コーヒーブロガー山口です。
(@yamaguchicoffee)
200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行う僕がスターバックスのコーヒー豆「オータムブレンド」はおすすめか?
飲んだ感想を正直に述べます。
同じコーヒー豆でも抽出に使う器具によって味が変わるため、ペーパードリップやコーヒーメーカーなど4つの抽出方法で飲んでいきます。
目次
スタバのコーヒー豆【オータムブレンド】
オータムブレンドは、スターバックスコーヒーで次のように紹介されている。
しっかりとしたコクの中に、ハーブやココア、甘みのあるスパイスの風味を感じる、なめらかな口あたりのコーヒー。
出典:スターバックスコーヒー
値段(税抜)
1,420円
※100gあたり568円
コーヒー豆の量
250g
コーヒー豆の種類
- インドネシア
- グァテマラ
焙煎度合い
スターバックス ダークロースト
※深煎り。一般的にフルシティロースト~フレンチローストと呼ばれる焙煎度合い
コーヒー豆の状態
スタバのオータムブレンドは割れたり欠けたりした欠点豆が多く、どれも焦げてしまっている。
焦げた欠点豆をそのまま使って抽出すると、舌に刺さるようなチクっとした苦味が混じるため、できれば全て取り除いたほうが良い。
しかし、一般的には欠点豆を取り除いたりしないと思われるので、今回は敢えてそのまま飲む。
なお、豆の状態をこれ以上悪化させないためにも、コーヒー豆は保存容器に入れておきたい。
コーヒー豆の保存容器は100均で売っているものでも密閉できれば問題ない。
写真のような保存容器の場合は日光に当たらないよう保管することをおすすめする。
味・香りを5段階でみる
オータムブレンドを4つのコーヒー器具で飲み比べ
▲左から
はじめにペーパードリップの定番である「ハリオV60ドリッパー」で抽出して飲み、そのあと味が異なる2つの器具で飲む。
最後にツインバードの全自動コーヒーメーカー「CM-D457b」で飲んでいく。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:17〜20g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
(コーヒーメーカーは83℃に設定) - 蒸らし時間:30秒
- 使うコーヒーポット:カリタ製ホーローポット
ハリオV60ドリッパー
中挽きにしたスタバのコーヒー豆「オータムブレンド」を、ハリオV60ドリッパーにセットして、お湯を静かに注いでいく。
湯に触れたコーヒー粉はほとんど膨らまない。
これだけ色が黒いコーヒー豆が膨らまないということは、鮮度が低下していると言わざるを得ない。
さっそく一口飲んでみると、意外にもあっさりした味わいで酸味が感じられる。
焦げたような苦味がチクチクと口内を刺激し、その後ゆっくりと酸味が感じられるようになる。
甘みやコクは控えめ。
これといった特徴や個性はなく、ブラックで飲むにはイマイチ面白味に欠けるコーヒーという印象を抱いた。
次はコーヒープレスで淹れてみよう。
コーヒープレス
粗挽きにした「オータムブレンド」をコーヒープレスで抽出して飲むと、クルミのような味と酸味が感じられる。
ペーパードリップで淹れた時のような「チクっと刺さる苦味」は控えめになる。
なお、コーヒープレスで淹れたオータムブレンドはスタバ店舗でも注文できる(プレスコーヒーをくださいと言えば良い)ので、オータムブレンドを購入する前に自分に合ったコーヒー豆なのかを確かめられる。
次はネルドリップして飲んでみる。
ネルドリップ
粗挽きにした「オータムブレンド」をネルドリップして飲むと、ほのかに甘酸っぱさ感じられるクリアなコーヒーになった。
コーヒープレスで抽出した時よりも飲みやすいが、コーヒー豆本来の個性的な風味や特徴がなくなり印象に残らない味。
逆にいうと、それだけあっさりしていて多くの人が飲みやすい味とも言える。
最後にコーヒーメーカーで淹れてみる。
ツインバードの全自動コーヒーメーカー「CM-D457b」
オータムブレンドをツインバードの全自動コーヒーメーカーで淹れると、酸味と苦味が絡み合うコーヒーに仕上がった。
ペーパードリップで抽出した時に近い味わいで、スタバのコーヒー豆らしいスモーキーなフレーバーが感じられる。
店舗で飲むような味を求めるなら、CM-D457bなどのコーヒーメーカーで淹れると良い。
まとめ
さて、今回はスタバのコーヒー豆「オータムブレンド」を4つの抽出方法で飲んでみた。
- ペーパードリップで飲むと焦げた苦味と酸味がある。
- コーヒープレスで飲むとクルミのような味と酸味がある。
- ネルドリップして飲むとクリアな味に。
- コーヒーメーカーで飲むと酸味と苦味が絡み合うスタバ店舗のようなコーヒーに。
個人的には、値段の割にコーヒー豆の状態がよくないことが気になってしまった。
焦げた豆が入っていたり、割れたり欠けたりの豆が多いことも気になった。