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コーヒーの豆知識

ダイレクトトレードコーヒーとは?

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ダイレクトトレードコーヒーとは?

今回はダイレクトトレードコーヒーについて、イタリアの元バリスタが解説します。

ブログ管理人:山口 誠一郎

コーヒーの専門家としてTV出演文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。

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ダイレクトトレードコーヒーとは?

ダイレクトトレードコーヒーとは?

ダイレクトトレード(直接取引)とは、中間業者を介さずに生産者からコーヒー豆を直接購入することです。

中間業者を介さないため、生産者は100%の収益を得られ、焙煎業者(ロースター/コーヒーショップ)が生産者と直接やりとりすることで正確な栽培情報が得られるメリットがあります。

また、前もってコーヒー豆の買い付けを生産者と約束することで、生産者はコーヒー生産に臨むモチベーションがアップすることも隠れたメリットです。

信頼関係を結ぶことでロースターとしても、より品質の高いコーヒー豆を手にすることができるため、まさにWin-Winの取引方法といえます。

一般的なコーヒーの流通経路とは?

コーヒー生豆は赤道付近の生産国で作られて消費国まで運搬され、焙煎・抽出が行われます。

参考までに、一般的なコーヒー豆の流通経路を紹介します。

農園:コーヒーチェリーを収穫

精製所:コーヒー豆を精製

中間業者(もしくは農協など):検査など

輸出業者:コーヒー豆を輸出

輸入業者or商社:コーヒー豆を輸入、保管

ロースター:コーヒー豆を焙煎

ロースターor店舗:コーヒー豆を販売

消費者

コーヒー専門家
多い時には20人を介することもあります。

コーヒー生産における問題点とは

コーヒー豆が消費者に届くまでに仲買人や商社など数多くの業者を介すため、農家の取り分は1杯分のコーヒー価格の1~3%ほどといわれています。

途上国の生産者や労働者は弱い立場に置かれやすために、取り分が低く抑られているのが問題です。

ダイレクトトレード3つのメリット

この問題に対する一つの解決策として、ダイレクトトレード(農家との直接取引)でコーヒー豆を購入する方法があります。

ダイレクトトレードには3つのメリットがあります。

  1. 生産者は代金の100%を手にすることができる(中間マージンが発生しない)
  2. 買い手は正確な栽培情報を得ることができる
  3. 生産過程で生産者とロースターの信頼関係が結ばれる

生産者は代金の100%を手にすることができる

中間業者が複数入った場合、先ほどもお伝えしたように1杯300円のコーヒーで生産者が得られる利益は約1%(3円程度)と言われています。

しかもこの金額は、相場価格の下落によってもっと安くなる可能性もあります。

このような状況下では、生産者は日々の生活に追われ、コーヒーの品質向上を目指すための投資などほぼ不可能ですし、そもそもコーヒーを生産するモチベーションも維持できません。

しかし、ダイレクトトレードをすれば生産者は中間業者の取り分を上乗せした収入を得られます。

より豊かな生活を送ることができますし、土地の改良や道具の新調、コーヒー栽培の投資をする余裕も出てきます。

こういった投資がさらに高品質なコーヒー豆の生産へと繋がり、生産者はより多くの収入を得られます。

買い手は正確な栽培情報を得ることができる

買い手と生産者のコミュニケーションによって正しい栽培情報を得られることもダイレクトトレードのメリットです。

例えば、「○○農園の標高1500mの場所で栽培されたパカマラ種」「清潔な水槽でウォッシュド精製されたブルボン種」などの情報を得ることができます。

コーヒー専門家
このようなコーヒー豆は「透明性が高い」「トレーサビリティがある」と言われます。

生産者がコーヒーをどのように栽培・管理・精製・選別を行ったのか?

消費者がそのルーツを辿ることができれば、自分の好みをより深いレベルで知ることができ、万が一そのコーヒー豆に問題があった場合、素早く原因を特定できるメリットもあります。

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生産過程で生産者とロースターの信頼関係ができるようになる

生産者とロースターの間でコミュニケーションが徐々に増えることで「信頼関係」、そして「絆」が生まれます。

さらに、生産者から収穫前に様々な情報を得ることで、買い手は高品質な豆を確保することができます。

また、生産者はロースターと密に連携していくことで販売先を収穫前から確保でき、安定した売上の見通しが立てられるメリットがあります。

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ダイレクトトレードのデメリット

ダイレクトトレードにはデメリットもあります。

コーヒーは生ものなので、天候などの影響でその年の収穫量や質が変動します。

場合によっては買い手が求めていた生産量に満たないことがあるため、予定していた数量を販売できなくなります。

また、生産者側のデメリットとして、取引しているロースターが事業の縮小や廃業をすればダイレクトトレードによる利益は減少、もしくは0になるリスクがあります。

一方、輸出業者の豆の買取価格は安価ですが、世界各地に数多くの顧客がいるので倒産のリスクはほぼありません。

コーヒー専門家
つまり、どんな時でも収穫した豆を買い取ってくれるという安心感があります。

複雑な流通経路が簡易化されない理由はここにあるわけですが、とはいえ現在の流通経路の問題点としてコーヒー農園が不当に豆を安く購入され続けている問題もあります。

そこで、この問題の解決に取り組む「フェアトレード」という流通があります。

ダイレクトトレードとフェアトレードとの違い

適正価格での取引 コーヒー豆の品質
ダイレクトトレード
フェアトレード

フェアトレードは、途上国で作られたコーヒー豆を適正な価格で生産者と取引して、生産者の生活を支える仕組みです。

一方、ダイレクトトレードは生産者とロースターで強固な関係を築くことができるので、特に品質を意識した取引が行えるのが特徴です。

ダイレクトトレードできない場合は専門業者を活用する

ダイレクトトレードコーヒーとは?

ワタルは日本スペシャルティコーヒー協会の法人会員で、安心して取引できる輸入業者の一つです

もちろん、すべてのロースターがダイレクトトレードでコーヒー豆を購入できるわけではありません。

では、トレーサビリティがあるコーヒー豆をどこで買うことができるのか?

ここで、スペシャルティコーヒーに特化した輸入業者の出番で、彼らは生産者とロースターを繋ぐパイプを持ちます。

公正価格での購入はもちろんのこと、精製所や産地の環境も厳しくチェックしているので、品質の高いスペシャルティコーヒーを買い付けることができます。

ダイレクトトレードのコーヒー豆おすすめ4選

1:土居珈琲「小さな焙煎」おためしセット

ダイレクトトレードコーヒーとは?

価格 2,376円/100g×2種類
100gあたり 1,188円
鮮度 ★★★★★(注文後焙煎)
豆の産地 グァテマラ・エルサルバドル
焙煎度合い 深煎り

土居珈琲では40年以上にわたって、グァテマラやエルサルバドルのコーヒー生産者とダイレクトトレードを行っています。

当時から一貫して「農家と値引き交渉をしない」というポリシーのもと現地の農家と取引をしてきたため、常に品質の高いコーヒーを提供できるのが同店の特徴です。

ずばり、本当に美味しいコーヒー豆を探している本格派の方に一番おすすめです。

ドリップ時の「甘い香り」が本当に強く、玄関先まで広がるので、家に帰ってきた時に「カフェに来たような気持ち」になります。

コーヒー豆そのものが美味しいので、抽出を頑張らなくても、誰でも美味しく飲めるのが素晴らしいです。

ダイレクトトレードコーヒーとは?

レクサス会員誌で「伝説の珈琲」として紹介

レクサス、ヤナセの会員誌では「伝説の珈琲」として紹介され、上質な味わいが高く評価されています。

また、土居珈琲ではコーヒー豆を注文後に焙煎するため、鮮度が高く、甘い香りが非常に強いのが特徴です。

公式サイトで詳細を見る

関連→土居珈琲の初めてのセットを本音レビュー

2位:自家焙煎コーヒー専門店きゃろっと 初回お試しセット

ダイレクトトレードコーヒーとは?

価格 2,138円/600g(200g×3)
100gあたり 356円
鮮度 ★★★★★(注文後焙煎)
豆の産地 パナマ・コスタリカ・インドネシア
焙煎度合い 中煎り〜深煎り
フレーバー オレンジ・チョコレート・はちみつ

きゃろっとは知名度が低いロースターですが、焙煎大会で優勝実績があるコーヒー豆の専門店です。

複数の農家とダイレクトトレードを行っているため、安定した品質のコーヒー豆を提供しているのが同店の強みです。

このロースターのお試しセットは定価6,000円のコーヒー豆が、初回2,138円で購入できるというもの。(64%OFF)

100gあたりに換算すると356円なので、カルディと同じくらいの予算で美味しいコーヒー豆を買いたい人におすすめです。

また、カップオブエクセレンス(COE)で優勝した農園のコーヒーも含まれ、ここでしか味わえない「はちみつのような甘みとコク」が印象的です。

ダイレクトトレードコーヒーとは?

カップオブエクレセンス1位「コスタリカ モンテ・コペイ」も200g入っています

セット内容
パナマ 味のバランスが良い
コスタリカ はちみつのような甘み
マンデリン 
※特典として同梱される
チョコレートのような甘み
カフェオレとも相性が良い

楽天やAmazonの高コスパ商品と比較して、甘みの強さやコクの深さなど、すべての点で優れているコスパの良いセットです。

公式サイトで詳細を見る

関連→珈琲きゃろっと「お試しセット」本音レビュー

3位:ポストコーヒー3種お試しセット【初回限定500円OFF】

ダイレクトトレードコーヒーとは?

価格 初回1,480円/225g
2回目以降 1,980円/月
鮮度 ★★★★★(焙煎後7日以内)
コーヒー豆の種類 75g×3種類
焙煎度合い 浅煎り・中煎り・深煎りお好みで
フレーバー チョコレート、オレンジ、ストロベリーなど

ポストコーヒーは、ダイレクトトレードコーヒーを扱う全国のロースターから、好みにマッチしたコーヒー豆が3つ届くサービスです。

ずばり、「コーヒーに詳しくないけど、好みの範囲内で色んな農園のコーヒーを飲みたい」という人に向いているサブスクです。(会員数6万人超)

ポスト投函されるので受け取る必要がなく、かなり品質の高いダイレクトトレードコーヒーが初回1,480円でお試しできるのが凄いです。

実際に購入してみて美味しかったので1年以上サブスクを続けていますが、どの豆も香りがかなり強くて、浅煎りでも深煎りに負けない旨味とコクがあります。

また、デカフェも非常にクオリティが高く、コーヒーの風味が損なわれていないことに驚きました。

クーポンを使えば初回500円割引でお試しできる

ダイレクトトレードコーヒーとは?

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ダイレクトトレードコーヒーとは?

クーポンコードを入力すれば1,980円→1,480円に割引される

500円割引クーポン

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豆の個性的なフレーバーがちゃんと感じられて、かつ酸っぱくない浅煎りのダイレクトトレードコーヒーを飲みたい人に向いています。

公式サイトでクーポンを使う

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4位:猿田彦珈琲バレルエイジド エチオピア タミル・タデッセ ナチュラル深煎り

ダイレクトトレードコーヒーとは?

東京の猿田彦珈琲(さるたひこコーヒー)では約300種類のコーヒー豆を取り扱いますが、これらのほとんどは生産者とダイレクトトレードを行いながら豆の品質、美味しさをチェックすると同時に、農家が継続してコーヒーを生産できるために必要な利益を還元しています。

このお店は世界に20店舗ほど展開しているので、実店舗でコーヒー豆を買い求めやすいのが強みです。

一番おすすめのダイレクトトレードコーヒーは、ウィスキーの香りが特徴的な「バレルエイジド エチオピア タミル・タデッセ ナチュラル深煎り」です。

ダイレクトトレードコーヒーとは?

タミル・タデッセ・テセマ→エチオピアCOEで優勝した農園です

この農園はシャンパンのような風味のコーヒー豆を生産し、エチオピアで開催されたコーヒー豆の国際品評会「カップオブエクセレンス(COE)」で1位を獲得しています。

そのコーヒー豆をウイスキー樽(バレル)に一定期間貯蔵して寝かせて、ウイスキーの香りをつけた商品なのですが、他のお店では味わえない特別なフレーバーなので一度は試す価値ありです。

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76種類のコーヒー豆を飲み比べてみた【ランキング一覧表】

今まで飲んできた通販コーヒー豆の一部

Amazonや楽天、有名ブランドなどのコーヒー豆76種類をお取り寄せして、実際に飲み比べました。

有名なスタバやカルディをはじめ、丸山珈琲やサザコーヒーなどの人気店の味わいを50段階で数値化し、ランキングの順位を決定しました。

この記事では、酸っぱくないフルーティーなコーヒー豆や、酸味が少なくい飲みやすいコーヒー豆などを中心に紹介しており、100gあたり300円台で買えるコスパの良い商品も取り上げています。

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