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マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

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マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

インドネシアの代表的なコーヒー「マンデリン」。中でも、「マンデリンシナール」はスッキリとした苦みと、黒蜜の様なほんのりとした甘みが魅力的です。

今回は、マンデリンシナールの味わいの特徴や、美味しい飲み方について紹介していきます。

この記事の監修者

コーヒーマニア 山口誠一郎

山口 誠一郎
焙煎士/バリスタ

TV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。

1,000種以上の通販コーヒーを飲むマニア。

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シナールとは「光」という意味

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マンデリンシナールは「光のマンデリン」とも呼ばれ、陽の光をたっぷり受けて育ったマンデリンの事を指します。

Sinar(シナール)はインドネシア語で「光」と言う意味です。

スマトラ島北部・トバ湖のほとりで、太陽の光をたっぷり浴びた樹から栽培したコーヒーチェリーを人の手によって厳密に選別し、再び太陽の光の下で乾燥します。

また、一連の工程をシンプルかつ短時間で行うことで、品質のばらつきを抑え、最高品質のマンデリンを作ることが可能です。

マンデリンシナールは、自然の恵みを人の手によって理想的な形に仕上げたいという、農家の人たちの想いがぎゅっと詰まったコーヒー豆と言えます。

 

マンデリン シナールの特徴

スッキリとした苦み、草原のような香り

マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

マンデリン特有の飲みごたえとスッキリとした苦みに加え、どこか草原を感じる土っぽい香りを感じます。

スマトラ島の気候と豊富な土壌が、コーヒー豆のアーシーさ(自然を感じるという意味の表現)を生み出すのでしょう。

また、シナールの特徴的な部分として、雑味(嫌な舌触り)が少なく黒蜜やマンゴーの様な甘みを感じます。

通常のマンデリンほど「ガツンと来る苦みではない」ので、「酸味は苦手だけど苦みもそこまで得意じゃない」という方にも楽しめるコーヒーです。

ドイツのパンやフランスパン、チーズともよく合います。

マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

 

シナールは他のマンデリンよりもフルーティー

シナールは他のマンデリンよりも香り、甘み、フルーツの味わいを強く感じます。

理由としては、シナールに使われる豆は「ピーベリー」と言われる希少なコーヒー豆を使っている事にあるでしょう。

ピーベリーは、全体の3~5%の確率でしか生まれません。通常のコーヒー豆は1つの実の中に2つの種がありますが、稀に片方の豆だけに栄養が偏り成長することがあります。

栄養が片方に詰まっていて、その分コーヒーの旨味もぎゅっと濃縮されるため、他のマンデリンよりも味わい深くなるのです。

 

マンデリン シナールは酸味が少ない「深煎り」が一般的

テーラードカフェ インドネシアマンデリン

マンデリンは深煎りにローストして飲むのが一般的です。

コーヒー豆の多くは、深煎りにすると豆本来の風味を壊してしまいますが、マンデリンは香りや味わいをより感じることができます。

これは全てのマンデリンに当てはまる特徴とも言えるでしょう。

深煎りにすると、重量感のある苦みが出るので、苦手な方は一つ前の段階の焙煎度合い「中深煎り(シティロースト)」を選ぶのがおすすめです。

シナールの中深煎りは、軽い苦みと爽やかな酸味の中に、ほんのりとした甘みを感じられて、すっきり飲めます。

さらに焙煎度合いが浅い「中煎りの」シナールは、ホットで淹れた後に冷めていくほど甘みが出てくるという特徴があり、加えてフルーツ感が前面に出てくるので、まるで紅茶を飲んでいるかのような飲み口です。

 

アイスコーヒー、カフェオレにもおすすめ

マンデリンの美味しさはコクと苦みにあるので、アイスコーヒーにするのもおすすめです。

特に水出しにする事で、まろやかさが加わり飲みやすくなります。

ガツンとした苦みを味わいたい方は少し濃い目に抽出して、氷を入れて冷やすと良いでしょう。

マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

また、深煎りのコーヒーを牛乳や豆乳でカフェオレにするのも美味しい飲み方です。

一般的に浅煎りのコーヒーは冷たくすると、酸味を感じやすくなります。

しかし、シナールは浅煎りのコーヒーでも、アーモンドミルクに水出しの要領でコーヒーを抽出する事で牛乳よりもさっぱりとしている上、健康と美容にも良いのでおすすめです。

ミルクブリューとも言われている抽出法です。

 

マンデリンシナールのおすすめコーヒー豆3選

1:インドネシア マンデリンシナール 中深煎り

マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

価格 1,470円
内容量 200g
100g単価 735円
1杯単価 74円
焙煎度合い 中深煎り

注文を受けた後に焙煎するため、新鮮なコーヒー豆を届けてくれるカカシコーヒーのマンデリンシナール。

苦味と酸味のバランスが良い「中深煎り」にローストされていて、ブラックはもちろんカフェオレやアイスコーヒーにするのもおすすめです。

どっしりとしたコクと、マンデリンらしい甘みを味わいたい方におすすめのコーヒー豆です。

 

2:シナール マンデリン

マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

価格 910円
内容量 100g
1杯単価 91円
焙煎度合い 深煎り

北海道美瑛の自家焙煎店「ゴーシュ」のマンデリンシナール。

このお店ではコーヒー生豆を水洗い(プレウォッシュド)してから焙煎しているため、非常に透明感のあるクリアな苦味と、どっしりした甘みが感じられて美味しいです。

本当に雑味が一切ないので、コーヒーが苦手な人でも飲めるかと思います。

マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

シナール マンデリン

公式サイトを見る

 

3:丸福珈琲店 マンデリンシナール

 

マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

価格 788円
内容量 100g
1杯単価 79円
焙煎度合い 中深煎り

全国各地のデパートでコーヒー豆を販売する「丸福珈琲店」が手がけるマンデリンシナール。

シナールらしいすっきりとした苦味とキレの良い後味が特徴で、多くの人にとって飲みやすい味わいに仕上がっています。

丸福コーヒーの中でもこれが一番好き、というファンもいるほど長年愛されているコーヒー豆です。

マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

丸福珈琲店 マンデリンシナール

Yahoo!で詳細を見る

 

 

マンデリンシナールに味が似ているコーヒー豆は?

イノダコーヒのキリマンジャロペーパードリップ

マンデリンは特有の風味を持つため、似た風味のコーヒーを見つけるのは難しいのですが、焙煎度合いによって近しい味わいにすることが出来るコーヒーを紹介します。

アフリカ産の最高峰であるキリマンジャロは、強い酸味と柑橘系の様なフルーティーな香りが特徴的です。

深煎りにすると甘さが引き立ち、酸味と苦みのバランスが出てきます。

キャラメルの様な焦げ感が感じられ、シナールとは少し異なるフレーバーですが、味わいのバランスは近いものになります。

 

詳しくは「キリマンジャロコーヒーの特徴|歴史や味わい、おすすめコーヒー豆も紹介」をご覧ください。

キリマンジャロコーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介
キリマンジャロコーヒーの特徴|歴史や味わい、おすすめコーヒー豆も紹介

続きを見る

 

もう1つは「ブラジル」。酸味・甘み・苦みのバランスが取れている味わいが特徴のコーヒー豆です。

酸味は抑え気味の品種が多いので、焙煎度合いによっては苦みを出すこともできます。

ナッツやチョコレートの様な甘い香りがあり、深煎りでカフェオレにすると、シナールを使ったカフェオレに近い味わいになります。

詳しくは「ブラジルコーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介」をご覧ください。

ブラジルコーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介
ブラジルコーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介

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マンデリン シナールのグレード・品種

等級・グレードはG1

マンデリンシナールは、品質最上級とされるG1(グレード1)と、格付けられています。

コーヒーの格付けには様々な基準がありますが、マンデリンは欠点豆と言われる風味を損ねる原因となる、欠陥のある豆が300個のうちいくつ入っているかで決まります。

シナールは比重選別(同じ大きさの豆に分ける作業)を1回、スクリーニング(条件に合わせて豆を分別)を2回、ハンドピック(人の手で欠点豆を除去する)を4回行うことで、欠点豆を0~11個程度まで取り除き、かつ粒の揃った美しいコーヒー豆に仕上げます。

 

シナールはティピカ種

シナールは「ティピカ種」で、栽培量はたったの数%しかない希少なコーヒー豆です。

コーヒーの原種とも言われるティピカは、15~16世紀ごろエチオピアから中東イエメンに伝わりました。

味わいとしては、際立った風味にクリアな酸味が特徴的ですが、何も交配していない完全なティピカ種は珍しく、業界でも本当の味を知っている人はあまりいません。

近年のマンデリンは交配種や突然変異種が多いため、独特なアーシーさを感じるフレーバーが薄れつつあります。

しかし、シナールの生産地であるリントン地区では、良質なコーヒーの収穫は減少しつつあるもののティピカ種が今も残っている貴重な地区です。

すなわち、マンデリンシナールはかなりレアなコーヒー豆なのです。

 

マンデリン シナールの精製方法・栽培環境・栽培の歴史

マンデリンシナールの特徴とおすすめコーヒー豆を3つ紹介|スッキリとした苦みと草原のような香りが楽しめる

精製方法は「スマトラ式」

スマトラ島にはスマトラ・プロセスと呼ばれる伝統的な精製方法があります。

他の精製法は、コーヒー豆の水分量が20%以下になるまで乾燥させてから脱穀を行いますが、スマトラ式では50%程度で脱穀し、生豆の状態で乾燥します。

これにより、マンデリン特有の香りを生み出すことが出来るのです。

また、本来であれば、コーヒー豆は収穫し1度乾燥させてから、色んな農家のコーヒーを1か所に集めて脱穀を行います。

しかし、シナールを生産する地区では、気温の低い時間に豆を収穫し、まず同じ所に集めてから乾燥を行います。

同じ条件の下で精製を行うことで、品質のバラつきを無くし、より上質なコーヒーを生産することが可能なのです。

 

シナールの栽培環境

インドネシアは火山の多い国であり、マンデリンシナールの産地であるリントン・ニ・フタ地区も、カルデラ湖(火山の活動によってできた)の一角に所在し、地域一帯が火山地帯となっています。

そのため、コーヒーの栽培に適した豊富な土壌が広がっているのです。また、コーヒーの樹が育つのに必要な雨も多い地域のため、良質なコーヒーが収穫できます。

また、マンデリンシナールの生豆(乾燥する前の豆)は、火山性の土壌に含まれる豊富なミネラル、通常の豆より少ない鉄分の影響で、美しい深緑色をしています。

 

シナールの栽培の歴史

コーヒー豆の始まりは、15~16世紀ごろにエチオピはから中東イエメンに伝わり、後にオランダ軍によってオランダ、スリランカを経てジャワ島に持ち込まれたことがきっかけです。

18世紀ごろになると、ヨーロッパに輸出される様になり、アムステルダムではかなりの高値で取引されていました。

しかし、「さび病」が流行ったことで病害に強い品種だけが生き残り、後にカリブ海狭域・インドネシアのある中南米に伝わったとされるのがティピカ種の祖先です。

 

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詳しくは「本当に美味しいコーヒー豆おすすめランキング10選|1000種類飲むマニアが厳選」をご覧ください。

 

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他のマンデリンについては次の記事をご覧ください。

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