北海道函館市にあるコーヒーロースター「コーヒー焙煎室Hand Pick」が創業した当初から焼いてきたという豆「コロンビア ブレンド」を今回は飲んでみたので、レビューします。
「コーヒー焙煎室Hand Pick」で取り扱う豆は通販サイトで販売しており、店舗でも販売している。今回取り上げるコロンビアブレンドは550円で販売。
スペシャルティコーヒー専門店などに比べて豆の価格は安いが味のクオリティが高く炭火焙煎ならではのスモーキーなフレーバーが楽しめる。
取り扱うコーヒー豆は、どれも基本的に焙煎度合いが深煎り(シティ〜フルシティロースト)に仕上がっており、濃厚で深いコクに加えクリアな苦味と豊かな甘みを持つ豆が多い。
コロンビアコーヒーといえば、ほどよい苦味と酸味、豊かな甘みを含むバランスの良い風味が特徴といえる。
KINTO・HARIO・Kalitaドリッパーで飲み比べ
▲左からKINTO BREWER(キントーブリュワー)、HARIO V60(ハリオ) 円すいドリッパー、Kalita3つ穴ドリッパー
それぞれ明確に違う味わいが楽しめるので、コロンビアブレンドの好みの飲み方やドリッパー選びの参考になれば嬉しい。
HARIO V60ドリッパー
コロンビアブレンドの風味を5段階で見る
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- 豆の挽き具合:中挽き
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
Kalitaニューカットミルでやや細めに挽いたコーヒー粉をハリオV60ドリッパーセットし、お湯を注ぐと黒蜜のような甘い香りが広がる。
さっそく飲んでみると濃厚で深い味わいが印象的。
苦味が中心のコーヒーではあるが、黒蜜のような甘みが口当たりをまろやかに、やわらかくしていて旨味を十分に感じられる。マンデリンを彷彿とさせる味の豊かさ。
熱が冷めてくると少し酸味が浮き出てくるが、全体的な味わいは最初の一口目からほとんど変わらない。
後味はマンデリンよりも少しあっさりしているが、濃厚なコーヒーを飲んだあとに残りがちな苦味と甘みが、のどに奥に居座る感じが若干ある。
マンデリンを普段飲むなら、この後味は気にならないかも知れないが、もう少しあっさり飲みたいシーンもあると思う。
すっきりさせることを狙って、次はカリタ3つ穴ドリッパーで抽出してみよう。
Kalitaドリッパー
一口目の濃厚感はハリオでの抽出時と比べて大きな違いはないが、苦味がやや抑えられ、代わりに酸味がやや増した味わいに。
後味は明らかにさっぱりした。
ハリオV60での抽出時には、のどにわずかな苦味と甘みが残ったのに対しKalita3つ穴ドリッパーで抽出すると、のどに味が残らずキレが良い。
Hand pickさんが経営する函館のカフェ「Drip Drop」でもKalitaの3つ穴ドリッパーを使いコーヒーを抽出している。
豆をフルシティローストで焙煎し、濃厚で深い苦味とコクを楽しませつつ、後味すっきりと飲んで欲しい、というのがHand Pickさんの想いなのでは?と思わせるほどコクとキレのバランスが良い。
またKalitaドリッパーでの抽出はHARIOドリッパーでの抽出に比べて、豆本来のナッツ感ある味をより楽しむことができる。
最後は、KINTOの磁気ドリッパーで抽出してみよう。このドリッパーもコーヒーをすっきり仕上げられるのが特徴だ。
KINTO磁器ドリッパー
これまでの2つのドリッパーと比べて一番すっきりとした味わいに。
マンデリンを思わせるような濃厚な苦味や甘みが抑えられ、酸味が少し目立つ口当たりになったが、バランスが整って飲みやすくなったとも言える。
ほのかで爽やかなこの酸味は、飲み心地を軽快にしている。
後味のすっきり感だけで言えば、KINTOドリッパーがもっとも優秀な抽出結果となったが、個人的にはKalita3つ穴ドリッパーで抽出した時のほうが、全体的な味わいの深さと後味のキレの良さのバランスが絶妙でおいしいと感じた。
まとめ
- コーヒー焙煎室Hand Pickの「コロンビア ブレンド」は深いコクと苦味が楽しめる。
- 黒蜜のような甘みがある。
- キレの良い後味が特徴。
- 濃厚さに加えて豆本来の味も十分に感じられ、後味のキレがもっとも良いKalitaの3つ穴ドリッパーでの抽出がおすすめ。
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[豆の店頭販売] cafe DripDrop(カフェ ドリップドロップ)住所:函館市末広町4-19 函館市地域交流まちづくりセンター内
電話:0138-22-9700
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜