コーヒー豆や器具のレビューをするブロガー山口が、ツインバードの全自動コーヒーメーカー【CM-D457B】を使った感想を正直に述べます。
早速レビューに入る前にひとつお伝えしておくと、ぼくは以前シロカ(siroca)のコーン式全自動コーヒーメーカー「SC-C122」を使っていました。
どちらも豆の状態からコーヒーが全自動で作れるマシンなので、両者は比較されることもしばしば。
結論からいうと、ツインバードの全自動コーヒーメーカーはハンドドリップで淹れたようなコクの深い、美味しいコーヒーが作れます。
そして、シロカの全自動コーヒーメーカーよりも、自分好みの味のコーヒーを一切のストレスなく作れます。
CM-D457Bの正規品は公式サイトで購入可能です。
全自動コーヒーメーカーは高価な買い物ですし、一度買ったら長期間使うため失敗したくないと思います。
なので、本記事では
- 「ツインバードの全自動コーヒーメーカーって値段が高いけど、性能はどうなの?」
- 「値段が安いシロカの全自動コーヒーメーカーと迷ってるけど、そもそも両者は何が違うの?」
- 「ハンドドリップのような味のコーヒーが作れるって本当なの?」
こんな疑問に答えていきます。
ツインバード全自動コーヒーメーカーCM-D457B
ツインバードの全自動コーヒーメーカーCM-D457Bは、本体もドリッパーもマットブラックで統一されていて高級感があります。
サイズは、シロカの全自動コーヒーメーカーと大差ないです。
値段は、公式通販サイトで税込37,800円(送料込み)です。
かなりの高級コーヒーメーカーですが「味は美味しい!」とネットの口コミでも高く評価されています。
CM-D457Bのスペック
ツインバードの全自動コーヒーメーカーCM-D457B | |
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カラー | ブラック |
機能 |
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フィルター | 紙フィルター |
豆の粒度 | 細挽き、中挽き、粗挽き 3段階で調節可 |
基本仕様 |
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ツインバードの全自動コーヒーメーカーCM-D457Bは、豆の量を変えることで味の調節が可能です。
また、水の量を変えて味を調節することもできます。
豆の量で味を変えるツインバード、水の量で味を変えるシロカ
僕はハンドドリップでコーヒーを淹れる際、味を濃くしたい時は豆の量を調節します。
なので、水の量でしかコーヒーの濃度を変えられないシロカが不便でした。
シロカSC-C122の場合、コーヒー1杯分に使う豆の量が決まっています。
なので、マンデリンのような粒が大きい豆を入れると、挽くのに時間がかかるのか、時間内に豆を全部挽けない。
結果、アメリカンコーヒーのような薄味のコーヒーになることがある。
シロカSC-C122は、水の量でしかコーヒーの味を調節できないので「ちょっと濃いめのコーヒーを飲みたい」場合、コーヒーを2杯分作るように設定する
↓
水は1杯分ちょっとタンクに入れる
(一杯分ジャストだと味が濃すぎる)
↓
出来上がりの味を薄めに設定するという毎回の作業が正直、かなり面倒でした。
(ハンドドリップする時みたいに直感的にコーヒーを作れない)
もちろん、使う豆を変えた場合、上記の設定だと美味しく作れなかったりするので再調整します。
シロカSC-C122は悪くない機種ですが、味の調節にはストレスを感じました。
なので、自分好みの味のコーヒーを簡単に作りたいなら、ツインバードのCM-D457Bは本当におすすめ。
お湯の温度が83度、90度に設定可能。ここでも味を自分好みにできる
本体正面には、豆の挽き具合を調節するダイヤルなどがあります。
本体下部に色々とツマミがありますが、覚えておくのは「83、90」の部分。
これは、お湯の温度を設定するツマミです。
お湯の温度が違うだけで、コーヒーの味は大きく変わります。
90℃だと苦味が中心の味わいになり、83℃だと苦味よりも酸味が感じられます。
また、コーヒーの甘みも83℃の方が感じやすいです。
先ほども言いましたが、コーヒー豆の量、水の量、さらには「お湯の温度」まで自分好みに設定できるので、「仕上がりの味に妥協しなくて良い」のが、CM-D457B最大の強みでしょう。
クエン酸洗浄など、清潔に使うことも考えられている
一番右のツマミは「洗浄モード」でして、クエン酸洗浄を行うときに使います。
シロカの全自動コーヒーメーカーには無かった機能ですが、こちらは内部まで細かく洗浄することを考えて設計されています。
本体上部に給水タンクがあります。
給水タンクは外れないので、計量カップでお水を計って入れます。
「洗いやすさを考えると、給水タンクは外れた方が良い」という意見もあるかも知れませんが、先述のとおり洗浄機能が付いているので、特に問題なしです。
コーヒーミルも取り外し可。いつもきれいな状態で使える
コーヒーミルも簡単に取り外し可能。
付属の「手入れブラシ」で掃除すれば、いつもきれいに使えます。
カフェバッハのコーヒー豆「83(ハチサン)」
▲カフェバッハ 83ブレンド (200g)
値段:2,376円(税込)
いよいよコーヒーを淹れていくのですが、その前にコーヒー豆の説明を簡単にしておきます。
こちらのコーヒー豆は「全自動コーヒーメーカースターターセット」に付いてくる、カフェバッハの「83(ハチサン)」という豆です。
※カフェバッハは「東京珈琲四天王」と呼ばれ、日本のコーヒー業界を代表するお店。
83にはタンザニア産コーヒー豆や、メキシコ産コーヒー豆などがブレンドされています。
ペットボトルに入っている理由は、鮮度管理する上で合理的だからです。
あらかじめ保存容器に入っている状態で届くので、自分でキャニスター(コーヒー豆の保存容器)に移し替える必要がないのです。
ペットボトルに入ったコーヒー豆を出してみると、粒は綺麗に均一に揃っています。
欠点豆などは一切なく、焼きムラもほとんど見られません。
コーヒーを淹れる準備
付属の取り扱い説明書には、コーヒー豆・水それぞれの適切な量が記されています。
今回使うコーヒー豆「83」は、中深煎りなので、下記の設定で淹れます。
- 挽き方:細挽き
- 使うコーヒー豆の量:16g
- 抽出温度:83℃
僕はコクのあるコーヒーが好きなので細挽きに設定します。
中挽きだと、よりスッキリした味のコーヒーになります。
飲みたいコーヒーの味が決まったら、付属のペーパーフィルターを付けます。
ペーパーフィルターは、メリタやカリタの「1×2」「102」という規格のものでもOKです。
上記数字は「2~4杯用のフィルター」という意味です。
とりあえず2~4杯用の台形フィルターを買えば、あとは写真のように端っこを折ってサイズ調節できます。
ペーパーフィルターを折ったら、ドリッパーにセットします。
茶色いフィルターは漂白されていないので、紙の匂いがあります。
なので、写真のようにフィルターにお湯をかけると、紙の匂いが取れてコーヒーに付着しません。
※この作業を「リンス」と呼びます。
リンスが終わったドリッパーをコーヒーメーカーにセットしたら、つぎは水をセットします。
水150mlだと、仕上がりの量は130mlくらいになるので、コーヒー1杯作るなら水170mlがおすすめ。
水を給水タンクに入れます。
最後にコーヒー豆16gを投入します。
ツインバードの全自動コーヒーメーカーは、投入したコーヒー豆すべて使い切ります。
なので、濃いめのコーヒーを作りたい時は、豆の量を増やせば良いです。
最後は、写真の通りに設定すればOK。
左から順に、
- コーヒー豆モード
- お湯の温度は83℃
- 1杯用の蒸らし時間
- ここでは関係ない洗浄機能。とりあえずドレインモードでOK
CM-D457Bでコーヒーを抽出
設定完了したら、スタートボタンを押して抽出開始。
コーヒー豆を挽く音は、シロカの全自動コーヒーメーカーより静かです。
シロカのコーヒーメーカーで豆を挽くときは、「下の階まで響いてないかな?」と思うくらい音が大きかったですが、ツインバードの全自動コーヒーメーカーは早朝でも問題なく使えます。
抽出完了すると「ピピッ」という音で知らせてくれてコーヒー保温モードに入ります。
最大20分間保温してくれて、その後は自動で保温解除されます。
なので、保温しっぱなしのコーヒーを放置しても、電気代がかさむ心配はありません。
CM-D457Bで淹れたコーヒーは、花のような風味香る一杯に
カップに顔を近づけると、香ばしさと花のような香りが感じられます。
実際に飲むと、チェリーを思わせるフレッシュな甘酸っぱさが口に広がります。
苦味は控えめで、深いコクが印象的。予想をはるかに超える美味しさです。
後味はすっきりとしていて、酸味が口に残ることもなく、爽やかな味わいが楽しめます。
そして、豆本来のクルミのような余韻がほのかに感じられます。
83の味・香りを5段階でみると、下記のようなイメージです。
ハンドドリップコーヒーと飲み比べ
せっかくなので、ハンドドリップしたコーヒーと飲み比べしてみます。
先述のとおり、ツインバードCM-D457Bはコーヒーミル単体でも使えるので細挽きにしてみます。
ギザギザしたアイコンにツマミをセットすれば、コーヒーミルとして使えます。
コーヒー粉の粒度も均一に揃っていて、コーヒーミルとしても申し分ない性能です。
細挽きに設定したカフェバッハのコーヒー豆「83」は、そのままドリッパーに投入されていくので、挽き終わったらお湯を注ぐだけでOKです。
さっそく飲んでみますが、今ハンドドリップしたコーヒーと、先ほどコーヒーメーカーで淹れた味は大差なく、どちらも美味しいです。
若干、ハンドドリップで淹れたコーヒーのほうが口当たりなめらかな印象ですが、こうして2つを同時に飲み比べないと、まず違いは分からないと思います。
全自動コーヒーメーカーは、自分の時間を作ってくれる
全自動コーヒーメーカーを使って感じたメリットは、自分の時間が作れることです。
ブログをこうして書きながらでも、美味しいコーヒーが淹れられるので集中力が途切れず、自由に使える時間が増やせます。
お洗濯しながらでも、出勤の支度をしながらでも美味しいコーヒーが作れるので、ツインバードCM-D457Bは、
- 「忙しい朝でも、ちゃんと美味しいコーヒーが飲める」
- 「子供を見ながらでも、簡単に美味しいコーヒーが作れる」
- 「ハンドドリップみたいな味のコーヒーが全自動で作れる」
このようなメリットにあふれた機種といえるでしょう。
まとめ
さて、今回はツインバードの全自動コーヒーメーカーCM-D457Bのレビューをしました。
冒頭の疑問に答えていくと、
「ツインバードの全自動コーヒーメーカーって値段が高いけど、性能はどうなの?」
値段以上の価値がある全自動コーヒーメーカー。操作も簡単。
好みの味に作りやすい。ハンドドリップと同等の味。ミル単体でも使える。音がシロカより静か。
「値段が安いシロカの全自動コーヒーメーカーと迷ってるけど、そもそも両者は何が違うの?」
ツインバードは味にこだわれるが、一度に作れる量は3杯分まで。シロカは一度に4杯分作れる。
「ハンドドリップのような味のコーヒーが作れるって本当なの?」
本当。実際にハンドドリップしたコーヒーと飲み比べたけど、違いがほとんど分からない。
冒頭でも述べたとおり、結論、ツインバードの全自動コーヒーメーカーは、ハンドドリップで淹れたような美味しいコーヒーが作れて、シロカより自分好みの味のコーヒーを作りやすいです。
CM-D457Bはamazonより公式サイトで買う方が安全
amazonで売っているCM-D457Bのほうが値段は安いですが、これは正規の流通商品ではなく、商品を買い付けた非公式の小売事業者が販売している商品です。
なので様々なトラブルが発生しているとアマゾンレビューで口コミがあります。
僕も正直どっちで買うか迷ったのですが、やはり長く愛用したいのでツインバードの公式サイトで購入しました。
ちなみに、公式サイトで購入すると下記がセットになっています。
- 計量カップ
- お手入れブラシ
- ペーパーフィルター
- 取扱説明書(保証書付)
- ガイドブック
amazonで売っているコーヒーメーカーは公式販路の商品じゃないため上記が同梱されているかは不明です。
おそらく入っているとは思いますが、こうした色々な不安がなく「間違いない商品を買いたい」という気持ちがあったので、僕は公式サイトで買いました。
amazon購入の際の不具合は下記です。
どこの部品か不明なマグネットが、、、
ミルを掃除していたら小さなマグネットが出てきました。一体どこの部品でしょうか?
銀色の小さい円筒形の磁石であっていますか?コーヒーメーカーを正面から見ながら、ミルを取り外します。
取り外すとミルの調整ダイヤルの右側(高さは調整ダイヤルの上ぐらい)の奥の透明な部分の内部にセットされていました。
透明部分といってもダイヤルがついている出っ張った部分では無く、豆を入れる本体部分です。
下のネジを外さないと取れないような・・・
amazonでCM-D457Bを買った人の上記レビューですが、どこの部品だか分からないマグネットが出てくるとのこと。
僕も同じようにミルを掃除しましたが、上記のような現象は起こっていません。
豆の粉が周囲に飛び散る?
簡単に豆からコーヒーを楽しむことができます。
自分で入れるより手間もなく、美味しいコーヒーを飲むことができて満足しています。
コーヒー豆が見え、ドリップする様子も見えるので楽しいのですが、豆の粉が周囲に飛び散るのがネックです。
本体の掃除は普段は不要なレベルなのですが、毎回、豆が飛び散るので台や床の拭き掃除が必要になります。。。
この点が残念なので星4つです。
Amazonで購入したCM-D457Bは、ミルに問題があるのか、粉の出口に問題があるのか不明ですが、挽いた粉が周囲に飛び散るそう。
僕はCM-D457Bで入れたコーヒーを毎日飲んでいますが、上記の現象は一度も起こっていません。
シャワー状にならないことが起こる?
ネットのレビューも少ない中、少し高価でしたが、奮発して購入。
見た目はシックでお洒落です。
質感も、よくある一万円代のコーヒーメーカーのようなプラスチックがカチャカチャ鳴るおもちゃ感はありません。
非常にしっかりしています。
使い勝手としては、掃除やメンテナンスはとても簡単。手間はかかりません。
気になるコーヒー粉の飛び散りもさほど気にならず。たまに拭くだけ。
豆の焙煎具合などの状態によって飛び散り方が違うかもしれません。
肝心の味ですが、今まで使ってた豆でも風味が格段に良くなってます。
コーヒーの味にはこだわるが、ハンドドリップが面倒な方にはおすすめ。
ミルや、サーバーなどの部品が劣化しても個別に発注できるのは有難い。長く使えそうです。
少し気になるのは六つの穴からお湯がシャワー状になるということですが、そのうちの一つの穴が固定してあるネジと近いため、お湯がネジに当たり、シャワーにならない時があります。
実用上問題ありませんが・・。
美味しいドリップコーヒーにこだわりたい方におすすめの機種です。
CM-D457Bは、シャワーのようにお湯が出てきて、ムラのない抽出ができるのが特徴です。
しかし、AmazonでCM-D457Bを購入した方は、シャワーにならない時があるようです。
僕も観察していましたが、上記のようなトラブルは一度も起こっていません。
結論、CM-D457Bは公式サイト買ったほうが失敗するリスクがない
ツインバードのCM-D457Bは他の機種と比べて値段が37,800円とややお高め。
なので、最初から失敗するリスクがない正規品を買ったほうが、修理の手間も送料もかからず結局はお得になるのかと思います。
全自動コーヒーメーカーは美味しいコーヒーを作るだけじゃなく、自分の時間を作るための道具です。
ぼくは安全で確実な商品が欲しかったので公式サイトで購入しました。
購入から数ヶ月経った現在まで、一切のトラブルなく毎日フル活用しています。
朝の貴重な時間も執筆に専念できるので、CM-D457Bを買って本当に良かったです。