32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行うコーヒーブロガー山口が、UCCマイコーヒースタイル定期お届け便のブレンド豆「リファイン」はおすすめできるかコーヒー豆なのか?
飲んだ感想を正直に述べます。
同じコーヒー豆でも抽出器具によって味が変わるため、もっともポピュラーな「ペーパードリップ」、豆本来の風味を引き出す「コーヒープレス」、まろやかな旨味を引き出す「ネルドリップ」3つの方法で淹れた味のレビューをしていきます。
UCCマイコーヒースタイルとは
「コーヒーが好きだけど、どの豆を選べば良いのかわからない」という悩みに答えた、UCC上島珈琲の新サービス。
最初に送付されるテイスティング用コーヒーの感想をスマホで回答すると、以降は自分好みのコーヒー豆が毎月3〜5種類(各60g)届きます。
一見すると普通の「コーヒー豆の定期便サービス」ですが、この新サービスではシロカの全自動コーヒーメーカーも同時レンタルできるのが魅力だったので、注文しました。
UCCマイコーヒースタイルについて、詳しくは下記をご覧ください。
関連:UCC×シロカの全自動コーヒーメーカーが月額2,580円でレンタル可能に。僕なりの使い道を考えてみました。
UCCのコーヒー豆「リファイン」
リファインは、UCCマイスタイルコーヒーで次のように紹介されている。
コロンビアをベースにしたブレンドで、上品なシトラスの酸味の後からミルクチョコレートのような心地よい苦味が追いかけてきます。コーヒースタイリストがこのブレンドから感じ取ったフレーバーは、「シトラス」「ミルクチョコレート」「グレープ」。あなたは、どんなフレーバーを感じるでしょうか?
値段(税抜)
527円
容量
60g(4〜5杯分)
コーヒー豆の種類
- コロンビア
- エチオピア
焙煎度合い
シティ〜フルシティロースト
(中深煎り)
豆の状態
リファインを開封すると、コーヒー豆の状態は良好。
粒もきれいに均一に揃っており、欠点豆も見られない。
味・香りを5段階でみる
リファインを3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
- ハリオV60ドリッパー
- ハリオ ウッドネック ネルドリッパー
(フィルターはマルタ製の4枚接ぎ。一人用を使用) - ハリオ カフェプレス スリム
はじめにペーパードリップの定番である「ハリオV60ドリッパー」で抽出して飲んで、味の変化がしっかり感じられる2つの器具で飲んでいく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにしたuccのコーヒー豆「リファイン」を、ハリオV60ドリッパーにセットして、お湯を静かに注いでいく。
湯に触れたコーヒー粉はほとんど膨らまず、焙煎してから時間が経っていることを示している。
さっそく一口飲んでみると、透き通ったクリアな味わいが感じられる。
ほどよい苦味と甘み、コク、酸味のバランスが整っており、飲み手を選ばない味わい。
コーヒーに個性などを求めずに、クセがないものを飲みたい人向け、という印象である。
次はコーヒープレスで淹れてみよう。
コーヒープレス
粗挽きにしたリファインをコーヒープレスで抽出して飲むと、明るい酸味が一瞬口に広がるも、すぐにスーッと消えていく。
後味のキレが良すぎるくらいに良く、余韻が一切ない。
苦味や酸味のバランスはペーパードリップ時と大きな変化はなく、整った味わいが感じられる。
コーヒープレスで淹れるとクルミやナッツのような豆本来の風味が感じられることが多いが、今回はそういうこともなく、非常に大人しいコーヒーという印象である。
最後にネルドリップして飲んでみよう。
ネルドリップ
粗挽きにしたリファインをネルドリップして飲むと、まろやかさが生まれつつも、透き通ったクリアな味わいは変わらない。
苦味や酸味のキレが相変わらず良く、何倍でも飲めそうなスッキリとした味わいだ。
まとめ
さて、今回はUCCマイコーヒースタイルコーヒー豆「リファイン」を3つの抽出方法で飲んでみた。
いずれの飲み方でも、酸味が少し強く、苦味は控えめ。コクも香りも控えめ。という非常におとなしいコーヒーであった。
【おすすめできるコーヒー豆か?】
個人的には別のコーヒー豆をおすすめしたい。
リファインは豆の状態もよく、欠点という欠点は見当たらないが、逆におすすめするポイントも見当たらない、というのが正直な感想だ。