月間200万人が利用するコーヒー豆のレビューサイト「山口的おいしいコーヒーブログ」です。
今回は、1,000種類以上の通販コーヒー豆や、市販・スーパーの安い豆などを飲む筆者が、カルディ(KALDI)ケニアの正直な感想を述べます。
本当においしいコーヒー、安くておいしいコーヒーを探している人の参考になれば幸いです。
カルディに関する説明は不要かもしれませんが、どんなお店なのかを簡単に紹介しておくと、格安コーヒー豆およびコーヒー関連商品や輸入食材、製菓材、酒類を販売するお店です。
カフェを併設する複合路面店舗や丸井、ららぽーと、ゆめタウン、イオングループ系列のショッピングセンターや駅ナカへテナント出店が多く、日本では全都道府県で店舗展開しています。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
著者のプロフィール
山口 誠一郎
バリスタ / 焙煎士
1,000種以上の通販コーヒーを飲む。TV出演、文藝春秋(文春オンライン)などにコラムを掲載。全国の様々なコーヒーを味わう。
カルディ/ケニア
カルディのコーヒー豆「ケニア」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
出会ったことのない美しい風味
華やかな風味、フルーツトマトやシトラス、多様なドライフルーツが濃縮されたようなまろやかな甘みをお楽しみください。
ケニア産のコーヒーには、アフリカのコーヒーならではの味わいの濃さと複雑さがあります。
値段は200g 1,360円
ケニアの値段は200g 1,360円(税込)です。
※100gあたり680円
※配送料880円〜(通販の場合、6,480円以上の注文で送料無料)
スタバなど全国展開するチェーンのコーヒー豆と比較しても、非常に安い「激安コーヒー豆」といえます。
▼有名チェーン店のコーヒー豆の値段一覧
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の数 |
スターバックス ケニア |
536円 | ▲ | 多い |
タリーズ ケニアキング |
615円 | 未検証 | 未検証 |
ジュピターコーヒー ケニアAA |
554円 | 未検証 | 未検証 |
カルディ ケニア |
680円 | ▲ | 少ない |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。
※欠点豆が多いと焦げた味がする、健康被害、カビ臭い、渋みがあり口がザラザラ、キシキシするなどの悪影響を及ぼす。
欠点豆は全体の8.3%
「ケニア」をパッケージから開封すると、下記のような欠点豆が17.5g確認できました。
- カビが生えている豆
- 発酵豆
- 中身のない貝殻豆
- 未成熟豆(未熟豆)
- 枯れた豆
- 割れた豆・欠けた豆(欠豆)
- 焦げた豆
欠点豆が占める割合は全体の8.3%なので、スタバと比較すれば少ないといえます。(スタバのケニアは20%以上)
しかし、カビ豆にはオクラトキシンA(非遺伝毒性発がん物質・かび毒)が含まれるので、取り除くことをおすすめします。
※健康被害云々よりも、風味が著しく損なわれる。カビ臭い。

焙煎したコーヒー豆を2つに割ればカビが確認可能。
焙煎により毒性が最大で90%ほど減少するため、健康に悪影響を及ぼす可能性は低いとされていますが、口に入れないに越したことはありません。※詳細はコーヒー生豆に存在するカビについて(外部リンク)をどうぞ。
カビ豆の特徴は、焼き色が薄い、中がうっすら黒いことが挙げられます。実際、2つに割って匂いを嗅ぐと、カビの臭いがします。
これらはカップの風味が著しく損なわれるので、必ず取り除きます。
どういう豆を取り除けば良いのか?詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
【関連記事】コーヒーの欠点豆とは?種類と見分け方、どんな味か実際に飲んでみた
コーヒー豆の情報
■焙煎度合い:浅煎り
「ケニア」は酸味がが楽しめる浅煎り。
爽やかな味になりやすく、ケニアの焙煎に用いられることが多いロースト度合いです。
▼コーヒー豆の詳細情報
- 農園の高度: 記載なし
- コーヒー豆の品種:記載なし
- 精製方法:記載なし
- 豆の等級・グレード:記載なし
公式サイトには詳しいコーヒー豆の情報がありませんが、ケニア産コーヒーの精製方法は「ウォッシュド(水洗式)」が主流です。
すっきりとした酸味のあるクリアな味わいに仕上がる精製方法です。
口コミ・評判
バランス感が、最高。酸味は後から来るので酸味嫌いな方にもおすすめ
奥まった酸味とコクがバランスして飲みやすいし、慣れてくると貴婦人のようなフルーティな香りがあって好きになりました。
酸味派の人は、コーヒー本来の香りと味を違いに敏感ですが、そういう人が好きになるコーヒーだと思います。
カルディの福袋に入ってたケニアというコーヒーを飲みました。
「華やかな風味、フルーツトマトやシトラス、多様なドライフルーツが濃縮されたようなまろやかな甘みをお楽しみください」と書かれてたんだけど、なんとなく後味が野菜が入ったカレーを食べた後のような風味だった…(おいしかったよ)
燻煙されたようなスモーキーな香りがしてちょっと面白い。
そのせいで癖のある味なのかな?と身構えてみたが、そんなことはなくてすごくさっぱりとしている。
林檎のような酸味がとても美味しい。
酸味があっておいしい、高いだけあって美味しいという口コミ・評判がTwitterで多く見られました。
実際に飲んだ感想・レビュー
ここから、ケニアを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの陶器製「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「スリーフォーフィルター」を使います。
フィルターは独自の両面クレープ加工が施されていて、ペーパー自体がリブの役割を果たします。そのためスムーズなコーヒー抽出を可能にします。
簡単にいうと、コーヒーの成分を余すことなく抽出することに特化したフィルターです。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。
持ち手が熱くなるというデメリットはありますが、お湯に金属の臭いが移らないという大きなメリットがあります。
湯温は85℃に設定してコーヒー粉に注いでいきます。
【抽出環境】
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
香り 1
コク 2
苦味 4
甘み 1
酸味 4
コーヒーらしい香ばしい香りの中に、土のようなアーシーな香りが感じられます。
一口飲んでみると、突き刺さるシャープな苦味と、野性的な風味、香辛料のようなスパイシーな風味があります。
KALDIのケニアは好みがはっきりと分かれるコーヒー豆といえます。
透明感のあるコーヒーが好きな方にはおすすめできません。様々な味が複雑に絡み合っています。
土のような、野性的な風味が好きな方には好まれる可能性があります。
時間が経ってコーヒーが冷めると多少渋みが出てきますが、お水を飲みたいほどではありません。
総評をすると、このコーヒー豆はかなりマニアックな一品といえます。複雑に絡み合ったワイルドな風味を楽しみたい方向けです。
なお、100gあたり680円という予算なら、欠点豆が極めて少ない専門店のスペシャルティコーヒーが購入できます。

Croaster Select Coffee ルワンダ カリシンビCWS
ケニアのような酸味のあるコーヒーなら、Croaster Select Coffeeという専門店の2種類がおすすめです。
いずれも100gあたり600円。お得な福袋セットで購入すれば100g438円。
カルディを超えるコスパの良さがおすすめポイントの1つです。
▼実際に飲んだレビューはこちらをどうぞ。
シーロースターセレクトコーヒーの豆4種類の感想|通販コーヒー豆レビュー
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僕が実際に飲んだ1,000種類以上から、本当に美味しかったコーヒー豆をおすすめしています。
総額100万円以上を使っている自腹レビューです。100g 700円前後のコーヒー豆を中心に紹介しています。
詳しくは「【通販で買える】美味しいコーヒー豆おすすめランキング10選!1000種類飲んだマニアがレビュー」をどうぞ。
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【通販で買える】美味しいコーヒー豆おすすめランキング10選!1000種類飲んだマニアがレビュー
また、コーヒー豆が安く買える「コーヒー豆の定期便(サブスク)ランキング」もまとめました。
サブスクは「縛り」があったりして、正直ぼったくりみたいな豆もありますが、ちゃんとお店を選べばかなりお得です。
まともな豆で初回限定50%OFF(縛りナシ)という良心的なお試しセットもあるので、詳しくレビューしています。
ちょっとでも安くコーヒー豆を買いたい人におすすめの内容です。