コーヒーブロガー山口です。
(@yamaguchicoffee)
200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行う僕がスターバックスのコーヒー豆「グアテマラ・アンティグア」はおすすめか?
飲んだ感想を正直に述べます。
もし、この「グアテマラ・アンティグア」がスタバの福袋に入っていたり、コーヒーギフトで貰った場合などに、この記事が参考になれば幸いです。
目次
スタバのコーヒー豆「グアテマラ アンティグア」
スタバのコーヒー豆「グアテマラ アンティグア」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
チョコレートやかすかなスパイス、レモンを感じる上品な酸味が幾重にも重なる複雑ながらもエレガントで洗練されたコーヒー。
火山に囲まれた100年もの歴史を誇るグアテマラ アンティグア地方の農園は、すばらしいコーヒーを栽培する生産地としてよく知られています。
グアテマラ(グァテマラ、ガテマラともいう)は国の名前のことで、アンティグアとは、サカテペケス県にある都市のことです。
3つの火山に囲まれたこの土地は、良質なコーヒーを栽培する生産地として知られ、有名なアゾテア農園、サンタカリーナ農園、サン・セバスチャン農園などもこのアンティグアにあります。
値段
1,240円(税抜)
※100gあたりの価格は496円
容量
250g
コーヒー豆の生産地
グアテマラ アンティグア地方
グアテマラ アンティグアの味わいを5段階でみる
グアテマラ アンティグアの豆の状態
スターバックスのコーヒー豆「グアテマラ アンティグア」は欠点豆の混入が少なく、粒がきれいに揃っている。
熱風式焙煎機で焼かれているため焼きムラもほとんど見られません。
スターバックスのコーヒー豆は虫食いなどの欠点豆が混入していることが多いのですが、今回のグアテマラは豆の状態が良好です。
これまで飲んできたスタバのコーヒー豆のなかでも、もっとも美しい一品です。
グアテマラ アンティグアを4つのコーヒー器具で飲み比べ
▲右から
-
- HARIO(ハリオ)V60ドリッパー
- HARIO(ハリオ)ウッドネック ネルドリッパー
- Kalita(カリタ)3つ穴ドリッパー
写真中央右
-
- 森彦(Morihico)4枚接ぎネルフィルター
写真中央左
- 丸太衣料(マルタ)4枚接ぎネルフィルター
今回は、まずペーパードリップの定番であるハリオV60で抽出して飲んでみて、さらに美味しく飲むために、ほかの3つのコーヒー器具を厳選した。
抽出環境
- <焙煎度合い:
- スターバックス ミディアムロースト(中深煎り)
- 豆の挽き具合:
- やや細挽き(カリタ・ニューカットミル:ダイヤル2にセット)
- 豆と湯の量:
- 16g 160cc
- お湯の温度:
- 85℃
- その他コーヒー器具:
- タカヒロ製コーヒードリップポット雫 0.9L
僕が愛用しているタカヒロ製のコーヒードリップポット雫 0.9Lは、お湯の注ぎ口が極細に作られていて、湯量のコントロールが誰でも簡単に行えるので、いつもおいしいコーヒーを楽しめるのが特徴。
日本でも人気のブルーボトルコーヒーで使われているのも、こちらのタカヒロ製のコーヒードリップポットです。
HARIO(ハリオ)V60ドリッパーで抽出
やや細めに挽いたスターバックスのコーヒー豆「グアテマラ アンティグア」を、ハリオV60ドリッパーにセットし、タカヒロ製のドリップポット雫で静かにお湯を落としていきます。
すると、コーヒーの芳ばしい香りとともにキャラメルを思わせる甘い香りが感じられます。
さっそく一口飲んでみると、意外にすっきりした味わいでスターバックス特有のクドさが少なく飲みやすい。
苦味はそこまで強くなく、一般的なブレンドコーヒーと同じくらいなので、多くの人にとって飲みやすい味わいです。
また、ほどよく感じられる酸味が味のバランスを上手に整えています。
これで、甘みとコクがもっと感じられれば尚良かったですが、ネルドリップ抽出を行えば引き出せる可能性が高いので、後ほど試してみます。
後味もスッキリとキレが良く、全体的に嫌味のない味わいが好印象です。
次はスッキリさと旨味を上手に抽出できる「カリタ3つ穴ドリッパー」を使って淹れてみます。
Kalita(カリタ)3つ穴ドリッパーで抽出
スタバのコーヒー豆「グアテマラ アンティグア」をカリタ3つ穴ドリッパーで抽出すると、酸味が控えめになって、シャープな苦味を感じさせる味わいになります。
想像よりも旨味に欠ける味なので、ブラックで飲むよりもカフェオレで飲んだり、シロップを入れて飲むのがおすすめです。
つぎはネルドリップ抽出を行います。
使うネルフィルターは札幌の名店、森彦(Morihico)の4枚接ぎフィルターで、旨味とコクを最大限引き出す僕の一押しアイテムです。
HARIO(ハリオ)ウッドネック ネルドリッパーで抽出(森彦ネルフィルター使用)
スタバのコーヒー豆「グアテマラ アンティグア」を、森彦の4枚接ぎネルフィルターで抽出すると、ナッツのような豆本来の味わいと、キャラメルのような風味が少し感じられるようになります。
これまでのペーパードリップとは明らかに風味が異なり、甘みもコクも0.5ポイント増しに。まさに狙い通りの味に仕上がりました。
苦味や酸味のレベルは、HarioV60ドリッパーでの抽出に似ていて、バランスのとれた味わい。
ただ、HarioV60ドリッパーでの抽出よりも濃厚で個人的には一番おいしく飲める抽出方法だと感じました。
ネルドリップ環境が整っているなら、ぜひ一度お試しください。
もう一つ、ネルフィルターの製造を手がける有名なメーカー「丸太衣料(マルタ)」のネルフィルターを試してみます。
HARIO(ハリオ)ウッドネック ネルドリッパーで抽出(マルタネルフィルター使用)
スタバのコーヒー豆「グアテマラ アンティグア」を、マルタの4枚接ぎネルフィルターで抽出すると、カリタ3つ穴ドリッパーでの抽出に近いあっさりとした味わいになりました。
これはこれで悪くないですが、個人的には森彦のネルフィルターで淹れたコーヒーのほうが魅力を感じました。
まとめ
さて、今回はスタバのコーヒー豆「グアテマラ アンティグア」を4つのコーヒー器具で抽出して飲んでみました。
ドリップ時にはキャラメルを思わせる甘い香りが感じられ、スターバックスの特徴的な苦さやクドさが少なくて飲みやすいコーヒー豆だと感じました。
数あるスターバックスのコーヒー豆の中でも、非常に飲みやすい一品だと正直に感じました。