コーヒーブロガー山口です。
(@yamaguchicoffee)
200g 32,400円のコーヒーを飲んだり、焙煎(ばいせん。生豆を焼くこと)も行う僕がスターバックスのコーヒー豆「ハウスブレンド」はおすすめか?
飲んだ感想を正直に述べます。
同じコーヒー豆でも抽出器具によって味が異なるため、
- ペーパードリップ
- フレンチプレス
- ネルドリップ
上記3つの抽出方法で飲んでレビューします。
まずは、ハウスブレンドの基本情報から見ていきましょう。
目次
スタバのコーヒー豆「ハウスブレンド」
▲値段 1,050円(250g)
※100gあたりの価格は420円
スタバのコーヒー豆「ハウスブレンド」は、創業当初から販売されている商品で、ナッツやココアの味わいが感じられると公式ホームページで紹介されています。
焙煎度合いはスターバックスロースト(中深煎り)で、味わいのバランスを重視したコーヒー豆です。
生産地:ラテンアメリカ
加工方法:水洗式
キーワード:RICH(豊かな)
LIVELY(いきいきとした)
風味 酸味:MEDIUM
コク:MEDIUM
出典:スターバックスコーヒー
全体の4分の1にもおよぶ驚愕の欠点豆
さっそく袋からコーヒー豆を取り出すと、粉々に砕け散ったコーヒー豆や割れたり欠けたりの欠点豆が非常に多く見られます。
欠点豆は良豆よりも薄いため、良豆と一緒に焙煎してしまうと焦げてしまうのです。
普段、コーヒーにミルクを入れて飲むなら、そこまで気にならないものですが、ブラックコーヒーを飲む場合には焦げた風味が強くなってしまうので、できる限り欠点豆は手作業で取り除くほうが美味しく飲めます。
▲欠点豆を手作業ですべて取り除くと実質、抽出に使用できるコーヒー豆は187.5g。
およそ60gの欠点豆が入っていたのですが、これは僕の今までの経験でも圧倒的に多い数です。
ハウスブレンドを4つのコーヒー器具で飲みくらべ
▲右から
- ハリオV60ドリッパー
- ハリオ ウッドネック ネルドリッパー
- bodum フレンチプレス
- カリタ3つ穴ドリッパー
今回は、まずペーパードリップの定番であるハリオV60で抽出して飲んでみて、さらに美味しく面白く飲むために、ほかの3つの器具を厳選した。
【抽出環境】
- 1杯あたりに使う豆:
- 16g
- 豆の挽き具合:
- ペーパードリップは中挽き、他は粗挽き
- お湯の量:
- 160cc
- お湯の温度:
- 85℃
- 蒸らし時間:
- 30秒
- 使うコーヒーポット:
- タカヒロ コーヒードリップポット雫0.9L
ハリオV60ドリッパー
ハウスブレンドの風味を5段階でみる
スタバのコーヒー豆「ハウスブレンド」にお湯を静かに落としていく。
すると、ナッツのような芳ばしい香りとキャラメルのような甘い香りがほんのり感じられます。
さっそく一口飲んでみると、苦味や甘み、酸味といった味の要素が均一のレベルでバランスが取れた味わい。
スターバックス一番人気のブレンドというのも頷けるが、他店の同価格帯のコーヒー豆と比べると味や香りが少し抜けた感じがします。
次は、カリタ3つ穴ドリッパーで抽出してみます。
こちらは、あっさり目の味わいに抽出しつつ旨味を引き出すことに優れている有能なドリッパーなのです。
カリタ3つ穴ドリッパー
カリタ3つ穴ドリッパーで抽出すると、嫌味のないすっきりした味わいに仕上がりました。
カリタドリッパーはHARIOよりも穴の数が多い分、お湯が落ちるスピードも早いのです。
そのため、スッキリとした飲みやすいコーヒーが簡単に抽出できます。
欲を言えば、もう少し甘みや旨味が感じられれば良かった。
より面白い味わいを求めて、次はフレンチプレスで抽出してみます。
パイクプレイスローストのような野性味あふれる風味に化けることを期待してみます。
フレンチプレス
フレンチプレスで抽出すると、ローストナッツやアーモンドの風味が強く感じられるようになりました。
ペーパードリップでは感じられなかった豆本来の旨味がしっかりと抽出され、今までで一番飲みごたえのある一杯になりました。
この味わいは、スタバの店舗で「コーヒープレス」を注文すればお店でも楽しめます。
最後にネルドリップで抽出してみます。
ネルドリップ
ネルドリップして飲むと、濃厚でまろやかな口当たりの一杯に仕上がりました。
ペーパードリップで抽出したときよりも、わずかに旨味が感じられます。
ネルドリップはフィルターの手入れが面倒ではありますが、ハウスブレンドに限らず色んなコーヒー豆を美味しく飲める抽出器具なので、機会があれば一度使ってみることをおすすめします。
まとめ
さて、今回はスターバックス一番人気のコーヒー豆「ハウスブレンド」を様々な抽出方法で飲んできました。
いずれの飲み方でも、味わいのバランスが良くて幅広いスタバファンに受け入れられそうな味わいでした。
しかし、欠点豆の多さは個人的にとても気になりました。
手作業で取り除くのは地味に大変なので、ここは改善して欲しいと正直に感じました。