カメルーン産コーヒーは生産量が少なく、そのほとんどがヨーロッパに輸出されています。
日本ではまだ馴染みがなく、とても貴重なコーヒーですが、アフリカらしい深み、苦味と酸味のバランス、ほのかな甘い後味で、香りも素晴らしいコーヒーです。
本記事では、そんなカメルーン産コーヒーの魅力をお伝えするとともに、カメルーン産のおすすめコーヒー豆なども紹介していきます。
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コーヒーの産地カメルーンとは
アフリカ中部に位置するカメルーンは自然に恵まれ、多彩な文化が行き来し育まれたことから「アフリカ文化の十字路」と呼ばれています。
カメルーンの国土は、沿岸地域と南部が熱帯雨林気候、中央部がサバナ気候、北部がステップ気候です。
気候・地形ともに多様で、アフリカらしい芸術・文化も豊富に育まれ、アフリカのすべてが凝縮されているとも言われています。
カメルーンの産地について
カメルーンという産地は、国土の大半が世界でも有数の多雨地帯です。
北部から北西部は火山帯で標高が高く、水源と土地が豊かでコーヒーの栽培に適しています。
カメルーンにおけるコーヒー栽培の歴史
カメルーンにおけるコーヒー栽培の歴史は、1884年のドイツ領時代に始まりました。
本格的にコーヒーの栽培が始まったのは1928年のフランス領時代です。
カメルーンでのコーヒーの生産は第二次世界大戦後に順調に伸びていき、1985年ごろには年間約14万トンもの生産量を誇るようになりました。
しかしその後、他国でのコーヒーの生産量が増え、世界的にコーヒーの価格が下落してしまったことや、政府と世界銀行からの支援が受けられなくなったことが原因で、カメルーンのコーヒー生産量は減少の一途をたどります。
2008年、カメルーン政府はコーヒー産業の再生計画を打ち出しました。
カメルーンの農家もコーヒーを持続的に生産できる作物として見直し始めたことから、現在はカメルーンのコーヒー生産量は回復傾向にあります。
カメルーン産コーヒー豆の栽培環境
カメルーン産コーヒー豆の栽培環境は、北部から北西部の標高が高い地域に広がります。
カメルーン北部から北西部は火山帯で、火山灰によって作られた肥沃な大地と温暖で豊富な水資源が、良質なコーヒーの生産条件を満たしています。
カメルーン産コーヒー豆の生産状況
カメルーン産コーヒー豆の生産状況は、一時期は年間1万トン以下にまで落ち込みました。
現在は年間4.2万トンほど生産されており、生産量は回復傾向にあります。
カメルーン産コーヒーの生産量のうち、80%がロブスタ種、20%がアラビカ種となっていて、近年はアラビカ種を栽培する農家が増加しています。
カメルーン産コーヒー豆の等級・グレード
カメルーン産コーヒー豆の等級・グレードについて解説します。
カメルーン産コーヒーのグレードは、高い順から
- CHOIX(ショワ)
- EXTRA PRIMA(エクストラ プリマ)
- PRIMA(プリマ)
- SUPERIEUR(スペリュール)
- COURANT(クーラン)
- LIMITE(リミット)
となっていて、6段階に分けられます。
グレードは基準量の中に含まれる欠点豆の割合で決まります。
さらに豆のサイズによって、ロブスタ種はGRADE1〜3、アラビカ種はTYPE A〜Fに分けられます。
カメルーン産コーヒーの特徴
ではここから、カメルーン産コーヒーの精製方法、味わい・香りの特徴を解説します。
コーヒー産地ごとの味や香りの特徴が分かると、自分好みのコーヒー豆を選びやすくなるので、チェックしてみてください。
カメルーン産コーヒーの精製方法
カメルーン産コーヒーの精製方法は、ほとんどがフルウォッシュド製法で、天日乾燥です。
カメルーン産コーヒーの味わい・香りの特徴
カメルーン産コーヒーの味わいの特徴は、まろやかで厚みと広がりがあり、後に残るほのかな甘味です。苦味と酸味のバランスもとれています。
香りの特徴は、アフリカのコーヒー豆の特徴でもある柑橘系の花を思わせるフローラル系で、どこか紅茶のような香りを楽しむことができます。
カメルーン産コーヒーの品種
ここから、カメルーン産コーヒーの品種・種類について解説します。
ロブスタ種
ロブスタとは「強い、たくましい」という意味で、その名の通りアラビカ種より病気に強く、300m〜800mの低い高度でも栽培できます。
ロブスタ種の味は苦味と渋みが際立ち、麦茶のような香ばしさが特徴です。
世界で生産されるコーヒー豆の30%はロブスタ種が占めています。
アラビカ種
現在、世界で生産されるコーヒー豆の約70%がアラビカ種です。ロブスタ種よりも甘味や酸味が感じられ、豊かな味わいが楽しめるのが特徴。
「花のような甘い香り」など、豆の個性が際立つ銘柄もたくさんあります。
「スペシャルティコーヒー」と呼ばれる高品質な豆もこのアラビカ種です。ロブスタ種よりも品質に優れている反面、霜や乾燥、病気、害虫に弱く、手間がかかり栽培の難しい品種です。
カメルーン産コーヒーの美味しい飲み方
品種や種類について理解を深めたところで、次はカメルーン産コーヒーの美味しい飲み方を紹介します。
カメルーン産コーヒーは豆の焙煎度合いや、コーヒー豆の挽き具合、淹れ方によって様々な味わいが楽しめます。
おすすめの焙煎度合い
カメルーン産コーヒーのおすすめの焙煎度合いは、中浅煎り〜中深煎り。中浅煎りでは酸味と甘い柑橘系の花のような香りが楽しめます。
中深煎りではカカオのような苦味と、渋味の中にかすかな酸味が残り、ふくよかで芳醇になります。
おすすめの挽き具合
カメルーン産コーヒーのおすすめの挽き具合は、苦味を出しすぎないように中粗挽きです。
おすすめの淹れ方
カメルーン産コーヒーのおすすめの淹れ方は、お湯を約80度の低めの温度に設定することです。
カメルーン産コーヒーの特徴である柑橘系の花のような香りと、ほのかに甘い後味を楽しむことができます。
カメルーンのおすすめコーヒー豆2選
ここから、カメルーン産のおすすめコーヒー豆2選を紹介します。
今回は、Amazonなどの通販や市販で気軽に買えるカメルーン産コーヒーをセレクトしました。
【自家焙煎コーヒー豆】注文後焙煎 カメルーン カプラミジャバ
カメルーンの大地が育んだ、香り高く豊かな味わいの貴重なコーヒーをあなたのスタイルで楽しめます。
注文後に焙煎して、煎りたての新鮮なコーヒー豆をお届けします。煎り具合、挽き具合も指定が可能。
厳しい品質管理のもと、状態の悪い豆があれば焙煎前に取り除きます。常に確認しながら丁寧に焙煎された、確かな品質のコーヒーです。
カメルーンジャバ・ロングベリー
カメルーンジャバ・ロングベリーは、深みのある苦味と酸味のバランスが良いコーヒーで、アフリカらしい落ち着いた味を楽しめます。※コーヒー豆の粒が細長いものをロングベリーと呼びます。
コーヒー栽培に適した標高、肥沃な火山灰土壌、豊かな水で育てられるカメルーンのジャバ・ロングベリーは世界中に輸出できるほど生産量は多くない貴重な品種です。
カメルーン産コーヒーの特徴まとめ
今回は、カメルーン産コーヒーの特徴について解説してきました。
カメルーン産コーヒーはまだ日本では手に入りにくいレアなコーヒーです。しかし、芳醇で深い味わいと、ほのかに残る酸味と甘味は素晴らしく、一度は味わってみる価値があります。
ぜひご家庭やお仕事の合間などに、カメルーン産コーヒーでゆったりしたひとときを過ごしてください。
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