ジャマイカコーヒーは、ブルーマウンテン山脈で栽培された「ブルーマウンテン」が主になります。
ブルーマウンテン山脈はコーヒーの木を栽培するのに最適な環境で、香りが高く繊細な味わいのコーヒーが作られています。
本記事では、そんなジャマイカコーヒーの味や香りの特徴、おすすめコーヒー豆も紹介していきます。
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コーヒーの産地ジャマイカとは
ジャマイカという産地は、山や熱帯雨林、サンゴ礁のビーチといった緑豊かな自然を誇るカリブ海の島国です。オールインクルーシブの発祥の地ということで、リゾート観光地としても人気があります。
ジャマイカはレゲエ音楽の発祥地として知られ、首都キングストンには同国を生んだ有名なシンガーであるボブ・マーリーを称えるボブ・マリー博物館があります。
ジャマイカの産地について
コーヒーの産地として有名なジャマイカの特徴ですが、コーヒー農園はブルーマウンテンの急峻な傾斜にあります。急峻な傾斜は水はけも良く、コーヒーの木を栽培するのには適しています。
急斜面での栽培や収穫はすべて手作業で行っています。
ジャマイカにおけるコーヒー栽培の歴史
ジャマイカにおけるコーヒー栽培の歴史は、1728年当時の総督ニコラス・ローズ卿によってマルチニークのコーヒーをジャマイカに輸入され、ブルーマウンテン地区のテンプン・ホールの所有地に植えられたのが始まりです。
その後、ジャマイカのコーヒー栽培は、ハイチ革命の難民が持ち込んだコーヒー栽培と生産の技術により急速に発展していきました。
ジャマイカ産コーヒー豆の栽培環境
ジャマイカ産コーヒー豆の栽培環境は、標高800~1200mのところにあります。ほとんどが険しい斜面で、水はけがよく、コーヒーの木を栽培するのに適しています。高地にあるため、日中と夜は平均8度以上の寒暖差があります。
しかしこの寒暖差により、コーヒーの実が日中は膨らみ、夜間は縮まる運動をします。日々運動を繰り返すことによって、コーヒーの実が引き締まり、コクのある生豆に仕上がります。
ブルーマウンテンエリアは年間降水量が1500㎜~1800㎜とコーヒーの木の栽培に適した雨量です。さらに霧の発生が多いため、土壌にも水分が行きわたります。土壌は海底の有機物をたくさん含んでおり、コーヒーの木を育てるために必要な養分がたくさん含まれています。
まさにコーヒーの木を栽培するのに、最高の環境といえるでしょう。
ジャマイカ産コーヒー豆の生産状況
ジャマイカ産コーヒー豆の生産状況は、国際連合食糧農業機関(FAO)の2013年の統計によると、生産量は6984トンであり、世界の生産量の0.1%に相当します。
コーヒー作付面積は8000ヘクタール(20,000エーカー)であり、1haあたりの生産高は8,730ヘクトグラムです。
ジャマイカ産コーヒー豆の等級・グレード
ジャマイカ産コーヒー豆の等級・グレードについて解説します。
ジャマイカ産のコーヒー豆の等級は「ブルーマウンテン」「ノン・ブルーマウンテン」に分かれます。
次に豆の大きさ(S:スクリーンサイズ)や栽培高度を基準に決められています。
「ブルーマウンテン」
- ブルーマウンテンNo.1 S17(6.8㎜)~18(7.2㎜)未満のコーヒー豆
- ブルーマウンテンNo.2 S16(6.4㎜)~17(6.8㎜)未満のコーヒー豆
- ブルーマウンテンNo.3 S15(6.0㎜)~16(6.4㎜)未満のコーヒー豆
「ノン・ブルーマウンテン」
- ハイマウンテン ブルーマウンテンエリア産でないコーヒー豆。標高1,000m~1,200mで栽培
- プライムウォッシュト ハイマウンテンの規格に入らないコーヒー豆。標高300m~1,000m未満で栽培
ジャマイカ産コーヒーの特徴
ではここから、ジャマイカ産コーヒーの精製方法、味わい・香りの特徴を解説します。
コーヒー産地ごとの味や香りの特徴が分かると、自分好みのコーヒー豆を選びやすくなるので、チェックしてみてください。
ジャマイカ産コーヒーの精製方法
ジャマイカ産コーヒーの精製方法は、ウォッシュト(湿式)です。
1845年にジャマイカで発明された精製方法です。乾燥時間の短縮には、果肉をあらかじめこそぎとるのが有効的ですが、表面のムシレージを完全に除去するのは難しく、そのままでは残った果肉が腐ってしまいます。
そこで、果肉をこそぎ取った後、水槽に一晩浸けておくと水中未生物がムシレージを餌として発酵・分解し、あとは水洗いをすればきれいに取ることが出来る方法です。
ジャマイカでは伝統的にすべてウォッシュトで精製しています。
ジャマイカ産コーヒーの味わい・香りの特徴
ジャマイカ産コーヒーの味わいの特徴は、繊細な味です。際立つ甘味と調和のとれた酸味が特徴です、後味にまろやかな甘味が残ります。
香りの特徴は、豆自体が香りが高いです。そのため、香りが弱い他の豆とブレンドされることが多いです。
ジャマイカ産コーヒーの品種・種類
ここから、ジャマイカ産コーヒーの品種・種類について解説します。
ブルーマウンテン
ブルーマウンテン山域で生産されたコーヒー豆です。ジャマイカの最高級グレードのコーヒーです。
ハイマウンテン
ブルーマウンテン以外の標高1,000m~1,200mの地域で生産されたコーヒー豆です。
ジャマイカプライム
ブルーマウンテン山域以外の標高1,000~1,200mに属さない地域で生産されたコーヒー豆です。主な産地はブルーマウンテン山脈の南傾面です。
ジャマイカ産コーヒーの美味しい飲み方
品種や種類について理解を深めたところで、次はジャマイカ産コーヒーの美味しい飲み方を紹介します。
ジャマイカ産コーヒーは豆の焙煎度合いや、コーヒー豆の挽き具合、淹れ方によって様々な味わいが楽しめます。
おすすめの焙煎度合い
ジャマイカ産コーヒーのおすすめの焙煎度合いは、ミディアムロースト~シティローストです。バランスの取れた味わいと際立つ香りを十分に楽しめます。
フルシティロースト以上にしてしまうと、せっかくのさわやかな酸味を消してしまいます。
おすすめの挽き具合
ジャマイカ産コーヒーのおすすめの挽き具合は、中細挽き~中挽きです。
濃く出したいときは細目に挽くなど、細かく調整して挽いてください。
おすすめの淹れ方
ジャマイカ産コーヒーのおすすめの淹れ方は、ネルドリップ・フレンチプレスです。
何も加えずに、そのまま飲むのがお勧めです。少し甘味が欲しい方ははちみつやメープルシロップを少し加えて飲むのがよいでしょう。
ジャマイカのおすすめコーヒー豆3選
ここから、ジャマイカ産のおすすめコーヒー豆3選を紹介します。
今回は、Amazonなどの通販や市販で気軽に買えるジャマイカ産コーヒーをセレクトしました。
土居珈琲:ブルーマウンテンNo.1
土居珈琲
ブルーマウンテンNo.1
ヘーゼルナッツのような香ばしさとキャラメルのような甘み、フレッシュな酸味が特徴のブルーマウンテンNo.1 。
苦味や酸味のキレが良く、透明感のあるクリアな美味しさを堪能できる逸品です。
ヨシモトコーヒー ブルーマウンテン
沖縄地元の老舗コーヒー店「ヨシモトコーヒー」で焙煎されたブルーマウンテンです。世界中から観光客が来ている沖縄はカフェ文化が盛んで、コーヒーのクオリティが高いです。
淹れる前に挽く新鮮なコーヒーを楽しむために、コーヒー豆のまま配送してくれます。
価格は少し高めですが、Amazonチョイスにも選ばれており信頼できる実績と美味しさがあります。
bears coffee ブルーマウンテンNo.1
こちらは最高級のブルーマウンテンNo.1を粗挽きの状態で届けてくれます。
香りが高く繊細な味で人気が高いです。
手作業で不要な異物や豆を取り除いて、生豆がもつポテンシャルを余すところなく引き出された逸品の豆を出荷しています。
コーヒー豆から出る炭酸ガスを袋外に放出するように、特殊なアロマブレスシートで包装されているため、自宅でも美味しいコーヒーを飲むことが出来ます。
ジャマイカ産コーヒーの特徴まとめ
今回は、ジャマイカ産コーヒーの特徴について解説してきました。
ジャマイカ産コーヒーを代表するブルーマウンテンは、最高級のコーヒーとしても知られています。
ブルーマウンテン山脈で栽培されているコーヒーは香りが高く、際立つ甘味と調和の取れた酸味があり贅沢なひとときを過ごすことが出来ます。
ぜひご家庭やお仕事の合間などに、ジャマイカ産コーヒーでゆったりしたひとときを過ごしてください。
ジャマイカコーヒー以外にも、様々なおすすめコーヒー豆を下記で紹介しています。
76種類のコーヒー豆を
飲み比べてみた
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