今回は「チャンバーコーヒー」というお店のコーヒー豆「プレミアムブレンド」を飲んだ正直な感想を述べます。
チャンバーコーヒー(chamber coffee)とは、鮮度の良いコーヒー豆や粉を定期的に届けてくれる頒布会(はんぷかい)です。
焙煎後、飲み頃になったのコーヒーを届けてくれるのが特徴ですが、ここの頒布会は会員数に上限があります。上限に達すると頒布会は終了します。
「家コーヒーを最高に」がコンセプトのお店で、ネット通販でコーヒーを販売しています。※チャンバー(chamber)とは英語で「プライベートな部屋」という意味。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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チャンバーコーヒー/プレミアムブレンド
チャンバーコーヒーの「プレミアムブレンド」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
濃厚な甘みが特徴のブラジルショコラに重厚なコクが感じられるケニアをこだわりの比率でブレンドしたコーヒー豆です。
豆のおいしさを最大限に引き出す焙煎度合いで焼き上げ、それぞれを混ぜ合わせるアスターミックス手法でブレンドしました。
値段は360g 2,138円(送料無料)キャニスター2つ付き
プレミアムブレンドを含む2種類のコーヒー豆360gがセットで2,138円(税込)です。※100g単価=593円
初回限定でオリジナルのキャニスター(コーヒー豆・粉を保存する専用容器)が2つ付属します。鮮度を維持する上で、キャニスターはあると便利です。
※配送料:全国一律無料
※初回の値段。2回目以降は10%OFF。100g 900円→810円
100gあたり593円という値段は、スタバなどのコーヒーチェーンと銘柄と同じくらいの金額です。
スタバは焙煎してから1ヶ月以上経過したコーヒー豆も取り扱うのに対して、チャンバーコーヒーは焙煎後10日以内のコーヒーを取り扱います。
鮮度が良い自家焙煎店のコーヒー豆にしては、良心的な値段といえるでしょう。
▼有名店のコーヒー豆の値段一覧
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の割合 |
スターバックス 季節のブレンド |
656円 | ▲ | 20% |
カルディ ケニア |
680円 | ▲ | 8.3% |
ミカフェート 美的ブレンド |
1,375円 | ○ | 1.0% |
チャンバーコーヒー プレミアムブレンド |
593円 | ◎ | 0.7% |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。欠点豆が多いと焦げた味などの悪影響を及ぼす。
欠点豆の混入率は0.7%(非常に少ない)
プレミアムブレンドをパッケージから開封して、欠点豆と良豆を選別します。多少手間はかかりますが、これをやるとコーヒーが一層おいしくなります。
選別した結果、割れた豆などが1.2g見つかりました。
欠点豆の割合は全体の0.7%程度なので、同じくらいの値段のスタバやカルディの豆と比べて、極めて欠点が少ない「優秀なコーヒー豆」といえます。
この作業は慣れてくると10分くらいで終わりますが、プレミアムブレンドは欠点豆が非常に少ないので、特にやらなくても問題ありません。
参考までに、スタバのコーヒー豆も見せます。
虫食い豆(内部にカビが生えた豆)などが10〜20%ほど混入しています。コーヒーを飲むと胃痛がするのは「カビ毒」が原因とも言われています。
これだけ欠点豆がある場合、豆の選別は必須になりますが、今回レビューする豆は風味を損ねる致命的な欠点がないため、この作業を行わなくても問題ありません。
焙煎度合いは中深煎り
「プレミアムブレンド」は、ハイロースト仕上げのブラジルと、フレンチロースト仕上げのケニアをブレンドしています。全体的な印象としては中深煎りくらいでしょうか。
苦味と酸味のバランスが良い焙煎度合いで、日本でも古くから親しまれているローストです。
【コーヒー豆の詳細情報】
- ブレンド配合:ブラジル、ケニア
- 農園の高度:記載なし
- コーヒー豆の品種:アラビカ種(カトゥアイ(カツアイ)、ムンドノーボ、SL28、ルイル11、他)
- 精製方法: ナチュラル、水洗式(フリーウォッシュド)
- 豆の等級・グレード:記載なし
▼コーヒー豆は焼きムラなし、粒も揃っている
「プレミアムブレンド」をパッケージから開封すると、粒がきれいに均一に揃っていて焼きムラも見られません。コーヒー豆の状態は良好です。
口コミ・評判(ブログ・SNSから抜粋)
中村太地七段の記事見てチャンバーコーヒー申し込んで(取り敢えず試してみるスタイル)先日届いたんですけど、確かに鮮度が良いのか香りが立って美味しいです。
かれこれ5年継続しているコーヒー豆のサブスク。7月のシングルエステートセレクトは、ジャマイカでした。いつものブレンドに加えて、アイスコーヒー用の豆も追加で購入し、よりどりみどりで嬉しい
「プレミアムブレンド」と「ケニアマサイAA」飲み比べてみました。
プレミアムブレンドは、甘みと苦みのバランスが絶妙で、かすかに酸味があるタイプ。
ケニアマサイAAは、酸味が強くて、苦みが抑えられたタイプでどちらも好みでした。2種類のコーヒー豆と、2つのシンプルで可愛いオリジナル保存缶付き。豆の状態と中細挽きの状態いずれかが選べます。
プレミアムブレンドの感想・レビュー
ここから、プレミアムブレンドを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「アバカフィルター」を使います。
ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造になっています。コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。初心者の方にもおすすめのドリッパーです。
フィルターは特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターです。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。ホーロー製だと金属の臭いがお湯に移らないので愛用しています。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。
性能は抜群ですが高価なのがネック。カリタの手挽き&微粉ふるい器でも申し分ないです。

カリタのグラインダーは約3,000円。微粉ふるい器は茶こし+計量カップを合わせたもの。100均で揃います。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
▼抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:3
コク:4
苦味:3
甘味:4
酸味:2
チャンバーコーヒーのプレミアムブレンドにお湯を注ぐと、粉がふわっとドーム状に大きく膨らみます。これは、コーヒー豆を焙煎してから時間が経過しておらず、鮮度が良いことを示しています。
ペーパードリップして飲んでみると、黒蜜のようにコクのある甘みと、ストロベリーのような酸味が微かに感じられます。ほどよい酸味が味全体を上品に、そして明るくしている印象を受けます。
さらに飲み進めていくと、ヘーゼルナッツのような香ばしく甘い余韻が長く続きます。
後味にしつこさがなく、スッキリとした味わいで何度口をつけても飲み飽きない美味しさがあります。
ステーキやフォアグラのような美味しさではなく、お味噌汁や白米のように「毎日食べたい、飲みたい」と思える優しい味わいと、個性的すぎないキャラクターが、このプレミアムブレンドの特徴だと感じました。
味や風味を損ねる欠点豆がないので、コーヒー豆本来の「コク」「旨味」が際立っている印象を受けます。
「旨み」という味覚は日本人だけが有するそうですが、自分は日本人で良かったと思える、そんな美味しさが楽しめます。
何度口をつけても感じられる「黒蜜のような甘味」がとても印象的です。
チャンバーコーヒーがおすすめな人・おすすめしない人
毎日コーヒーを飲む人には、チャンバーコーヒーがおすすめです。360gの豆や粉が届くので、たまにしかコーヒーを飲まない人だと新鮮なうちに飲み切れません。
公式サイトでは2ヶ月が賞味期限と記載されていますが、実際はキャニスターに保存しても1ヶ月半ほど。それ以上時間が経つと酸化して味が変わります。
そのため、毎日おいしいコーヒーをお得に飲みたい方におすすめです。逆に、コーヒーを時々しか飲まない人にはおすすめできません。
たまにコーヒーを飲む方には、ドリップバッグを推奨します。
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まとめ(総評)
今回は、「チャンバーコーヒー」というお店のコーヒー豆「プレミアムブレンド」を飲んだ正直な感想をレビューしました。
総評すると、鮮度もよく豆の状態も良いです。バランスの取れた味わいで飲みやすいです。個人的には文句なしの一品でした。
初回は100gあたり593円とスターバックス並の値段で試せるので、まず一度試してみて、気に入ったら定期便を続けるのが良いかと思います。
万が一口に合わなかった場合いつでも解約できるので、リスクなしで試せます。