月間200万人が利用するコーヒー豆のレビューサイト「山口的おいしいコーヒーブログ」です。
今回は、1,000種類以上の通販コーヒー豆や、市販・スーパーの安い豆などを飲む筆者が、カルディ(KALDI)モカブレンドの正直な感想を述べます。
本当においしいコーヒー、安くておいしいコーヒーを探している人の参考になれば幸いです。
カルディに関する説明は不要かもしれませんが、どんなお店なのかを簡単に紹介しておくと、格安コーヒー豆およびコーヒー関連商品や輸入食材、製菓材、酒類を販売するお店です。
カフェを併設する複合路面店舗や丸井、ららぽーと、ゆめタウン、イオングループ系列のショッピングセンターや駅ナカへテナント出店が多く、日本では全都道府県で店舗展開しています。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
著者のプロフィール
山口 誠一郎
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定コーヒーソムリエ / 焙煎士 / 日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)会員
1,000種以上の通販コーヒーを飲む。TV出演、文藝春秋(文春オンライン)などにコラムを掲載。全国の様々なコーヒーを味わう。
カルディ/モカブレンド
カルディのコーヒー豆「モカブレンド」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
芳醇な香りと滑らかなコク
モカの華やかな香りに、柔らかなコクをバランスよくブレンドしました。ワインのような芳醇さが特徴です。
値段は200g 718円
モカブレンドの値段は200g 718円(税込)です。
※100gあたり359円
※配送料880円〜(通販の場合、6,480円以上の注文で送料無料)
スタバなど全国展開するチェーンのコーヒー豆と比較して、非常に安い「激安コーヒー豆」といえます。
▼有名チェーン店のコーヒー豆の値段一覧
カルディ/商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の数 |
スターバックス ハウスブレンド |
454円 | ▲ | 多い |
タリーズ ハウスブレンド |
523円 | ▲ | 少ない |
ドトール マイルドブレンド |
435円 | ▲ | 少ない |
カルディ モカブレンド |
359円 | ▲ | 少ない |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。
※欠点豆が多いと焦げた味がする、渋みがあり口がザラザラ、キシキシするなどの悪影響を及ぼす。
コーヒー豆は焼きムラ少々、欠点豆7%
「モカブレンド」をパッケージから開封すると、中身のない「貝殻豆」「割れた豆」「欠けた豆」「焦げた」などが見られますが、値段のわりに状態は良いです。

モカブレンドの欠点豆は全体の7%程度。格安コーヒー豆にしては少ないほう

手作業で欠点豆と良豆を選別した結果、欠点豆は14g確認できた
モカブレンドの欠点豆は全体の7%程度なので、値段が安いわりに欠点豆が少ない印象を受けます。
味にこだわる方は取り除いたほうが渋みが少なくなり、風味が増し、結果的により美味しく飲めます。
面倒な方は取り除かなくても良いレベルです。
■焙煎度合い:中浅煎り
「モカブレンド」は酸味が強いボディ感(コクと解釈しても良い)が楽しめる中浅煎り。
爽やかな味になりやすく、モカを焙煎する際に選ばれることが多いロースト度合いです。
▼コーヒー豆の詳細情報
- 農園の高度: 記載なし
- コーヒー豆の品種:記載なし
- 精製方法:記載なし
- 豆の等級・グレード:記載なし
エチオピア産コーヒーの精製方法は、約70%がナチュラル製法で加工されます。一部地域ではウォッシュド製法が用いられます。
ウォッシュドの方がより品質が高く、高値で取引されるため、おそらくカルディのモカはナチュラルだと思われます。
ナチュラルは、コーヒーチェリーのまま乾かし、乾燥したら乾いたコーヒーの皮ごとまとめて脱穀し、中のコーヒー生豆を取り出す精製方法のことで、フルーティな風味になることが特徴です。
口コミ・評判
思っていたより飲みやすい
初めてモカブレンドを購入しました。淹れた時の香りが良く、味は少し酸味はありますが気になるほどではなく飲みやすかったです
カルディ モカブレンド
苦味か最初に来て後から少し酸味が来る
カルディの「モカ・ブレンド」の味が変わったような気がする。苦みが強くなったのでモカの配合が減ったかな。
モカ配合率を元にもどしてほしい。今年になってから美味しくなくなった。
カルディのモカブレンド酸味強いなぁ。
酸味とかよく分からなかったけど、これは酸味強いわ(笑)
「酸味があるけど、思ったより飲みやすい」という口コミ・評判がTwitterで多く見られました。
実際に飲んだ感想・レビュー
ここから、モカブレンドを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの陶器製「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「スリーフォーフィルター」を使います。
フィルターは独自の両面クレープ加工が施されていて、ペーパー自体がリブの役割を果たします。そのためスムーズなコーヒー抽出を可能にします。
簡単にいうと、コーヒーの成分を余すことなく抽出することに特化したフィルターです。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。持ち手が熱くなるというデメリットはありますが、お湯に金属の臭いが移らないという大きなメリットがあります。
湯温は85℃に設定してコーヒー粉に注いでいきます。
【抽出環境】
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
香り 2
コク 2
苦味 2
甘み 2
酸味 3
ペーパードリップして飲んでみると、モカ特有の華やかな香りがほんのり感じられます。
香味とフルーティーな香りのバランスが良く、万人受けするモカという印象。多くの方にとって飲みやすいように、モカの配合を少なくしているのかもしれません。
抽出した直後に飲むと、ほどよい酸味と甘みが感じられます。
酸味の度合いは、ドトールのブレンドコーヒーより若干強い程度です。
抽出から10分ほど経過して、約38℃まで温度が下がるとレモンティーのような渋みを含んだ酸味が際立ちます。
軽やかな味わいなので、食後にさっぱりしたコーヒーを飲みたい時や、朝の目覚めのコーヒーとしても選びたい1杯。
総評をすると、値段が安いわりに想像よりもずっと飲みやすい、爽やかなコーヒーでした。
▼こんな方におすすめ
- さっぱりしたコーヒー飲みたい方
- 安い浅煎りコーヒーをお探しの方
- 酸味のあるコーヒーの入門的な豆をお探しの方
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僕が実際に飲んだ1,000種類以上から、本当に美味しかったコーヒー豆をおすすめしています。
総額100万円以上を使っている自腹レビューです。100g 700円前後のコーヒー豆を中心に紹介しています。
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サブスクは「縛り」があったりして、正直ぼったくりみたいな豆もありますが、ちゃんとお店を選べばかなりお得です。
まともな豆で初回限定50%OFF(縛りナシ)という良心的なお試しセットもあるので、詳しくレビューしています。
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