コーヒーブロガー山口です。
(@yamaguchicoffee)
200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行う僕が土居珈琲のデカフェ ビヨンドはおすすめコーヒー豆なのか?
実際に飲んだ感想を正直に述べます。
同じコーヒー豆でも抽出に使うコーヒー器具によって味が変化するため、
- ペーパードリップ
- フレンチプレス
- ネルドリップ
上記3つの抽出方法で飲んだ感想をレビューします。
土居珈琲のコーヒー豆「デカフェ ビヨンド」
健康上の理由などで、カフェインレスコーヒーのデカフェを飲む方が年々増えています。
上記はデカフェの消費量を表したグラフですが、2018年のデカフェ消費量は5年前の約2倍となっています。
注目を集めているデカフェですが、じつは問題があります。
結論から言うと、美味しくないということが問題なのです。
僕もこれまでいくつものデカフェを飲んできましたが、正直「スターバックスのデカフェが一番コーヒーらしさが感じられる」と思うくらい、現在流通しているデカフェで美味しいコーヒーはないように思います。
では、なぜデカフェは美味しくないのか?
それは、カフェインを取りのぞく工程において、コーヒーのうまみの成分が壊れてしまうためです。
しかし、土居珈琲のデカフェビヨンドは問題を解決させるために、特別な手法でカフェインを除去しています。
▲コーヒーの旨味成分を壊さないため、3回にわけて乾燥処理を行っている
土居珈琲では、まず生豆を水溶液にひたし、加圧・加温することでカフェインを取り除いています。
その次の工程として豆を乾燥させるのですが、この乾燥処理によってコーヒーの旨味成分が壊されているのが一般的です。
デカフェ ビヨンドは、コーヒー豆の旨味成分を壊さないよう、60度以下に保ちながらゆっくりと3回にわけて乾燥させています。
コーヒー豆の値段は決して安くないですが、一般的なデカフェと比較して時間と手間がかかっています。
さらに、コロンビアスプレモに次ぐ最高品質の銘柄「エクセルソ」を使用しています。
土居珈琲の公式サイトでは、デカフェ ビヨンドの味わいが次のように紹介されています。
コーヒー本来の味わいを残した自然な風味。しっかりとしたコクが感じられる。
出典:土居珈琲
実際にデカフェ ビヨンドを飲んだ方の口コミや評判をみると、「本当に美味しい」「本当にデカフェを超えてきた」などの声が見られます。
値段(税抜)
100g 900円
(定期便で注文した場合は100g 874円)
コーヒー豆の種類
コロンビア エクセルソ
※エクセルソはスプレモより豆のサイズ(スクリーンサイズ)が小さいですが、コロンビアの輸出規格の中では最も粒が大きく、最高位に位置するコーヒー豆です。
焙煎度合い
フルシティロースト(深煎り)
※フレンチロースト(極深煎り)に焙煎度合いの変更も可能。
コーヒー豆の状態
デカフェ ビヨンドのパッケージを開封すると、芳ばしい香りが広がり、カフェイン入りのコーヒーと何ら変わらないように感じられる。
欠点豆もなく、粒も綺麗に均一に揃っている。コーヒー豆の状態は良好である。
デカフェ ビヨンドの香りや味を5段階評価
3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
・KONO 名門ドリッパー
・HARIO ウッドネック ネルドリッパー
(ネルフィルターはコフィア製を使用)
・HARIO(ハリオ) カフェプレス スリムS
はじめに、KONO名門ドリッパーを使ってペーパードリップで抽出し、その後はカフェプレス、ネルドリップの順番で飲んでゆく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにした土居珈琲のデカフェ ビヨンドに静かにお湯を落とし、点滴抽出をしてゆく。
すると、コーヒー粉は小さくフワッと膨らみ、鮮度が良いことを示している。
さっそく一口飲んでみると、これはデカフェと言われなければ、まず気づくことがないだろう。
カフェイン入りのコーヒーと変わらない美味しさが感じられる。
ほどよい苦味と酸味が舌で感じられ、口に広がる豊かな甘み、鼻腔から心地よく抜けてゆく芳ばしい風味、どれもが土居珈琲で飲んできたカフェイン入りのコーヒーと遜色ない。
コロンビアの特徴でもあるマイルドな美味しさが、デカフェになっても健在なことに驚かされる。
もし、僕の親友が本当に美味しいカフェインレスコーヒーを探しているなら、今のところ僕はこのデカフェ ビヨンドを心からおすすめする。
なんなら一袋プレゼントしてあげたいくらい、この美味しさを共有したい。
追記:コーヒーが冷たくなると風味が落ちてしまう(通常のカフェイン入りコーヒーのような美味しさは感じられなくなる)ため、作り置きはしない方が良い。
次はフレンチプレスで抽出して飲んでみる。
フレンチプレス
土居珈琲のデカフェ ビヨンドをフレンチプレスで抽出して飲むと、アーモンドのような風味が全面に出ていて、ペーパードリップほど苦味がない。
また酸味が前に出てきた印象で、爽やかな味わいが感じられる。
これはこれで美味しいが、ペーパードリップで飲んだ時のような衝撃的な美味しさは正直なく、普通に美味しいデカフェコーヒーという印象である。
最後にネルドリップで抽出して飲んでみる。
ネルドリップ
土居珈琲のデカフェ ビヨンドをネルドリップして飲むと、どっしりとした濃厚な味わいと重量感のある口当たりが感じられるようになった。
苦味と酸味はペーパードリップと同等だが、口当たりがよりなめらかになって、フルボディのワインのような舌触りが楽しめる。
まとめ
さて、今回は土居珈琲のコーヒー豆「デカフェ ビヨンド」を飲んだ感想を正直にレビューした。
いずれの飲み方でも、従来のデカフェの課題でもあった味わいの問題を見事にクリアした美味しさが感じられる。
今までのデカフェは本当に「黒い液体を飲んでいる」ようなコーヒーも存在したため、僕自身も土居珈琲のデカフェには大して期待していなかったというのが本音だ。
先ほどもお伝えしたが、もしも僕の親友が本当に美味しいカフェインレスコーヒーを探しているなら、今のところ僕はこのデカフェ ビヨンドを心からおすすめする。
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