
今まで飲んできたコーヒー豆の一部
今回は、創業から40年以上全国のコーヒーファンに愛される「土居珈琲」の人気コーヒー豆2種類がセットになった「人気銘柄セット(初めてのセット)」を取り寄せて4つのコーヒー器具で飲んでみた。
それぞれの抽出方法でどういう風味を楽しめるのか?
また、この人気銘柄セットはコーヒー豆200gで2,376円なのだが、価格に見合ったコーヒー豆なのかどうかも正直にレビューしていく。
著者のプロフィール
土居珈琲の人気銘柄セット(初めてのセット)とは
土居珈琲の人気銘柄セット(初めてのセット)は、カップオブエクセレンス受賞農園が手がけるコーヒー豆など、世界で高く評価されているコーヒー豆2種類がセットになったもの。
どちらも苦味と酸味のバランスが良くて飲みやすいのが特徴。 苦味と酸味のバランスを決める焙煎度合いはフルシティロースト。日本でも古くから好まれている焙煎度合いなので、多くに人にとって飲みやすい味わいに仕上がっている。
セット内容
- グァテマラ カペティロ農園 100g(国際品評会で三度にわたり1位受賞)
- エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園 100g(COE入賞農園)
土居珈琲で初めて購入する人へ向けた「高級コーヒー豆の飲み比べセット」で、各銘柄が100gずつ入って値段は2,376円となっている。
グァテマラ カペティロ農園
土居珈琲で一番人気のコーヒー豆「グァテマラ カペティロ農園」はカラメルのような甘みの中に香ばしさがあり、ビターな旨味が感じられる。
キレの良い苦味と、ほどよい酸味のバランスが上品に整っていて飲みやすい銘柄である。
一般的にグアテマラのコーヒー豆はチェリーのような甘酸っぱさがあるものが多い印象だが、グァテマラ カペティロ農園は酸味がかなり抑えられている。
土居珈琲では、手作業で欠点豆を取り除く「ハンドピック」という作業を焙煎前後に行い、雑味のないスッキリした味わいに仕上げているのも特徴。
コーヒー豆をローストする焙煎機(豆を焼く機械)は、コーヒーを最高の風味にできると言われ、世界中の焙煎士に愛されているドイツのPROBAT(プロバット)製のマシンを使用している。
ペーパードリップで飲んだ感想
グァテマラ カペティロ農園の風味を5段階でみる
中挽きにした土居珈琲のグァテマラ カペティロ農園をハリオV60ドリッパーにセットしてお湯を静かに注いでいく。
すると、コーヒー粉はドーム状にフワッと膨らみ、鮮度が良いことを示している。
▲ドーム状に膨らむコーヒー粉
さっそく一口飲んでみると、カラメルのような香ばしい甘みと、豊潤な旨味、ビターな味わいの一体感がとても印象的だ。
キレの良い苦味と、ほどよい酸味のバランスが上品に整っていて、素晴らしく洗練された味わいに感じられる。
深いコクがありつつも、ほどよい酸味の軽やかさも感じられるため、とてもバランスが取れた味わいで飲みやすい。
また、カップを口に近づける度に鼻から抜けていく「ナッツのような風味」も心地よい気分に誘ってくれる。
グァテマラ カペティロ農園を次はフレンチプレスで淹れてみよう。
フレンチプレスで飲んだ感想
グァテマラ カペティロ農園をフレンチプレスで抽出して飲むと、苦味は控えめになり、代わりにナッツのような風味が強く感じられるようになった。
やや前に出てきた酸味が口当たりを爽やかにして、軽やかな口当たりが特徴のコーヒーに仕上がった。
香りや風味が存分に楽しめる点で、コーヒーというよりも紅茶を飲んでいるような感覚に近いかも知れない。
ペーパードリップとは異なる口当たりながらも、リッチな雰囲気を楽しめるコーヒーであった。
最後に、このグァテマラ カペティロ農園をネルドリップで淹れてみよう。
ネルドリップで飲んだ感想
グァテマラ カペティロ農園をネルドリップして飲むと、ペーパードリップ以上にこっくりとした深い味わいが感じられるようになった。
酸味がペーパードリップの時よりもさらに控えめになり、重厚感のあるどっしりとした味わいだ。
そして、苦味と酸味の一体感がペーパードリップの時よりも強く、まろやかなで濃厚な味が印象的だ。
個人的にはネルドリップした濃厚なグァテマラ カペティロ農園も好きだが、味のバランスが上品に整ったペーパードリップでの一杯も好きだった。
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エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園
グァテマラに次いで人気の高い「エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園」は、世界一のコーヒー豆を決定する品評会「カップオブエクセレンス」入賞の農園が手がける高品質なコーヒー豆。
エルサルバドルで100年以上続く名門農園で作られたシングルオリジンコーヒーだ。柑橘系フルーツのような風味が味わえて、爽やかな口当たりが特徴。
グァテマラよりもやや酸味が前面に出ているが、「爽やか」と感じられるくらいの塩梅で、飲みやすく仕上がっている。
▲エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園も粒がきれいに均一に揃っており、風味を損ねる不良豆が一切見られない。
また、味のブレの原因となる焼きムラも見られないため、いつ飲んでも安定した美味しさが感じられる。
ペーパードリップで飲んだ感想
エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園の風味を5段階でみる
土居珈琲の「エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園」をドリップすると、オレンジやグレープフルーツのような香りと、ほんのりビターチョコレートのような甘い香りが広がる。
まるでスイーツのような香りがあたりに広がる。こんなにも飲み手を優雅な気分にさせてくれるコーヒーと出会えたのは幸運だ。
そんな思いを抱きながら、さっそく一口飲むと、フルーツのような爽やかな風味とビターチョコレートのような大人の甘みが印象的。
ほどよい酸味と甘みのバランスが美しいまでに整っていて、上品な美味しさが感じられる。
このコーヒーは自分で飲んでも良いが、大切な人にも味わってもらいたいと素直に感じた。
次はフレンチプレスで抽出してみる。
フレンチプレスで飲んだ感想
エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園をフレンチプレスで抽出すると、豆の甘みや旨味が際立つ味わいになる。
豆本来のフルーツのような爽やかな風味が強く感じられ、やや濃厚な口当たりになりながらも、後に残るしつこさがなく飲みやすい。
土居珈琲のエルサルバドルをフレンチプレスで抽出すると、濃厚な口当たりになりながらもキレの良いさわやかなコーヒーに淹れることができる。
次はネルドリップしてみる。
ネルドリップで飲んだ感想
エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園をネルドリップすると、酸味が控えめになった分、相対的に甘さが強く感じられる。
苦味はペーパードリップ時と変わらず、こちらも非常に飲みやすく美味い一杯。
ネルドリップではクリアな味に仕上がりつつ、コーヒーオイル特有の甘みや旨味が存分に楽しめる。
まとめ
土居珈琲の人気銘柄セット(初めてのセット)は、どちらも洗練された旨味があり、高級品ならではの「品のある味わい」が感じられた。
自分用として選ぶには金額的なハードルが高いかもしれないが、来客用や贈り物としては間違いなく喜ばれる品質だと感じた。
実際に通販コーヒーを1,000種類以上飲んできた筆者としては、ここ数年の中でも「かなりレベルの高いコーヒー豆」という印象。
もし、僕の友人が購入を考えているなら、自信を持っておすすめできる逸品だった。
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