今回は「ジュピターコーヒー」で通年販売されるコーヒー豆「ドミニカ」を飲んだ正直なレビューを述べます。
ジュピターコーヒーは、東京の駒込に本社を置く企業。自家焙煎のコーヒー豆や、コーヒー器具、輸入食材や酒類なども扱います。
おもに駅ビルや地下街、イオンなどのショッピングモールに出店していて2021年11月現在、全国に78店舗あります。
公式ホームページもありますが、ネット通販は行っていません。
取扱商品や、コーヒー豆の価格帯などが「カルディ/KALDI」に激似ですが、この2つのお店は全く関係ありません。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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目次
ジュピターのコーヒー豆「ドミニカ」はおすすめ?正直にレビュー
ジュピターコーヒーのコーヒー豆「ドミニカ」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
バランスのとれた柔らかい甘みと、すっきりした香味が特徴。
引用:ジュピターコーヒー ドミニカ (公式ページ)
カリブ海近隣諸国で有名なコーヒーとしては、ジャマイカコーヒー(ブルーマウンテン)などが日本ではメジャーです。
しかし、ドミニカ共和国のコーヒー栽培には長い歴史があり、ハイチとの国境近くの地域では非常に品質の高いコーヒーが採れることで有名です。
1,700年頃にアラビカ種(ティピカ)の苗木が移植され、ドミニカコーヒーの栽培がスタートしたとされています。
最近では「カリビアン モカ」や「プリンセサ ワイニー ナチュラル」などの銘柄が有名です。
特に「カリビアン モカ」はブルーマウンテンと同じ最高級のティピカ種です。
香り・酸味・甘みのバランスのとれたコーヒー大粒の豆は、「ブルーマウンテンに匹敵する最高級のコーヒー」とも称され、ブルマンの代替品として使う喫茶店もあるほどです。
値段は200g 918円
ドミニカの値段は200g 918円(税込)。100gあたりに換算すると459円です。
スタバなど大手コーヒーチェーンと比較して、かなり安い「激安コーヒー豆」といえます。
▼有名店のコーヒー豆 比較表
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の数 |
スターバックス グァテマラ |
537円 | ▲ | 10% |
カルディ グァテマラ |
359円 | ○ | 5% |
ジュピターコーヒー ドミニカ |
459円 | ○ | 1.9% |
珈琲きゃろっと グァテマラ |
356円 | ◎ | 1%以下 |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。欠点豆が多いと渋み、焦げた味などの悪影響を及ぼす。
※場所が近いグアテマラのコーヒーで比較しています。
欠点豆の混入率は1.9%(少ないが、カビが生えた豆が混入している)
ドミニカをパッケージから開封して、欠点豆と良豆を選別します。面倒ですが、これをやるとコーヒーが美味しくなります。
選別した結果、次の欠点豆が3.8g混入していました。
- 虫食い豆(カビ豆)
- 割れた豆・欠けた豆(欠豆)
- 発酵豆(黒豆)
- 中身のない貝殻豆
- 未成熟豆(未熟豆)
- 枯れた豆
※1〜3は取り除いたほうが美味しく飲めます。
欠点豆が占める割合は全体の1.9%なので、これは少ないと言えます。(カルディの中でも高品質なグァテマラの半分以下)
しかし、虫食い豆(カビ豆)には、オクラトキシンA(非遺伝毒性発がん物質・かび毒)が含まれるので、取り除くことをおすすめします。
※健康被害云々よりも、風味が著しく損なわれて、カビ臭がするので、なるべく取り除いた方が美味しく飲めます。
とりあえず、小さな穴があいた豆と、黒くなった豆は取り除いたほうがいいです。
虫食い豆は焙煎豆だとわかりにくいですが、内部にカビが生えていることがあります。

虫食い豆は、中にカビが生えているのが特徴
焙煎により毒性が最大で90%ほど減少するため「健康に悪影響を及ぼす可能性は低い」と、されていますが正直、口に入れないに越したことはありません。
カビ臭さもあり、コーヒーの風味が著しく損なわれます。
焙煎度合いは中深煎り
ジュピターコーヒーのドミニカは、苦味と酸味、甘味のバランスが良いハイロースト(中煎り)。
日本でも古くから親しまれている焙煎度合いで、市販のコーヒーにもっとも多い焙煎度合いです。
▼コーヒー豆の詳細情報
- コーヒー豆の生産地:ドミニカ
- 農園の高度:記載なし
- コーヒー豆の品種:アラビカ種
- 精製方法: 記載なし(ドミニカでは水洗式/ウォッシュドが一般的)
- 豆の等級・グレード:記載なし
口コミ・評判
今朝は、ジュピターコーヒーのドミニカ。
初めて買ってみたけど、香ばしい香りで華やかな感じ。
お店のバランスシートではすべての項目が均等になっています。
最近は珈琲豆はジュピターコーヒーのセールで買うことが多いんだけど、いろいろ飲んだうち「ケニア」と「ドミニカ」をリピートしてる
今の所ジュピターコーヒーのラインの中ではドミニカが一番好みだなあ。
ドミニカの感想・レビュー
ここから、ドミニカを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの陶器製「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「スリーフォーフィルター」を使います。
フィルターに特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。
コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターです。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。
微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。
ホーロー製だと、金属の臭いがお湯に移らないです。
湯温は85℃に設定してコーヒー粉に注いでいきます。
▼抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:2
コク:3
苦味:2
甘味:2
酸味:3
ジュピターコーヒーのドミニカをペーパードリップすると、中挽きにした粉が小さく、ふわっと膨らみます。
鮮度がほどほどに良いことを示しています。
ひとくち飲むと、マンゴーのようなフルーティーな甘みと、グレープフルーツのような苦酸っぱい味わいが感じられます。
しっかりとコクも感じられて、重量感のある味わいが楽しめます。
クセがなく、後味もスッキリしていて、非常に飲みやすい中煎りコーヒーです。
実際に飲むまでは味にそこまで期待していませんでしたが、毎日飲む普段用コーヒーとしては申し分ないクオリティだと正直に感じました。
苦味と酸味のバランスが良く、ほどよいフルーティーさも楽しむなら、ジュピターのドミニカはおすすめです。
ただし、カビ豆が普通に入っている(カルディでも特定の銘柄にしかカビ豆は入っていない)ので、取り除いて飲むことをおすすめします。
飲む前にちょっと手間はかかりますが、これだけで雑味が少なくなり、おいしいコーヒーを楽しめます。
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総額100万円以上を使っている自腹レビューです。100g 700円前後のコーヒー豆を中心に紹介しています。
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