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今回は大阪のロースター、土居珈琲「ブラジルダテーラ農園」の正直な感想をレビューします。
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ブラジルダテーラ農園の基本情報
ダテーラ農園とは
ブラジルのミナスジェライス州にあるダテーラ農園。
世界一のコーヒー生産量を誇るブラジルの中でも、とくに良質なコーヒーを生産する農園として世界的に有名です。
ここでは、収穫したコーヒーチェリーを精製する加工場や保管庫などを農園内に保有しています。
通常、それぞれの農家で収穫したコーヒーチェリーを加工場に持ち込むのが一般的ですが、ダテーラ農園では栽培から収穫、加工、そして輸出まですべて一貫して行えます。
また、コーヒーの売上の5%を寄付に充てるなど、社会福祉面への関心が非常に高く、農園内にはワーカーのための住居や学校、セミナー施設や自然保護区などが整備され、接続可能な農業への意識が高いことでも知られています。
ISO14001、レインフォレストアライアンス(RA認証)、EUREPGAPの認証を取得しています。
※レインフォレストアライアンスとは、森林や水などの自然資源とそこに生きる動物を守りながら、人々の暮らしや経済・労働環境を支える仕組みです。
コーヒー豆の特徴
ブラジルの豆はもともと、ナッツやカカオのような風味を持ち、苦味と酸味のバランスが良いコーヒーが多いです。
土居珈琲では、チョコレートのようなビターな甘みと、香ばしいコクの調和が楽しめるように仕上げています。
購入者の口コミを見ると非常に評判が良く、まさに「非の打ちどころがないコーヒー豆」という想像を抱かせます。
焙煎度合いは中煎り(好みの焙煎度合いに指定できる)
ブラジルダテーラ農園の焙煎度合いは「中煎り」です。
焙煎度合いとは、苦味と酸味のバランスを決める工程のこと。
ブラジルの豆は、もともと苦味と酸味のバランスが良いものが多く、チョコレートのような味を引き出すために中煎り〜深煎りにすることが多いです。
甘みのピークは中煎りなので、甘さ重視の人はお店おすすめの「シティロースト」で注文すると良いです。
焙煎度合いを指定できる
ダテーラ農園は、次の4つから焙煎度合いを選べます。
- ハイロースト(中煎り)
- シティロースト(中煎り)
- フルシティロースト(深煎り)
- フレンチロースト(深煎り)
酸味が苦手な人は深煎りにしましょう。
ブラック派はフルシティ、カフェオレ派はフレンチローストがおすすめです。
値段、豆の量、産地など
価格 | 2100円/200g 1155円/100g 単品定期便:2037円/200g |
豆の産地 | ブラジル ダテーラ農園 |
品種 | アラビカ種 |
精製 | 記載なし |
焙煎度合い | 中煎り〜深煎りから選べる |
ブラジルダテーラ農園は100gのお試しサイズから購入できますが、200gで購入したほうが安いです。
また、毎月自動的に届けてくれる「単品定期便」だと、さらにちょっと安くなります。
定期便の場合でも「○○回以上購入しないとダメ」という縛りはないので、200gで買うなら定期便で購入しましょう。
(解約は公式サイトのマイページからできる)
ブラジルダテーラ農園は店頭、オンラインで購入できます。
店頭購入の方法
店頭で購入する場合、堺市西区浜寺元町4-495-1の「オフィス棟」で受け取ることができます。
注文受付は電話のみ:072-262-6100
通販の場合
通販の場合は公式オンラインストア(送料550円)もしくはAmazon(送料550円)でも購入できます。
ただしAmazonで買うと500円高いので、公式で買いましょう。
コーヒー豆を買う際に気になる「鮮度」ですが、店舗・オンラインどちらで購入しても変わりません。
土居珈琲では注文を受けてから生豆を焙煎するため、非常に新鮮なコーヒー豆を受け取れます。
ブラジルダテーラ農園は、次の状態で購入できます。
- 豆の状態
- ペーパーフィルター用の細挽き
- コーヒーメーカー用の中挽き
- カフェプレス用の粗挽き
- エスプレッソ用の極細挽き
豆、粉いずれも値段は同じです。
レビュー
抽出環境・条件
豆の量:15g
豆の挽き具合:中挽き
お湯の量:150cc
お湯の温度:85℃
蒸らし時間:60秒
ブラジルダテーラ農園は、割れたり欠けたりの不良豆がなく、コーヒー豆の状態が非常に良い。
焼きムラもほとんど見られず、粒もキレイに均一に揃っています。
ペーパードリップすると、湯に触れたコーヒー粉は大きく膨らみ、鮮度が良いことを示します。
カップからはカラメルのような甘い香りが漂います。
実際に飲むと、カラメルのような甘みの中に香ばしさがあり、ビターな旨味が感じられます。
キレの良い苦味と、ほどよい酸味のバランスが上品に整っていて飲みやすいです。
ボディ感も重たすぎず、軽すぎずの丁度いい塩梅。
また、カップを口に近づける度に鼻から抜けていくナッツのような風味も印象的です。
フレンチプレスで抽出して飲むと、苦味が控えめになってナッツのような風味が際立ちます。
ネルドリップすると、まろやかな口当たりと深みのある味になります。
総評
土居珈琲のブラジルダテーラ農園は、いずれの飲み方でもクセがなくて飲みやすく、カラメルのような香ばしい甘味があります。
今回はフルシティ(深煎り)で注文したので、酸味が少なく万人受けする味でした。
単品定期便で注文すれば100g単価1000円。
購入する人を選ぶ価格帯ですが、自分へのご褒美やギフト用のコーヒーにおすすめです。
味が似ているコーヒー豆は?
もっと安くて味が似ているブラジルの豆を2つ紹介します。
一つは、埼玉のロースター「カカシコーヒー」のブラジル モンテアレグレ農園 ナチュラル(1,240円/200g)。
ムンドノーボ種とカトゥアイ種をブレンドしたNo2規格の商品です。
ブラジル産コーヒーの中でも最高グレードの豆で、土居珈琲に味は多少劣りますが、この店も注文後に焙煎するので香り高く、旨味とコクがあります。
Amazonで買える豆の中では品質が非常に高く、コスパが良いです。
もう一つは「自家焙煎珈琲やすらぎ」のブラジルダテーラ農園(3600円/1kg)。
100gあたりに換算すると360円なので、まとめ買いしたい人におすすめです。
注文後に焙煎するので鮮度がよくて香りが強く、優しいコクがあります。
味はやはり土居珈琲に劣りますが、値段の安さを考えたら98%の人は満足すると思います。
澤井珈琲店、加藤珈琲店と比べて豆の品質も、味も満足度も数段上を行きます。
土居珈琲を初めて試す人におすすめのセット
価格 | 2,376円 |
内容量 | 100g×2種類 |
豆の産地 | グァテマラ・エルサルバドル |
焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
土居珈琲で一番人気の「グァテマラ」と「エルサルバドル」のセットは、初回購入の人に一番選ばれている商品です。
グァテマラは国際品評会で3度にわたり1位を獲得した豆で、チョコレートのような甘味が感じられ、苦味と酸味のバランスの良さが特徴です。
エルサルバドルは、 世界で最も有名な品評会「カップオブエクセレンス/COE」3位受賞の農園が手がける豆です。
オレンジのような風味が特徴。酸味が少ないフルーティーな豆を試したい人におすすめです。
それぞれで味が異なるので、気分によって飲み分けられます。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
実際に飲んだレビューはこちらをご覧ください。
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