コーヒーブロガー山口です。
(@yamaguchicoffee)
200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行う僕が土居珈琲のコーヒー豆「ブルーマウンテンNo1」はおすすめできるか?
飲んだ感想を正直に述べます。
同じコーヒー豆でも用いる抽出器具によって味が異なるため、
- ペーパードリップ
- コーヒープレス
- ネルドリップ
上記3つの抽出方法で飲んだ感想を述べます。
ブルーマウンテンNo1
土居珈琲で取り扱うブルーマウンテンNo1は、昔ながらの伝統的な農法によって作られたコーヒー豆で、ジャマイカ産のブルーマウンテンのなかでも最高級品です。
標高1,000m付近のブルーマウンテン山脈では、午後になると「ブルーマウンテン・ミスト」と呼ばれる霧が発生し、5分~10分で発生・消滅を繰り返します。
この霧が強い日差しを和らげてコーヒーチェリーの乾燥を防ぎ、ブルーマウンテンの果実にみずみずしさをもたらします。
この自然現象がブルーマウンテンの風味の素晴らしさの要因であるとも言われています。
そして、コーヒー豆本来の甘みを最大限ひきだすため、収穫された実をじっくり太陽にさらして乾燥させます。
最後に、味わいをより芳醇にさせるために温度管理された環境のもと8~10週間、じっくりエイジング(熟成)させます。
そんな土居珈琲のブルーマウンテンNo1は、公式サイトで次のように紹介されています。
非常に良いバランスを保ちながら、ジャマイカ産ならではの良質の酸味が全体を引き締めている。
出典:土居珈琲
値段
11,500円(税抜)
※100gあたり5,750円
容量
200g
豆の種類
単一農園で生産されたシングルオリジン
焙煎度合い
ハイロースト(浅煎り)
※ミディアムロースト、シティローストの選択も可能です。
コーヒー豆の状態
土居珈琲のブルーマウンテンNo1は、割れたり欠けたりの不良豆が一切なく、コーヒー豆の状態がとても良い。
焼きムラもほとんど見られず、粒もキレイに均一に揃っている。
評価
ブルーマウンテンNo1を3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
- コーヒープレス
- HARIO(ハリオ)ウッドネック ネルドリッパー(マルタ製4枚接ぎネルフィルター)
- HARIO(ハリオ)V60ドリッパー
はじめにペーパードリップの定番である「ハリオV60ドリッパー」で抽出して飲んで、味の変化がしっかり感じられる2つの器具で飲んでいく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにした土居珈琲のブルーマウンテンNo1をハリオV60ドリッパーにセットしてお湯を静かに注いでゆく。
すると、お湯に触れた粉はドーム状に膨らんで鮮度が良いことを示している。
さっそく一口飲んでみると、ヘーゼルナッツのような香ばしさとキャラメルのような甘い香り、フレッシュな酸味が感じられる。
グレープフルーツのように、少し苦くて甘酸っぱい味わいが口に広がり、明らかにコーヒーの苦味とは異なるジューシーさに感銘を受ける。
コーヒーの熱が少し冷めてくると、酸味よりも甘みが強く感じられるようになり、飲んでいて非常に面白い。
苦味や酸味のキレが良く、しつこさもなく、透き通ったクリアな味わいのコーヒーを心ゆくまで堪能できる。
透明感の中にある柔らかい甘みや、爽やかな酸がとても心地良く、日本人が好むのも納得できる一杯である。
※余談だが、ジャマイカのブルーマウンテンコーヒーの80%以上が日本に輸出されている。
土居珈琲のブルーマウンテンNo1を次はフレンチプレスで抽出してみる。
フレンチプレス
粗挽きにした土居珈琲のブルーマウンテンNo1をフレンチプレスで抽出して飲むと、ヘーゼルナッツのような豆の風味は控えめになり、グレープフルーツのような苦味と酸味が際立っている。
ペーパードリップ時よりもあっさりした口当たりになるも、透明感のあるクリアな味の中にもコクと旨味が感じられる。
しかし今回は、コーヒーの熱が冷めても酸味が主体の味わいで甘みは控えめ。
ブルーマウンテンがもつ上質な酸味をとことん味わいたい場合はフレンチプレスでの抽出をおすすめしたい。
最後にこのブルーマウンテンをネルドリップで淹れてみよう。
ネルドリップ
土居珈琲のブルーマウンテンNo1をネルドリップで抽出して飲むと、グレープフルーツのようなほろ苦く、そして甘い酸味と、ヘーゼルナッツのような香ばしさがバランス良く味わえる。
これまでは酸味が際立っていたブルーマウンテンNo1も、ネルドリップすると味のバランスが均一に整って、これはこれで飲みやすい一杯になった。
ブルーマウンテンNo1の酸味を抑えて飲みたい場合はネルドリップして飲むのが良い。
まとめ
さて、今回は土居珈琲の高級銘柄「ブルーマウンテンNo1」を3つの抽出方法で飲んでみた。
いずれの飲み方でもグレープフルーツのようなフレッシュでジューシーな酸味が味わえた。
すっきりとした透明感ある味わいの中にもコクと旨味があり、下の上でスーッと消えていく爽やかな酸味が、ブルーマウンテンNo1の特徴だと考えている僕にとっては、フレンチプレスでの抽出かペーパードリップで楽しみたいと感じた。
【おすすめできる?】
おすすめできるが、自宅用やコーヒーギフトとしても気軽に購入できる価格ではないため、個人的には土居珈琲の「エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園」をおすすめする。
エルサルバドルは、オレンジとビターチョコレートを思わせる風味が上品に重なったコーヒーで、ブルーマウンテンNo1に勝らずとも劣らない高級感のある味わいが特徴だ。
土居珈琲の銘柄を初めて試すなら
土居珈琲のコーヒー豆を初めて飲むなら、人気No.1のグァテマラ カペティロ農園と、ブルーマウンテンNo1に近いテイストを味わえるエルサルバドル・ラ・レフォルマ農園がセットになった「人気銘柄セット(¥2,376)」から試すことをおすすめする。
※エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園は、世界一のコーヒーを決める品評会「COE(カップ・オブ・エクセレンス)」で入賞した実績をもつ。
こちらは、2種類の豆が100gずつ入っており、高級コーヒー豆の味を一度に両方試せるのが魅力だ。
グァテマラ カペティロ農園は、カラメルのような甘みと香ばしさ、ビターな旨味が感じられる美味しいコーヒーだ。
エルサルバドルは、オレンジのような爽やかさがありながら、口溶けのよいビターチョコレートのような味わいが上品に重なった、まるでスイーツのようなコーヒーだ。
どちらも非常に高級感のある味わいが感じられ、僕も定期便で毎月届けてもらうほどおすすめ度が高いコーヒー豆だ。
また、専用のギフトボックスに入っており、ショップバックも付属するのでコーヒーギフトとしてもおすすめだ。
人気銘柄セットは2つの高級コーヒー豆を一度に試せる方法なので、まずはこちらを飲んでみることをおすすめする。