2019年5月24日より新登場したタリーズコーヒー(Tullys Coffee)の豆「エレファントルビーラオス」を飲んだ感想を正直に述べる。
こちらは、ラオス最大のコーヒー輸出会社「ダオフン」が手がけるコーヒー豆で、高品質なアラビカ種だと近年注目されている。
そんなダオフンのコーヒー豆をペーパードリップ、コーヒープレス、ネルドリップの3つの方法で飲んでレビューしていく。
エレファントルビーラオス
「エレファントルビーラオス」は、タリーズで次のように説明されている。
果肉がついたままたっぷりの太陽の光を浴びて、ナチュラル精製(乾燥式)をした豆です。ベリーやキャラメルを感じる甘みがしっかりと引き出され、アロマとフレーバーのバランスも良い、素晴らしい味わいに仕上がりました。
ラオスでは、通常 "ウォッシュド(水洗式)"で精製していますが、今回はタリーズコーヒーが特別オーダーし "ナチュラル(乾燥式)" で精製を行いました。スペシャルティコーヒーの生産は少ない、と言われているラオスの豆です。この機会に、ぜひご堪能ください。
出典:タリーズコーヒー
値段(税込)
1,200円
※100gあたり600円
容量
200g
コーヒー豆の種類
ラオス ダオフン農園で生産されたコーヒー豆のみ使用
焙煎度合い
フルシティロースト
豆の状態
焼きムラの少ない熱風焙煎なので色は綺麗だが、割れたり欠けたり、虫食いの欠点豆も見られる。
量はそこまで多くないので、一粒ずつ手作業で取り除く(ハンドピック)と焦げた苦味が少なくなる。
ミルクを入れて飲むなら、そこまで気にしなくても良いかも知れない。
評価
エレファントルビーラオスを3つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
- ハリオV60ドリッパー
- ハリオ ウッドネック ネルドリッパー
(フィルターはマルタ製の4枚接ぎ。一人用を使用) - ハリオ カフェプレス スリム
はじめにペーパードリップの定番である「ハリオV60ドリッパー」で抽出して飲んで、味の変化がしっかり感じられる2つの器具で飲んでいく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:16g
- お湯の量:160cc
- お湯の温度:85℃
- 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにしたエレファントルビーラオスを、ハリオV60ドリッパーにセットしてお湯をゆっくりと注いでいく。
湯に触れたコーヒー粉は、わずかに膨らむものの、焙煎からある程度の時間は経っているように見受けられる。
さっそく一口飲むと、ベリーのような風味とほどよい酸味が感じられる。
スッキリとした口当たりで嫌味も少なく、苦味も控えめなので、比較的バランスが取れた味わいだと感じた。
あっさりしたコクや、さっぱりした甘みがあり、しつこさが少ない。
次はコーヒープレスで淹れてみよう。
コーヒープレス
今度はコーヒー豆を粗挽きにしてコーヒープレスで淹れて飲むと、クルミとベリーのような風味が重なって、少しワイルドな風味に仕上がった。
ラオスのコーヒー豆は「若草のような風味」と表現されることがあるが、それに近いかも知れない。
酸味も苦味も控えめになって、コーヒーの風味が際立っている印象。
豆本来の風味を味わうには、おすすめの飲み方である。
最後にネルドリップして飲んでみよう。
ネルドリップ
ネルドリップして飲むと、まろやかな口当たりながらも、すっきりした後味に仕上がる。
かすかな酸味とクルミの風味、存在感のある苦味とベリーの風味が印象的な一杯。
ボディ感の強い濃厚なコーヒーが好きなら、ネルドリップはおすすめの淹れ方だ。
まとめ
さて、今回はタリーズの新作コーヒー豆「エレファントルビーラオス」を3つの抽出方法で飲んでみた。
いずれの飲み方でも、ベリーのような風味が味わえるので、それらを引き出せるコーヒープレスやネルドリップで飲むのが良さそうだ。
【おすすめできる?】
特におすすめする理由が見つからない、というのが僕の正直な感想だ。
コーヒーの深いコクや旨味が控えめで、飲みごたえに欠ける印象であった。
なお、僕が今まで飲んできた美味しいコーヒーをランキングにしたので、コーヒーギフトを選ぶ際などにも役立つと嬉しい。