本記事では、ベトナムコーヒーの特徴と入れ方、練乳やインスタントを使った飲み方を紹介します。
ベトナムコーヒーの入れ方は、専用のドリッパー「カフェ・フィン」を使う方法が有名ですが、普通のドリッパーでも代用できます。
今回は、練乳や牛乳、ヨーグルトなどを使ったベトナムコーヒーの入れ方・飲み方を動画付きで紹介します。
この記事を書いた人:山口 誠一郎
イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋にコラムを掲載。1,000種以上の通販コーヒーをレビュー。
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ベトナムコーヒー2つの特徴
ベトナムコーヒーとは、名前のとおりベトナム独自のスタイルで飲むコーヒーのことです。
一般的なドリップコーヒーとベトナムコーヒーには大きな違いが2つあります。
- 苦味が強い「ロブスタ種」のコーヒー豆を使う
- 「カフェ・フィン」という専用ドリッパーを使う
1つずつ順番に解説します。
1.ロブスタ種のコーヒー豆を使う
一般的なコーヒーは「アラビカ種」という豆を使いますが、ベトナムコーヒーの場合、国内で栽培される「ロブスタ種」という豆を使うのが特徴です。
ロブスタ種は苦味が強いため、ベトナムでは練乳を入れて飲んだり、氷をたっぷり入れてアイスコーヒーにするのが一般的です。
2.カフェフィンという専用ドリッパーを使う
ベトナムコーヒーを入れる際には、「カフェ・フィン」という専用ドリッパー(フィルター)を使います。
この器具は、一般的なドリッパーと比較して穴が小さいため、コーヒー液が落ちるのに時間がかかります。
お湯とコーヒーが接触する時間が長いため、通常のドリップコーヒーより味が濃厚になるのが特徴です。
ドリッパーはカルディなどでも買えますが、「KIM HANG ベトナムコーヒードリッパー(1,050円)」が使いやすいです。
ベトナムコーヒーを作るためのドリッパーですが、通常のコーヒードリッパーとして使うこともできます。
ベトナムコーヒーの入れ方
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ベトナムコーヒーは、専用ドリッパーの「カフェ・フィン」を使うと、本場の味を再現しやすいです。
今回は、カフェ・フィンを持っていない方のことも考えて、普通のドリッパーで代用する方法も紹介します。
ペーパーフィルターで入れることもできますが、できれば金属製のドリッパーを使うことをおすすめします。
(メッシュ素材のフィルターや、フレンチプレスで抽出しても大丈夫です。)
ペーパーフィルターで入れる場合、紙がコーヒーオイルを吸収するため、本場のベトナムコーヒーよりあっさりした味になります。
ここから、ベトナムコーヒーの入れ方と練乳を使った方法、アイスのベトナムコーヒーの作り方などを紹介します。
用意するもの
用意するもの
- 中挽きにしたロブスタ種のコーヒー(20g)
- 練乳(コンデンスミルク)、はちみつ、砂糖など
- お湯(温度は95~100℃。量は80~90ml)
- 通常のドリッパー or カフェ・フィン
- 細口のドリップポット
(お湯を細く少しずつ注げれば急須などでも代用できます)
ロブスタ種のコーヒーは「KUKU ベトナムブレンド250g」がコスパが良いです。
練乳は筑波乳業のコンデンスミルクが雪印、森永よりも美味しいと評判で人気です。
味に関しては好みがありますが、チューブタイプでコスパが良いので個人的に好きな練乳です。
通常のドリッパーとカフェフィンを使った入れ方
通常のドリッパーを使った入れ方
- 温めたカップ(またはグラス)に練乳を入れる
- ドリッパーにコーヒー粉を入れて、お湯30mlをゆっくり注いで蒸らす。
※蒸らし時間は注ぐ時間を含めて2~3分。 - お湯50~60mlをできるだけ細くゆっくり注ぐ。抽出量は50ml。
- コーヒーを練乳の上に注いで完成
カフェフィンを使った入れ方
- 温めたカップ(またはグラス)に練乳を入れる
- カフェフィンの中蓋を外してコーヒー粉を入れる
- コーヒーを平らにして、中蓋を締めてコーヒーを上から抑える。
- お湯30mlを全体に回すように注ぎ、上蓋をして蒸らす。
※蒸らし時間は注ぐ時間を含めて2~3分。 - お湯50~60mlを注ぎ、上蓋をしてコーヒーが落ちきるまで5分~10分ほど待つ。
- 完成
ベトナムコーヒーをインスタントで作る方法
インスタントコーヒーを使った作り方
- カップにチュングエンG7を入れる
- お湯70ml〜120mlを注ぐ
- 完成
ベトナムコーヒーを作るのは時間がかかりますが、インスタントならお湯だけで簡単に作れます。
Amazonで買えるベトナムコーヒー「チュングエンG7」が美味しくて、購入した方の評価も高いです。
チュングエンはベトナムに2000店舗以上のカフェを展開していて、本場の味を忠実に再現しています。
アイスのベトナムコーヒーを作る方法
冷たいベトナムコーヒーは、氷を入れたグラスに直接ドリップします。
砂糖や練乳を入れる場合は、ドリップしたコーヒーに溶かして、氷をふちまで入れたグラスに注げばOKです。
練乳とコーヒーを2層にしたい場合は、グラスに練乳を入れておいて、その上に氷、コーヒー液の順番で注ぐと2層に分かれて綺麗です。
ベトナムコーヒーで作るアイスカフェオレも美味しい
ベトナムコーヒーは牛乳との相性も抜群です。
コーヒーと牛乳の配分は、1:2を目安に好みで調整してください。
牛乳は練乳のように甘くないので、砂糖や蜂蜜で甘みを加えるのがおすすめです。
砂糖で甘くしても良いですが「ハチミツ」を入れると、コクがアップして本場の味に近くなります。
ベトナムコーヒーを使ったヨーグルトコーヒーもおすすめ
ヨーグルトとコーヒーは意外な組み合わせですが、練乳がつなぎ役となって、爽やかなデザートに変身します。
この飲み方は、ベトナムの首都ハノイで始まり、今は全土に広がっています。
用意するもの
- ベトナムコーヒー40ml
- 無糖ヨーグルト(100g)
- 練乳(40g)
- 砂糖 or はちみつ(入れなくても可)
- 氷(グラスの半分ほど)
ヨーグルトコーヒーの作り方
- ヨーグルトに練乳と砂糖を入れ、ダマがなくなるまでかき混ぜる
- ヨーグルトをカップに入れる
- 氷を入れて抽出したコーヒーを注ぐ
- 完成
飲むときはヨーグルトとコーヒーをかき混ぜながら飲みましょう。
ミキサーなどで氷を細かく砕くと、ヨーグルトと絡んで一層おいしくなります。
ベトナムコーヒーの飲み方
ベトナムコーヒーは、小さなグラスに練乳の白とコーヒーの黒の二層が分かれています。
トロっとした液体は一度に飲もうとすると、むせかえるほど濃厚なので、飲むときによくかき混ぜましょう。
濃厚なので、少しずつ時間をかけて楽しむのがベトナムコーヒーの飲み方です。
ベトナムコーヒーの飲み方の由来
ベトナムで生産されるコーヒーの90%以上は、日本で缶コーヒーなどに使われる「ロブスタ種」という豆です。
先ほどもお伝えしたように、ロブスタ種は強い苦味と渋みがありますが、ミルクを加えることで飲みやすくなります。
しかし、牛乳はベトナム国内でほとんど生産されていなかった上に、暑い気候では腐りやすく輸入も困難でした。
そこで保存のきく「練乳」で代用することになったのが、ベトナムコーヒーの飲み方の由来です。
ベトナムコーヒーの特徴や入れ方をおさらい
最後に、ベトナムコーヒーの特徴や入れ方をまとめます。
ベトナムコーヒー2つの特徴
- 苦味が強い「ロブスタ種」のコーヒー豆を使う
- 「カフェ・フィン」という専用ドリッパーを使う
金属ドリッパーやフレンチプレスでも代用できます。
美味しく入れるコツは時間をかけてゆっくりと抽出することです。
5分ほど時間をかけてじっくりと抽出すると、コクが強くなって本場の味に近くなります。
ベトナム産のロブスタコーヒーはカルディなどのお店だと売っていないので、Amazonで買える「KUKUベトナムブレンド」がおすすめです。
ベトナムコーヒーをインスタントで作る場合は「ベトナムG7コーヒー 3in1 」がおすすめです。
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