土居珈琲のコーヒー豆「ブラジルアマレロ」を飲んだ感想を正直に述べる
投稿日:2020年11月23日 更新日:
コーヒーブロガー山口です。
(@yamaguchicoffee)
200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行う僕が土居珈琲のブラジルアマレロはおすすめコーヒー豆なのか?
飲んだ感想を正直に述べます。
同じコーヒー豆でも抽出に使うコーヒー器具によって味が変化するため、
- ペーパードリップ
- フレンチプレス
- ネルドリップ
上記3つの抽出方法で飲んだ感想をレビューします。
土居珈琲のコーヒー豆「ブラジルアマレロ」
▲コーヒーの実が完熟すると赤ではなく、黄色く染まる希少なアマレロ種
土居珈琲のコーヒー豆「ブラジルアマレロ」はごく少量しか収穫することができない銘柄。
コーヒーには多くの品種が存在しますが、なかでもアマレロ種は特に希少です。
このアマレロのコーヒーの樹から収穫される豆は、独特の甘みと香りを持ち合わせています。
しかし、アマレロ種のコーヒーの樹は害虫や季節の変動に弱く、栽培に手間がかかることに加えて、栽培できる場所も限られています。
そのため、ごく少量しか収穫することができません。
▲普通ならコーヒーの実は完熟すると赤く染まりますが、アマレロのコーヒーの実は完熟すると黄色く染まるのが特徴です。
そんなアマレロの特徴的な甘みや香りは、世界中のコーヒー愛飲家の心をつかんで離さず、土居珈琲の中でも人気のコーヒー豆です。
土居珈琲のブラジルアマレロは公式サイトで次のように紹介されています。
欠点がなく柔らかなコクがある。舌にのせたときの印象は、芳醇かつまろやか。コクが下支えとなって甘みが引き立つ味わいとなっている。
出典:土居珈琲
値段(税抜)
200g 1,500円
※100gあたり750円
コーヒー豆の種類
ボンジャルディン農園で生産されたブラジルアマレロ
焙煎度合い
フルシティロースト(深煎り)
コーヒー豆の状態
割れたり欠けたりの不良豆はいっさい見られず、コーヒー豆の状態がとても良い。
コーヒー豆の粒も美しく均一に整っており、入念にハンドピックされ、丁寧に焙煎されていることが分かる。
味わいを5段階でみる
ブラジルアマレロを3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
・KONO 名門ドリッパー
・HARIO ウッドネック ネルドリッパー
(ネルフィルターはコフィア製を使用)
・HARIO(ハリオ) カフェプレス スリムS
はじめに、KONO名門ドリッパーを使ったペーパードリップで抽出して飲み、カフェプレス、ネルドリップの順番で飲んでゆく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにした土居珈琲のブラジルアマレロをドリッパーにセットし、お湯を静かに落としてゆく。
序盤は点滴抽出を行い、コーヒー豆本来の旨味をじっくり引き出す。
コーヒー粉全体にある程度お湯を染み渡らせ、30秒蒸らしたらお湯を徐々に太くし、「の」の字を描くようにドリップしてゆく。
お湯を徐々に太くする理由は、コーヒー粉から出る灰汁(アク)に含まれる雑味をコーヒーサーバーに落とさないためだ。
お湯を太くしてゆくと、次第にコーヒー粉がドーム状にフワッと大きく膨らみ、コーヒー豆の鮮度が良いことを示している。
本当に鮮度が良い深煎りコーヒー豆は、このように炭酸ガスを放出しながら大きく膨らんでいく。
ペーパードリップが完了した土居珈琲のブラジルアマレロを一口飲むと、キャラメルを思わせる甘みと深いコクが感じられる。
とても完成度の高い味わいで、苦味と酸味のバランスが美しすぎるまでに整っており、本当に欠点が一切感じられないコーヒーという印象を受ける。
これを飲んで「美味しくない」という人はまずいないであろう、というクセのない味わいで、コーヒー豆本来の自然なおいしさを見事な焙煎で引き立てている。
正直、ここ最近飲んだコーヒーの中でも特に美味しい1杯だ。
次はフレンチプレスで抽出したブラジルアマレロを飲んでみよう。
フレンチプレス
土居珈琲のブラジルアマレロをフレンチプレスで飲むと、クルミのスイーツを思わせる美味しさが感じられる。
ペーパードリップよりも重量感が控えめになり、軽い口当たりになったものの深いコクや甘みは健在だ。
やや酸味が前に出た印象の味わいだが、ほどよく苦味も感じられてバランスが良い。
濃厚な舌触りのコーヒーが好きな僕としては、ペーパードリップの方が美味しいと感じたが、爽やかに飲みたいシーンではフレンチプレスで抽出すると良い。
最後にブラジルアマレロをネルドリップして飲んでみよう。
ネルドリップ
土居珈琲のブラジルアマレロをネルドリップして飲むと、再びキャラメルのような甘みが濃厚に感じられ、さらにアーモンドのような風味も加わった。
まるで口溶けの良いキャラメルのような重量感で、コーヒーを飲み込んだ後に旨味の余韻が舌に残る。
このブラジルアマレロは正直、どこに美味しさがあるのかを正確に表現することが難しい。
しかし、この掴み所のない美味しさは「味全体のバランスが美しく整っている」からこそ感じられるのではないかと思う。
土居珈琲のコーヒー豆はどれも洗練された美味しさが感じられるが、このブラジルアマレロはひとくち飲めば、ワンランク上の上質な美味しさが感じられる優れたコーヒー豆だ。
まとめ
さて、今回は土居珈琲のコーヒー豆「ブラジルアマレロ」を飲んだ感想を正直にレビューした。
結論として、非の打ちどころのないコーヒー豆で完成度が非常に高い。
土居珈琲の人気コーヒー豆として長年販売されていることも納得できる美味しさが感じられた。
値段的にも100g750円とお求めやすい点も魅力的。
この値段なら、スターバックスやタリーズのコーヒー豆と変わらないので、個人的には非常にコストパフォーマンスが高いコーヒー豆だと感じた。
土居珈琲のコーヒー豆を初めて試すのにおすすめのセット
土居珈琲のコーヒー豆を初めて飲むなら、人気No.1の
- グァテマラ カペティロ農園
と、世界一のコーヒーを決める品評会「COE(カップ・オブ・エクセレンス)」で入賞した
- エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園
がセットになった「人気銘柄セット(¥2,288)」から試すことをおすすめする。
こちらは、2種類の豆が100gずつ入っており、高級コーヒー豆の味を一度に両方試せるのが魅力だ。
グァテマラ カペティロ農園は、カラメルのような甘みと香ばしさ、ビターな旨味が感じられる美味しいコーヒーだ。
エルサルバドルは、オレンジのような爽やかさがありながら、口溶けのよいビターチョコレートのような味わいが上品に重なった、まるでスイーツのようなコーヒーだ。
どちらも非常に高級感のある味わいが感じられ、僕も定期便で毎月届けてもらうほどおすすめ度が高いコーヒー豆だ。
また、専用のギフトボックスに入っており、ショップバックも付属するのでコーヒーギフトとしてもおすすめだ。
人気銘柄セットは2つの高級コーヒー豆を一度に試せる方法なので、まずはこちらを飲んでみることをおすすめする。
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