ジャコウネコの糞から採取したコーヒー豆や、40年以上寝かせたコーヒー豆など色々飲んでいるコーヒーブロガー山口です。(@yamaguchicoffee)
今回は、大阪府箕面市にある古民家カフェ「ゴールドキャッスルコーヒー」の豆
- コロンビア産ピンクブルボン
- ルワンダ産キナジ
この2種類を飲んだ正直な感想を述べます。
築70年の古民家を自力で改装して誕生した「ゴールドキャッスルコーヒー」
ゴールドキャッスルコーヒーは美しい紅葉や温泉などで知られる大阪府箕面市にあるカフェ。
バリスタ兼 焙煎士の金城良樹さんが築70年の古民家を3ヶ月かけて自力で改装したという。
その甲斐あって、いまでは古民家カフェならではの温もりや、落ち着きが感じられる空間として多くの人に愛されている。
▲古民家の雰囲気を感じさせる2階の天井
▲ウッド調の店内は、ゆったりしたカフェタイムを過ごすのにぴったり
メニューは、こだわりのコーヒーやラテ、イギリス直輸入の茶葉を使ったティービバレッジや、コーヒーとのフードペアリングを考えて生まれたフルーツ系スイーツなどが楽しめる。
▲ホットカフェラテ 540円
▲エスプレッソ マティーニ サクライ 920円
▲フルーツティソーダ 520円
▲はちみつ漬けブルーベリーと自家製サワークリームのオープンサンド 500円
▲【期間限定】苺とホワイトチョコのチーズケーキ
そして、ゴールドキャッスルコーヒーでは「スペシャルティコーヒー」といわれる高品質の豆を使っており、これらはオンラインショップでも購入可能だ。
挽きたて、淹れたての一杯を飲むと、まるで紅茶のようなフルーティーな香りや、ジューシーな美味しさが味わえる。
冒頭でもお伝えしたとおり僕は今回は、
- コロンビア産ピンクブルボン
- ルワンダ産キナジ
この2種類の豆を飲んでレビューする。
同じコーヒー豆でも抽出に使う器具によって味が異なるため、今回は3つの抽出方法(ペーパードリップ、フレンチプレス、ネルドリップ)で飲んだ感想を述べていく。
ゴールドキャッスルコーヒーの豆を購入した正直な感想
コロンビア産ピンクブルボン
コロンビア産ピンクブルボンは、ゴールドキャッスルコーヒーで次のように紹介されている。
柑橘系に加え、カシスや黄桃などの風味特性をもち、ハニーや紅茶のようなアフターフレーバーも感じられます。
力強くはっきりとした個性を持ちながらも口当たりは丸く飲みやすいコーヒーです。
値段(税抜)
1,980円(200g/送料込み)
※100gあたりに換算すると990円
コーヒー豆の産地
コロンビア ロス・ナランホス農園
(カウカ県ティンビオ)
焙煎度合い
中浅煎り
コーヒー豆の状態
ゴールドキャッスルコーヒーの「コロンビア産ピンクブルボン」は、粒が綺麗に揃っており、欠点豆なども見られない。
丁寧にハンドピックされていて状態は良好である。
味・香りを5段階でみる
コロンビア産ピンクブルボンを3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにしたコロンビア産ピンクブルボンをハリオV60ドリッパーにセットし、お湯を静かに落としていく。
湯に触れた粉はふわっと膨らみ、鮮度の良さを示している。
さっそく一口飲んでみると、グレープフルーツのようなフレッシュな甘酸っぱさが口に広がる。
さらにもう一口飲んでみると、今度はカラメルのような甘みが感じられる。
苦味はそこまで強く感じられず、甘みとキレの良い酸味が印象的なコーヒー豆である。
口に残る嫌味などが一切なく、非常にクリアな味わいながらも、ジューシーな旨みが堪能できる1杯。
次はフレンチプレスで抽出してみよう。
フレンチプレス
コロンビア産ピンクブルボンをフレンチプレスで抽出して飲むと、ピンクグレープフルーツのような甘酸っぱさと、豆本来のクルミのような風味が感じられる。
ペーパードリップでの抽出時よりもジューシーさが増して、まるで果汁を味わっているかのような1杯である。
苦味はペーパードリップ時よりも控えめになり、スッキリとした口当たりが印象的。
最後にネルドリップして飲んでみる。
ネルドリップ
コロンビア産ピンクブルボンをネルドリップして飲むと、グレープフルーツのようなフレッシュな旨みが印象的な1杯に仕上がった。
コクや苦味、酸味は控えめになった分、相対的に甘みが強く感じられるようになり、クリアな味わいの中にも「どっしりとした旨み」が味わえる。
今回の「コロンビア産ピンクブルボン」は、どの飲み方でもグレープフルーツのような甘酸っぱさが感じられて美味しいが、ペーパードリップで淹れた1杯が味のバランスが整っていて飲みやすいと個人的には感じた。
次は、もう1つのスペシャルティコーヒー「ルワンダ産キナジ」を飲んでみる。
ルワンダ産キナジ
ルワンダ産キナジは、ゴールドキャッスルコーヒーで次のように紹介されている。
柑橘系に加え、カシスや黄桃などの風味特性をもち、ハニーや紅茶のようなアフターフレーバーも感じられます。
力強くはっきりとした個性を持ちながらも口当たりは丸く飲みやすいコーヒーです。
値段(税抜)
1,480円(200g/送料込み)
※100gあたりに換算すると740円
コーヒー豆の産地
ルワンダ キナジ
(キナジ・コーヒーウォッシングステーション)
焙煎度合い
中浅煎り
コーヒー豆の状態
ゴールドキャッスルコーヒーの「ルワンダ産キナジ」は、コロンビアと同じく粒が綺麗に揃っており、欠点豆なども見られない。
味・香りを5段階でみる
ルワンダ産キナジを3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにしたゴールドキャッスルコーヒーの「ルワンダ産キナジ」をハリオV60ドリッパーにセットし、お湯を静かに落としていく。
湯に触れたコーヒー粉はフルーティーな香りを放ち、飲む前からワクワクさせられる。
さっそく一口飲んでみると、カラメルやオレンジなどの柑橘系フルーツ、クルミ、はちみつのような味わいが複雑に絡み合っている。
そして、これらが上品に重なった香り高さは、数あるコーヒーの中でも秀逸である。
コーヒーに口を重ねるたびに、新しい味わいが感じられる1杯で「フルーティーな美味しさ」が非常に印象的。
苦味はほとんど無く、柑橘系フルーツのような甘酸っぱい美味しさが楽しめる。
後味もスッキリとキレがよく、雑味やエグ味が口に一切残らず、最後まで上品な仕上がりだ。
次はフレンチプレスで抽出してみよう。
フレンチプレス
コーヒープレス
粗挽きにした「ルワンダ産キナジ」をコーヒープレスで飲むと、ベルガモットの香りとナッツが重なったような、まるでスイーツのような風味が感じられる。
ペーパードリップ時よりも後味はさらにスッキリとキレが良く、口の上でスーッと消えていく爽やかな余韻が印象的だ。
最後にネルドリップして飲んでみる。
ネルドリップ
粗挽きにした「ルワンダ産キナジ」をネルドリップして飲むと、紅茶を思わせるフルーティーさと上品さを兼ね備え、気品あふれるコーヒーに仕上がった。
ひとくち飲む度に鼻から抜けていくベルガモットのような風味と、ハチミツのような甘み、華やかさな花のような香りが鼻腔をくすぐる。
普段コーヒーを飲まず、紅茶を愛す人にも好まれそうな1杯である。
まとめ
さて、今回はゴールドキャッスルコーヒーの豆を2種類飲んでみた。
いずれのコーヒー豆も柑橘系フルーツのような甘酸っぱい美味しさが感じられた。
コロンビア産ピンクブルボンは、グレープフルーツのような味わいとカラメルのような甘さが楽しめる。
スペシャルティコーヒーのジューシーな美味しさが好きなら、一度試してみることをおすすめする。
ルワンダ産キナジは、フルーティーな美味しさと香り高さが秀逸。
優雅に過ごすリラックスタイムに選びたい銘柄、という印象。
「コーヒーの苦味がちょっと・・・」という人にも飲みやすいおすすめのコーヒー豆である。