パーコレーターは、お湯とコーヒー粉をセットすれば、コーヒーが抽出できる手軽な道具です。丈夫で荷物も減らせるので、アウトドア用、キャンプ用のコーヒー器具として人気です。
今回は、パーコレーター用のおすすめコーヒー豆6商品をランキング形式で紹介します。
また、パーコレーターで淹れたコーヒーを美味しくするコツも紹介します。
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パーコレーターに適したコーヒー豆の選び方
焙煎度合いは深煎りがおすすめ
直火にかけて淹れるパーコレーターのコーヒーは、ペーパードリップと違って酸味が出やすいです。
そのため、使うコーヒー豆は「深煎り」と書かれたものがおすすめです。お店によってはフルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンローストと書かれています。
実際にお店に買いに行ったり、ネット通販でコーヒー豆を買うとき、どれを選べば良いかわからない場合は、「苦味」「ビター」などと書かれたものを選ぶと良いです。
深煎りのコーヒーは苦味とコクが強く、酸味が少ないのでパーコレーターを使った抽出に適しています。
豆の挽き方は「粗挽き」がおすすめ
パーコレーター用のコーヒー粉は「粗挽き」を使います。
コーヒー粉をセットする金属製のバスケットは目が粗いため、中挽きや細挽きなど市販のレギュラーコーヒーは使うのを避けましょう。
バスケットからコーヒー粉が漏れて、粉だらけのザラザラしたコーヒーになってしまいます。
また、市販のレギュラーコーヒーを使うと、コーヒーの成分が出過ぎてしまい、濃度が高くなるので粗挽きを使います。
コーヒーミルやコーヒーグラインダーを持っている方は、ザラメ程度の粗めにゴリゴリ挽きましょう。
豆を挽く道具を持っていない方はスタバや、ジュピターコーヒーなどの実店舗で豆を買えば無料で粗挽きにしてくれます。
もっとおいしいコーヒー豆が欲しい方は、粗挽きのコーヒー粉か、深煎りのコーヒー豆をネット通販で購入しても良いです。
ちなみに、スーパーやコンビニで買える市販のコーヒーは粗挽きになったものが少ないですが、一部のお店にはコーヒーミルが設置してあります。
スーパーマーケットに設置してあるコーヒーミルに「粗い(荒い)」「細い」と書かれているので、一番粗い目に設定しましょう。(写真の場合なら1番左)
コーヒー豆の量:いつもより多めに
パーコレーターでコーヒーを入れる際は、いつも使う豆の量+1杯分を目安にすると良いです。
例えば、いつも自宅で1カップ(180ml)のコーヒーを入れるときに、豆10gを使うなら20g使うと、ちょうど良い濃さのコーヒーになります。
パーコレーターで3カップ分のコーヒーを作るなら、30g+10g=40gのコーヒー粉を使うと良いです。
粗挽きのコーヒーは、ペーパードリップに使う中挽きの粉よりも成分を抽出しにくく、味が薄いのが特徴です。
味が薄くならないように、パーコレーターでコーヒーを入れる時は多めの粉を使います。
もし味が濃いと感じたら、お湯を加えて好みの濃さに調節すればOKです。
パーコレーター用のコーヒー豆おすすめ6選
新鮮でおいしいパーコレーター用のコーヒー豆(粉)を5つ厳選しました。
コスパの良い粗挽きコーヒー豆から、ちょっと高級な粗挽きコーヒー豆も紹介します。
1位:珈琲きゃろっと|初回限定セット600g

コーヒー豆3種 初回限定セット 2,138円(600g)送料無料
価格 | ¥2,138 |
内容量 | 200g×3種類 |
100gあたり | ¥356 |
1杯あたり | ¥36 |
豆の産地 | グアテマラ・コスタリカ・インドネシア |
焙煎度合い | 中深煎り・中煎り・深煎り |
送料 | 無料 |
いつ届く? | 佐川急便にて、注文日から2営業日以内に出荷 |
風味特性(フレーバー) | チェリー・オレンジ・ビターチョコレート・はちみつ |
北海道に店舗を構える「珈琲きゃろっと」は、一番おすすめのパーコレーター用コーヒー豆です。
2,138円の初回限定セットは、100gあたりに換算すると356円なので、実はカルディ並の値段でリーズナブルです。
僕も何度もリピートしていますが、値段以上の深い味わいと豊かな風味が感じられます。
ここでコーヒーを買うと「バルブ付きのアルミバッグ」に入って届くので、飲まない分は袋のまま冷凍保存できるのがポイント。
(アルミバッグは冷凍庫の臭いが豆に移らないため、長期保存に向いています。ジップロックだと食品の匂いが移る)
▲バルブ。コーヒーから出る炭酸ガスを袋の外に排出し、外気の侵入を防ぐ。
安くてコスパが良い、おいしいパーコレーター用のコーヒー豆なら、まずはこちらを買うのが良いかと思います。
このお店は焙煎の全国大会で優勝した実績もあり、コーヒーチェーンでは味わえない「特別感のあるおいしさ」があります。
ここでは、注文を受けてからコーヒー生豆を焙煎するため、鮮度が良い状態で届きます。
常温で保存しても1ヶ月は持ちます。冷凍保存すれば鮮度が一切落ちません。
このセットは、一番人気のグァテマラ・グアヤボ農園と、もう1銘柄のコーヒーが200gずつ、合計400gで2,138円(送料無料/全国)。
さらに、初回限定セット注文時に「くるべさ定期便」というサービスの仮申し込みをすると、「マンデリン」が200g付いてきます。
公式通販ページにも書かれていますが、この定期便は即解約できるため、実質無料で200gのコーヒーが貰えます。
これで合計600gのコーヒー豆が2,138円で手に入ります。
100gあたりに換算すると356円。カルディや市販のコーヒーと同じくらいの値段です。
▼有名店のコーヒー豆の値段一覧
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の数 |
スターバックス グアテマラ アンティグア |
536円 | ▲ | 10% |
タリーズ グァテマラ グラノ デ オロ農協 |
615円 | ▲ | 10% |
カルディ グアテマラ ブルブハ農園 |
359円 | ▲ | 5% |
珈琲きゃろっと グァテマラ・グアヤボ農園 |
356円 | ○ | なし |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。
※欠点豆が多いと焦げた味がする、カビ臭い、渋みがあり口がザラザラ、キシキシするなどの悪影響を及ぼす。
▼実際に飲んだ方の口コミ・評判(ブログ等から抜粋)
「珈琲きゃろっと」さんの豆を挽いてきゃろっと式コーヒーの淹れ方をしたら冷めても雑味って言うの?
変な苦味がなくクリアな味のまんま。苦味を抑えたマイルドな味になって美味い
恵庭に「珈琲きゃろっと」という、ベラボーにうまいコーヒー煎れてくれるお店あるんですが、コロナのせいでいま喫茶店やってねぇんだよなぁ……。
1杯600円以上するけど、その価値はある。それくらいうまいコーヒー飲ませてくれる店。
このセットは、スーパー・市販並みの安いコーヒー豆で、おいしさを重視する方におすすめです。
2位:土居珈琲|人気銘柄セット

▲人気銘柄セット 税込2,376円(200g)
価格 | ¥2,376 |
内容量 | 100g×2種類 |
100gあたり | ¥1,188 |
1杯あたり | ¥118 |
豆の産地 | グアテマラ・エルサルバドル |
焙煎度合い | 深煎り |
送料 | 550円 |
いつ届く? | 焙煎日の翌日に出荷。最短2日後 |
風味特性(フレーバー) | ビターチョコレート・オレンジ |
創業から40年以上、多くのコーヒーファンに愛され続ける土居珈琲。
僕はこのお店のコーヒー豆を15種類ほど購入しましたが、どれを飲んでもハズレがなく、旨味と甘みに満ちています。
同店で人気1位の「グァテマラ カペティロ農園」は、コーヒーの品評会で3度にわたり1位を獲得していて、その実績にふさわしい「上質な味わい」が感じられます。
一口飲むと、ビターチョコレートのような甘み、ほどよい苦み、マイルドな酸味があり、今まで飲んだことがないような「高級感のある味わい」が、とても印象的でした。
とてもおいしいですが値段が高いので、キャンプやアウトドアシーンでみんなに振る舞うコーヒーとして良いかも知れません。(もちろん、自分へのご褒美としてもおすすめ)
■焙煎したての粗挽きコーヒー豆を自宅に届けてくれます。
土居珈琲でも、きゃろっとと同じく注文後焙煎です。そのため鮮度が良く、長期間おいしく飲めるのも嬉しいポイントです。
■欠点豆が一切ない

土居珈琲の豆は欠点豆が一切ない
コーヒー豆は美しく均一に整っていて、風味を損ねる欠点豆が一切ありません。
土居珈琲は生豆の品質が高いので、芸能人など「コーヒー通」のリピーターが多いです。
このセットには、グァテマラと、土居珈琲の人気商品「エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園」が100gずつ入っています。
エルサルバドルは、主に柑橘系フルーツのような爽やかさが特徴。
ほどよい苦味とフルーティーな甘みがあり、グァテマラと味の方向性は違いますが、クセがなく飲みやすい一品です。
本当においしいコーヒーを飲んでみたい方に、自信を持っておすすめできます。
▼実際に飲んだ方の口コミ・評判(ブログ等から抜粋)
土居珈琲というオンラインのコーヒー屋さんが最高です
今日待ってたのはこれ!久しぶりに土居珈琲
ここの珈琲豆はほんとに美味しい。焙煎したその日のうちに発送してくれます。あああ美味しい…
土居珈琲のグァテマラ美味すぎる…後味良すぎて飲んだあと暫く幸せな気持ちで満たされるな…
最近、色々試してるけど圧倒的に好きだわ
3位:チャンバーコーヒー プレミアムブレンド

チャンバーコーヒ「プレミアムブレンド」360g 税込2,138円(送料無料 / 全国)
定期購入価格 | ・通常 ¥3,240 ・初回 ¥2,138 ・2回目〜 ¥3,207(通常価格より10%OFF) |
定期サイクル | 月1回 |
定期便の縛り | なし |
解約方法 | メールor電話 |
内容量 | 360g(180g×2種類) |
100gあたり | ¥594 |
1杯あたり | ¥59 |
豆の産地 | ブラジル、ケニア、ジャマイカ等 |
焙煎度合い | 中深煎り・中煎りがメイン |
送料 | 無料 |
いつ届く? | 注文後、当月または翌月の第1水曜日に発送。発送後2~3日ほどでお届け |
風味特性(フレーバー) | オレンジ・チョコレート・ストロベリーなど |
チャンバーコーヒーは、スターバックスの豆と同じくらいの予算で探している方におすすめです。
ここは、焙煎後10日以内のコーヒー豆(粉)が定期的に届く頒布会(はんぷかい)です。
簡単にいうとコーヒー豆のサブスクですが、解約はメール1通でいつでも可能。
期間の縛りもないので気軽に注文できます。
100gあたりに換算すると594円なので、カルディのちょっと良い豆か、スタバのブレンドコーヒー豆と変わらない値段です。
このお店は、豆の品質にこだわりがあり、カップ・オブ・エクセレンス入賞農園のシングルオリジンや、ハイマウンテン(ブルーマウンテン指定エリア外の高地で育てられたブルーマウンテンの兄弟的な銘柄)なども届きます。
※カップ・オブ・エクセレンスとは、最高のコーヒーを決める世界で最も権威ある品評会。
ハイマウンテンは100g ¥1500前後が相場なので、それが594円で飲めるのはポイントが高いです。
毎月必ず届く「プレミアムブレンド」は、中深煎りで、ちょっと酸味がありますが、パーコレーターで淹れても酸っぱくなる事はありません。
実際に飲むと、ヘーゼルナッツのような香ばしく甘い風味があり、より上質なキャンプ時間を演出してくれます。
後味にしつこさがなく、スッキリとした味わいで何度口をつけても飲み飽きない美味しさが、このコーヒーの特徴です。
また、味や風味を損ねる欠点豆がないため、コーヒー豆本来の「コク」「旨味」が際立っています。
チャンバーコーヒーは100gあたり594円なので、スタバの豆くらいの予算でお考えの方におすすめです。
4位:シーロースターセレクトコーヒー|福袋セット
価格 | ¥2,700 |
内容量 | 600g |
100gあたり | ¥450 |
1杯あたり | ¥45 |
豆の産地 | グアテマラ・ルワンダ・エチオピアなど |
焙煎度合い | 中深煎り |
送料 | 無料 |
いつ届く? | 注文後7営業日以内に発送 |
風味特性(フレーバー) | チェリー・オレンジ・ビターチョコレート・はちみつ |
注文後焙煎の新鮮なコーヒー豆が工場直送で届く「シーロースターセレクトコーヒー」。
この福袋は単品購入もできますが、いつでも解約できる「定期便」を選んで、10%割引で購入するのがおすすめ。(解約はマイページから可能。購入回数の縛りなし)
ここでも、希少価値の高い「スペシャルティコーヒー」だけしか使われておらず、それが100g 450円で楽しめます。
▼有名店のスペシャルティコーヒー豆の値段一覧
店名/商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の数 |
丸山珈琲 グアテマラ ロヘール・エデルフォ深煎り |
965円 | ◯ | 1%以下 |
猿田彦珈琲 ルワンダ ムビュガ ナチュラル |
1,300円 | ◯ | なし |
ミカフェート グアテマラ サン ミゲル農園 |
1,031円 | ◯ | なし |
シーロースターセレクトコーヒー 福袋セット |
450円 | ◯ | なし |
上記のコーヒーを全部飲みましたが、シーロースターはこれらの有名店と遜色ないクオリティだと感じました。
コーヒーの名店と言われるようなお店と並ぶ味わいが、100g換算450円で楽しめるので、非常にコスパが良いです。
スタバのハウスブレンドより安いくらいの値段ですが、日本人好みのすっきりした苦味があって飲みやすいです。

グアテマラ ナランハレス農園
「グアテマラ ナランハレス農園」は、すっきりした苦味と、フルーティーな風味、果実のような旨味が口の中で絶妙に絡み合います。
キャンプやアウトドア用のコーヒーは、このグアテマラを持っていくのがおすすめです。
エチオピアは、持ち味である「華やかでフルーティーな酸味」と豊かな甘みがありますが、酸味があるので、こちらは自宅で楽しむのが良いです。

ルワンダ カリシンビCWS
一番人気コーヒー豆「ルワンダ」は、Cup of Excellence(カップオブエクセレンス)に選ばれた農園で栽培されています。
一口飲むと、コーヒーの最高峰「ブルーマウンテンNo.1」を彷彿とさせる「透明感のあるクリアな味わい」の中に、深みのあるコクと、舌にじわっと広がる甘味が印象的です。
こちらはパーコレーター用のコーヒーとしても使えますが、できればペーパードリップでゆっくりと抽出して楽しみたい一品です。
世界が認める最高品質のスペシャルティコーヒー600gが、1杯あたり45円で楽しめるので、上質なコーヒーを安く飲みたい方におすすめの福袋です。
5位:加藤珈琲店|コーヒー福袋2kg
価格 | ¥3,238 |
内容量 | 2kg(500g×4) |
100gあたり | ¥162 |
1杯あたり | ¥16 |
豆の産地 | ブレンド・コスタリカ・ホンジュラス・コロンビア |
焙煎度合い | 中深煎り・深煎り |
送料 | 無料 |
加藤珈琲店は、楽天で19,000件を超えるレビューがあり、常に1ページ目に表示される人気店です。
また、YAHOOのベストストアアワード ドリンク部門3位受賞という実績があり、楽天では13年連続でショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
▲楽天でコーヒー豆を探したことがあれば、一度は見たことがあるコーヒーショップかと思います。
楽天の激安コーヒー店「澤井珈琲」と並ぶ人気コーヒー豆ショップです。
僕はどちらのお店でもコーヒー豆を購入して飲みましたが正直、加藤珈琲店の方が好みでした。
加藤珈琲店は欠点豆が少なく、値段が安い割に、ほどほどにおいしいコーヒーが飲めます。
同店のコーヒーは苦味と酸味のバランスが良く、かすかに甘味もあります。
味はそこそこでいいから、安くて大容量のコーヒー豆を買いたい方におすすめです。
6位:丸山珈琲|定番ブレンド
軽井沢に本店を構える有名なスペシャルティコーヒー専門店「丸山珈琲」。
このお店も、基本的にどれを選んでもハズレが無いので、苦味のあるコーヒーや酸味のあるコーヒーなど、約30種類から選べます。
全ての商品が粗挽きに対応しています。
定番商品の「丸山珈琲ブレンド」は、抽出時に芳ばしい香りとともに、キャラメルのような甘い香りが広がります。
一口飲むと、苦味・酸味・甘みがバランスよく整っており、多くの人が飲みやすい味わいに仕上がっています。
注文後焙煎ではないので、鮮度はきゃろっとなどに劣りますが、無難においしいコーヒーを買いたい方におすすめ。
スーパーで買えるパーコレーター用のおすすめコーヒー豆は?
スーパーやコンビニで見かける「UCC」「KEY COFFEE」などのメジャーな15商品を以前レビューしました。
もっとも高品質だったコーヒー豆は「小川珈琲店 小川プレミアムブレンド」でした。
しかし、小川珈琲など市販のコーヒーは酸味が豊富な「中煎り」が多いので、パーコレーターとの相性が良いとは言えません。
敢えて1つだけ選ぶなら、スターバックスのハウスブレンド。これはパーコレーターに適しています。
Amazon価格 | 内容量 | 100gあたり | 1杯(10g)単価 |
997円 | 250g | 399円 | 40円 |
豆の原産地 | 焙煎度 | ||
グアテマラ・コロンビア | 深煎り |
このコーヒー豆は、スタバの店舗で飲むような「スモーキーな味わい」が特徴で、酸味はほとんどありません。
しかも、市販品の中では豆の品質が高いです。
スーパーのコーヒー豆は「ロブスタ種」と言われる低品質の豆を使うのが一般的です。
しかし、スタバの豆は高品質な「アラビカ種」を100%使っているため、コーヒーが冷めても煎れたてと変わらない味が楽しめます。
早朝のキャンプや、夜の焚き火の時間などは気温も低く、コーヒーが冷めやすいため、「冷めてもおいしい」というのは豆選びにおいて重要な要素の1つかと思います。
パーコレーター用のコーヒー豆を買える店舗一覧
コーヒーチェーンではほぼ全てのお店で粗挽きにしてくれます。
パーコレーター用なら、なるべく粗い方が良いので「一番粗く挽いてください」と伝えると良いです。
参考までに、各店舗で挽いてもらう際の頼み方をお伝えします。
■スターバックス
スタバでは豆の挽き具合を13段階から選べます。
1は極細挽き、13が粗挽きです。スタバで粗挽きのコーヒー豆を買うときは13を指定しましょう。
スタバは基本的にどのコーヒー豆も苦味が強く酸味が少ないです。酸味が本当に苦手な方はカフェベロナか、フレンチローストを選びましょう。
なお、スタバではギフトでもらった豆(スタバの豆に限る)も持ち込めば挽いてくれます。
■カルディ
カルディでは豆の挽き具合を4段階から選べます。
4番が極細挽き、6番が細挽き、8番が中挽き、9番が粗挽きです。
ただし、カルディの9番はスタバの中挽きと同じくらいの粒度で、パーコレーターやコーヒープレスで使うと微粉が混ざります。
微粉は、苦み・渋みの原因となるので、挽いた豆を茶こしなどで、ふるいにかけるのがおすすめです。
選ぶコーヒー豆は「イタリアンロースト(グラム340円)」が無難です。
なお、カルディでは豆を持ち込んでも挽いてくれません。(カルディの豆でも不可)
■タリーズ
タリーズでは豆の挽き具合を4段階から選べます。
エスプレッソ用(極細挽き)、水出しコーヒー用(中細挽き)、ペーパーフィルター用(中挽き)、フレンチプレス用(粗挽き)の4種類です。
タリーズではスタバのように番号ではなく、どの器具で抽出するのかを伝えるだけで良いです。
フレンチプレス用と指定すれば良いです。(パーコレーターとボダムなどのフレンチプレスは、フィルターの目の粗さが同じくらい)
タリーズも味の方向性がスタバに近いため、どれも苦いです。酸味が本当に苦手な方は「フレンチロースト」を選びましょう。
タリーズもスタバのように、コーヒー豆を持ち込めば挽いてくれますが、購入した店舗に限ります。(タリーズの豆に限る)
■ドトール
ドトールでは器具に適した豆の挽き方を指定できます。
例えば、HARIOのV60ドリッパーなら8番、カリタの3つ穴ドリッパーなら11番、コーヒーメーカー用なら12番など。
同じペーパーフィルターで使用する場合でも、非常に細かく豆の挽き方を指定できるのが特徴です。
もちろん、粗挽きにも対応しているので、「パーコレーター用に挽いてください」と言えば対応してくれます。
ドトールは酸味が豊富な豆が多いですが「炭火珈琲」は苦味とコクが強く、パーコレーター向きです。
豆の持ち込みですが、ドトールでは店舗によってギフトでもらった豆を挽くかどうかの対応が異なります。お近くの店舗に確認しましょう。
■ジュピターコーヒー
ジュピターではお手持ちのコーヒー器具に合わせて、店頭で豆を挽いてくれます。
パーコレーター用の粗挽きにも対応しています。
ジュピターも酸味が豊かなコーヒー豆が多いです。酸味が少ないのは「S-Classブレンド」です。
パーコレーターのコーヒーを美味しく淹れるコツ
微粉を取り除く
これまでお伝えしてきたように、パーコレーターには粒が大きい「粗挽きコーヒー」を使います。
しかし、豆を粗挽きにしても、どうしても細かい「微粉」が出ます。
これがコーヒーの口当たりを悪くしてしまい、ザラザラした舌触りになります。この微粉を取り除くのが、パーコレーターでコーヒーを美味しく飲むコツです。

微粉ふるい器は茶こし+計量カップを合わせたもの。100均で揃います。
ミルで挽いたコーヒー粉を、茶漉しをセットした計量カップに入れて、トントンとふるいます。
これだけで微粉を取り除くことができて、なめらかな口当たりのコーヒーになります。どちらも100円ショップで購入できます。
ザルなどでも代用できます。ポイントは微粉を取り除くことなので、ふるいにかける器具はどれでもOKです。
長時間、煮詰めない
お味噌汁と同じで、沸騰したお湯のまま長時間煮詰めると、香りや風味が飛んでしまいます。
バスケットをセットしたあとは弱火にかけて、2〜4分ほど加熱すると良いです。
「カタカタ」「ポコポコ」という音が聞こえたら、火から下ろすと過抽出になりにくいです。
パーコレーターで入れたコーヒーはまずい?
パーコレーターと、ポピュラーな抽出方法のペーパードリップを比較した場合、ペーパードリップの方が飲みやすくておいしいと感じる方が多いかと思います。
理由は、先ほどもお伝えしたようにパーコレーターは煮詰めることによる「過剰抽出」になりやすく、香りも風味も飛びやすいです。
そのため「苦いだけのコーヒー」と感じる方もいます。
正直、本当においしいコーヒーをキャンプやアウトドアで楽しむなら、ペーパードリップの方がおいしく入れやすいです。
ただ、パーコレーター特有のポコポコした音など「雰囲気を味わう」のが、この器具の良さだと僕は思います。
パーコレーターは「コーヒーを最高に美味しく入れる器具」ではありませんが、素敵なキャンプ時間を演出してくれるアイテムだと個人的には思います。
キャンプ・アウトドアでパーコレーターのコーヒーを楽しもう
今回は、「パーコレーター用のコーヒー豆おすすめ6選」という内容でした。
様々なコーヒー豆を紹介しましたが、もっともコスパが良いコーヒー豆は珈琲きゃろっとの「初回限定セット600g」です。
このセットは、スーパー・市販並みの安いコーヒー豆で、おいしさを重視する方におすすめです。