< style="color: #ff0000;">※現在、こちらのお店ではコーヒー豆の取り扱いを行っておりません。
同じテイストのコーヒー豆をお求めなら、森彦のマイルドブレンドをおすすめします。
コーヒーブロガー山口です。
(@yamaguchicoffee)
200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行う僕がD×M(ディーバイエム)のマンデリンはおすすめできるコーヒー豆なのか?
飲んだ感想を正直に述べます。
D×M(ディーバイエム)は、ニューヨーク・タイムズでも紹介された札幌のカフェで、同店で販売されるドーナツとのフードペアリングを考えたコーヒー豆が購入可能です。
そして、札幌の有名カフェ「森彦」が、かつてプロデュースしたお店のコーヒーとなれば見逃せるわけもなく、マンデリンを購入して3つの抽出方法で飲んでみました。
目次
D×M(ディーバイエム) マンデリン
D×Mでは、マンデリンを含めすべてのコーヒー豆が50gから購入できる。
50gから購入できるお店は珍しく、「普段あまりコーヒーを飲まないけど、たまに飲む時くらい美味しいコーヒーを飲みたい」という場合におすすめの購入方法である。
僕はすでに数キロのコーヒー豆が自宅にあるため、このレビューで飲みきれるだけの量を購入した。
パッケージを開封し、コーヒー豆を取り出すと心地よい香味が広がる。
コーヒー豆は多少焼きムラが見られるものの、粒がきれいに揃っており、風味を悪くする欠点豆の混入も見られない。
値段(税込)
345円
容量
50g
生産地
インドネシア
焙煎度合い
深煎り(フルシティロースト)
D×Mのマンデリンの味わいを5段階でみる
D×Mのマンデリンを3つの方法で飲んでみた
▲左から
- HARIO(ハリオ)V60ドリッパー
- HARIO(ハリオ)ウッドネック ネルドリッパー(森彦オリジナル4枚接ぎネルフィルター)
- bodum(ボダム)フレンチプレス
今回は、まずペーパードリップの定番であるハリオV60で抽出して飲んでみて、さらに美味しく飲むために、ほかの2つのコーヒー器具を厳選した。
抽出条件
- 豆の挽き具合:
- 中挽き(カリタニューカットミル:ダイヤル3(フレンチプレスでは6)にセット)
- 豆と湯の量:
- 16g 150cc
- お湯の温度:
- 85℃
- 蒸らし時間:
- 30秒
- その他コーヒー器具:
- タカヒロ製コーヒードリップポット雫 0.9L
HARIO(ハリオ)V60ドリッパーで抽出
中挽きにしたディーバイエムのマンデリンを、ハリオV60ドリッパーにセットして静かにお湯を落としていく。
湯に触れたコーヒー粉は大きくドーム状に膨らみ、鮮度の良さも示す。そして心地よい香味を放っている。
さっそく一口飲んでみると、深いコクと重厚感のある苦味、ほのかな甘みと酸味のバランス具合が絶妙でおいしい。
また、直火焙煎ならではの香ばしい風味が鼻から抜けていき、じつに心地良い。
そして、重量感のある口当たりと濃厚な味わいが感じられる。森彦の深煎りコーヒーが好きなら、ぜひおすすめしたいコーヒー豆である。
ディーバイエムのマンデリンは、森彦のフレンチマンデリンに近いテイストを感じる。
また苦味のキレがよく後味がすっきりと飲める点もポイントが高い。
コーヒーの風味が強く感じられる一杯なのでミルクを入れて飲んでも、コーヒーの香味とマッチして美味しく楽しめるだろう。
次は、ディーバイエムで推奨している飲み方である「フレンチプレス」で抽出して飲んでみる。
フレンチプレスで抽出
フレンチプレス用に粗挽きにしたディーバイエムのマンデリンをフレンチプレスで抽出すると、香ばしい香りが一層強く感じられるようになる。
さっそく一口飲んでみると、ハリオV60ドリッパーで飲んだ時は感じなかった滋味深さがある。
この滋味深さの正体は、豆本来が持つ旨味とアーモンドを思わせる風味である。
店舗で推奨している飲み方だけあって、ペーパードリップを凌ぐ美味さがある。
これまでの経験から、フレンチプレスで抽出するとコーヒーの酸味が増して爽やかな口当たりになると予想していたが、ハリオV60ドリッパーよりも濃厚で濃密な味わい。
ハリオV60ドリッパーに比べ苦味は変わらず、甘みは少し軽減された印象だが、豆の旨味と香味が加わったことで味に厚みが増した。
フレンチプレス特有のまろやかさもあり、コクや重量感も2割ほど増したように感じられる。
最後に、森彦のネルフィルターを使ってネルドリップ抽出を行ってみる。
HARIO(ハリオ)ウッドネック ネルドリッパーで抽出(森彦ネルフィルター)
ディーバイエムのマンデリンを森彦オリジナルのネルフィルターで抽出して飲んでみる。
すると、甘みや旨味、深いコクがぎゅっと濃縮され、まとまりのある味に。いや、パンチのある味というべきか。
ズシンと重みが感じられる一杯である。
甘みがこれまでで一番強く感じられるので、それに伴って苦味も一番マイルドに感じられる。
また、ペーパードリップの時に感じた酸味は影を潜め、甘み、旨味、コク、苦味を堪能できるように。
フレンチプレスでの抽出時は豆本来の風味を存分に感じることができたが、ネルドリップでは豆から抽出されたコーヒー液の深みに触れることができる。
まとめ
さて、今回はディーバイエムのコーヒー豆「マンデリン」を3つの方法で飲んでみた。
いずれの飲み方でも旨味あふれる味わいが楽しめ、どれもおすすめしたい抽出方法であった。
ディーバイエムの店舗では、フレンチプレスとペーパードリップどちらかの抽出方法を選べるが、僕はフレンチプレスで飲むことをおすすめする。
札幌の名店「森彦」がかつてプロデュースしただけあり満足度の高いコーヒーであった、というのが徳の正直な感想だ。