
今まで飲んできたコーヒー豆の一部
今回は「フィロコフィア(PHILOCOFFEA)」というお店のコーヒー豆を3種類飲み比べたので、正直な感想を述べます。
この飲み比べセットはAmazonの公式販売ページで買えます。
フィロコフィアは、抽出技術を競う大会「WORLD BREWERS CUP」の世界チャンピオン、粕谷哲さんとドトールコーヒー船橋駅前店のオーナーで船橋コーヒータウン化計画委員長でもある、梶真佐巳さんが運営するスペシャルティコーヒー専門店です。
同店のコーヒーは、船橋市民が選ぶ「ふなばしセレクション」に選ばれた認証品で、船橋で開催されたコーヒーフェスティバルには数千人が訪れました。
焙煎機は、丸山珈琲やロクメイコーヒー、ブルーボトルコーヒーなどでも使われるLoring社のスマートロースター。
完全熱風式の15kg釜で、きれいな味のコーヒーを作るのが得意なマシンです。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、おすすめのコーヒー豆をランキング形式で紹介します。
著者のプロフィール
目次
レビューに使用したコーヒー器具、抽出条件など
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みました。使用したコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「アバカフィルター」を使います。
ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで、お湯が一定の速度で落ちるようになっています。
メリタのアロマフィルターと同じく、誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造です。
コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。一部のプロも愛用しますが、初心者の方にもおすすめのドリッパーです。
フィルターは特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。
コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターで、もともとHARIOのペーパーフィルターを手掛けていた会社の商品です。
(HARIOは現在コストカットのため安価な薄いフィルターに変えています)
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。
ホーロー製は持ち手が多少熱くなるので使いにくいと言われますが、金属の臭いがお湯に移りません。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。
微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。
性能は抜群ですが高価なのがネック。カリタの手挽き&微粉ふるい器でも性能は申し分ないです。

カリタのグラインダーは約3,000円。微粉ふるい器は茶こし+計量カップを合わせたもの。100均で揃います。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
▼抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
フィロコフィアのおすすめコーヒー豆は?3種類を飲み比べた感想を正直に述べる
まず初めに、フィロコフィアのコーヒーは200gパックのほかに1kg・500gの大容量パックもあります。
コーヒー豆をまとめ買いしたい方は200gよりも、大きいサイズを選んだ方が割安です。
- 200g=1404円(100g 702円)
- 500g=3159円(100g 632円)
- 1kg=5967円(100g 597円)※グラム単価105円の差は大きい
200gで購入した場合、値段は一般的なスペシャルティコーヒーと同じくらいですが、1kgならグラム単価597円なので、スタバの豆と同じくらい。
※スペシャルティコーヒーとは、原料の品質から製法、香り、味、風味などの基準の中で高い評価を受けたものを指します。流通しているコーヒー豆の5%程度しか存在しないとされています。
▼有名店のコーヒー豆の値段一覧
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の割合 |
スターバックス 東京ロースト |
537円 | ▲ | 10% |
カルディ プレミアムブレンド |
429円 | ▲ | 7% |
猿田彦珈琲 恵比寿マイルド |
800円 | ◎(注文後焙煎) | なし |
丸山珈琲 丸山珈琲のブレンド |
710円 | ○ | なし |
珈琲きゃろっと 初回限定600gセット |
356円(最安) | ◎(注文後焙煎) | なし |
フィロコフィア ラダーブレンド |
597円 | ○ | 1%以下(ほぼなし) |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。欠点豆が多いと焦げた味などの悪影響を及ぼす。
欠点豆の数など、豆のクオリティを考えると、この値段はリーズナブルだと思います。
1位:014 ラダーブレンド ダーク 深煎り(RUDDER BLEND dark)
価格(単品) | ¥1,404 |
内容量 | 200g |
100g単価 | ¥702 |
焙煎度合い | フルシティロースト(深煎り) |
送料 | 無料 |
いつ届く? | 最短翌日 |
風味特性(フレーバー) | チョコレート |
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:3
コク:3
苦味:3
甘味:2
酸味:1
お湯を落とすと、コーヒー粉が小さく膨らみ、豆の鮮度は悪くないように見受けられます。焙煎してから1週間程度の豆だと思います。
カップに顔を近づけると、ビターチョコレートのような甘い香りが感じられます。
一口飲むと、芳ばしい風味が鼻から抜けていき、ほどよい苦味と黒糖のような「ほのかな甘み」が追随します。
酸味はほとんどなく、多くの人にとって飲みやすそうな味わいに感じられます。
重たいボディ感(どっしりとした味わい)のコーヒーなので、ミルクを加えてカフェオレにするのもおすすめです。
コーヒーの熱が冷めてくると、黒糖のような甘みが引き立ち、より濃密な味わいに感じられます。
ケーキやドーナツなどのスイーツとも相性が良さそうです。
同店のコーヒー豆をどれかひとつ常備するなら、僕はこの深煎りブレンドを選びます。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
浅深煎り?
価格的にはまずまずのコーヒー豆です。豆は少し小さいけど 傷の無い豆です。深煎りの表示ですけど浅深煎りかな?
豆が小さく結構割れている。深煎りと有るが深煎りの種類の最初の方かな 味は…
014。一番普通っぽい味かな。でも普通に美味しい。いや,普通以上に美味しい。
総評すると、欠点も少なく、無難においしい深煎りブレンドコーヒーでした。
特筆すべきおいしさは正直ないのですが、味噌汁ように「毎日飲んでも飽きない美味しさ」がある一品だと思います。
まずは200gで試してみて、気に入ったら1kgでリピートするのがお得です。
▼詳細レビュー
フィロコフィアのコーヒー豆「ラダーブレンド深煎り」おすすめ?正直な感想
2位:013 ラダーブレンド ミディアムダーク 中深煎り(RUDDER BLEND Medium Dark)
価格(単品) | ¥1,404 |
内容量 | 200g |
100g単価 | ¥702 |
焙煎度合い | シティロースト(中深煎り) |
送料 | 無料 |
いつ届く? | 最短翌日 |
風味特性(フレーバー) | キャラメル |
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:3
コク:4
苦味:2
甘味:3
酸味:4
お湯を落とすと、コーヒー粉が小さく膨らみ、豆の鮮度は悪くないです。焙煎してから1週間程度の豆だと思います。
カップに顔を近づけると、キャラメルのような甘く香ばしい香りが感じられます。
ペーパードリップして飲んでみると、濃厚で深いコクと、フルーツをかじったようなジューシーな甘みが口に広がります。
苦味はあまり感じられず、酸味が中心の味わい。ですが、豊かな甘みがあるので熱いうちは酸っぱいと感じることはないかと思います。
爽やかさがありながらも、コクがあるので1杯で充実感が得られるコーヒーです。
ただ、コーヒーの熱が冷めてくると酸味が増して、人によっては「酸っぱいコーヒー」と感じるかもしれません。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
この豆、いくつかの番号(種類)がある様ですが説明文を読んで「013」というのを買ってみました。いざ飲んでみると...私の好みにピッタリ合いました!
美味しいですが価格は私には高め?なので再々の購入は躊躇します。でもまた飲みたくなり今回リピ買いしました。
コーヒーに詳しい訳でありませんが...豆が安定している、信頼できるショップさんだと思いました。
酸味強め?
きれいな豆で鮮度が良さそうでしたが、私には酸味が強くて苦手な味でした。
残念でした。
お店でよく買って飲んでいました。Amazonでみつけて購入してみましたが、酸味が強くなっていて残念でした。やはりお店で購入するのがいいと思いました。
総評すると、酸味がしっかり感じられるスペシャルティコーヒーらしい一杯でした。
ただ、冷めてくると酸味が際立ち、人によっては「酸っぱい」と感じるかも知れません。
まずは少量だけ試してみて、気に入ったら1kgでリピートするのがお得です。
▼詳細レビュー
フィロコフィアのコーヒー豆「ラダーブレンド中深煎り」おすすめ?正直な感想
3位:012 ラダーブレンド ミディアム中煎り(RUDDER BLEND Medium)
価格(単品) | ¥1,404 |
内容量 | 200g |
100g単価 | ¥702 |
焙煎度合い | ハイロースト(中煎り) |
送料 | 無料 |
いつ届く? | 最短翌日 |
風味特性(フレーバー) | 紅茶 |
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:4
コク:2
苦味:2
甘味:2
酸味:4
お湯を落とすと、コーヒー粉が小さく膨らみ、豆の鮮度は悪くないように見受けられます。焙煎してから1週間程度の豆だと思います。
カップに顔を近づけると、花のような香りが感じられます。華やかなエチオピアらしい香りが感じられて心地よい気分に誘われます。
一口飲んでみると、紅茶のような華やかなフレーバーが鼻から抜けていきます。
苦味やコクは控えめで、ほどよい甘みとジューシーな酸味が口に広がります。
飲み進めていくと、渋みと雑味が口の中に蓄積されていくように感じます。
これはコーヒー生豆を洗うことで改善できますが、僕らでは対処できないので、抽出時間を少し早める(150ml 1分半など)ことで、すっきりした味にできます。(コーヒー感はさらに薄くなりますが)
自家水洗コーヒーを提供するWabisukeのエチオピア イリガチェフG1のように、透明感のある味わいの中に感じられる「旨み」と、「甘味」が加われば、もっとおいしくなりそうな予感です。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
バリスタ粕谷さんのスペシャルティコーヒー豆!
バリスタ粕谷さんのスペシャルティコーヒー豆です。自宅用のため少し多めに購入。長期保存用にも空気バルブもしっかりついており鮮度維持も大丈夫そう
これまで飲んだことのない、おだやかな味とほんわり落ち着い香りで、ブレンドと焙煎の奥深さを感じました。
012。しっかりした味で個性的。妻はお気に入りで私はやや好みとは違うが悪くない。
総評すると、華やかな香りと、紅茶のような味わいが印象的なブレンドコーヒーです。
酸味が強いので、酸っぱいと感じる方もいるかと思います。
また、他の方がアマゾンでレビューをしているように、個性的な風味です。
なので、まずは少量だけ試してみて、気に入ったら1kgでリピートするのがお得です。
▼詳細レビュー
フィロコフィアのコーヒー豆「ラダーブレンド中煎り」おすすめ?正直な感想
まとめ(総評)
「フィロコフィア」というお店のコーヒー豆3種類を飲んだ感想をまとめました。
総評すると、どのコーヒー豆も無難においしいコーヒーという印象でした。
どれも特筆すべきおいしさは無いですが、毎日口にしても「飲み飽きない美味しさ」があると感じました。
味の系統としては「サザコーヒー」に似ています。大容量パックで買えばサザコーヒーよりも安いので、乗り換えを検討している方は試す価値アリだと思います。
フィロコフィアでは「コーヒー豆お試しセット」も買える
価格 | ¥2,160 |
内容量 | 300g(100g ×3種類) |
100g単価 | ¥720 |
焙煎度合い | 中煎り、中深煎り、深煎り |
送料 | 無料 |
いつ届く? | 最短翌日 |
風味特性(フレーバー) | ビターチョコレート |
フィロコフィアの豆を初めて買う方は、スペシャルティコーヒー豆のブレンド3種 飲み比ベセットを選ぶのも良いかと思います。
酸味が強いものと、苦味と酸味のバランスが良いもの、苦味が強いものがセットになっていて、自分の好みを探るのに良い内容だと思います。
もっとコスパの良いコーヒー豆をお探しの方は、焙煎のチャンピオンに輝いた専門店の「飲み比べセット」(100g 356円。合計600g)も安くておすすめです。

北海道の自家焙煎店「きゃろっと」のセット
きゃろっとは、Yahooニュースなどで何度も取り上げられているので、ご存知の方もいるかもしれません。
ここは焙煎の全国大会で優勝した専門店で、おいしさは折り紙付きです。(初回限定、数量限定という制限アリですが、旨いです)
▼レビュー記事
【珈琲きゃろっと】コーヒー豆3種「初回限定セット」の感想を正直に述べる
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僕が実際に飲んだ1,000種類以上から、本当に美味しかったコーヒー豆をおすすめしています。
総額100万円以上を使っている自腹レビューです。100g 700円前後のコーヒー豆を中心に紹介しています。
詳しくは「本当に美味しいコーヒー豆おすすめランキング10選|1000種類飲むマニアが厳選」をどうぞ。
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本当に美味しいコーヒー豆おすすめランキング10選!1000種類飲んだマニアがレビュー
また、コーヒー豆が安く買える「コーヒー豆の定期便(サブスク)ランキング」もまとめました。
サブスクは「縛り」があったりして、正直ぼったくりみたいな豆もありますが、ちゃんとお店を選べばかなりお得です。
まともな豆で初回限定50%OFF(縛りナシ)という良心的なお試しセットもあるので、詳しくレビューしています。
ちょっとでも安くコーヒー豆を買いたい人におすすめの内容です。