コーヒーブロガー山口が仕事やプライベートともに利用させていただいているスターバックスコーヒー。
こちらで使っているエスプレッソマシンとはどんなものなのか?という素朴な疑問を抱き、ネットで検索してみたところ、イタリア製のラ・マルゾッコ(La Marzocco)というマシンを使っていた時期があったそう。
▲ラ・マルゾッコ 価格は200万円前後。
こちらは淹れる人の技術によってコーヒーの味が左右される手動式のマシンで、スタッフのスキルによっては強烈に美味しいエスプレッソが飲めるというもの。
2017年12月現在、スターバックスでは手動式のラ・マルゾッコを使用している店舗もあるようですが、ほとんどの店舗では別のマシンを導入しているという。
スターバックスで現在使用しているマシンについて、僕がよく行く「スターバックス函館ベイサイド店」にて取材させていただき、現在のスタバで使用しているエスプレッソマシンについての詳細を教えていただいた。
すると、同店を含むほとんどの店舗では、スイス製の「マストレーナ」というマシンを使っていることがわかった。
こちらのマシン、スタバをよくご利用していれば見たことがあるかもしれない。
マストレーナの導入は数年前からすでに始まっており、現在ではほとんどのスターバックスコーヒーで使用されている「マストレーナ」というエスプレッソマシン。
こちらは「Thermoplan AG(サーモプラン)」というスイスのメーカーで製造されており、ドージング(挽いたコーヒー粉をホルダーに入れること)から抽出まで全てを全自動で行ってくれるもの。
サーモプランAGという名前をあまり聞いたことがないかもしれませんが、ヨーロッパやアメリカでは知名度の高いエスプレッソマシーンの製造メーカーで、マクドナルドで使用されているドリップマシーンも手がけていることで知られる。
マストレーナの価格については不明とのことですが、アメリカのオークション「ebay」では200,000円〜600,000円くらいの間で中古販売されている。
手動式のラ・マルゾッコから自動のマストレーナに変わったことでエスプレッソの味が大きく変わってしまったと嘆きの声があるのは確かですが、スタッフのスキルに左右されず、ボタン一つで一定のクオリティのエスプレッソに仕上げることができるのも確か。
通常のスターバックス店舗では今後もしばらくはマストレーナを使用するだろうが、すでに東京・銀座蔦屋書店と東京ミッドタウン店のスターバックスリザーブではセミオートの新型エスプレッソマシン「ブラックイーグル」が導入されている。
こちらはVICTORIA ARDUINO(ビクトリア アーデュイノ)というイタリアのメーカーで製造されており、ワールドバリスタチャンピオンシップの大会で公式マシンとして使用されている。
最高峰のエスプレッソマシンと言われるだけあり、その価格は3,000,000円前後と自動車が新車で買えてしまうほどの値段。
海外のスターバックスリザーブで多く使われているブラックイーグル。2018年11月に中目黒にてオープン予定のスターバックスリザーブ・ロースタリーでも同機が導入されるのではないかと思われる。
スタバで使用されている3つのエスプレッソマシンの中で、もっとも美味しいと評されているのは手動式マシンの「ラ・マルゾッコ」。
スターバックスのスタッフさんによると、ラ・マルゾッコを使用している店舗もまだあるとのことなので、見かけたらいつものエスプレッソと飲み比べてみたい。