このブログでは、1,000種類の通販コーヒーを自腹で購入して、レビューしています。今回は、「本当においしいコーヒー豆を購入できるブランド」を紹介します。
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目次
有名店のコーヒーはギフトとしてもおすすめ
保存できる贈り物・ギフトの1つとして、コーヒーは選びやすいかと思います。
コーヒーは代表的な嗜好品の1つ。特有の香ばしい風味は世界中で愛されています。
豆のまま販売されているものや、ペーパーフィルターを敷いて淹れる飲み方など様々な飲み方が存在します。
コーヒーを飲む家庭なら、必ず喜ばれるアイテムなはずです。
本記事では、
- コーヒーが好きだけど、どれを買ったら良いかわからない
- ギフト用に買いたいけど、どのブランドが良いのか?
という方に向けて、おすすめの専門店を紹介します。
検証したブランド一覧|お店ごとに豆を比較してみた
▼検証項目
- 豆の状態
- 豆の鮮度
- 味わい
人によっては「苦いコーヒー」よりも、さわやかな「酸味があるコーヒー」が好みだったり、華やかな香りのコーヒーが好みだったり、おいしいと感じるポイントは人それぞれ。
そのため、今回は「味のバランスが良い、飲みやすいコーヒー」が飲めるお店に絞って紹介します。
各有名店のコーヒーの味わい、香りを5段階評価でチェックしてランキングを決定しています。
▼検証したコーヒーブランド一覧(一部抜粋)
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豆の状態:お店ごとの品質の差が非常に大きい
下記は、コーヒー専門店と、楽天やAmazonに出店している有名店の豆を比較したもの。

専門店の豆は見た目に統一感があるものが多い。
右は、ネットでおすすめされている有名店のコーヒー豆です。
色や大きさがバラバラで、黄色っぽい豆が混じっています。
いわゆる死豆(焼いても色が付かない)が多く含まれています。
これは焙煎した時、褐色の素となる「ショ糖(糖分)」が少ないことが原因です。
砂糖水に熱を加えると飴色になりますが、ただの水では色が付かないのと同じ原理です。
風味に影響が出るため、通常このような死豆は焙煎前後の2度にわたって取り除きます。
10,000件を超えるレビューがある有名店でも、このような商品が販売されています。
欠点豆を取り除く工程は人件費がかかります。
安いコーヒー豆ブランドでは、コスト削減のため人件費をかけません。
また、「粉の状態」で注文を受ければ、欠点豆がいくら入っていてもバレませんから、このまま売ります。
味はもちろん、当たり前ですが様々なコストをかけている左の専門店とは比較になりません。
レビュー件数が多い有名店でも、このようなパターンは非常に多いです。

専門店は豆の状態が良いです。焦げがないため甘味、旨味が際立つ
右は、誰もが知る大手コーヒーチェーンの豆です。
専門店(自家焙煎店)と変わらない値段ですが、焦げた豆、中身が抜け落ちた「貝殻豆」などの欠点豆が全体の24%も混入しています。
スーパーの豆でも10%前後なので、これは非常に多いといえます。
実際にブラックで飲むと「焦げた苦味」が非常に強く、ギフト向きのコーヒーとは言えません。
結論として、大手コーヒーチェーンの豆は一概にどれも美味しいとは言えないため、ギフトには向きません。
鮮度:専門店のコーヒーに軍配が上がる
どちらも膨らみやすい深煎りコーヒー豆。右は先ほどの有名コーヒーチェーン店の豆です。
左の専門店のコーヒーは湯に触れた瞬間、粉が膨らんで泡(炭酸ガス)を放出します。
これは鮮度が良い証拠です。
焙煎から時間が経過した「鮮度の悪い豆」はガスが抜け切っているので膨らまず、泡をほとんど放出しないのが特徴です。
このガスに香り成分が含まれるため、右の場合は香り・風味が抜け切っている状態です。
コーヒーチェーンなどの有名店では、焙煎してから2週間〜1ヶ月以上経過した豆が店頭に並ぶため、鮮度の良さは期待できません。
一方、専門店では注文後に焙煎するお店が多いため、総じて鮮度が良い傾向にあります。
コーヒー豆おすすめブランド5選|1000種類飲むマニアがレビュー
1位:土居珈琲|40年以上愛される大阪の専門店

▲グァテマラ カペティロ農園 税込2,322円(200g)
■味のレビュー
ランキングでトップを獲得したのは創業40年を超える専門店・土居珈琲。
私はこのお店のコーヒー豆を15種類ほど購入しましたが、どれを飲んでもハズレがなく、旨味と甘みに満ちています。
個人的に気に入っている「グァテマラ カペティロ農園」は、ビターチョコレートのような甘み、ほどよい苦み、マイルドな酸味のバランスが上品に整っています。
コーヒーが喉を通ると、鼻から抜けるアーモンドのような香ばしい風味が、余韻として長く続きます。
この豆は、コーヒーの品評会で3度にわたり1位を獲得していますが、その実績にふさわしい「上質なコーヒー」という印象を受けました。
■焙煎したてのコーヒー豆を自宅に届けてくれます。
土居珈琲ではコーヒー豆を注文後に焙煎してから自宅に届けてくれるため、鮮度が良いのが高評価です。
新鮮な状態で届くため、1ヶ月置いても、コーヒーの香りが強く感じられます。
■世界最高峰の焙煎機を使用

世界最高峰の焙煎機「プロバット」を使用
土居珈琲では、コーヒー豆を最高の風味にできると言われ、世界中の焙煎士に愛されるドイツのPROBAT(プロバット)を使用しています。
同店では6台の焙煎機を使用し、コーヒー豆の種類によって火力や時間を微調整しながら焙煎するというこだわりがあります。
■豆の状態も高評価

割れたり欠けたりしている欠点豆が一切ない
コーヒー豆は美しく均一に整っていて、割れたり欠けたりしている豆が一切ありません。
土居珈琲では、焙煎後に欠点豆がないか3度にわたりチェックします。
土居珈琲の豆を初めて試すなら「グァテマラ カペティロ農園」を単品で買うより「人気銘柄セット」という2種類のコーヒーセットがおすすめ。
このセットには、グァテマラと、土居珈琲の人気商品「エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園」が入っています。
エルサルバドルは、主に柑橘系フルーツのような爽やかさが特徴。
ほどよい苦味とフルーティーな甘みがあり、グァテマラと味の方向性は違いますが、クセがなく飲みやすい一品です。
本当においしいコーヒーブランドの味を試したい方に、自信を持っておすすめできます。
2位:珈琲きゃろっと|北海道の有名店

コーヒー豆3種 初回限定セット 2,138円(600g)送料無料
北海道に店舗を構える「珈琲きゃろっと」の初回限定セットは、カルディ並の値段で専門店の味わいが楽しめます。
ご自宅用のコスパの良いコーヒー豆なら、「これ一択」といっても過言ではありません。
豆の状態もよく、鮮度も良いです。香り高い。甘味・旨味もあり、苦味と酸味のバランスも良いです。
非常にお得度が高い一品です。
きゃろっとは焙煎の全国大会で優勝した実績もあります。
使用している焙煎機は、井上製作所が手がけるHRシリーズ。
このマシンは、intel(インテル)に携わっているエンジニアの技術の集大成といえる焙煎機です。
大量生産には向きませんが、大型マシンでは出せない「豆本来の個性的なフレーバー」が出せます。
くわしい説明は割愛しますが、このマシンと同じ機能をもつ焙煎機は世界に1台しか存在しません。
珈琲きゃろっとの初回限定セットは、一番人気のグァテマラ・グアヤボ農園と、もう1銘柄のコーヒーが200gずつセットになって2,138円(送料無料/全国)。
さらに、初回限定セット注文時に「くるべさ定期便」というサービスの仮申し込みをすると、「マンデリン」が200g付いてきます。
公式通販ページにも記載されていますが、この定期便は即解約できるため、実質無料で200gのコーヒーが手に入ります。
100gあたり356円というコスパの良さと、その値段からは想像もつかない美味しさがおすすめポイントです。
▼実際に飲んだ方の口コミ・評判
「珈琲きゃろっと」さんの豆を挽いてきゃろっと式コーヒーの淹れ方をしたら冷めても雑味って言うの?
変な苦味がなくクリアな味のまんま。
珈琲らしいマンデリンが苦味を抑えたマイルドな味になって美味い
恵庭に「珈琲きゃろっと」という、ベラボーにうまいコーヒー煎れてくれるお店あるんですが、コロナのせいでいま喫茶店やってねぇんだよなぁ……。
1杯600円以上するけど、その価値はある。それくらいうまいコーヒー飲ませてくれる店。
万が一、コーヒーが好みの味じゃなかった場合は全額返金してくれます。
そのため、「コーヒーブランドの商品を初めて試す」という方にもおすすめです。
このセットは、スーパー・市販並みの安いコーヒー豆で、美味しさを重視する方におすすめです。
3位:ロクメイコーヒー|日本一の焙煎士によるコーヒーブランド
■日本一の焙煎士が手掛けるスペシャルティコーヒー
ロクメイコーヒーの豆は、焙煎技術の日本一を決める「ジャパン コーヒー ロースティング チャンピオンシップ(JCRC)」2018年の大会で優勝した井田 浩司氏が手掛けています。
優れた焙煎技術を有し、取り扱うコーヒー豆は、全体のわずか5%しか流通しない「スペシャルティコーヒー」です。

スペシャルティコーヒーは全体の5%程度しか流通しない。希少価値の高い豆
さらに、コーヒー豆の美味しさを最大限に引き出す「焙煎技術」にもこだわる専門店です。
ロクメイコーヒーで現在使用している焙煎機は、東京の丸山珈琲などでも使用しているローリング社のスマートロースター。
▲Loring Smart Roaster(ローリング社 スマートロースター)
この焙煎機は、世界中のトップロースターから絶大な支持を得ているアメリカ製の完全熱風式マシンです。
コーヒー豆本来の甘味や、透明感のあるおいしさを生み出すことに特化し、最新技術を搭載した焙煎機です。
お湯を静かに落とすと、香り成分を含むガスを放出し、コーヒー粉がドーム状に膨らみます。
ペーパードリップして飲むと、ストロベリーの果汁を口にしているような「ジューシーな甘味」が印象的です。
豊かな甘みが、コーヒーの酸味を柔らかく包み込んでおり、味全体がマイルドに感じられます。
個人的には、ここ最近レビューした豆の中でも特にクオリティが高いブランド、という印象を受けました。
ロクメイコーヒーはギフトに特化したコーヒーブランドで、「商品を選ぶ楽しさ」があります。
コーヒー豆やドリップバッグ、クラフトコーヒー、ラテベースなど豊富なラインナップとなっています。
4位:豆香洞(とうかどう)|世界一の焙煎士によるコーヒーブランド
福岡県の豆香洞コーヒー(とうかどう)は、焼きたての新鮮なコーヒー豆を全国へ届けてくれる専門店です。
豆香洞コーヒーのオーナーであり、焙煎士でもある後藤直紀氏は、焙煎技術を競い合う世界大会「World Coffee Roasting Championship(ワールド ロースティング チャンピオンシップ) 」 に日本代表として出場し、優勝した実績を持ちます。
TV番組「マツコの知らない世界」などにも出演し、おそらく日本でもっともメディア露出している焙煎士でしょう。

東京の名店「カフェバッハ」が開発した半熱風式の焙煎機「マイスター」
豆香洞で使用している焙煎機は2台。
一台は東京の有名店「カフェバッハ」が開発した半熱風式の焙煎機「マイスター」。
もう一台はオランダ製の半熱風式「Giesen(ギーセン)W-15」。
▲コーヒー豆を「華やかな味わい」に焙煎することが得意なGiesen W-15。
これらの焙煎機で焼き上げたコーヒー豆は、透明感のある苦味と酸味、ほどよいコク、旨味が見事に調和します。
ドリップすると、炭酸ガスを放出しながらコーヒー粉がふわっとクリーミィに膨らみます。
これは、コーヒー豆が新鮮であることを示しています。
豆香洞の味を知るのに最適な「コーヒーギフトセット」も用意されていて、ここで買うなら私はこれをおすすめします。
豆香洞のギフトセットは、フルーティーな味わいや、苦味と酸味のバランスが良いコーヒー豆が入っており、多くの人に喜ばれる内容です。
焙煎する後藤氏は「うちのコーヒーは、レストランのような感動する味わいよりも、毎日飲んでも飲み疲れない“味噌汁”のような存在」と公言しています。
このギフトセットは、後藤さんが目指す味を見事に実現している、という印象を受けました。
こんなことを言うと失礼かも知れませんが、「感動するような美味しさ」というよりも「毎日飲みたいと思う安定感のある美味しさ」が、このギフトセットの特徴だと感じました。
派手な美味しさではなく、どこかほっと落ち着く美味しさで、またすぐに飲みたいと思うのです。
世界一に輝いた焙煎人が手掛けるコーヒー豆を、あなたも一度試してみてはいかがでしょうか。
5位:丸山珈琲|日本を代表するコーヒーブランド
軽井沢に本店を構える有名なスペシャルティコーヒー専門店「丸山珈琲」。
メディア露出も多く、雑誌にも幾度となく紹介されているため、ご存知の方も多いかもしれません。
このブランドは、「豆本来の個性的な味わい」と「華やかな香り」を感じられるのが特徴です。
ドリップすると、芳ばしい香りとともに、キャラメルのような甘い香りが広がります。
一口飲むと、あらゆる味の要素がバランスよく均一に整っており、多くの人にとって飲みやすい味わいに仕上がっています。
甘みも十分に感じられ、日本中で長年愛されているのも納得の味わいが楽しめます。
丸山珈琲はロクメイコーヒーと同じく、豊富な種類のギフトセットを取り扱っているため、どんな方への贈り物にも最適な品が見つかります。
季節の素材をふんだんに使用した「コーヒーと相性の良いお菓子」とコーヒーのセットなども選べます。
有名なコーヒー豆のブランド
▼ブルーマウンテン
ブルーマウンテンは「コーヒーの王様」と呼ばれ、高級ブランド豆としても広く知られています。
苦味・酸味・甘味・コクの全てがバランスよく調和された味わいが特徴で、「黄金バランス」とも言われます。
また、芳醇な香りもブルーマウンテンの特徴です。
▼キリマンジャロ
モカ・ブルーマウンテンと並び「世界三大コーヒー」とも称されるタンザニア産のキリマンジャロも、ブランドコーヒー豆として有名です。
味わいは、爽やかな酸味とコク、花のようなフルーティーな風味が特徴です。
▼モカ(エチオピア・イエメン)
モカには、エチオピア産と「イエメン産」があり、イエメン産のモカは「モカマタリ」という名前で広く知られています。
イエメン産モカマタリとエチオピア産のモカとの違いは、香りや風味です。
イエメン産モカマタリは独特な酸味と香りを持つコーヒーで、苦味は少なく後味がスッキリとしています。
エチオピア産のモカは収穫地域の名前がそのままブランド名になることが多く、モカシダモやモカハラーなどが有名です。
また、エチオピア産のモカには様々な種類があり、香りが華やかで甘味が強いのが特徴です。
▼グァテマラ
グアテマラ産コーヒーは、フルーティな甘い香りと酸味のきいたコクの強さが特徴です。
その上品な香りと風味は非常に人気が高く、日本人にも大変親しまれています。
お気に入りの有名店でコーヒーを購入しよう
今回は、有名なコーヒー豆ブランドの豆を実際に飲んだレビューを交えながら紹介してきました。
一般的にはスターバックスやタリーズなどのブランドが有名ですが、味わいの高級感(リッチさ)などを求めるなら、専門店で購入することをおすすめします。
中でも一番おすすめのブランドは土居珈琲です。
土居珈琲の豆を初めて試すなら「グァテマラ カペティロ農園」を単品で買うより「人気銘柄セット」という2種類のコーヒーセットがおすすめ。
このセットには、グァテマラと、土居珈琲の人気商品「エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園」が入っています。
エルサルバドルは、主に柑橘系フルーツのような爽やかさが特徴。
ほどよい苦味とフルーティーな甘みがあり、グァテマラと味の方向性は違いますが、クセがなく飲みやすい一品です。
本当においしいコーヒーブランドの味を試したい方に、自信を持っておすすめします。