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パプアニューギニア産コーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介

2021年5月11日

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パプアニューギニア産コーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介

2021年5月11日

パプアニューギニア産コーヒーは、「水洗式」と呼ばれる精製方法が主流で、優しい酸味とフルーティーな味わいが特徴です。

高品質なコーヒー豆の栽培に最適の環境で、小規模農園による昔ながらの手作業で、栽培や収穫が丁寧に行われています。

本記事では、そんなパプアニューギニア産コーヒーの魅力に迫るとともに、おすすめコーヒー豆も紹介していきます。

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※ランキングは随時更新しています。

コーヒーの産地パプアニューギニアとは

パプアニューギニアは、自然と人間が共生する「地球最後の楽園」とうたわれ、日本から南下した赤道に位置する南太平洋の島国です。

世界で2番目に大きな島であるニューギニア島の東半分がパプアニューギニアで、西半分は「コーヒーの女王」と呼ばれるマンデリンを生産しているインドネシアです。

山岳地帯が大部分を占め、熱帯地方特有の豊かな自然に囲まれたリゾート地としても有名です。

まずは、パプアニューギニアという国の特徴やコーヒーの栽培環境を説明します。

パプアニューギニアの産地について

コーヒーチェリー

パプアニューギニアというコーヒーの産地は、山岳地帯が多いため標高が高く、熱帯性モンスーンによる年間2,200mm以上の豊富な降水量、ミネラルが多く水はけの良い肥沃な火山灰の土壌、「一日で一年の気候を繰り返す」と言われる気象変化など、インドネシアと同様にコーヒーの栽培には最適な条件が揃っています。

機械化を行うことができない古来の森林の中でコーヒーの木々が育ち、原種に近いティピカやブルボンのアラビカコーヒーが古来の手法で栽培されています。

総面積は日本の約1.25倍ですが、人口は約400万人と日本の30分の1程です。国民のほとんどは、農業と漁業に従事しています。

世界の生産国の中で、最上級のコーヒー生産地と言えるでしょう。

パプアニューギニアにおけるコーヒー栽培の歴史

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パプアニューギニアにおけるコーヒー栽培の歴史は、第二次世界大戦前の1930年代に、ヨーロッパのルター派宣教師がコーヒーの苗木を持ち込んだのが始まりです。このとき持ち込まれたのが、日本でも人気の高いティピカ種のジャマイカ産ブルーマウンテンの苗木でした。

少ないですが、アルシャ種という品種のコーヒー豆もケニアから移植されました。

1950年代から、本格的なコーヒー豆の栽培が始まりました。パプアニューギニアの中でも最高峰であり最大規模を誇る「シグリ農園」はこの頃開拓されました。

1975年にオーストラリアから独立すると、世界で推進された大規模なコーヒー農園開発でなく、希少な森での自然本来のコーヒー栽培が受け継がれていきます。今に至るまで、丁寧に栽培された高品質なコーヒー豆が生産されています。

またパプアニューギニアは世界的に希少なティピカ種の貴重な生産地の一つです。

樹齢50年を超えるティピカ種のコーヒーの木があることでも知られています。

パプアニューギニア産コーヒー豆の栽培環境

パプアニューギニア産コーヒー豆の栽培環境は、標高、土壌、気候、低災害リスクなど、世界の生産国中で最上級レベルにあります。

主にニューギニア中央高原の標高1,500m~2,000m付近で、栽培されています。コーヒーの生産量のうち、約45%がマウントハーゲンを中心とする西部地方、約30%がゴロカを中心とする東部地方から栽培されたものです。

標高が高いことにより、「一日で一年の気候を繰り返す」といわれるほど寒暖差が大きいのが特徴です。

コーヒーの実が時間をかけて光合成や呼吸を行い、果実の密度が濃く酸の質も向上して、熟度が高くなります。これにより、マイルドで深いコクと優しい酸味を兼ね備えたコーヒー豆ができあがります。

土壌は、火山地帯にあるためミネラルが豊富で水はけもよい火山灰性で、コーヒーノキに栄養を与えてくれます。

乾季(5月~10月)と雨季(11月~4月)がはっきりしているため、計画的にコーヒー豆の乾燥を行い、精製処理や選別も丁寧に行うことができます。そのため、豆の表面がきれいにそろっています。

シェードツリーを用いた日陰栽培方式を採用し、直射日光による葉焼けを防ぎ生育を調整しています。シェードツリーが腐葉土となるため、農薬をほとんど使わずにコーヒーが栽培できます。

火山灰性の土壌とシェードツリーによる腐葉土を用いて、一部では有機農法も行われています。

機械化を行うことができない古来の森林では、栽培や収穫は昔ながらの手作業です。収穫は乾季(4月~8月)にかけて、ひとつずつ確認しながら手摘みで行います。品質と味わいの良い、完熟したコーヒーの実だけを収穫します。

パプアニューギニア産コーヒー豆の生産状況

パプアニューギニア産コーヒー豆の生産状況は、2019年時点で年間 55,634t 。世界の生産量の約0.6%を占め、世界第20位となっています。

コーヒーの栽培は、もともと外国人が所有する大規模農園で行われていましたが、現在では総生産の5%です。シグリやブヌンウーなど、生産体制がしっかり管理されている大農園のコーヒー豆は品質が高いです。

中規模農園は、小さな小規模農園が親戚関係や近隣で組合を作り生産管理しており、総生産の15%を占めます。

残りの80%は、家族経営の数ヘクタールを使った小規模農園で行われています。農園によりますが、品質が平均的に高いといわれています。

パプアニューギニアのコーヒー豆の品質や味わいは、農園の規模によって変わります。

お気に入りの農園を見つけて、単一農園にフォーカスし、その土地・品種ならではの味わいや香りを楽しむのがおすすめです。

パプアニューギニア産コーヒー豆の等級・グレード

コスタリカ産コーヒーの特徴パプアニューギニア産コーヒー豆の等級・グレードについて解説します。

パプアニューギニア産のコーヒーの等級は、コーヒー豆粒の大きさによって分けられています。コーヒー豆粒が大きい程ランクの高いコーヒー豆であるため、日本では大きくて綺麗なコーヒー豆がよく見られます。

高級なコーヒー豆は、アルファベット順にランク付けされます。

日本で販売される際は、「パプアニューギニア+AA+〇〇(農園名)」と表記されます。

・AA:スクリーン6.95ミリ以上(欠点豆がないもの)

・A:スクリーン6.75ミリ以上(欠点豆がないもの)

・B:スクリーン6.55ミリ以上(欠点数がないもの)

・AB:AとBが混合したもので、Aの混合率が50%以上であるもの

・C:スクリーン5.95ミリ以上(欠点数が比較的少なめなもの)

・PB:ピーベリーやそれに類する丸豆

・E:大粒で焙煎時にはじけて割れてしまうような豆

・X:欠点豆がないパーチメントコーヒー豆

・Y:欠点豆1キログラム中70個以下のパーチメントコーヒー豆

 

パプアニューギニア産コーヒーの特徴

ではここから、パプアニューギニア産コーヒーの精製方法、味わい・香りの特徴を解説します。

産地ごとの味や香りの特徴が分かると、自分好みのコーヒー豆を選びやすくなるので、チェックしてみてください。

パプアニューギニア産コーヒーの精製方法

パプアニューギニア産コーヒーの精製方法は、水洗式(ウオッシュド)が用いられています。この方法はたくさんの水を使って果肉を洗い流すため、すっきりとしたクリアな味わいに仕上がり、豆の本来の味を最も引き出せます。

完熟チェリーだけを手摘みし、通常より1日多い4日間かけた水洗発酵させます。じっくり10日間もかけて天日乾燥したあと、完熟豆を2度にわたって卓上手選別を行います。これによりヒスイに似た緑色と最高級の風味や品質を持つコーヒー豆ができあがります。

パプアニューギニア産コーヒーの味わい・香りの特徴

パプアニューギニア産コーヒーの味わいの特徴は、優しい酸味とフルーティーな味わいです。クセがなく後味は爽やかなのに、しっかりとコクが感じられ、透明感のある味わいです。その飲みやすさから、多くの人に受け入れられています。砂糖やミルクを混ぜて、好みの味に仕上げるという楽しみ方もできるコーヒーです。

またパプアニューギニアのコーヒーは、標高が高く寒暖差がある地域で栽培されているため、質の高い酸味を持っています。コーヒーの実は糖類を多く含み、焙煎すると一部の糖は酸味へと変化します。

パプアニューギニア産コーヒーの香りの特徴は、花のような甘い香りと、かすかな香ばしさです。パプアニューギニアは現在もティピカ種を生産する数少ない国の一つで、この品種はわずかに特有の草のような香りがあります。

深いコクと甘酸っぱい香りが溶け合い、独特の風味が感じられます。冷めたときは、よりフルーツ系の甘酸っぱさが際立つでしょう。

バランスに優れた品質とコストパフォーマンスの高さから、欧米ではとても人気が高いです。

また、スペシャリティコーヒーとして販売できる高品質のコーヒー豆が生産できるようになり、これから日本でも人気が高まることが予想されます。

パプアニューギニア産コーヒーの品種・種類

コスタリカ産コーヒー豆の等級・グレード

ここから、パプアニューギニア産コーヒーの品種・種類について解説します。

パプアニューギニアでは、アラビカ種とロブスタ種が栽培されており、そのうち95%をアラビカ種が占めています。

有名な銘柄は、シグリやギガバーです。なかでもシグリは、パプアニューギニアコーヒーの名を世界に知らしめた銘柄でもあります。

近年、品質が良く満足度の高いスペシャルティコーヒーも増えてきており、上質なコーヒー生産国として注目が集まっています。

ティピカ種

ブルーマウンテンから移植された品種です。アラビカ種の原種とも言われています。

本来ティピカ種にはあまりコクがありませんが、パプアニューギニアのミネラルの多い肥沃な火山地帯で栽培されるため、コクを楽しむことができます。

香り高くはっきりとした味わいが特徴とされています。豆粒は大きく表面がとてもきれいです。

ブルボン種

収穫量がティピカより多いのが特徴です。完熟したコーヒーの実が赤色、黄色、オレンジ色と様々です。味わいはバランスが良く、甘みがあります。

風味は良いですが、病害虫や霜に弱いため、品種改良が行われています。

アルシャ種

タンザニアの都市である、アルーシャで栽培されているティピカ種の変異種です。樹高が高く枝が上を向いているのが特徴です。

フルーティな香りと奥深い甘みが楽しめます。

ロブスタ種

病害虫に強く低地栽培できるため、生産量が安定しています。

特有の泥臭さがあり、ストレートにはあまり適していません。コクをだすために、エスプレッソに少量混ぜて使うのが一般的です。

アラビカ種より劣る性質とさていましたが、近年良質なロブスタ種もみられるようになりました。

コーヒー豆の種類・銘柄

シグリ:苦味は少なく、コク・甘味・酸味のバランスの取れた味わいが特徴。フルーティーな香りが魅力です。老舗シグリ農園で丁寧に育てられるシグリは、パプアニューギニア産コーヒーの美味しさを世界に知らしめた最高品質のコーヒー豆です。

ニューギニア プローサ:シグリと並んで人気です。オーストラリア有機認証(NASAA認証)の最高品質プレミアムコーヒーです。

ニューギニア ブヌン・ウー: ブヌン・ウーとは農園内を流れる小川にちなんだ名前で、ピーチとシトラスが混ざったようなトロピカルな風味です。

・ニューギニア キガバー:パプアニューギニア最高峰ウィルヘルム山の近郊ジワカ州にある農園キガバーで生産されています。野性味のある新鮮な味わいです。

パラカ:マウントハーゲンの高地で栽培され、丁寧にハンドピックされた、雑味が少なく強い苦みが苦手な人でも飲みやすい良質な味わいです。

 

パプアニューギニア産コーヒーの美味しい飲み方

品種や種類について理解を深めたところで、次はパプアニューギニア産コーヒーの美味しい飲み方を紹介します。

パプアニューギニア産コーヒーは豆の焙煎度合いや、コーヒー豆の挽き具合、淹れ方によって様々な味わいが楽しめます。

おすすめの焙煎度合い

パプアニューギニア産コーヒーのおすすめの焙煎度合いは、繊細な酸味とコクのバランスが味わえるシティーローストです。苦味と酸味のバランスをうまく引き出してくれます。

焙煎中でも、フルーティで甘い香りを楽しめます。

浅煎りから深煎りまで焙煎度に応じて、しっかりと風味の違いが感じられ、どの焙煎度でも美味しく飲むことができます。

浅煎りすると酸味が引き立ち、深煎りでは苦味が際立ちます。お好みの焙煎度で、パプアニューギニアコーヒーを楽しみましょう。

おすすめの挽き具合

パプアニューギニア産コーヒーは、独特の甘い香りとコクの強さを引き出せる中挽きがおすすめです。

抽出したコーヒーもいちばんオーソドックスな味わいで、苦すぎずクセがないので飲みやすいでしょう。

ハンドドリップに向く一般的な挽目です。お湯を落とす速度を変えることで、お好みの濃さや風味を調節できます。

おすすめの淹れ方

パプアニューギニア産コーヒーのおすすめの淹れ方は、コクが楽しめるように、ペーパドリップやネルドリップでゆっくり抽出する方法です。

家庭で楽しむなら、一般的なドリップ式で淹れるのがおすすめです。

適量のコーヒー粉をフィルターにセットし、90℃程度に温めたお湯を少量注いで30秒ほどじっくりと蒸らします。

蒸らし終わったら残っているお湯を3回程度に分けて、ゆっくりと円を描くように注いでいきましょう。

個性的な味わいが楽しめます。

豆の特徴をそのまま引き出すために、フレンチプレスと呼ばれる器具で淹れるのもおすすめです。

パプアニューギニアのおすすめコーヒー豆3選

第1位:横砂園 パプアニューギニア トロピカルマウンテン

横砂園 パプアニューギニア トロピカルマウンテン

横砂園
パプアニューギニア トロピカルマウンテン

このトロピカルマウンテンは、適度なボディと甘みがあり、軽やかな柑橘系の酸味がバランスが楽しめます。

パプアニューギニア産コーヒーの入門としてもおすすめのコーヒー豆です。

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第2位:土居珈琲 パプアニューギニア シグリ農園

土居珈琲
パプアニューギニア シグリ農園

完熟したコーヒーの実のみを手摘みで収穫し、通常より長い期間をかけて発酵させ、天日乾燥したコーヒー豆。

アプリコットのような酸味が感じられ、フルーティな香りと軽やかなボディ感が印象的。

ワンランク上のパプアニューギニアコーヒーを飲みたい方におすすめです。

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第3位:CAFE L'ETOILE DE MER(カフェ レトワールド メール) パプアニューギニア トロピカルマウンテン 

CAFE L'ETOILE DE MER(カフェレトワールドメール)
パプアニューギニア トロピカルマウンテン

 中煎りで仕上げた南国らしい香りと軽やかな酸味、すっきりとした甘みが特徴のコーヒー。

こちらも、パプアニューギニアの特徴的な味わいを知るのにおすすめのコーヒー豆です。

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パプアニューギニア産コーヒーの特徴まとめ

今回は、パプアニューギニア産コーヒーの特徴について解説してきました。

パプアニューギニアは生産国として歴史が浅く知名度が低かったのですが、近年独自のコーヒー生産のノウハウが注目されるようになり、スペシャルティコーヒーが登場するなど品質も向上しています。

パプアニューギニアコーヒーはクセのない優しい酸味とフルーティーな味わいが特徴です。太陽と豊かな雨に育てられたコーヒーを一度味わってみてはいかかがでしょうか。

パプアニューギニアコーヒー以外にも、様々なおすすめのコーヒー豆を下記で紹介しています。

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