32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行うコーヒーブロガー山口が、スタバのコーヒー豆「カティカティブレンド」はおすすめか?
飲んだ感想を正直に述べます。
同じコーヒー豆でも用いる抽出器具によって出来上がりの味が変わるため、今回は
- ペーパードリップ
- コーヒープレス
- ネルドリップ
上記3つの抽出方法で飲んでレビューします。
カティカティブレンド
「カティカティブレンド」は、スターバックスコーヒーで次のように説明されている。
さわやかでフルーティーな味わいが特徴の東アフリカ産のブレンドコーヒー
シトラスやスパイスの風味、フローラルの香りと鮮やかな酸味のバランスが印象的な、ほどよいコクのある東アフリカ産のブレンドコーヒーです。アイスでもホットでもお楽しみいただけます。
出典:スターバックスコーヒー
値段(税抜)
1,330円
※100gあたり532円
容量
250g
コーヒー豆の種類
- エチオピア
- ケニア
焙煎度合い
スターバックス ミディアムロースト
※中深煎り。一般的にハイローストからシティローストと呼ばれる焙煎度合い
豆の状態
割れたり欠けたりの豆から虫食い豆まで、幅広い欠点豆が入っていて焦げた豆も目立つ。
これらを良豆と一緒に抽出すると雑味が出るので、できれば手作業で全て取り除くのが望ましい。
評価
カティカティブレンドを3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
- ハリオV60ドリッパー
- ハリオ ウッドネック ネルドリッパー
(フィルターはマルタ製の4枚接ぎ。一人用を使用) - ハリオ カフェプレス スリム
はじめにペーパードリップの定番である「ハリオV60ドリッパー」で抽出して飲んで、味の変化がしっかり感じられる2つの器具で飲んでいく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにしたカティカティのコーヒー粉に、お湯を静かに注いでいく。
湯に触れた粉が膨らむことはなく、焙煎からある程度の時間が経過したものと思われる。
手作業で欠点豆を取り除いた甲斐あって、柔らかい甘酸っぱさと、ほのかな苦味のバランスが整った味わいが感じられる。
エチオピアモカが含まれているため、特有の華やかな香りが鼻から抜けていく。
スタバの豆にありがちな燻煙臭さもなく、しつこさもなく飲みやすいので、モカやゲイシャなどが好きなら気にいるかも知れない。
次はコーヒープレスで淹れて飲んでみる。
コーヒープレス
粗挽きにしたカティカティをコーヒープレスで淹れて飲むと、クルミのような風味とモカの華やかな香りが重なって、深みが感じられる。
苦味や酸味は控えめになった印象で、後味もスッキリとキレが良い。
スタバの店舗でも、コーヒープレスで抽出したカティカティを飲むことができるので、興味があれば試して欲しい。
最後にネルドリップして飲んでみる。
ネルドリップ
粗挽きにしたカティカティをネルドリップして飲むと、まろやかな苦味と酸味が感じられる。
クルミのような豆本来の風味もかすかに感じられて、ペーパードリップとコーヒープレスの間を取ったような味に仕上がった。
ネルドリップは準備や手入れに手間はかかるが、特有のまろやかさが味わえるのが魅力だ。
まとめ
さて、今回はスタバのコーヒー豆「カティカティブレンド」を3つの抽出方法で飲んでみた。
個人的にはコーヒープレスで飲んだ一杯が印象に残っており、華やかな香りとクルミのような風味がマッチしていた。
【おすすめできる?】
おすすめとは言えないが、欠点豆を手作業で取り除くのが楽しめるなら、購入もアリかも知れない。
僕がこれまで飲んできたスタバのコーヒー豆の中では、すっきりとしていて飲みやすいのは間違いない。