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エクアドルコーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介

2021年5月16日

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エクアドルコーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介

2021年5月16日

エクアドル産コーヒーは、苦みが少なくまろやかなコクと酸味、甘味のバランスがとれていて、クリアなコーヒーをしっかりと味わえるのが特徴です。

本記事では、エクアドル産コーヒーの魅力に迫るとともに、おすすめのコーヒー豆も紹介してきます。


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コーヒーの産地エクアドルとは

エクアドル産コーヒー豆の特徴

エクアドルは南アメリカの太平洋に面した共和国で、南米7ヶ国にまたがる雄大なアンデス山脈がエクアドル国土の中心にそびえています。

国名の由来はエクアドルの公用語であるスペイン語の「赤道」。この国名が示すとおり、エクアドルは赤道直下に位置しているのです。

国土は日本の4分の3ほどの面積で、1,750万人もの人々が暮らしています。

それではまず始めに、エクアドル産コーヒーの産地や生産状況などについて解説します。

エクアドルの産地について

エクアドルという産地は、アンデス山脈の険しい山々の恩恵を受け、多くのミネラルを含んだ肥沃な土壌から生み出される優質なコーヒー産地として知られています。

一般的に20℃~25℃の気温がコーヒー産地としての好条件とされていますが、エクアドルが赤道直下でありながらもコーヒー栽培に適した気温を一定に保っているのも2000m級の高さを持つアンデス山脈の影響です。

エクアドルでの農業は、漁業・鉱業とともに経済を支える3本柱のひとつです。

エクアドルの総労働人口に占める農業人口の割合は約27.5%で、その中でもコーヒーは主要輸出品目の中に含まれ、2万人ほどのコーヒー農家がいるほど国の重要な産業として位置づけられています。

エクアドルはアラビカ種とロブスタ種の両品種を栽培している世界でも稀にみる国で、約60%がアラビカ種、ロブスタ種は約40%の割合で生産しているのが特徴です。

エクアドルにおけるコーヒー栽培の歴史

エクアドルにおけるコーヒー栽培の歴史は、19世紀初めにフランス人の探検家によってコーヒーノキが持ち込まれたことから始まります。

コーヒーの主要な産地が連なるコーヒーベルト(赤道を中心に北緯25度から南緯25度までの一帯)に属したエクアドルは、コーヒー栽培に最適な環境を得ていたことから、コーヒー栽培を拡大していきます。

伝統的なコーヒー生産国として安定した生産を行い、1900年初頭にはエクアドルのマナビ県にある国内最大の海港マンタ港からコーヒー豆をヨーロッパへ徐々に輸出するようになりました。

それから約15年から25年を経て、それまでの主要産業であったカカオ豆が害虫被害による大打撃を受けたことで、カカオ豆の生産をコーヒー豆へシフトしていく農家が増えていきました。

その後主要なエネルギーが石炭から石油に代わる1970年まではバナナの輸出が中心でしたが、それ以降は石油とともにコーヒーの輸出が盛んになります。

現在において、イギリスやドイツ、ポーランドなどのヨーロッパのほか、アメリカと日本、コロンビアなどが主要な輸出先です。

1990年代になると、エクアドルではインスタントコーヒーの生産に力を入れるようになり、日本では主にエクアドル産コーヒーはインスタントコーヒーとして販売されています。

隣国のコロンビアは一大コーヒー生産国ですが、ブランド性の高いコロンビア産コーヒー豆は国家の主要産業として海外輸出へ注力しており、コロンビア国内ではエクアドル産コーヒー豆を輸入し国民が消費しているのが現状です。

エクアドル産コーヒー豆の栽培環境

エクアドル産コーヒー豆の栽培環境は、エクアドルという地形の特質上多様性のある栽培環境になっています。山岳地方、海岸地方、アマゾン地方、ガラパゴス諸島に別けられ、海岸地方から峻険な山岳地方へかけて広くコーヒー豆を栽培しています。

山岳地方ではアンデス気候と亜熱帯気候、海岸地方では雨季と乾季がはっきりと分かれている気候と安定した降水量、さらに火山灰に含まれるミネラル成分を豊富に含んだ土壌がエクアドルの最適なコーヒー栽培環境を作り上げています。

エクアドルでは、いずれの産地も農地が2ヘクタールにも満たない小規模農園がコーヒー産業を支えています。収穫作業や栽培システムに充分なコストをかけられない状況の中、生産性を安定させるために様々な措置をとっています。

シェードツリーを活用した栽培方法もそのひとつです。エクアドルは赤道直下の国。直射日光を避けなければコーヒー豆に栄養が行き届かず大きなダメージを受けてしまいます。

良質なコーヒー豆を栽培するために、エクアドルの他の産業であるバナナやカカオ豆の木を日陰用の樹木として、コーヒーノキの周りに植えて栽培しているのです。

エクアドル産コーヒー豆の生産状況

エクアドル産コーヒー豆の生産状況は、2020年発表時点でコーヒー生産国ランキング47位、総生産量5,065トンです。

エクアドルの主要な生産地は、海岸部のマナビ地域と南部に位置するロハ地域です。これらの地域ではアラビカ種を生産し、グアヤス地域との3地域で80%を占めています。

マナビ地域はコーヒー豆全体の生産量がエクアドル国内の生産量の約半分、ロハ地域では約20%を占めています。

2つの生産地は対照的で、最高級コーヒーが生産されるアンデス山脈にあるロハ地域に対して、マナビ地域は低地でありながらも安定した年間降雨量と豊かな土壌によって高級アラビカの産地として有名となっています。

エクアドル産コーヒー豆の等級・グレード

エクアドル産コーヒー豆の等級・グレードについて解説します。

コーヒー豆の等級を決める上で世界で統一されたものはなく、生産国ごとに基準が設けられています。一般的に「産地の標高」「スクリーンサイズ」「欠点数」の3つの指標から生産国が独自で選別した基準で等級を決定します。

エクアドルでは特段の細かな基準がなく、スクリーンサイズと呼ばれる等級基準のみに基づいています。これはコーヒー豆のサイズのことで、大きい数値=大きなコーヒー豆として数値が大きくなればなるほど等級が上がります。

等級は2段階で、スクリーンサイズ17以上(6.75mm以上)を「スプレモ」、スクリーンサイズ16以下(6.5mm以下)を「スタンダード」として指定しています。

エクアドル産コーヒーの特徴

エクアドル産コーヒーの特徴

ではここから、エクアドル産コーヒーの精製方法、味わい・香りの特徴を解説します。

コーヒー産地ごとの味や香りの特徴が分かると、自分好みのコーヒー豆を選びやすくなるので、チェックしてみてください。

エクアドル産コーヒーの精製方法

エクアドル産コーヒーの精製方法は、コーヒー豆を水洗いするウォッシュド方式と水洗いせずに自然に乾燥してから脱穀するナチュラル方式を採用しています。

さらに収穫した中から欠点豆や小石など不純物を取り除くための選別作業が必要になりますが、ウォッシュド方式には2種類の方法があります。

それは、手作業で選別するヨーロピアン・プレパレーション(欧州向け仕様)と機械で選別するアメリカン・プレパレーション(米国向け仕様)です。

輸出する際には、輸出規格に加えヨーロピアン・プレパレーションかアメリカン・プレパレーションでの選別方法も風味や品質を区別する規格として重視されるのです。

見た目も風味も重視するヨーロピアン・プレパレーションに対して、コーヒー豆の見た目よりも風味を優先するのがアメリカン・プレパレーションです。

不揃いの形や大きさ、変色したコーヒー豆が混在する比率によって、コーヒーの風味が影響してしまうため、エクアドルではコーヒー豆のグレードや出荷先などの条件に沿って選別作業を行っています。

エクアドル産コーヒーの味わい・香りの特徴

エクアドル産コーヒーの味わいの特徴は、クリアなコーヒーをしっかりと味わえるところです。苦みが少なくまろやかなコクと酸味、甘味のバランスがとれていて喉越しがさわやかさです。

軽快ですっきりとした口当たりの良い上品な味わいが特徴です。

エクアドル産コーヒーの香りの特徴は、ローストナッツをほおばっているような芳ばしい香りが口の中に広がります。

エクアドル産コーヒーの品種・種類

エクアドル産コーヒーの品種・種類

ここから、エクアドル産コーヒーの品種・種類について解説します。

コーヒー豆の原種であるアラビカ種とロブスタ種の両方の生産地であることから、エクアドルでは数種類の品種が栽培されています。その中でもエクアドルで主要な品種を紹介します。

ティピカ種

アラビカ種の中ではもっとも古い二大品種の1つとして知られているのがティピカ種です。

含油率が高いアラビカ種特有の口当たりの滑らかさが特徴的で、上品で透明感のある味わいとさわやかな酸味のバランスが取れたコーヒー豆です。

繊細な品種で耐病性が低いために栽培が非常に難しく収穫量が少ないことから、他の品種とブレンドされて販売されているのが一般的です。ティピカ種のみで販売されているコーヒー豆はごく稀で希少価値の高い高級品になります。

ブルボン種

ティピカ種と同様に二大品種の1つとして古くから栽培されてきたブルボン種は、ティピカ種から突然変異してできたもので、ティピカ種より形状が丸みを帯びた小粒のコーヒー豆です。

濃厚なコクとほのかな甘み、まろやかな舌触りが特徴的で人気の高い品種ですが、ティピカ種と同じく害虫などの病気に対して非常に弱いため、積極的に品種改良が進められています。

その生産管理の難しい中、エクアドル本土から約1,000 km離れたガラパゴス諸島では、異種交配されることなく昔のままのブルボン種を伝統的に栽培し続けています。

カツーラ種

カツーラ種はブルボン種から突然変異でできた品種です。ブルボン種の形状を継承し少し丸みがかった小粒のコーヒー豆です。

ティピカ種やブルボン種に比べて多少の耐病性があることから、近年ではティピカ種とブルボン種に代わって、カツーラ種の生産量が拡大しています。

カツーラ種はさっぱりとした爽やかな風味と酸味が特徴的です。

エクアドル産コーヒーの美味しい飲み方

エクアドル産コーヒーの美味しい飲み方

品種や種類について理解を深めたところで、次はエクアドル産コーヒーの美味しい飲み方を紹介します。

エクアドル産コーヒーは豆の焙煎度合いや、コーヒー豆の挽き具合、淹れ方によって様々な味わいが楽しめます。

おすすめの焙煎度合い

エクアドル産コーヒーのおすすめの焙煎度合いは、ミディアムローストからシティロースト寄りのハイローストです。エクアドル産コーヒーならではのナッツの香ばしさと喉越しの良さをバランスよく味わえます。

すっきりとした味わいを楽しみたいならミディアムロースト、酸味を押さえつつもしっかり残し苦味や甘味を引き立たせたいならハイローストがおすすめです。

おすすめの挽き具合

エクアドル産コーヒーのおすすめの挽き具合は、中細挽き~中挽き程度です。

挽いた豆の細かさで風味や味わいが大きく変わってしまうので、エクアドル産コーヒーの香りと味わいをそのまま抜き出しやすくするには中細挽き~中挽きがおすすめです。

おすすめの淹れ方

エクアドル産コーヒーのおすすめの淹れ方は、コーヒーの成分を抜き出し、じっくりと抽出することのできるペーパードリップとネルドリップです。

どちらもハンドドリップでしっかりコーヒーのうまみを出すことができますが、ペーパードリップでは紙フィルターにコーヒーの油分が吸着して油分の抽出を抑えるので、すっきりした味わいを楽しみたい方におすすめです。

ネルドリップでは布素材や形状を調整できることから、コーヒー成分の抽出をコントロールできるので、自分好みの味わいを楽しみたい方におすすめです。

エクアドルのおすすめコーヒー豆3選

ここから、エクアドル産のおすすめコーヒー豆3選を紹介します。

今回は、Amazonなどの通販や市販で気軽に買えるエクアドル産コーヒーをセレクトしました。

エクアドル・アンデス・マウンテン

焙煎職人至芸の珈琲 エクアドル・アンデス・マウンテン 500 g 豆のまま

 

エクアドルコーヒーの特徴であるローストナッツ風味に加えて、ほのかなチョコレートの甘味を楽しめるコーヒーです。さっぱりした酸味とまろやかな苦みが堪能できる上品な味わいです。

ティピカ種とカトゥーラ種がブレンドされたコーヒー豆でマナビ地域が産地です。峻険のアンデス山脈で栽培されたアンデス・マウンテンは手摘みで丁寧に収穫された高級品として知られています。

焙煎職人至芸の珈琲では、豆のまま購入し、挽き立てのコーヒーでエクアドルコーヒーの風味を堪能できるのでおすすめです。

エクアドル・グレートマウンテン

自家焙煎 エクアドル・グレートマウンテン (400g) 豆のまま

「エクアドルのブルーマウンテン」と呼ばれるグレートマウンテンはマナビ地域で生産され、エクアドル産コーヒーの中で上質な銘柄として有名です。

手摘みで丁寧に収穫される高級アラビカのティピカ種を使用しており、ほどよい苦みに優雅な香りが織りなす味わいが特徴です。

自家焙煎のエクアドル・グレートマウンテンは、豆の芯までじっくりと焙煎されハイロースト仕上げ。香り・コク・甘味をしっかりと味わえます。

ビルカマウンテン 250g レギュラーコーヒー

CAFE工房(カフェ工房)コーヒー 【 豆】 ビルカマウンテン 250g レギュラーコーヒー

ビルカマウンテンはロハ地域のビルカバンバ村で栽培されているコーヒー豆です。ビルカバンバ村は世界三大長寿村として知られており、山岳地帯の谷にあることから「聖なる谷」と呼ばれています。

そんな「聖なる谷」ビルカバンバ村で生産されるビルカマウンテンの特筆すべきポイントは、芳醇な香りです。ローストナッツ系の香り、コクと酸味の調和のとれた繊細な味わいを感じられます。

エクアドル産コーヒーの特徴まとめ

今回は、エクアドル産コーヒーの特徴について解説してきました。

赤道直下の国エクアドル。日本の10分の1ほどの人口の小さな国では、小規模のコーヒー農家がシェードツリーを活用した栽培方法や昔ながら品種を伝統的に栽培し続けながらコーヒー産業を支えています。

ぜひご家庭やお仕事の合間などに、エクアドル産コーヒーでゆったりしたひとときを過ごしてください。

エクアドルコーヒー以外にも、様々なおすすめコーヒー豆を下記で紹介しています。あわせてチェックしてみて下さい。


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  • この記事を書いた人

フラペチーノ山口(山口 誠一郎)

日本安全食料料理協会(​JSFCA)認定コーヒーソムリエ / 焙煎士。1,000種以上の通販コーヒーを飲む。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。TV出演。

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