スタバのコーヒー豆【アニバーサリーブレンド】飲んだ感想を正直に述べる
投稿日:2019年9月14日 更新日:
ネコの糞から採取したコーヒー豆や、40年以上寝かせたオールドコーヒーなど色々飲んでいるコーヒーブロガー山口が、スタバのコーヒー豆「アニバーサリーブレンド」はおすすめできる商品なのか?
飲んだ感想を正直に述べる。
同じコーヒー豆でも用いる抽出器具によって出来上がりの味が変わるため、
- ペーパードリップ
- コーヒープレス
- ネルドリップ
- コーヒーメーカー
上記3つの抽出方法で飲んでレビューする。
目次
アニバーサリーブレンド
アニバーサリーブレンドは、スターバックスコーヒーで次のように紹介されている。
スターバックスの創業を記念して特別に作られたコーヒー
なめらかで深いコクとスパイシーな風味が特徴。
複雑で力強く、豊かなコクのあるアジア/太平洋産のコーヒーと、スパイシーな風味が特徴のエイジドスマトラコーヒーのブレンドです。
出典:スターバックスコーヒー
値段(税抜)
1,430円
※100gあたり572円
容量
250g
コーヒー豆の種類
- インドネシア
- パプアニューギニア
焙煎度合い
スターバックス ダークロースト
※深煎り。一般的にフルシティロースト〜フレンチローストと呼ばれる焙煎度合い
豆の状態
アニバーサリーブレンドを開封すると、割れ、欠け、虫食いなどの欠点豆がかなり多く混入している。
スタバで販売されているコーヒー豆の多くはアメリカから船便で輸入しているため、積み荷などをする際に割れたり欠けたりすることもあると思う。
しかし、虫食い豆が入っているのは、残念な気持ちでいっぱいだ。
「スターバックスの創業を祝いたい」という気持ちが、なんだか空振りしてしまったような、裏切られてしまったというか、悲しい気持ちになってしまう。
これらは通常、手作業で取り除かれる豆なので、
「顧客のための手間は今後もずっとかけてくれないのかな」という気持ちが込み上げてきた。
ちなみに、欠点豆を取り除く作業を「ハンドピック」という。
欠点豆は焦げやすいので、焦げた味のコーヒーになってしまう
良豆より表面積が少ない欠点豆を一緒に焙煎してしまうと、どうしても焦げてしまう。
焦げたコーヒー豆から抽出した液体を飲めば当然、焦げた味が混ざって美味しくない。
なので、コーヒーを美味しく飲むなら焦げた豆は事前に取り除く必要がある。
しかし、普通はハンドピックせず飲むと思われるので、僕もハンドピックせずにそのまま飲んでレビューする。
味・香りを5段階でみる
アニバーサリーブレンドを4つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
- ハリオV60ドリッパー
- ハリオ ウッドネック ネルドリッパー
(フィルターはマルタ製の4枚接ぎ。一人用を使用) - ハリオ カフェプレス スリム
▲ツインバード全自動コーヒーメーカー「CM-D457」
はじめにペーパードリップの定番である「ハリオV60ドリッパー」で抽出して飲み、そこから味の変化がしっかり感じられる2つの器具と、ツインバードの全自動コーヒーメーカー「CM-D457」で飲んでいく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:17〜20g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
(コーヒーメーカーは83℃に設定) - 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにしたスタバのコーヒー豆「アニバーサリーブレンド」をハリオV60ドリッパーにセットして、お湯を静かに注いでいく。
湯に触れたコーヒー粉は、小さくふわっと膨らむ。
想像していたよりも鮮度は悪くなさそうに見受けられる。
さっそく一口飲んでみると、柔らかい苦味と焦げたトーストのような苦味、かすかな甘みがブレンドされた味わいが感じられる。
後味のキレも想像より良く、予想以上に飲みやすいコーヒーだ。
ただ残念なのは、焦げた味がコーヒー豆本来の繊細な甘みを邪魔していること。
料理でも、焦がしてしまうだけで全てが台無しになることがあるように、コーヒーも焦がしたら良くない味になることがほとんど。
少なくとも、このアニバーサリーブレンドは深煎りにしてはスッキリとした口当たりでキレも良い方なので、焦げた後味は無いほうが良いと感じた。
次はコーヒープレスで淹れてみよう。
コーヒープレス
粗挽きにしたスタバのコーヒー豆「アニバーサリーブレンド」をコーヒープレスで抽出して飲むと、味全体がすっきりとクリアになった分、焦げた味わいが際立ってしまう。
コーヒーを飲み込んだ後はナッツを思わせる風味が鼻腔を抜けてゆき、香ばしい余韻が感じられる。
次はネルドリップして飲んでみよう。
ネルドリップ
粗挽きにした「アニバーサリーブレンド」をネルドリップして飲むと焦げた苦味は和らぎ、アーモンドを思わせる香ばしさとクルミのような風味が口に広がる。
これまで飲んだ中では、もっとも焦げた味という弱点が隠れた一杯である。
このアニバーサリーブレンドを飲むなら、ネルドリップはおすすめだ。
最後にコーヒーメーカーで淹れて飲んでみる。
ツインバードの全自動コーヒーメーカー「CM-D457」
ツインバードの全自動コーヒーメーカー「CM-D457」で淹れたアニバーサリーブレンドを飲むと、ペーパードリップで淹れた時に近い味わいだ。
柔らかい苦味が最初に感じられ、次第に焦げた苦味が姿を見せ、かすかな甘みとぶつかり合う。
ツインバードの全自動コーヒーメーカーはハンドドリップした味を再現するのが得意
余談ではあるが、ツインバードの全自動コーヒーメーカーは「カフェバッハ」という名店のオーナーが監修したマシンだけあって、ハンドドリップコーヒーの味が忠実に再現できる。
以前はシロカのコーヒーメーカーを使っていたが正直、比べ物にならない美味しさに淹れられるので非常に気に入っている。
詳しいレビューは、
ツインバードの全自動コーヒーメーカーはハンドドリップと同等の味に淹れられる優秀なマシン
で行ったので、ご覧いただきたい。
まとめ
さて、今回はスタバのコーヒー豆「アニバーサリーブレンド」を4つの抽出方法で飲んでみた。
豆の品質そのものは、そこまで酷いと感じなかった。
スタバのコーヒーにしてはキレも良くスッキリとした味わいで飲みやすかった。
しかし、焦げた味が豆本来の繊細な味わいを邪魔していて、非常に残念な仕上がりになっていた。
【おすすめできる?】
おすすめできない。
ミルクを入れて飲むなら良いかもしれないが、正直それならもっと安い別のコーヒー豆でも代用可能だ。
安くて美味しいコーヒー豆といえば、先日飲んだ銀座パウリスタのコーヒー豆は美味しかった。
カルディの安価コーヒーと同じくらいの値段にもかかわらず、これだけ満足度の高いコーヒーは久々だった。
詳しいレビューは下記にまとめたので、ご覧いただきたい。
銀座パウリスタの豆「森のコーヒー」抜群のコスパで満足度が高い一品
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