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ケニアコーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介



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ケニアコーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介

ケニアコーヒーは「ケニアフレーバー」と呼ばれる独特の香りを持つ、酸味とコクのバランスに優れたコーヒーです。

焙煎の程度や挽き方の違いによって、さまざまな味わいを楽しめるという魅力があります。柑橘系の酸味を楽しみたい方には浅煎りがおすすめです。また、力強いコクと甘味を楽しみたい方には深煎りが適しています。

ケニアコーヒーの歴史は、近隣のエチオピアやタンザニアに比べると浅いですが、整った管理体制の元で安定して高品質な豆を流通させることができています。

ヨーロッパ諸国での人気は高く、ケニアコーヒーは第一級のコーヒーとして人気を集めています。近年、日本国内でもサードウェーブコーヒーのブームとともに知名度を上げ、ケニアコーヒーを取り扱う店が増えてきました。

ケニアコーヒーのアフリカらしい力強い風味を味わってみてください。

コーヒーの産地ケニアとは

コーヒーの産地ケニアとは

アフリカ大陸の東に位置するケニアは、コーヒー、紅茶、園芸作物などで世界的に有名な農業国です。

国土面積は日本の1.5倍ほどの広さで、1963年に英国から独立しました。首都ナイロビには国際連合環境計画、国際連合人間居住計画の本部があります。

まずは、ケニアという国の特徴やコーヒーの栽培環境を解説します。

ケニアの栽培環境について

ケニアの産地について

ケニアという産地は、インド洋に面し東アフリカの赤道直下に位置しています。

標高1,500m以上の火山灰土質の高地で、排水がよく、肥沃で絶え間なく蒸気が満ちています。

また、平均気温は10〜28℃と過ごしやすくなっていて、コーヒーの栽培に適しています。

ケニアにおけるコーヒー栽培の歴史

ケニアにおけるコーヒー栽培の歴史

ケニアにおけるコーヒー栽培の歴史は、19世紀末から始まったとされています。

コーヒー発祥の地と言われているエチオピアでは17世紀末にコーヒー栽培が始まっています。そのため、ケニアのコーヒー栽培の歴史は比較的浅いです。

しかし、ケニアは世界で最初にコーヒー研究専門機関を立ち上げました。

農園の管理方法から流通、格付けまで研究し、そこで得たノウハウを元に流通の経路や加工の仕方を確立しました。

その結果、安定して高品質な豆を流通させることが可能になり、ケニア産のコーヒー豆は世界中から高評価を得ることになりました。

特にヨーロッパ諸国での人気は高く、ケニアコーヒーは第一級のコーヒー豆として人気を集めています。

ケニア産コーヒー豆の栽培環境

ケニア産コーヒー豆の栽培環境

ケニア産コーヒー豆の栽培環境ですが、特に高品質として評価の高い「ニエリ」と「キリニヤガ」の2大産地が有名です。

ニエリはケニアの中央部にそびえるケニア山の麓に位置しており、土壌は水はけの良い赤土です。標高が高く、気候の寒暖差が激しいため、まさにコーヒー豆の生産地として最適な環境です。

キリニヤガはニエリの東に位置しています。火山性の土壌で栽培されていて、ウォッシュド(水洗式)で精製されるコーヒー豆は、ケニアの中でも特に高品質だと言われています。

また、1年間に2度の雨季があり、収穫も年に2度行われます。主な収穫シーズンは10月~12月、早摘みのコーヒーの収穫は5月~7月です。

ケニア産コーヒー豆の生産状況

ケニア産コーヒー豆の生産状況は、コーヒー年間生産量は44,500トンで、コーヒー生産国量ランキング22位です。(2021年に更新された「世界のコーヒー豆 生産量国別ランキング」、2019年のデータ)

現在のコーヒーの総栽培面積は推定16万ヘクタールです。そのうちの約4割がプランテーション部門、残りの約6割が小規模農家によって生産されています。

ケニアの代表的なコーヒーの産地はキリニヤガ、ニエリ、エンブ、ルイル、チカ、メルなどが挙げられます。

ケニア産コーヒー豆の等級・グレード

ケニア産コーヒー豆の生産状況

ケニア産コーヒー豆の等級・グレードについて解説します。

ケニアでは、スクリーンサイズ豆の形状によってグレードが7つに決められています。

 

スクリーンサイズとはコーヒー豆の大きさのことで、コーヒー豆を専用のふるいにかけてサイズを計測・評価します。

サイズが大きいほど品質が高いとされていて、上から順に

  • AA:スクリーンサイズ17以上
  • AB:スクリーンサイズ15以上~17未満
  • C:スクリーンサイズ11以上~15未満
  • E:エレファント/巨大種の豆

と等級付けされます。

また、ケニアの格付けでは豆の形状によってもグレードを判断しています。上から順に、

  • PB:丸豆(ピーベリー)
  • TT:Cよりも小さい豆
  • T:非常に小さく細かい豆

と等級付けされます。

ケニア産コーヒーの特徴

ケニア産コーヒーの特徴

ではここから、ケニア産コーヒーの精製方法、味わい・香りの特徴を解説します。

コーヒーの産地ごとの味や香りの特徴を知ると、自分好みのコーヒー豆が選びやすくなるのでチェックしてみてください。

ケニア産コーヒーの精製方法

ケニア産コーヒーの精製方法は、「ウォッシュド」が主流です。

ウォッシュドでは非水洗処理方法のナチュラルと違い、コーヒー豆の周りに付いている「ミューシレージ」と呼ばれるヌルヌルした粘液質を水で洗い流します。これを洗い流すのでウォッシュドと呼ばれます。

精製手順は「収穫→機械での果肉除去発酵による粘液除去乾燥脱穀→生豆」となっています。

ウォッシュドという名の通り、たくさんの水を使って果肉を洗い流します。そのため、すっきりとしたクリアな酸味のあるコーヒーに仕上がります。

また、ウォッシュドはコーヒー豆本来の味をもっとも引き出せる精製方法と言われています。

ケニア産コーヒーの味わい・香りの特徴

ケニア産コーヒーの味わいの特徴は、全体的に風味が豊かで、柑橘系のフルーツのような爽やかで明るい酸味です。

柔らかな苦味としっかりとしたコクが特徴で、とてもバランスの取れた味わいになっています。

香りの特徴は、アフリカ産特有の際立った甘味のある香りです。

コーヒーを口に含んだら、鼻から空気を抜いてみてください。心地よい芳香に癒されるはずです。

ケニア産コーヒーの品種・種類

ケニア産コーヒーの品種・種類

ここからはケニア産コーヒーの品種・種類について解説します。

有名な品種には、ティピカ種、ブルボン種、パカマラ種、ゲイシャ種などがあります。その中でも、ケニアには特有の高級品種豆があります。

それがSL(エスエル)種です。ケニアのナイロビでコーヒーを研究していた機関「スコット研究所(Scott Laboratories)」の頭文字からとられました。ケニアで栽培されるコーヒーの大部分はこの品種です。

現在は「SL28」と「SL34」が主に栽培されています。

SL28

ケニアのスコット研究所で28番目に生まれた品種です。

アラビカ種のうちブルボン種の系譜にあたるコーヒーで、干ばつに強いという特徴があります。ケニアフレーバーと呼ばれる独特の香りを持ち、酸味とコクのバランスに優れています。

おすすめの焙煎度合いは、ハイローストからフルシティローストです。また、挽き方は中粗挽きがおすすめです。

SL34

ケニアのスコット研究所で34番目に生まれた品種です。

ブルボン種で高地での栽培に適しています。香りを引き立てる爽やかな酸味とコクが心地よいコーヒーです。また収穫量も多いためケニアでは広く栽培されています。

おすすめの焙煎度合いは、ハイローストです。また、挽き方は中粗挽き程度がおすすめです。

ルイル11

ケニアの首都であるナイロビに近い「ルイル」という地域の研究機関において、病害等への耐性種を目的として研究開発されました。カチモール種とSL種を交配させて生み出された、ケニアを代表するハイブリッド種です。

ルイル11は優しい酸味と苦みがあり、マイルドな口当たりが特徴的です。カチモールとSL種の交配種のためケニアフレーバーは弱く、香味はあまり強くありません。

おすすめの焙煎度合いは、ハイローストからフレンチローストです。また、挽き方は中粗挽きがおすすめです。

ケニア産コーヒーの美味しい飲み方

ケニア産コーヒーの美味しい飲み方

品種や種類についての理解を深めたところで、次はケニア産コーヒーの美味しい飲み方について紹介します。

ケニア産コーヒーは豆の焙煎度合いや、コーヒー豆の挽き具合、淹れ方によってさまざまな味わいが楽しめます。

おすすめの焙煎度合い

ケニア産コーヒーのおすすめの焙煎度合いは非常に幅広く、煎りから深煎り(ハイローストからフレンチロースト)まで、どの焙煎度合いでも楽しむことができます。

柑橘系の酸味を楽しみたい場合は中煎りがおすすめです。また、力強いコクと甘味を楽しみたい方には深煎りがおすすめです。

おすすめの挽き具合

ケニア産コーヒーのおすすめの挽き具合は中粗挽きです。

中粗挽きにすることで、ケニアコーヒー最大の特徴である爽やかな酸味をより引き立ちます。

酸味よりも力強いコクと甘みを感じたい方には、中挽き程度をおすすめします。

おすすめの淹れ方

ケニア産コーヒーのおすすめの淹れ方はペーパードリップです。お湯の温度は85度前後がおすすめ。高温であるほどインパクトのある味になるので、お好みに合わせて調節しましょう。

アイスの場合、ドリップではなく、コールドブリュー(水出し)もオススメです。苦味が抑えられ、スッキリとした風味が前面に出てきます。口に含んだときの芳香がより一層際立ちます。

ケニアのおすすめコーヒー豆3選

ここからはケニアのおすすめコーヒー豆3選を紹介します。

Amazonなどの通販や、市販で気軽に買えるケニア産コーヒーをセレクトしました。

BEAR’S COFFEE:ケニア マサイAA (プレミアムコーヒー)

bearscoffee コーヒー豆ケニア マサイ

まず初めに紹介するのは「bearscoffee(ベアーズコーヒー)」のケニア マサイ。

こちらは、ケニアAAよりさらにワンランク上のプレミアムコーヒーです。

花のような香りや、柑橘・パッションフルーツ系の しっかりとした香りが楽しめます。

極上の風味の中にはさらに濃厚なコクを持ち、力強いフレーバーと甘味も特徴です。

サザコーヒー:ケニア

サザコーヒー レギュラーコーヒー ケニア 豆 200g

茨城県に本店を構える人気コーヒーチェーン「サザコーヒー」が手がけるケニアコーヒー。

コーヒーチェーンの豆の中でも満足度が高いおすすめコーヒー豆です。

柔らかい酸味がまろやかに続くフルーティ感が特徴。

ピーチのようなの果実感とベルベットのような「なめらかな口当たり」に上品さを感じます。

また、袋を開けた瞬間に広がる甘い香りも印象的です。

Diniz:ライオンハート

Diniz ライオン・ハート

最後におすすめするのが、コーヒーを簡単に淹れたい方へおすすめのドリップタイプのコーヒーです。

Dinizのライオンハートは、しっかりした香りと風味のコーヒーで、カシスやレモングラスを思わせる爽やかな風味と、黒蜜のような甘味が特徴。

ケニア産コーヒーの特徴まとめ

今回はケニア産コーヒーの特徴について解説してきました。

ケニア産コーヒーの魅力は、焙煎の程度や挽き方の違いでさまざまな味わいを楽しめることです。

柑橘系の酸味を楽しみたい方には浅煎りがおすすめです。一方、力強いコクと甘味を楽しみたい方には深煎りが適しています。

ケニアフレーバーと呼ばれる独特の香りと、酸味とコクのバランスに優れているコーヒーをぜひ味わってみてください。

ケニアコーヒー以外にも、さまざまなおすすめのコーヒー豆を下記で紹介しています。

おすすめコーヒー豆ランキング15選

実際に飲んだ1000種類以上の中から、おすすめコーヒー豆を紹介しています。

※ランキングは随時更新しています。


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