今回は、スターバックスの高級ブランド「リザーブ」のコーヒー豆「スターバックスリザーブ グラビタスブレンド ヴィンテージ 2022」を飲んだ正直な感想を述べます。
こちらは「スターバックスリザーブロースタリー東京」で購入可能です。
通常のリザーブ店舗では取り扱いしていません。
スターバックス リザーブとは?
通常のスタバ店舗よりも「洗練されたおいしいコーヒー」を楽しみたい方のための高級ブランドです。
リザーブは全国に約60店舗あります。
焙煎工場を併設した「ロースタリー東京」は中目黒の1店舗のみです。
リザーブ店舗、ロースタリーではオーダー毎に豆を挽いてバリスタが1杯ずつ抽出し、テーブルまで運んでくれるのが特徴です。
コーヒー1杯の値段は2倍の差があります。
コーヒー1杯の値段
サイズ | スタバの価格 | リザーブ店舗の価格 |
short(240ml) | ¥319 | ¥638〜 |
Tall(350ml) | ¥363 | ¥682〜 |
通常のスタバ店舗では、ドリップコーヒー1杯363円(Tallサイズ 350ml)で販売されますが、リザーブ店舗では1杯682円〜で販売されます。
銘柄によっては1杯で1,000円弱のコーヒーもあります。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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目次
スターバックス リザーブ/グラビタスブレンド ヴィンテージ2022
グラビタスブレンド ヴィンテージ2022とは?
グラビタスブレンドは毎年、スターバックスの開発チームがその時に飲みごろを迎えるシングルオリジンのコーヒー豆をベースに創り出すブレンドです。
スタバのコーヒー豆の多くは深煎りで「力強い味わい」「スモーク感のある後味」が特徴ですが、このブレンドは後味がすっきりしていて、非常に飲みやすい一品です。
公式ホームページでは次のように紹介されています。
スターバックスの積み重ねた歴史、そして未来に対する決意を表す、ロースタリーを代表するブレンドコーヒー
モレロチェリーやスパイシーで濃厚なモラセスのような豊かな味わいが特徴の、ココアパウダーを思わせる後味が感じられるコーヒーです。
値段は100g 1,620円
グラビタスブレンド ヴィンテージ2022は100g 1,620円(税込)で販売されています。
通常のスタバ店舗で販売される「ハウスブレンド」などが100g単価 600円前後なので、およそ3倍近い価格です。
このコーヒー豆は店舗でのみ購入可能です。
公式オンラインストアでは購入できません。
2021年より、環境の変動によって世界的に生豆の価格が大幅に上がっていますが、100gで1600円超というと、かなりの高級銘柄と言えるでしょう。
参考までに、有名店のコーヒー豆の値段をまとめてみました。
有名店のコーヒー豆の値段、鮮度、欠点豆の一覧
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の数 |
スターバックス グラビタスブレンド |
¥1,620 | ◎ (焙煎後3日) |
7.3% |
カルディ ブラジル |
¥375 | ▲ (焙煎後2週間以上) |
5.6% |
LIGHT UP COFFEE エチオピア フォゲ |
¥950 | ▲ (焙煎後2週間以上) |
2粒のみ |
土居珈琲 グァテマラ カペティロ農園 |
¥1,620 | ◎ (受注後焙煎) |
1粒のみ |
※鮮度が良いほど香り高く、風味が強く感じられる傾向があります。
※欠点豆が多いと「焦げた味」「潜在的な健康被害」「カビ臭い」「渋みにより口がザラザラ、キシキシする」などの悪影響を及ぼすことがあります。
焙煎度合いは深煎り
「グラビタスブレンド ヴィンテージ2022」はコクと苦味が特徴の「フルシティロースト」。
フルシティロースト(深煎り)は、酸味が少なくて飲みやすく、日本でも古くから親しまれている焙煎度合いです。
エスプレッソでもフルシティローストの豆が使用されることもあるため、「苦味のあるコーヒーが好み」という方におすすめの焙煎度合いです。
また、アイスコーヒーなどにもよく使用される焙煎度合いです。
酸味がわずかに感じられることが多く、すっきりしたアフターテイストでブラックでも飲みやすいのが特徴です。
コーヒー豆の詳細情報
- ブレンド配合:エチオピア、ホンジュラス、メキシコ
- コーヒー豆の品種:アラビカ種(詳しい品種の公式情報はありません)
- 精製方法: 公式情報はありません
- 豆の等級・グレード:公式情報はありません
ブレンドの配合を除くあらゆる情報が公開されていません。
コーヒー豆の状態
パッケージから開封すると、コーヒー豆の粒が全体的に大きい印象を受けます。
ただ、高級コーヒー豆の割には割れたり欠けたりしている「欠点豆」が多いです。
今回は250gで購入したため、選別に骨が折れそうです。
欠点豆の混入率は 7.3%(やや多い)
パッケージから開封し、欠点豆と良豆を選別した結果、次のような豆が18.5g混入していました。
- 割れた豆・欠けた豆(欠豆)
- 中身のない貝殻豆
欠点豆が占める割合は全体の7.3%なので、ハウスブレンドなど通常のスタバ店舗の豆と比較すると1/3程度です。(ハウスブレンドは20%)
流石にカビ豆などの「風味を損ねる致命的な欠点豆」は混入していません。
そのため、グラビタスブレンドの欠点豆は「味にこだわる本格派の方」など、気になる方のみ取り除けば良いかと思います。
どういう豆を取り除けば良いのか?
詳しく知りたい方は「コーヒーの欠点豆とは?種類と見分け方、どんな味か実際に飲んでみた」をご覧ください。
感想・レビュー
ここから、実際に飲んだ感想・レビューを行います。
今回はペーパードリップで抽出。使用するコーヒー器具は次の通りです。
使用するコーヒー器具
- スリーフォードリッパー
- CAFEC アバカ ペーパーフィルター
- 月兎印ホーロー製ポット
- みるっこDX R-220
三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業CAFECの「アバカ ペーパーフィルター」を使います。
ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで、お湯が一定の速度で落ちるようになっています。
メリタのアロマフィルターと同じく、誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造です。
コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。
プロも愛用しますが、初心者の方にもおすすめのドリッパーです。
このフィルターは特殊な「両面クレープ加工」が施されています。
通常のペーパーは「片面クレープ」ですが、CAFECのアバカペーパーは独自の抄紙技術によって作られたフィルターです。
簡単にいうと、ペーパー自体がリブの役割を果たします。
さらに、ほぼ全てのコーヒー微粉がクレープ上に付着し、コーヒーの中に入り込まないため、濁りのないクリーンなコーヒーになります。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。
金属の臭いがお湯に移りません。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。
微粉が混じりにくいように作られているので、「突き刺さるような苦味」が少なくなります。
手挽きミルでレビューの味を再現するなら、カリタの手挽き&微粉ふるい器でも構いません。
▲カリタのグラインダーは約3,000円。自家製の微粉ふるい器は茶こしと計量カップを合わせたもの。100均で揃います。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した「中挽き」に設定します。
抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
コーヒー豆を5段階評価 | |
![]() |
香り:4 |
コク:2 | |
苦味:4 | |
甘味:3 | |
酸味:1 |
コーヒーを蒸すために少量のお湯を注ぐと、粉が大きくドーム状に膨らみます。
なおこちらのコーヒー豆は、焙煎後3日の新鮮なものです。
スターバックスで販売されるほとんどのコーヒー豆は焙煎後2週間以上が経過しているため、この鮮度の良さには「特別感」があります。
なお、パッケージには、
「焙煎されてから8日以降が風味が増し、味わいが楽しめる最適な飲み頃です」
と記されていますが、個人的には3日目の方が香りが豊かだと感じました。
1分間の蒸らしを終えて再び注湯すると、炭酸ガスを放出し、同時にビターチョコレートのような香ばしい香りが広がります。
カップに顔を近づけると「シナモン」のような、「ハーブ」のような、スパイス感のある香りが感じられます。
早速一口飲んでみると、ビターチョコレートのような甘みが感じられます。
重量感のある味わいですが、ボディ感は控えめという不思議な口当たりです。
ブルーマウンテンにも似た「透明感のあるクリアな味わい」が口に広がります。
雑味がなく、何度も口を付けたくなるスッキリした味わいがとても印象的です。
酸味はほとんどありません。
以前、リザーブ店舗のブルーマウンテンNo.1を飲みました。
誰もが知る高級銘柄ですが、このブルーマウンテンを彷仏とさせるクリアーなアフターテイストがグラビタスブレンドでも感じられます。
コーヒーを飲み込んだ後に感じられる「香味」が鼻腔を抜けていき、長い余韻が続きます。
スターバックスのコーヒー豆は好みが分かれる商品が多い印象ですが、このグラビタスブレンドはスタバ特有の「スモーキーさ」が少ないため、多くの人が飲みやすいと感じそうです。
100g単価1,620円という価格に見合った味わいかと言われれば否ですが、スタバの最高級コーヒー豆なので、プレゼント用として選んだら喜ばれそうです。
購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
2月最初のコーヒーは“スターバックスリザーブ グラビタスブレンドヴィンテージ2022”☕
例年のグラビタスブレンドと全然違う🖤
お湯を注いだ瞬間の香りからめちゃくちゃ深煎りで飲むとズッシリしてるのにレモンみたいな酸味が舌の先にチューーーン🖤
コクと酸味の差が面白い※こちらの方はフレンチプレスで抽出されています
グラビタス・ブレンド サイフォン
・南米系の安定したボディ
・苦味を抑え気味
・ほのかにあるエチオピアの華やかな余韻
スモーキーさの中に甘さがあって後味濃厚なココアのような😍チョコレートとめっっちゃ合いそう♡♡
そして、時間たって冷めたら、ますます甘くなって、フルーティさが出てきてマジびっくり!!赤い実の果実が隠れてるような。。♡
そして、コーヒ淹れたあとの、豆かすから、なんとも華やかな香りがしてこれもびっくり!!ずっしり、重く濃い!だけと思いきゃ想定外なコーヒだった😍
このコーヒー豆がおすすめな人・おすすめしない人
おすすめな人
- スタバで「飲みやすいコーヒー」をお求めの方
- スタバの豆でプレゼント用のコーヒーをお探しの方
おすすめしない人
- 価格相応の価値を求める方
普段から国内の自家焙煎店などで豆を購入している方にとっては、「あまり特別感が無い」という印象を抱くかもしれません。
最近はアマゾンや楽天で販売される100g 500円台のコーヒー豆も品質が向上しているため、「これならいつものコーヒーでいいや」という方も一定数いるかと思います。
ですが、先ほどもお伝えしたように「スタバの最高級コーヒー豆」という価値があるため、コーヒーギフトには適していると感じました。
FAQ(よくある質問)
Q:美味しく飲める期間はどれくらいですか?
A:コーヒーは焙煎して3日後から2週間が最も「香り」「風味」が強く感じられる傾向にあります。
香り、風味があるコーヒーは、ゴクンと飲み込んだ後に「余韻」を感じやすいです。
余韻があると、コーヒーの味が豊かに感じられます。
味の「厚みが増す」と表現しても良いかもしれません。
品質上は2ヶ月ほど経過しても全く問題ありません。
Q:保存容器はどれを使えば良いですか?
A:キャニスターやジップロックなど様々な選択肢がありますが、僕は「アルミバッグ」を使用しています。
これは本当におすすめです。
スペシャルティコーヒーの専門店などで豆を購入すれば、このような袋に入って届くことがあります。
中がコーヒーオイルで汚れていないなら、これは捨てずに取っておきましょう。
全く問題なく再利用できます。
【おすすめの理由】
キャニスターはどうしても中に空気が入ってしまい、これが鮮度を落とし「酸化」する原因となります。
一方でアルミバッグは、中の空気を外に排出し、外気は中に入らない構造になっています。
さらに、この容器は冷凍保存にも適しています。
外気が一切入らないため、冷凍庫の匂いが豆に移ることがありません。
実際にまとめ買いしたコーヒー豆をアルミバッグに入れて冷凍保存していますが、焙煎後2ヶ月が経過しても粉が膨らみます。
冷凍庫のスペースを圧迫せずに保存できる点もポイントです。
詳しくは「コーヒー豆の冷凍におすすめの保存容器はこれ|解凍は必要なし」をご覧ください。
Q:ほかにおすすめのコーヒー豆はありますか?
A:「コーヒー豆おすすめランキング16選|本当においしい通販コーヒーを厳選」で紹介しています。
忖度なしで感想をまとめると
「スターバックス リザーブ」というブランドの「グラビタスブレンド ヴィンテージ2022」を飲んだ正直な感想をレビューしました。
総評すると、
- 鮮度は良いが欠点豆はいささか多い。
- バランスの取れた味わいで飲みやすいが値段が高い。
自分のお金で買おうとは思いませんが、もらったら嬉しい。
そんな一品だと正直に感じました。
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僕が実際に飲んだ1,000種類以上から、本当に美味しかったコーヒー豆をおすすめしています。
総額100万円以上を使っている自腹レビューです。100g 700円前後のコーヒー豆を中心に紹介しています。
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サブスクは正直ぼったくりみたいな豆もありますが、まともな豆で初回限定50%オフ(縛りナシ)という良心的なお試しセットもあったので紹介します。
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