コーヒーの豆知識

コーヒー豆の保存方法おすすめは?キャニスター、ジップロックで比較

今まで飲んできた通販コーヒー豆の一部

今まで飲んできたコーヒー豆の一部

忖度のないレビューを行う「山口的おいしいコーヒーブログ」です。

今回は、コーヒー豆の保存方法でどれが一番おすすめなのか?を検証します。

保存容器は、一般的なキャニスター、ジップロックを使います。また、密封できないビニール袋に入れて常温保存したらどうなるか?も検証しました。

これらの容器に入れて、焙煎後30日目までの味の変化を記録しました。

著者のプロフィール

コーヒーマニア 山口誠一郎

山口 誠一郎
焙煎士

TV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。

1,000種以上の通販コーヒーを飲むマニア。

まず、コーヒー豆は腐らない

コーヒー豆は生鮮食品ですが、お肉や魚のように「腐って口にできなくなる」ということはありません。

しかし、コーヒー豆は劣化すると「酸敗」します。

酸敗とは、酸化してコーヒー特有の味わいや風味、香りなどが変化して酸味が強くなってしまうことを指します。

酸敗までの期間は、保存方法や保存容器によって変わってきます。

今回は、焙煎したばかりのコーヒー豆をジップロック(冷蔵庫、冷凍庫、常温)、キャニスター(常温)、密閉できないビニール袋などに入れて、期間毎の味の変化を記録しました。

結果から言うと、1ヶ月以内に飲み切るならキャニスターに保存して暗所保存が無難です。

まとめ買いしたコーヒー豆を1ヶ月以上保存するなら、匂い移りしないアルミバッグに入れて冷凍保存が良いです。

コーヒー豆の保存方法おすすめは?キャニスター、ジップロック、ビニール袋で検証

キャニスターで常温保存

コーヒー豆の保存はキャニスター(保存缶)を使用するのがおすすめキャニスターで常温保存

焙煎したばかりのコーヒー豆をダイソーなどの百均(100円ショップ)で買えるガラス製の保存容器、カルディの遮光性があるキャニスター(保存缶)に入れて、食器棚の中に暗所保存しました。

遮光性の有無はありますが、どちらも完全密閉できる容器です。

  • 焙煎後7日目:どちらも味に大きな違いなし。
  • 焙煎後10日目:どちらも多少香りが薄くなった印象をうけるも、味に大きな変化は感じられない。
  • 焙煎後15日目:香り・風味が薄くなるが、味に大きな変化はない。ペーパードリップする時も豆が多少膨らむ
  • 焙煎後20日目:ドリップ時に豆がほとんど膨らまない。香り・風味に加えて甘味が薄くなる。多少酸味も出てくる。
  • 焙煎後30日目:豆は膨らまないが、味や香りは20日目と大きく変わらない印象。全然普通においしく飲める。

コーヒーの美味しさポイント推移

焙煎後1ヶ月までの味の変化を記録してきましたが、どちらの容器も直射日光が当たらない暗所で保存していたので、容器による味の変化はないように感じました。

コーヒー豆を取り出したら、すぐにフタをして元の場所に仕舞っていたため、酸化がそこまで進まなかったように思います。

個人的には、焙煎してから1ヶ月経過したコーヒー豆でも十分に美味しいと感じました。

ビニール袋(常温)

コーヒー豆をビニール袋に入れて保存(冷蔵庫、冷凍庫、常温)

今度は、コーヒー豆を密閉できないビニール袋に入れて、食器棚の中に暗所保存しました。

  • 焙煎後7日目:香り・風味が薄くなるが、味に大きな変化はない。ペーパードリップする時も豆が多少膨らむ
  • 焙煎後10日目:ドリップ時に豆がほとんど膨らまない。香り・風味に加えて甘味が薄くなる。多少酸味が出てくる。
  • 焙煎後15日目:コーヒー豆が完全に膨らまくなる。酸味がより強くなる
  • 焙煎後20日目:酸敗が始まる。飲めない程ではない。
  • 焙煎後30日目:酸敗しきったのか、20日目と大きく味は変わらない。

コーヒーの美味しさポイント推移

酸っぱくて飲めない、ということはない。正直、慣れれば普通に飲めてしまうレベル。

コーヒー生豆の品質にも依るが、たとえカルディやスーパーなどの安価なコーヒーでも「酸化しきって飲めなくなる」ということはない。

ただ、キャニスター保存に比べて明らかに香り、風味が早く薄くなる。

今回の検証では、最も劣化のスピードが早く、もっとも酸味が強くなりました。

ジップロック(常温、冷蔵庫、冷凍庫)

コーヒー豆をジップロックに入れて保存

今度は、コーヒー豆をジップロックに入れて、食器棚の中に暗所保存、冷蔵庫、冷凍庫に保存しました。

暗所保存

  • 焙煎後7日目:多少香りが薄くなった印象をうけるも、味に大きな変化は感じられない。
  • 焙煎後10日目:香り・風味が薄くなるが、味に大きな変化はない。ペーパードリップする時も豆が多少膨らむ
  • 焙煎後15日目:ドリップ時に豆がほとんど膨らまない。香り・風味に加えて甘味が薄くなる。多少酸味が出てくる。
  • 焙煎後20日目:コーヒー豆が完全に膨らまくなる。酸味がより感じられるが、普通に飲める。
  • 焙煎後30日目:普通に飲めるが20日目よりも酸味が感じられ、香りも風味も飛ぶ。

コーヒー豆をジップロックに入れて、食器棚の中に暗所保存、冷蔵庫、冷凍庫に保存しました。

香りも風味も飛んでいましたが、30日経過しても酸敗している印象はなかったです。

ビニール袋で検証した時の方が、はるかにインパクトが強い味わいでした。

「キャニスターは場所を取るし、ジップロックの方がかさばらない」という方は正直、ジップロックでコーヒー豆を保存しても良いかと思います。※中の空気をしっかり抜くことが条件。

1ヶ月程度かけてじっくり飲むなら、キャニスターの方がより長い期間、香りと風味を持続できる印象でした。

どちらも、1ヶ月では酸敗したように感じませんでした。

ジップロックに入れて冷蔵庫に保存

  • 焙煎後7日目:多少香りが薄くなった印象をうけるも、味に大きな変化は感じられない。
  • 焙煎後10日目:ドリップ時に豆がほとんど膨らまない。香り・風味が薄くなり、冷蔵庫特有の匂いがコーヒー豆に移っている印象を受ける。味も多少変化しているように感じる。
  • 焙煎後15日目:コーヒー豆が完全に膨らまくなる。香り・風味に加えて甘味が薄くなる。酸味も出てくる。冷蔵庫の匂いがより強く感じられる。
  • 焙煎後20日目:香り、風味、甘味が喪失した印象。酸味も感じられる。
  • 焙煎後30日目:20日目よりも酸味が感じられ、冷蔵庫の匂いが気になる。香味や甘味も薄い。

コーヒー豆をジップロックに入れて、食器棚の中に暗所保存、冷蔵庫、冷凍庫に保存しました。

あくまで個人的な感想ですが、常温保存の方が長期間おいしく飲めると感じました。

とにかく冷蔵庫特有の匂いが気になったのと、常温保存よりも劣化が早い印象を受けました。

自分はもともと匂いには敏感な方なので、あまり気にならない方もいるかと思いますが、鼻が敏感な方や、タバコを吸わない方は冷蔵庫の匂いが気になるかもしれません。

また、キムチなど匂いが強いものを冷蔵庫に置かないなどの配慮が必要な点など、日常生活に支障をきたす点が気になりました。

コーヒー豆には「脱臭効果」があるため、冷蔵庫内の臭いを吸ってしまい、その臭いが豆に移ることがあります。

また、冷蔵庫の開閉によりコーヒー豆が結露しやすくなり、その結果、劣化が早まったのだと考えられます。

コーヒー豆の保存方法は諸説ありますが、個人的には冷蔵庫保存はおすすめしません。

わりと新しい冷蔵庫なら匂いも少ないのかも知れませんが、何年も使っている冷蔵庫だと様々な匂いが内部についている可能性があり、それがコーヒー豆に移る可能性は十分にあります。

ジップロックに入れるなら、たとえ1ヶ月間でも常温で暗所保存が無難です。

ジップロックに入れて冷凍庫に保存

  • 焙煎後7日目:香りが多少薄くなる。冷凍庫の匂いが若干付着している印象。豆は膨らむ。
  • 焙煎後10日目:豆は膨らむ。7日目のコーヒー豆と味、香りは変わらない印象。
  • 焙煎後15日目:豆は膨らむ。冷凍庫の匂いがより強く感じられる。
  • 焙煎後20日目:豆は膨らむ。15日目のコーヒー豆と変わらない印象。
  • 焙煎後30日目:豆は膨らむ。15日目のコーヒー豆と変わらない印象。

コーヒー豆をジップロックに入れて冷凍庫に保存しました。

冷凍庫保存の凄いところは、30日経過しても豆が膨らんだこと。鮮度のキープ力はずば抜けて1位といえます。

うちの冷蔵庫は古いので、やはり匂いの付着が気になりましたが、冷蔵庫よりも匂いが薄い印象でした。

冷凍庫の保存は、環境によって味が変わるため、みんなにおすすめできる方法ではないように思いますが、コーヒー豆をまとめ買いして、飲み切るのに1ヶ月以上かかる、という場合には良い方法かも知れません。

冷凍保存する場合は、匂いを完全にシャットアウトできるアルミバッグが良いです。

コーヒー豆を冷凍保存するならアルミバッグがおすすめ

アルミバッグは匂いを完全にシャットアウトできる

これなら匂い移りを防ぎながら、鮮度もキープできます。

ちなみに、アルミホイルも匂いを通しません。ただし、ニンニクやキムチなどの臭いの強すぎるものが一緒に入っていると、ほんの僅かな隙間があるとコーヒー豆がその匂いを吸収します。

そのため、確実に完全密閉できるアルミバッグが、コーヒー豆の冷凍保存には適しています。

 

▼実際に使っている方の口コミ・評判・レビュー

焙煎済みのコーヒー豆を保管するのに使用しています。200gの豆を100gに2分割して、ひとつを冷凍保存、もうひとつを常温(夏は冷蔵)。複数種の豆を同時に購入するので、ラベルを張り付けて区別してます。

引用:Amazonレビュー

紅茶のティーパックを小分保管するために購入しました。
ビニール製の袋では他の匂いが移ったり、紅茶自体の香りが薄れてしまうので、香りが飛ばないアルミ製の袋を探していたところ、大きさ、量、価格ともに満足できるものを見つけ、購入しました。
今後はコーヒー豆の保管や、匂いの強い食材の保管にも使用したいと思っています。

引用:Amazonレビュー

 

冷凍保存したコーヒー豆の解凍方法は?

冷凍したコーヒー豆は、凍ったまますぐに使用できます。

コーヒー豆は焙煎で水分が1%以下になるので解凍の必要がなく、そのまま挽いて抽出できます。

ただし、冷凍したコーヒー豆は常温で放置せず、すぐに使うことをおすすめします。放置すると温度差で結露し劣化する可能性があります。

匂いを通さないコーヒー豆の保存容器は?

参考までに、私がこれまで検証した「匂いを通さないコーヒー豆の保存容器」を書き残しておきます。

検証したコーヒー豆の保存容器はこちら。

  • ナイロン袋
  • ポリ袋
  • ジップロック
  • 軟質タッパー
  • 硬質タッパー(蓋も硬質な弁当箱のようなもの)
  • 蓋がアルミの瓶
  • 蓋がプラスチックの瓶

まず、ポリ袋、ナイロン袋、ジップロックは匂いを通します。あまり知られていないことですが、軟質のプラスチックは普通に匂いを通すので、コーヒー豆の保存にそもそも不向きです。

同じ要領で軟質のタッパーも匂いを通します。また、素材自体はステンレスやホーローなどの臭いを通さないものでも、フタが軟質のプラスチックだと臭いを通します。

硬質のタッパーはものにもよりますが匂いを遮断します。ゴムパッキンが付いているものはほぼ臭いを通しません。コーヒーキャニスターにはゴムパッキンが付いているのが一般的です。

蓋がアルミの瓶も匂いを通しません。また、蓋がプラスチックの瓶も蓋が固くて分厚ければ匂いを通しません。

また、サランラップやクレラップも匂いを通しません。完全に遮断します。ただし、匂いを通さないのはサランラップやクレラップ(ポリ塩化ビニリデン)のラップに限ります。

その他のポリラップやビニールラップは普通に匂いを通すので、コーヒー豆の保存には適していません。

まとめ|キャニスターに入れて暗所保管が無難

ダイソー、カルディで買ってきた保存容器や、ビニール袋、ジップロックなど一般的な保存容器で、3パターンの保存方法を試しました。

結果、1ヶ月以内に飲み切るならキャニスターに保存して暗所保存が無難です。

まとめ買いしたコーヒー豆を1ヶ月以上保存するなら、匂い移りしないアルミバッグに入れて冷凍保存が良いです。


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