今回は「うずまき珈琲」という専門店(自家焙煎店)のコーヒー豆「ブラジル フルッタ メルカダオ(メルカドン)アナエロビック ピーベリー」を飲んだ正直な感想を述べます。
同店はスペシャルティコーヒー豆を取り扱う苫小牧のロースターです。
生豆から欠点豆を手作業で取り除き、コーヒー豆本来の味を損なわぬよう適切に焙煎し、翌日には発送してくれます。
そのため、鮮度の良いコーヒーが3週間ほど楽しめるのが特徴です。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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著者のプロフィール
山口 誠一郎
バリスタ / 焙煎士
1,000種以上の通販コーヒーを飲む。TV出演、文藝春秋(文春オンライン)などにコラムを掲載。全国の様々なコーヒーを味わう。
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うずまき珈琲/ブラジル フルッタ メルカダオ アナエロビック ピーベリー
フルッタ メルカドンの生産者たちが目指したのは、「コーヒーを超えるコーヒー」でした。
飲み進めるごとに様々な香りと風味が楽しめる、コーヒーとは思えないほどの豊かなフレーバーを追い求め、10年以上の研究開発を経てできたのが、収穫後のチェリーを天然酵母と一緒に発酵槽で発酵させる、という新製法でした。
フルッタ メルカドンとは、ポルトガル語で果物市場を意味します。
その言葉のとおり、熱い時と冷めた時で異なる様々なフルーツ感を楽しめるのが、この製法の特徴です。
細かい説明は割愛しますが、この製法で作られたコーヒー豆は、強烈な果実感や、ブランデーのような風味が楽しめるものもあります。
コーヒーの生豆をウイスキー樽に貯蔵し、樽由来の香味やお酒の風味を加える「ウイスキー バレル エイジド コーヒー」は有名です。
しかし今回飲むコーヒーは、生豆の前の段階である「コーヒーチェリー」を発酵させます。
これは、アロマ重視のワインの醸造で行われている手法であり、独特のフレーバーを加えることが可能になります。
このような発酵プロセスを経て作られるコーヒーは「アナエロビック コーヒー」とも呼ばれます。
2014年にコスタリカの国際的品評会で初めて出品され、世界中から注目されている精製方法です。
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▼コーヒー豆の詳細情報
- 生産地:ミナスジュライス州セラード地域 ドナ・ネネン農園
- 農園の高度: 1080m
- コーヒー豆の品種:ムンドノーボ種、カツアイ種
- 精製方法:アナエロビック・ファーメンテーション(コーヒー豆の精製過程での発酵プロセスのこと)
- 豆の等級・グレード:記載なし
値段は100g 750円
ブラジル フルッタ メルカダオ アナエロビック ピーベリーの値段は100g 750円です。(215g注文で1,500円)
※316g以内はレターパックライトより 全国一律370円
※6,000円以上(商品の合計金額)の注文で送料無料
この値段は、スペシャルティコーヒー※として販売される豆の中では平均的といえます。
なお、ネット通販で購入する場合、豆200g以上〜注文受付しています。
※スペシャルティコーヒーとは、原料の品質から製法、香り、味、風味などの基準の中で高い評価を受けたものを指します。
流通しているコーヒー豆の5%程度しか存在しないとされています。
コーヒー豆は欠点豆なし
パッケージから開封すると、粒がきれいに揃っていて、割れたり欠けたりの欠点豆も見られません。
コーヒー豆からは、さくら、フローラルなどを思わせる香りが強く感じられます。モカとも異なる珍しい香りです。
なお、このコーヒー豆はピーベリーです。普通のコーヒー豆と比べて、小さく丸いため「丸豆」とも呼ばれています。
通常、一つのコーヒーの実から採れる豆は2粒ですが、中には二つの豆のうち一つだけが実の中いっぱいに成長する事があり、これを「ピーベリー」と呼びます。
収穫できる量が少なく、貴重なコーヒー豆です。ピーベリーの方がフラット ビーン(通常の豆)より香りとコクが強いと言われています。
焙煎度合い:中深煎り
フルッタ メルカダオは中煎りです。(ハイロースト)
苦味が少なく、コーヒー豆本来の風味、甘み、甘み、コクが楽しめる焙煎度合いです。
なお、うずまき珈琲では自家製のDIY焙煎機を使用されています。
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コーヒー豆のローストや焙煎度合い・焙煎方式ごとの味の違いを解説
口コミ・評判
スペシャリティコーヒーを丁寧に選別、焙煎しているうずまき珈琲さん、コーヒーの味の違いがハッキリとわかります
豆本来の甘さをここまで引き出すのは職人気質のなせる技 北海道では全国でも深煎りの地域。
サードウェーブ系の札幌の有名某店にもここまで甘さを感じるのはないかな。
珈琲に雑味がなく非常に美味しい。
珈琲豆を厳選していること、焙煎する感覚も優れていることが、一口飲んでわかりました。
実際に飲んだ感想・レビュー
実際にフルッタ メルカダオ ピーベリーを飲んだ感想をレビューします。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの陶器製「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「スリーフォーフィルター」を使います。
フィルターは独自の両面クレープ加工が施されていて、ペーパー自体がリブの役割を果たします。
そのため、スムーズなコーヒー抽出を可能にします。
簡単にいうと、コーヒーの成分を余すことなく抽出することに特化したフィルターといえます。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。
持ち手が熱くなるデメリットはあるものの、お湯に金属の臭いが移らないメリットがあります。
湯温は85℃に設定してコーヒー粉に注いでいきます。
【抽出環境】
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
ドリップすると、フローラルや、さくらのような華やかな香りが非常に強く感じられます。
ひとくち飲むと、すっきりした酸味と透明感のある旨みが、すっと身体に溶け込んでいくような感覚を覚える。
後味にはコーヒーらしい苦味がほどよく残り、満足感を高めてくれます。
冷めてくると、アプリコットのような風味に変わります。時間の経過によって異なるおいしさが楽しめるのが特徴的。
このコーヒーは、華やかな香りを楽しみながら、スコーンでも食べてゆっくりと味わいたい。
休日のゆったりしたカフェ時間におすすめしたいコーヒーです。
▼こんな方におすすめです。
- 新鮮なコーヒーを飲みたい方
- 華やかな香りのコーヒーが好きな方
- フルーティーなコーヒーを飲みたい方
フルーティーな味わい・風味が感じられるのは、豆の個性だけでなく、焙煎してから間もない新鮮なコーヒー豆であることも大きいでしょう。
新鮮なブラジルコーヒーで、華やかなフレーバーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
フルッタ メルカダオ(ドナ・ネネン)の商品詳細(公式通販ページ)
※公式通販ページでは「ドナ・ネネン」という商品名で販売されています。
店舗情報
- 店舗名:うずまき珈琲 Uzumaki Coffee
- 所在地:北海道苫小牧市沼ノ端中央4丁目15番地の17号
- 電話番号:090−6210−6413
- 営業時間:11時〜17時30分
- 定休日:水・木・日曜日
- 備考:※316g以内はレターパックライトより 全国一律370円 |※6,000円以上(商品の合計金額)の注文で送料無料
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