでよく似ているのはさすが中国。ロゴも明らかにマクドナルドのロゴを逆さまにしている点など容赦ない似せかた。
イラン:ピザ・ハット(Pizza Hat)
最初、どこを似せているのかわからなかった。チーズのとろけ具合がなかなか美味しそう。
中国:バックススター・コーヒー(Bucksstar Coffee)
サイレンロゴから何から、さすが中国クオリティで容赦ない似せかた。間違えて入店してしまう人もいそう。
パレスチナ:スターズ&バックス(Stars & Bucks)
色の組み合わせは似ているが中国のバックススター・コーヒーと比べると遠慮している感じが。
イラク:バーガー・フレンズ(Burger Friends)
ニュースメディアのTIMEによると、バーガー・フレンズは2012年にオープン。イラクの政府職員はAPに、イラン市民は伝統的な料理に「うんざり」し、アメリカの料理を食べたがっていると語っているそう。
中国:KLG
よく看板を見るとバケツ型の容器まで似せているのが面白い。お味のほうが気になるところ。
中国:KFD
中国:OFC
こちらのOFC(Obama Fried Chicken)は権利侵害で訴えられ名称を変更して今はUFOという名称。だがまだオバマ元大統領に似たキャラクターは使い続けている。
イラン:ZFC
Ein Buchstabe ausgewechselt und fertig - fast food in Isfahan (Iran) pic.twitter.com/7oGOtXCUcR
— ulrike weiser (@ulrikeweiser) 2013年5月3日
イエメン:サニー・デイ(Sunny Day)
これも間違えて入店してしまいそう。
スペイン:ダッフィン・デーグルズ(Duffin Dagels)
中国:7トゥエルブ(7 Twelve)
僕なら「中国のセブンってこんな感じなんだなー」と言いながら入店して買い物することでしょう。
— 中国住み (@livein_china) 2015年2月9日