今回は「パロットコーヒー」というお店のコーヒー豆「グァテマラ ファンシーサンタロッサ」を飲んだ正直な感想を述べます。
パロットコーヒーは、ガスを熱源とした直火式焙煎機を使用。コーヒー豆が入るドラムとバーナーが少し遠くなるように設計されているのが特徴。
豆に直接、火が当たらないので焦げにくく、甘みや香りが引き出しやすくなります。
また、こちらで扱う生豆はスペシャルティクラスの高品質な豆のみ。そんな豆を注文後焙煎で新鮮な状態で届けてくれます。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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パロットコーヒー/グァテマラ ファンシーサンタロッサ
パロットコーヒーのコーヒー豆「グァテマラ ファンシーサンタロッサ」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
木の実のような香ばしい香り。しっかりとした甘みを感じます。やや酸味がちですが、苦味もあります。焙煎度合いはシティロースト(中深煎り)です。
値段は200g 1,134円(送料100円)
グァテマラ ファンシーサンタロッサの値段は200g 1,134円(税込)です。
※100g単価=567円
※配送料 全国一律100円
スタバの豆と同じくらいの値段で、有名な自家焙煎店の豆と比較すると、かなり安いコーヒー豆といえます。
鮮度の良いスペシャルティコーヒーがこの値段で買えるのは、非常に魅力的です。
※スペシャルティコーヒーとは、原料の品質から製法、香り、味、風味などの基準の中で高い評価を受けたものを指します。流通しているコーヒー豆の5%程度しか存在しないとされています。
▼有名店のコーヒー豆の値段一覧
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の割合 |
スターバックス 東京ロースト |
537円 | ▲ | 10% |
カルディ プレミアムブレンド |
429円 | ▲ | 7% |
猿田彦珈琲 恵比寿マイルド |
800円 | ◎ | なし |
丸山珈琲 丸山珈琲のブレンド |
710円 | ○ | なし |
パロットコーヒー グァテマラ |
567円 | ◎(注文後焙煎) | 1%以下(ほぼなし) |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。欠点豆が多いと焦げた味などの悪影響を及ぼす。
欠点豆はほぼなし
「グァテマラ ファンシーサンタロッサ」をパッケージから開封して、欠点豆と良豆を選別しました。
選別の結果、割れたり欠けたりしている豆が4粒見つかったのみ。(この程度の量なら味には影響しない)
なお、スタバなどのチェーン店だと欠点豆が10〜20%。カルディが平均7%。
この数値を見ると、パロットコーヒーの豆は欠点豆が非常に少ないことが分かります。
自家焙煎店はピンキリですが、丸山珈琲や猿田彦珈琲などの有名店は、ほとんど入っていないことが多いです。
※欠点豆が多いと、焦げた味、酸っぱい味、カビ臭い、潜在的な健康被害などの悪影響を及ぼす。
【関連記事】
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焙煎度合いは中深煎り
「グァテマラ ファンシーサンタロッサ」は苦味と酸味のバランスが良い、シティロースト(中深煎り)。
飲みやすい味なので、多くの人に好まれる焙煎度合いです。
コーヒー豆も粒がきれいに均一に揃っていて、焼きムラもほとんど見られません。
▼コーヒー豆の詳細情報
- コーヒー豆の生産地:グァテマラ 南部 サンタロッサ地方
- 農園の標高:1350~1600m
- コーヒー豆の品種:アラビカ種
- 精製方法: ウォッシュド(水洗式)
- 豆の等級・グレード:SHB(最高のグレード)
グアテマラでは、コーヒー豆が栽培された標高の高さで7つの等級に分けられます。
標高が高いほど、昼夜の寒暖差が激しくなります。このような気候環境では、コーヒー豆の風味が豊かに仕上がります。
- 標高1,350m〜:SHB(ストリクトリー ハードビーン)
- 標高1,200〜1,350m:HB(ハードビーン)
- 標高1,050〜1,200m:SH(セミ ハードビーン)
- 標高900〜1,050m :EXP(エクストラ プライム ウォッシュド)
- 標高750〜900m:PW(プライム ウォッシュド)
- 標高600~750m:EGW(エクストラ グッド ウォッシュド)
- 標高~600m :GW(グッド ウォッシュド)
グァテマラ ファンシーサンタロッサの感想・レビュー
ここから、グァテマラ ファンシーサンタロッサを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「アバカフィルター」を使います。
ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで、お湯が一定の速度で落ちるようになっています。メリタのアロマフィルターと同じく、誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造です。
コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。一部のプロも愛用しますが、初心者の方にもおすすめのドリッパーです。
フィルターは特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。
コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターで、もともとHARIOのペーパーフィルターを手掛けていた会社の商品です。
※Harioは現在コストカットのため、安価な薄いフィルターに変更しています。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。ホーロー製は持ち手が多少熱くなるので使いにくいと言われますが、金属の臭いがお湯に移りません。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。
性能は抜群ですが高価なのがネック。カリタの手挽き&微粉ふるい器でも性能は申し分ないです。

カリタのグラインダーは約3,000円。微粉ふるい器は茶こし+計量カップを合わせたもの。100均で揃います。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
▼抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:3
コク:3
苦味:3
甘味:3
酸味:3
パロットコーヒーのグァテマラ ファンシーサンタロッサをペーパードリップして飲んでみると、チョコレートのようなコクとビターな旨みが感じられます。
苦味と酸味のバランスも均一に整っていて、誰もが飲みやすいと感じるであろうコーヒーに仕上がっています。
飲み進めていくと、チェリーのような甘酸っぱさが感じられます。また、桃の皮のそばを食べた時のような「渋み」が口に残ります。
この渋みは賛否があるかもしれませんが、コーヒーらしさを演出する要素のひとつだと僕は思います。
例えば、精米歩合が低い日本酒は雑味がありますが、その雑味がコクがある芳醇な味わいに感じられるのと同じ。
(コーヒーの渋みは生豆を洗えばなくなる。無ければ無いなりのクリアな美味しさがあり、あればあったなりのコクのある味わいになる)
いずれにせよ、Amazonで煎りたての新鮮なコーヒー豆が買えるのは嬉しいことです。Amazonのいろんなお店でコーヒー豆を買ってきましたが、これは当たりです。
値段もグラム単価567円なので、スタバと同じくらい。スタバよりもすっきりとした苦味で飲みやすく、日本人好みの味に仕上がっていると思います。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
まろやかで期待以上でした
個性が強すぎない、かといって味気ないのもちょっと、という中途半端な私にぴったりでした。豆本来の味?焙煎の妙?。いずれにせよ、満足でした。次に買う時も同じであって欲しいです。
パロットコーヒーのグアテマラはレビュー数が少ないですが、悪い評価がありません。
このコーヒー豆を買った多くの方は品質に満足しているのではないかと思われます。
グァテマラ ファンシーサンタロッサがおすすめな人・おすすめしない人
鮮度がよく、チェリーのような酸味があるグアテマラコーヒーが好きな方におすすめ。コスパの良いグァテマラをお探しの方にもおすすめ。
パロットコーヒーでは、Amazonで購入しても注文後に焙煎してくれるので、キャニスターなどの保存容器に移し替えれば1ヶ月はおいしいコーヒーが楽しめます。

バルブ付きのアルミバッグなら臭い移りしないため冷凍保存も可能。
おすすめしない人は、カフェオレにして飲む方です。このグァテマラは繊細な味なので、カフェオレで飲むよりもそのままブラックで楽しみたい一杯です。
▼カフェオレと相性が良い「おいしいコーヒー豆」まとめ
カフェオレ向きのコーヒー豆おすすめ5選|スタバ・カルディなど紹介
まとめ(総評)
「パロットコーヒー」というお店のコーヒー豆「グァテマラ ファンシーサンタロッサ」を飲んだ正直な感想をレビューしました。
総評すると、鮮度もよく豆の状態も良い。バランスの取れた味わいで飲みやすい。個人的には文句なしの一品でした。
100gあたり567円とスターバックス並の値段ですが、同店のブレンドよりも日本人好みの味わいで飲みやすいと個人的には感じました。
本当に美味しいコスパの良いコーヒー豆なら、北海道の専門店の初回限定セット(グラム356円。合計600g)もおすすめです。
ここは焙煎の全国大会で優勝している専門店なので、美味しさは折り紙付きです。(初回限定、数量限定という制限アリですが、旨いです)
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僕が実際に飲んだ1,000種類以上から、本当に美味しかったコーヒー豆をおすすめしています。
総額100万円以上を使っている自腹レビューです。100g 700円前後のコーヒー豆を中心に紹介しています。
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また、コーヒー豆が安く買える「コーヒー豆の定期便(サブスク)ランキング」もまとめました。
サブスクは「縛り」があったりして、正直ぼったくりみたいな豆もありますが、ちゃんとお店を選べばかなりお得です。
まともな豆で初回限定50%OFF(縛りナシ)という良心的なお試しセットもあるので、詳しくレビューしています。
ちょっとでも安くコーヒー豆を買いたい人におすすめの内容です。