コーヒーブロガー山口です。
(@yamaguchicoffee)
200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行う僕が、ドトールのコーヒー豆「炭火珈琲」はおすすめできるか?飲んだ感想を正直に述べます。
同じコーヒー豆でも抽出に使うコーヒー器具によって出来上がりの味が変わるため、今回は
- ペーパードリップ
- コーヒープレス
- ネルドリップ
上記3つのコーヒー器具で抽出して飲んだ感想をレビューします。
目次
ドトールのコーヒー豆「炭火珈琲」
ドトールのコーヒー豆「炭火珈琲」は公式サイトで次のように説明されている。
吟味されたコロンビア、ブラジル産生豆を中心にブレンドし、備長炭でじっくり煎りあげました。
炭火の遠赤外線効果により極深煎コーヒーでありながら、マイルドな苦味に仕上がっています。
炭火焙煎ならではの独自の香ばしさと深みのある味わいをお楽しみください。
出典:ドトールコーヒー
値段(税込)
1,310円
※100gあたり655円
容量
200g
ブレンドされている豆の種類
- コロンビア
- ブラジル
- 他
焙煎度合い
イタリアンロースト
※極深煎り
豆の状態
割れたり欠けたりの不良豆はほとんど見られず状態は良好。
焼きムラは多少あるものの、全体的に粒はキレイに整っている。
評価
炭火珈琲を3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
- コーヒープレス
- HARIO(ハリオ)ウッドネック ネルドリッパー(マルタ製4枚接ぎネルフィルター)
- HARIO(ハリオ)V60ドリッパー
はじめにペーパードリップの定番である「ハリオV60ドリッパー」で抽出して飲んで、味の変化がしっかり感じられる2つの器具で飲んでいく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにしたドトールのコーヒー豆「炭火珈琲」をハリオV60ドリッパーにセットして、お湯を静かに注いでいく。
湯に触れた粉は小さくドーム状に膨らみ、鮮度が底まで落ち切っていないことを示している。
昨日レビューしたスタバのコーヒー豆「東京ロースト」と同じくらいの鮮度か。
さっそく一口飲んでみると、他コーヒーチェーンの同価格帯の豆とは一線を画す、ふくよかな味わい。
ほどよい苦味はキレが良く、舌の上でスッと消えてゆき、次第に甘みが広がる。
ボディ感はやや強めで、純喫茶で出会う「硬派な珈琲」に近いものを感じる。
以前、東京で飲んだ「珈琲蔵」の一杯を彷彿をさせる。
そんなドトールの炭火珈琲は、備長炭を使って焙煎されているので、鼻から抜ける風味が香ばしく芳醇で美味。
深いコクと奥行きのある味わいも楽しめる。
ドトールの炭火珈琲は個人的に好きな味だが、値段が少し高いことと、そもそも炭火焙煎は「煙くさい」という印象を持たれていることもあり、あまり人気がない。
(実際は煙くささもなく、苦すぎることもない)
そのため、販売していない店舗もあるが、その場合は取り寄せ可能だ。
ストロングな深煎りコーヒーが好きなら、ぜひ一度は飲んでほしい一品。
次はコーヒープレスで淹れて飲んでみよう。
コーヒープレス
粗挽きにした「炭火珈琲」をコーヒープレスで淹れて飲むと、全体的にあっさり目に仕上がるも、香ばしい風味が際立って個人的には好みの味わい。
苦味・甘みが少し控えめになった分、相対的に備長炭の香味がより強く感じられる。
ボディ感も控えめになるので、香りを堪能できる一杯が楽しめる。
時折感じられるナッツを思わせる風味も美味である。
最後に、ネルドリップで淹れてみよう。
ネルドリップ
中挽きにした炭火珈琲をネルドリップして飲んでみると、ペーパードリップした時の味に「まろやかさ」が加わり、より重厚感のある一杯になった。
ペーパードリップでは味わえない「コーヒーオイル」が加わることで、口当たりが変わるだけでなく、ナッツを思わせる風味も感じられる。
まとめ
さて、今回はドトールのコーヒー豆「炭火珈琲」を3つの抽出方法で飲んでみた。
オーソドックスな飲み方のペーパードリップでは、キレの良い苦味とボディ感ある一杯に。
コーヒープレスでは香り豊かな一杯に。
ネルドリップでは、重厚感ある一杯が楽しめた。
基本的に僕はネルドリップしたコーヒーが好きだが、この炭火珈琲はペーパードリップした一杯がもっとも好みの味わいだった。
味のバランスが整っており、キレのよい苦味がポイントであった。
しかし、いずれの飲み方でも美味しく飲めるので、お手持ちの器具で気軽に楽しんでほしい。
【おすすめできる?】
ぜひ一度飲んで欲しい、おすすめできるコーヒー豆。
100g 655円という一般的な値段で、かつ全国どこのドトールコーヒーでも買えるという点が大変魅力的だ。
先ほども述べたように、ドトール店舗に置いていない場合は取り寄せて購入できる。