1000種類上の通販コーヒーを飲む山口誠一郎です。
今回は、実際に飲んで美味しかったグアテマラ産コーヒー10商品を紹介します。
蔵前などの人気ロースターの商品や、Amazonなどで買えるものまで幅広く紹介しています。
※ネット通販で買えるものだけを紹介しています。
※価格は全て税込みです。
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タップできる目次
グアテマラコーヒーの特徴
コクのある味とチョコレートやフルーツの風味が特徴
グアテマラ産のコーヒーは、重厚なコクと力強い甘み、チョコレートやフルーツのような味とベリー系の優しい酸味が特徴です。
味全体のバランスが非常に良く、飲んだ瞬間に鼻からフルーティーな香りが抜けていくのを楽しめます。
フルシティローストなどの「深煎り」にしても、ほどよい酸味が楽しめるため、爽やかな後味のコーヒーが多いです。
あとで詳しく説明しますが、苦味と酸味のバランスは「焙煎度合い」を選ぶことで好みの味にコントロールできます。
国を挙げてコーヒー産業に力を入れている
グァテマラにおいてコーヒーは、砂糖に次いで2番目に重要な農産物輸出品で、年間数億ドルがコーヒー生産に投入されています。
グァテマラ国立コーヒー生産者協会(ANACAFE)は国内の各農園に、高品質なコーヒーを栽培するためのサポートを徹底しています。
そのため、日本で取り扱うさまざまなグァテマラコーヒーを購入しても、一定をクオリティが担保されていることがグァテマラの凄さです。
ブラジルやコロンビアと並んで、グァテマラはコーヒー初心者にとって選びやすい国の1つと言えるでしょう。
コーヒー栽培に絶好の条件を有する
グアテマラの国土は日本の1/3程度ですが、コーヒーの生産量は世界第10位で、中米を代表するコーヒー生産国です。
昼夜の寒暖差や、亜熱帯による豊富な雨量、国土の約70%を占める火山灰の肥沃な土壌など、良質なコーヒーを栽培するための条件をすべて揃えています。
グアテマラでは、標高600m~2,000mの山の斜面でコーヒーが栽培されます。
結果的に良質な甘い酸味が生まれ、風味が豊かになります。
グレードの低い豆は標高の低い場所で栽培され、輸出用のハイグレードな豆は1350m以上の高地で栽培されます。
シェードツリーを用いた「日陰栽培」を行う
グアテマラのコーヒー農園のほとんどは、日陰を作る樹木「シェードツリー」を用いた日陰栽培を行います。
これによって直射日光による葉焼けを防ぎ、生育のスピードをコントロールしています。
日陰で栽培するとゆっくり熟成し、コーヒーの甘みが強くなります。
また、時間をかけて熟成することによって複雑なフレーバーを持つようになります。
等級・グレードは標高の高さで7つに分けられる
グアテマラでは、コーヒー豆が栽培された標高の高さで7つのグレードに分けられます。
- 標高1,350m〜:SHB(ストリクトリー ハードビーン)
- 標高1,200〜1,350m:HB(ハードビーン)
- 標高1,050〜1,200m:SH(セミ ハードビーン)
- 標高900〜1,050m :EXP(エクストラ プライム ウォッシュド)
- 標高750〜900m:PW(プライム ウォッシュド)
- 標高600~750m:EGW(エクストラ グッド ウォッシュド)
- 標高0~600m :GW(グッド ウォッシュド)
標高900mを超えると、徐々にチョコレートやナッツなどの個性があらわれ、1350mを超えるとナッツなどに加え、ワインやベリー系の風味も感じられます。
このように、標高の高い場所で栽培したコーヒーはフルーティーな甘い酸味があり、ナッツやフルーツなどの風味を持ちます。
もっとも標高が高い場所で栽培される「SHB規格」のコーヒーは高値で取引されます。
グアテマラコーヒーの選び方
焙煎度合いで選ぶ
コーヒーの味は豆の品質に加えて、焙煎度合いでほとんど決まります。
標高がフレーバーを決めるのに対して、焙煎度合いは苦味と酸味のバランスを決めます。
グアテマラ特有のフルーツ感を楽しむなら、ハイロースト〜シティローストの中煎りがおすすめです。
ハイローストでは、フルーティーな甘味と酸味が際立ち、シティローストならコクが強くなり、香ばしさが増します。
フルシティローストでは、カラメルのような香ばしさとチェリーのような甘み、フレンチローストなら酸味はほとんどなくなり、かすかにフルーティーな香りが感じられます。
精製方法で選ぶ
クリアな味が好きなら「ウォッシュド」
グアテマラでは、95%以上が水洗式(ウォッシュド)と呼ばれる精製方法で生産されます。
水洗式で精製したコーヒー豆は、発酵による風味生成が少なくなり、クリアな味になりやすいのが特徴です。
その結果、果実味のある酸味が際立ち、豆本来の味を感じやすくなります。
さっぱりした後味が好みなら、ウォッシュドのコーヒーがおすすめです。
発酵による強いフレーバーを求めるならナチュラル
水を使ってクリアな味にするのに対して、ナチュラルは水を使わずに発酵させる精製方法です。
ウォッシュドよりも豆本来のフレーバーが出やすく、グアテマラ特有のベリーやチョコレートの風味が強くなります。
しっかりと豆本来のフレーバーを味わいたい人にはナチュラル精製のコーヒー豆がおすすめです。
ただし先ほどもお伝えしたように、グアテマラではウォッシュドが主流で、ナチュラル精製を採用している農園は非常に少ないです。
品種で選ぶ:ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ、ティピカなど
グアテマラで栽培されるコーヒーの品種は、アラビカ種のなかの「ブルボン種」「ティピカ種」「カトゥーラ種」「カトゥアイ」などが栽培されています。
品種によって風味が異なるので、購入の際にはチェックしておきたいポイントです。
ここから、品種ごとの特徴を紹介します。
ティピカ種
ティピカは非常に優れた風味を持つことで知られ、世界中で人気の品種です。
香りがとても強く、上品な酸味と甘味を持ちあわせています。
風味に優れる反面、さび病に弱く日陰で栽培する必要があるため、生産性が悪く安定した供給が難しい品種です。
そのため、希少価値が上がり、現在では高級品として市場に出回っています。
ブルボン種
ブルボンもティピカと並ぶ、グアテマラコーヒーの2大品種の1つです。
ティピカが突然変異して生まれた、小粒で丸みのあるコーヒー豆です。
強い甘みと香り、まろやかなコクが特徴です。
ブルボンは収穫が2年に1回のため生産性が低く、さび病や害虫・天候異常に弱く供給が不安定です。
そのため、ブルボンもティピカ同様に希少価値が上がり、高級コーヒー豆として市場に出回っています。
カトゥーラ種
元々はブラジルで発見されたブルボンの変種で、柑橘系の甘味とはちみつのようなコクが特徴です。
風味はブルボンより若干劣りますが、直射日光に強くシェイドツリーが必要ないため、空いたスペースにも植えられます。
病気にも強いため収量が多い品種で、グァテマラ国内で広く栽培されています。
ムンドノーボ種
ムンドノーボは、ティピカとブルボンの自然交配で生まれた品種です。
1943年にブラジルサンパウロのムンドノーボ地区で交配されたことが、名前の由来となっています。
この品種は深いコクが特徴です。酸味や苦みが少なく、旨味や後味の良さを求める方におすすめの品種です。
ティピカやブルボンと比較して風味は劣りますが、さび病や害虫に強いため安定供給できるのが強みです。
ブラジルでメインとなる栽培品種の1つで、グアテマラ国内では希少品種として扱われています。
カトゥアイ種
カトゥーラとムンドノーボを掛け合わせて改良された品種です。
チョコレートやキャラメル、はちみつのようなフレーバーが特徴ですが、風味がマイルドで他の品種とブレンドして使うことが多かったです。
しかし近年では、ブラジルのカップオブエクセレンスにてカトゥアイが2年連続受賞するなど、その風味が世界的に評価されています。
パカマラ種
パカマラ種はティピカの突然変異であるマラゴジッぺ種と、ブルボンの突然変異であるパーカス種の人工交配によって生まれた品種です。
軽い酸味と優しい甘みが特徴で、ライトな味わいを好む人におすすめの品種です。
ゲイシャ種
花のような香りや、香水のようなフレーバーに例えられるゲイシャ種。
ゲイシャ種はパナマ産が有名ですが、グァテマラなどのさまざまな国で栽培されています。
特有の華やかなフレーバーを持ちながら、キャラメルやチョコレートといったグァテマラらしさも兼ね備えます。
豊かな風味のコーヒーが好きな人におすすめです。
グアテマラコーヒーおすすめランキング10選
Amazonや楽天、カルディ、スタバなどのチェーン店に加え、自家焙煎店(専門店)のコーヒーなど計100種以上のグアテマラコーヒーを比較検証しました。
比較検証は次の4点について行い、これらの総合点で順位付けしています。
- 甘みの強さ
- 香りの強さ
- 飲みやすさ
- 冷めても味が落ちない
このランキングでは、品評会で評価される「フルーティーさ」などよりも、「甘い」「酸っぱくない」などのシンプルなおいしさが評価基準です。
また、渋い、酸っぱい、焦げた味など、美味しさを損ねる「雑味」が少ないコーヒー豆を評価します。
コーヒーの雑味は、温度が冷めることで強く感じられます。
そのため今回は、コーヒーを20℃まで冷まして雑味を少なさを検証しました。
商品画像 | 商品名 (タップしてレビューを見る) |
値段 豆の量 100g単価 |
販売先 | 品種 焙煎度合い 精製方法 |
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1位.土居珈琲 初めてのセット |
2,376円 200g 1,188円 |
公式サイト | ブルボン 深煎り ナチュラル |
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2位.珈琲きゃろっと グァテマラ |
2,138円 600g 356円(最安) |
公式サイト | ブルボン 中深煎り ウォッシュド |
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3位.サザコーヒー サザグァテマラ |
1,200円 200g 600円 |
Amazon 楽天 Yahoo |
ブルボン 深煎り ウォッシュド |
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4位.パロットコーヒー グァテマラ |
1,296円 200g 648円 |
Amazon Yahoo |
記載なし 中深煎り ウォッシュド |
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5位.サードウェーブコーヒー グァテマラ エル インフェルト |
1,404円 250g 562円 |
楽天 Yahoo |
ブルボン、カトゥアイ 中煎り 記載なし |
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6位.コフィノワグァテマラ エルインヘルト |
950円 100g |
公式サイト | イエローカトゥーラ イエローカトゥアイ 中深煎り 記載なし |
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7位.堀口珈琲 グァテマラ サンタカタリーナ農園 |
1,512円 200g 756円 |
公式サイト | ブルボン 中深煎り ウォッシュド |
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8位.テーラードカフェ グアテマラ エルインヘルト |
1,039円 100g |
公式サイト | ブルボン・カトゥーラ 中煎り ウォッシュド |
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9位.スターバックス グアテマラ アンティグア |
1,540円 250g 616円 |
公式サイト | 記載なし 深煎り ウォッシュド |
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10位.カルディ グアテマラ |
950円 200g 475円 |
Lohaco 公式サイト |
記載なし 浅煎り 記載なし |
1位.土居珈琲 初めてのセット
価格 | 2,376円 |
豆の量 | 200g |
100g単価 | 1,188円 |
豆の産地 | グアテマラ アンティグア カペティロ フィンカ |
精製方法 | ナチュラル |
豆の品種 | ブルボン |
焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
第1位は、大阪にある創業40年のロースター「土居珈琲」のグァテマラ カペティロ農園。
注文後2〜3日の新鮮な豆が届くため香りが強いことと、砂糖が不要なくらい甘みが強い味が印象的でした。
初めてのセットは、一番人気のグァテマラと2番目に人気のコーヒー豆がセットになったもの。
グァテマラは、国際品評会で3度の優勝を果たしたカペティロ農園のコーヒー豆です。
チョコレートのようなほろ苦さと甘みが感じられ、深いコクと適度な酸味が調和しています。
エルサルバドルのラ・レフォルマ農園はカップオブエクセレンスで3位を獲得した農園です。
オレンジの明るい酸味が印象的で、後からチョコレートのような甘い香味が広がっていきます。
どちらも酸味・苦味・甘み・コクのバランスが絶妙で飲みやすく、冷めると黒蜜のような甘みが際立つ点も高評価でした。
土居珈琲
初めてのセット
2位.珈琲きゃろっと 初回限定セット
価格 | 2,138円 (通常価格5940円:64%OFF) |
豆の量 | 200g×3種類 |
100g単価 | 356円 |
豆の産地 | グアテマラ、コスタリカ、インドネシアのセット |
精製方法 | ウォッシュド、ハニープロセス、スマトラ式 |
豆の品種 | ブルボン、カトゥーラ、スマトラ |
焙煎度合い | 中深煎り・中煎り・深煎りのセット |
第2位は、焙煎の全国大会で優勝した「珈琲きゃろっと」のグァテマラ含むコーヒー豆のセット。
味のおいしさと焙煎後2〜3日以内の新鮮な豆が届くこと、さらに100g換算でカルディ並みのコスパの良さが高評価でした。
実際に飲むと、ベリー系のフルーツのような濃縮感と長く続く甘みの余韻が特徴です。
ワインのような旨味を感じる一方で、苦味はすっきりしていて飲みやすいコーヒーです。
このセットは元々コーヒー2種類で400gですが、次の方法で豆400g→600gに無料で増量できます。
グァテマラの単品購入より、初回のみ注文できる「お試しセット」の方がお得です。
※単品購入の値段とセットの値段が同じです。
非常にお得ですが、1日の販売数に制限があります。在庫数は公式HPをご確認ください。
珈琲きゃろっと
初回限定セット
3位.サザコーヒー サザグァテマラ
価格 | 1,200円 |
豆の量 | 200g |
100g単価 | 600円 |
豆の産地 | グアテマラ サンセバスチャン農園 |
精製方法 | 記載なし |
豆の品種 | 記載なし |
焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
第3位は茨城のコーヒー専門店「サザコーヒー」のグァテマラ。
Amazonで買える豆の中では味のバランスが良く、グァテマラらしいフルーティーさがある点が高評価でした。
シトラス系の酸味が前面に出ていて、さっぱりした味です。ほどよい甘みと、キレのよい苦味があります。
焙煎したての豆ではありませんが、欠点豆がなく、粒がそろっています。
手ごろな価格で爽やかなコーヒーを楽しみたい方におすすめです。
4位.パロットコーヒー グァテマラ
価格 | 1,296円 |
豆の量 | 200g |
100g単価 | 648円 |
豆の産地 | グアテマラ サンタロッサ地方 |
精製方法 | ウォッシュド |
豆の品種 | 記載なし |
焙煎度合い | 中深煎り(フルシティロースト) |
第4位は、パロットコーヒーの「グァテマラ ファンシーサンタロッサ」。
Amazonで買える品ですが、グァテマラコーヒーの最高グレード「SHB」の豆だけを使用したスペシャルティコーヒーです。
ナッツのような香ばしさと、チョコレートのような風味とかすかな渋みがあり、苦味・酸味・甘みが程よく飲みやすいコーヒーです。
価格はスタバのコーヒー豆と同じくらいですが、欠点豆が圧倒的に少なく、万人受けするオーソドックスな味が高評価でした。
コクは中程度でデリケートな味なので、カフェオレ派よりブラック派におすすめです。
5位.サードウェーブコーヒー グァテマラ エル インフェルト
価格 | 1,404円 |
豆の量 | 250g |
100g単価 | 562円 |
豆の産地 | グアテマラ エル インフェルト農園 |
精製方法 | 記載なし |
豆の品種 | ブルボン、カトゥアイ |
焙煎度合い | 中煎り(ハイロースト) |
第5位は、愛知県知多郡にあるコーヒー専門店「サードウェーブコーヒー」のグァテマラ。
エル インフェルト農園は、カップオブエクセレンスで3度連続で優勝し、グァテマラ国内のスペシャルティコーヒーコンペでも上位入賞し続けているトップレベルの農園です。
シトラス系の爽やかな香りと軽い酸味、チョコレートのような甘みが高評価でした。
100g 500円台のコーヒーの中では、非常に優れた品質で、コクと旨味がしっかり感じられます。
コスパ重視の人におすすめです。
6位.コフィノワ グァテマラ エルインヘルト
価格 | 950円 |
豆の量 | 100g |
豆の産地 | グアテマラ ウエウエテナンゴ県 リベルタ地区 エル・インヘルト農園 |
精製方法 | ナチュラル、ウォッシュド |
豆の品種 | イエローカトゥーラ、イエローカトゥアイ |
焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
第6位は、東京・蔵前でスペシャルティコーヒーを自家焙煎する「コフィノワ」。
取り扱う豆はアメリカスペシャルティーコーヒー協会の評価で80点以上を獲得した豆のみで、効率より品質を重視した焙煎を行っています。
豆の生産者は、先ほど紹介したサードウェーブコーヒーの「エルインフェルト」と同じ農園ですが、こちらは品種をイエローカトゥーラ、イエローカトゥアイに限定したロットです。
赤ワインのような重厚なコクと、チョコレートのような甘い風味が非常に強いです。
カフェオレにすると、キャラメルのような甘い香ばしさが際立ちます。
コフィノワ
グァテマラ エルインヘルト
7位.堀口珈琲 グァテマラ サンタカタリーナ農園
価格 | 1,512円 |
豆の量 | 200g |
100g単価 | 756円 |
豆の産地 | グアテマラ サカテペケス県アンティグア地域サンミゲルドゥエニャス、アカテナンゴ火山東側斜面 |
精製方法 | ウォッシュド |
豆の品種 | ブルボン |
焙煎度合い | 中煎り(シティロースト) |
第7位は、横浜に焙煎所を持つスペシャルティコーヒーの有名店「堀口珈琲」。
同店のロングセラー「サンタカタリーナ農園」は、アンディグア地域の品評会だけでなく米国スペシャルティコーヒー協会のコンテストでも上位入賞する名門農園です。
熟したみかんのような甘さと酸味があり、しっかりしたコクが感じられます。
堀口珈琲
グァテマラ サンタカタリーナ農園
8位.テーラードカフェ グアテマラ エルインヘルト
定期購入価格 | ・通常2805円 ・初回1964円(30%OFF) |
内容量 | 300g(100g×3種類) |
100g単価 | ・通常935円 ・初回655円 |
送料 | 無料 |
豆の産地 | グァテマラ含む3種 |
定期サイクル | 月1回 |
定期便の縛り | なし |
解約方法 | マイページから手続き可能 |
価格 | 1,039円 |
内容量 | 100g |
豆の産地 | グァテマラ |
精製方法 | ウォッシュド |
豆の品種 | ブルボン・カトゥーラ |
焙煎度合い | 中煎り |
第8位は、東京・麻布のスペシャルティコーヒー専門店「テーラードカフェ」のグァテマラ。
先ほど紹介したエルインフェルト農園のコーヒー豆ですが、このロットは品種がブルボン・カトゥーラです。
ナッツのような香ばしい香りが漂い、弾けるような柑橘系の酸味が飲み口から余韻まで続きます。
マイルドな甘さと旨味のコクも感じられますが、どちらかというと酸味が前面に出た味わいです。
フルーツのような爽やかさを求める方におすすめです。
セット購入すると3割引になり、100gあたり655円と非常にお得です。
9位.スターバックス グアテマラ アンティグア
価格 | 1,540円 |
豆の量 | 250g |
100g単価 | 616円 |
豆の産地 | グアテマラ アンティグア地方 |
精製方法 | ウォッシュド |
豆の品種 | アラビカ種 |
焙煎度合い | 深煎り |
第9位は、スターバックスの定番コーヒー豆「グアテマラ・アンティグア」。
スタバ特有のスモーキーさが抑えられており、クリーンで飲みやすい味が高評価でした。
香ばしさとほどよい甘みに加えて、シトラス系の酸味もかすかに感じられます。
なお、スタバの公式サイトでは焙煎度合いが「ミディアムロースト」と記載されていますが、実際は深煎りです。
スターバックス
グアテマラ アンティグア
10位.カルディ グアテマラ
価格 | 950円 |
豆の量 | 200g |
100g単価 | 475円 |
豆の産地 | グアテマラ ウエウエテナンゴ地区 |
精製方法 | 記載なし |
豆の品種 | アラビカ種 |
焙煎度合い | 浅煎り |
第10位は、 日本全国に店舗を展開するカルディコーヒーファームのグァテマラ。
欠点豆はありますが、フルーツのような甘酸っぱさがあり、シトラス系の香りとナッツを思わせる香ばしさが特徴です。
柑橘系の酸味が強くクリアな喉越しです。苦味は控えめで雑味も少ないです。
コスパ重視の人におすすめです。
カルディ
グアテマラ
グアテマラコーヒーをもっと詳しく知る
コーヒー栽培の歴史は1750年代にスタート
グアテマラにおけるコーヒー栽培の歴史は、1750年代に修道士からコーヒー苗を持ち込まれたのが始まりです。
当時、輸出の中心であった天然染料が化学染料により打撃を受けてしまいます。
そこで、コーヒーによって好景気だった隣国コスタリカに習い、1850年頃に本格的なコーヒー栽培をスタート。
その栽培に適した環境から、1880年には輸出の約90%を占めるまでに成長し、現在のコーヒー生産大国となりました。
グアテマラコーヒーの生産状況
※出典:statista
グアテマラ産のコーヒー豆は年間約20~25万トンが生産されています。
世界構成比率の2.2%を占め、世界第10位という中米を代表するコーヒー生産量を誇っています。
2021年は肥料価格高騰などの影響で生産コストが上がり、コーヒー生産量が前年比で約8.6%減少しました。
2022年は上昇傾向にあると見られていましたが、実際はさらに17%減少すると予測されています。
グァテマラの代表的な産地は8つ
グアテマラの代表的なコーヒーの産地は次の8つです。
- アンティグア
- ウェウェテナンゴ
- サンマルコス
- アティトラン
- コバン
- フライジャネス
- ニューオリエンテ
- アカテナンゴ
ここから、各産地の特徴を紹介していきます。
アンティグア
フレーバーの特徴 | ワイン、チョコレート、 スパイシー、キレの良い酸味 |
標高 | 1,500〜1,700m |
栽培品種 | ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ |
年間降雨量 | 800〜1,200mm |
収穫時期 | 1月~3月中旬 |
グアテマラで最も有名なコーヒー産地。
フルボディのワインやチョコレートのようなコクがあり、スパイシーさと上質な酸味を兼ね備えます。
標高1400m〜1700mの場所でブルボンとカトゥーラ、カトゥアイが栽培されます。
アンティグアの豆は中煎り〜深煎りまで幅広い楽しみ方ができるのが特徴です。
例えば、深煎りを中心に取り扱うスターバックスでも使用されるように、エスプレッソ用などの深煎りにしても風味が失われません。
アンティグア地方のコーヒーは日本でも数多く出回っています。
ウェウェテナンゴ
フレーバーの特徴 | フローラル、チョコレート、 カカオ、オレンジ、パイナップル |
標高 | 1500〜2000m |
栽培品種 | ブルボン、ティピカ、パカマラ、 カトゥーラ、カトゥアイ、ゲイシャ |
年間降雨量 | 1200〜1,400mm |
収穫時期 | 1月~4月 |
アンティグアと並んで「優れたコーヒー」と言われるウェウェテナンゴ産。
バターを思わせるミディアムボディのコクとチョコレートやフルーツのような複雑な甘味が特徴です。
浅煎りだとトロピカルなフルーティーさが際立ち、深煎りだとチョコレートのような風味が漂います。
2022年のカップオブエクセレンス(COE)では、ウェウェテナンゴ産のゲイシャが上位を独占しています。
直近3年で見ても全エリアの中でCOE受賞歴最多です。ゲイシャの他にブルボン、ティピカ、パカマラなどで入賞しています。
なお、先程のランキングで紹介した「エル・インヘルト農園」もウェウェテナンゴにあります。
サンマルコス
フレーバーの特徴 | キャラメル、チョコレート、 カカオ、フローラル |
標高 | 1300〜1800m |
栽培品種 | ブルボン、カトゥーラ、ティピカ、 カトゥアイ、パカマラ、 ロブスタ、サルキモール(一部の農園で収穫される) |
年間降雨量 | 4,000〜5,000mm |
収穫時期 | 12月~3月 |
8つのエリアの中でもっとも温暖なサンマルコス。
キャラメルやチョコレートのような甘い香りと、フローラルな香りが複雑に絡み合う味が特徴です。
酸味が少なく、クセのない味でオーソドックスな飲みやすさがあります。
アティトラン
フレーバーの特徴 | ナッツ、チョコレート、 ベリー、柑橘系 |
標高 | 1500〜1700m |
栽培品種 | ブルボン、ティピカ、 カトゥーラ、マラゴジッペ |
年間降雨量 | 1800〜2300mm |
収穫時期 | 12月~3月中旬 |
アティトラン産のコーヒーはスターバックスでも販売されていたので、ご存じかもしれません。
この地域の95%のコーヒーは、アティトラン湖周辺の小規模農家によって栽培されています。
ナッツやチョコレートのようなコクのある甘みに、ブルーベリーやオレンジなど柑橘系のフレーバーも兼ね備えます。
柑橘系のキレの良い酸味とフルボディのコクが特徴です。
コバン
フレーバーの特徴 | チョコレート、ワイン |
標高 | 1,300〜1,700m |
栽培品種 | ブルボン、カトゥアイ、 カトゥーラ、マラゴジペ |
年間降雨量 | 3,000〜4,000mm |
収穫時期 | 12月〜3月 |
雨が多く、年中霧に覆われているコバンでは、多くのコーヒーが小規模農家によって栽培されています。
ミディアムボディのワインを思わせる穏やかなコクと、フルーティーな風味、優しい酸味が特徴です。
全体的にマイルドな味で、後味もさっぱりしていて飲みやすいものが多いです。
フライジャネス
フレーバーの特徴 | チョコレート、ナッツ、 ブルーベリー、シトラス |
標高 | 1300〜2100m |
栽培品種 | ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ |
年間降雨量 | 1,500〜3,000mm |
収穫時期 | 12月~2月 |
フライジャネス高原で収穫されるコーヒーは、アンティグアのコーヒーと比較されることが多く、非常にバラエティ豊かなフレーバーを持ちます。
アンティグアに似た深いコクと豊かな風味を兼ね備えることから、「本物のアンティグアコーヒーに近い」と言われます。
偽物のアンティグア
アンティグア産のコーヒーこそが最高とグァテマラでは評価され、高値で取引されます。
そのため、他の地域で収穫した豆をアンティグアに持ち込み、そこから出荷することで「アンティグア産」としているケースもあります。
つまり偽物のアンティグアコーヒーが出回っているのです。
引用:土居珈琲
本物のアンティグア産コーヒーは麻袋に「GENUINE ANTIGUA COFFEE」の文字が記載されます。
「偽物をつかむ可能性があるのは嫌だ」という人は、フライジャネス産(フライハーネス産)の豆を選ぶのも良いでしょう。
ニューオリエンテ
フレーバーの特徴 | チョコレート、チェリー |
標高 | 1,300〜1,700m |
栽培品種 | ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ |
年間降雨量 | 1,800〜2,000mm |
収穫時期 | 12月~3月 |
1950年代からコーヒーが栽培され、古い歴史を持つニューオリエンテ(ヌエボ オリエンテ)。
独特の酸味が強く、浅煎りや中煎りだと若干飲みにくいコーヒーもあります。
フルシティローストに焙煎することで、チョコレートのような風味を引き出すことができ、後味にチェリーのような優しい酸味を感じることができます。
アカテナンゴ
フレーバーの特徴 | キャラメル、オレンジ |
標高 | 1300〜2000m |
栽培品種 | ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ、 ティピカ、マラゴジッペ、パシェ、ゲイシャ |
年間降雨量 | 1200〜1,800mm |
収穫時期 | 12月~3月中旬 |
豊富なミネラルを有する土壌で栽培されるアカテナンゴのコーヒーは、オレンジなど柑橘系のフルーティーな甘さと酸味が特徴です。
標高が高いこともあり、複雑なフレーバーを持つコーヒーが多いです。
直近では同エリアのゲイシャ種がCOE受賞しています。
おすすめの入れ方(淹れ方)
グァテマラ特有のクリーンな酸味を引き立たせるなら、ペーパードリップが適しています。
特に浅煎り、中煎りのコーヒーではペーパードリップで抽出することで透明感のある酸味とコクが味わえます。
深煎りのコーヒー豆を使って、強いボディ感と甘みを求めるなら、フレンチプレスで抽出すると良いでしょう。
また、フルボディのコクと甘みがあるグァテマラの豆は、水出しアイスコーヒーにも向いています。
じっくりと時間をかけて抽出する水出しなら雑味がほとんど出ないため、甘みとコクがより強調されます。
コーヒーの抽出方法は、次の動画が参考になります。
この動画で使用しているスリーフォードリッパーは、腕を回す必要がありません。
時間を測りながら一定の湯量を注ぐだけなので、簡単に味を安定させることができます。
76種類のコーヒー豆を飲み比べてみた【ランキング一覧表】
Amazonや楽天、有名ブランドなどのコーヒー豆76種類を実際に飲み比べました。
全部紹介すると長くなるので、上位20商品を抜粋して紹介しています。
▼ランキング結果を見る