200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行うコーヒーブロガー山口が、札幌にある自家焙煎コーヒー専門店「森彦(Morihico)」で人気のコーヒー豆「No.2 マイルドブレンド」を飲んた感想を正直にレビューしていく。
札幌に立ち寄ったら、ぜひ行ってみたいカフェとして観光客をはじめ、地元民からも愛され続ける創業21年の森彦。
札幌市内にある自社工場(プランテーション)で直火焙煎したコーヒー豆を提供しており、森彦本店ではネルドリップで抽出された濃厚なコーヒーが楽しめる。
僕は森彦のコーヒーをお店で何度か飲んだことがあったが、正直に言わせてもらう。
あれは絶品だ。あんなに美味しいコーヒーに巡り逢える機会はそうそうないだろうと感じた。
僕はこれまで日本全国で様々なコーヒーをいただいてきたが、森彦のコーヒーは大阪の土居珈琲や山形のコフィアに並ぶほど豊潤な旨味に満ちている。
なので今回は、すでに美味しいコーヒー豆であることを明かしてのレビューとなってしまうが、最後まで読んでいただければ嬉しい。
なお、今回は森彦のコーヒー豆を5つの抽出器具で淹れて味わいをレビューしていく。
あなたの手持ちの器具では「こんな味になるんだな」と参考にしてもらえればうれしい。
森彦の人気豆「No.2マイルドブレンド」とは
▲No.2マイルドブレンド 1,296円(税込)
森彦のNo.2マイルドブレンドには高級豆で知られるキリマンジャロや、華やかな風味が特徴のエチオピア モカがブレンドされている。
そして、写真で僕が手に持っているのは「森彦オリジナル4枚接ぎネルフィルター 432円(税込)」である。
こちらは森彦本店でネルドリップする際に使用しているフィルターだ。今回のレビューでお店の味を再現するために購入した。
森彦の店員さんに聞いたところ、マイルドブレンドは焙煎してから2週間ほど経過しているそうで、お店で提供している豆も同じもので鮮度は変わらないとのこと。
もう少し焙煎してから日の浅い豆があればなお良かったが、これ以上日付の新しい豆はなかったので無理はいえない。
コーヒー豆をパッケージから出してみると、シティロースト(中深煎り)で美しく焙煎されている。
香ばしく焙煎された豆は粒がキレイに均一にそろっており、煎りムラも見られない。
豆を一粒食べてみると、オレンジのような甘くさわやかな風味が口に広がる。
もはやドリップする前から期待が高まる。これはおいしくない訳が無い。
ちなみに森彦で使われている焙煎機は大阪の会社でオーダーメイドしたもので既製品ではない。
実際に焙煎機を見せてもらったところ、おそらく大阪に本社を置く富士珈機(フジローヤル)製の15kgロースターではないかと思われる。
ちなみにパッケージは紙袋とビニール製のものと2重になっている。
コーヒー豆から発生する炭酸ガスを外へ逃すガス抜きバルブ付き。
森彦のNo.2マイルドブレンドを5つのコーヒー器具で飲む
▲左から:カリタ3つ穴ドリッパー、bodum製フレンチプレス、ハリオ製ウッドネック・ネルドリッパー、ハリオV60ドリッパー。
真ん中は森彦オリジナルのネルフィルター。(フレームはハリオを使用)
まずは、ペーパードリップの定番といえるハリオV60で飲んでみる。
焙煎度合い:シティロースト(中深煎り)
豆の挽き具合:やや細挽き(カリタ・ニューカットミル:ダイヤル2にセット)
豆と湯の量:16g 160cc
お湯の温度:85℃
その他コーヒー器具:タカヒロ製コーヒードリップポット雫 0.9L
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ハリオV60ドリッパーで抽出
森彦「No.2マイルドブレンド」のテイスティングチャート
森彦のNo.2マイルドブレンドをカリタの電動ミルでやや細めに挽き、ハリオV60ドリッパーにセット。
雑味を出さないよう、ドリップポット雫でゆっくりお湯を落としていく。
するとローストナッツのような芳ばしい香りとともにオレンジを思わせる爽やかで、ほのかに甘い香りが感じられる。
また、コーヒー粉はドーム状に大きく膨らみ、鮮度が良いことを示している。
僕は心をワクワクさせながら、さっそく一口飲むと、芯のある苦味を感じつつも、豊かな甘さとオレンジのような風味、ほどよい酸味がバランスよく感じられて美味しい。
味の解説をしていくと、まず苦味はそこまで強くないが芯がある。しかし苦味のキレが良いため後に一切残らず嫌味がない。
そこまで苦いコーヒーは飲みたくない、という場合でも普通に飲めるであろう一杯。
豆本来の甘みも十分に感じられ、名前のとおりマイルドでやさしい口当たりに心も体も癒される。
また、コーヒー豆を食べた時に感じたオレンジのような風味がNo.2マイルドブレンドに良いアクセントを付けていて、面白味のある風味に仕上げている。
コクも深めで、一杯で満足感が得られるだけの旨みが詰まっている。
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個人的には、森彦の看板コーヒー「フレンチブレンド」よりも、No.2マイルドブレンドのほうが味のバラエティに富んでおり、飲んでいて楽しいと感じた。
次は、フレンチプレスで抽出してみよう。
フレンチプレスで抽出
森彦のNo.2マイルドブレンドをフレンチプレスで抽出すると、オレンジのような風味が際立った、爽やかな口当たりの一杯に。
苦味は控えめになり、下のうえですーっと消えていく。
甘みはハリオV60で淹れた時と同様に感じられる。
豆本来のオレンジのような風味と酸味がメインの味わいだが、後に残るしつこさがなく、上質で濃厚なオレンジティーを飲んでいるような感覚だ。
森彦のマイルドブレンドをフレンチプレスで抽出すると、オレンジの風味が際立った、さわやかな一杯に淹れることができる。
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酸味が強すぎることもなく、ほどよい苦味もあり、飲みやすい一杯だし、なにより飲んでいて楽しい。
次はカリタ3つ穴ドリッパーで抽出してみよう。
カリタ3つ穴ドリッパーで抽出
森彦のNo.2マイルドブレンドをカリタ3つ穴ドリッパーで抽出すると、ほどよい苦味と、隠し味的にオレンジの風味が味わえる、ややすっきりめの一杯に。
やや酸味よりの味わいだが、カリタ3つ穴ドリッパーで抽出した時の特徴的な「すっきりした甘み・旨み」も感じられる。
ほどよく豆本来のオレンジ、ナッツの味も感じられて、スペシャルティコーヒーを好んで飲んでいるなら気に入るであろう味わい。
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そして森彦といえば、やはりネルドリップ。
最後に森彦オリジナル、ハリオの2つのネルフィルターで抽出する。
ネルドリップ(森彦オリジナル・4枚接ぎフィルター)
森彦オリジナルのネルフィルターを使って抽出すると深いコクと苦味が際立ち、ほのかなオレンジ感と甘みが楽しめる一杯に。
これまでで苦味がもっとも強く抽出されたが、キレがよくしつこさを感じない。
まさに森彦ファン好みの一杯。そう思えるほどに濃厚で旨み豊かなコーヒー。
次はハリオのネルで抽出すると味に違いがあるのか検証する。
ネルドリップ(ハリオ・2枚接ぎフィルター)
森彦オリジナルの4枚接ぎフィルターに比べてすっきり感が強い味わいに。
ハリオのネルフィルターは濃厚な口当たりながらも、やや酸味強めに抽出できる。
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対して森彦のネルフィルターは深いコクと強い苦味の一杯に淹れられることが今回わかった。
森彦で飲む濃厚なコーヒーが好きなら、4枚接ぎのネルフィルターで淹れることをおすすめする。
まとめ
さて、森彦のNo.2マイルドブレンドを5つのコーヒー器具で抽出してみた。
いずれの淹れ方でも、キレがよく芯のある苦味、豊かな甘み、オレンジのような風味と、ほのかな酸味が楽しめる。
森彦オリジナルのネルフィルターで淹れた濃厚な一杯は印象的だったが、すっきり淹れると華やかな表情に変わったりと、飲んでいて楽しいコーヒー。
100gあたり648円と値段も手頃で試しやすいので個人的には非常におすすめのコーヒー豆だ。
通販における送料、代引き手数料
・送料
(合計金額が5000円未満)
道内:450円
東北・関東・東海・北陸:600円
関西・中国・九州:650~800円
(合計金額が5000円以上)
道内:260円
道外:360円
※離島は別途加算。詳しくはこちら
・代引き手数料
ホームページに記載なし
・支払い方法
クレジットカード
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