今回は「木炭焙煎珈琲豆 大和屋kaga(YAMATOYAKAGA)」というお店のコーヒー豆「ブラジル アグアリンパ農園」を飲んだ正直な感想を述べます。
焙煎とは、コーヒー生豆に熱を加えること。コーヒーの味を作る作業とも言えます。焙煎にはガスや炭火を使いますが、このお店では木炭を使うのが特徴です。
「炭火で焼くと香りまでおいしい」という日本の食文化にヒントを得て生まれた、大和屋珈琲こだわりの焙煎方法で、その味は「もう他の珈琲は飲めない」と言われるほどだそう。
このお店のコーヒー豆はAmazonで買えます。120件以上のカスタマーレビューがあり、星5つ中の4.3。低評価が少なく、満足している方が多い印象です。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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目次
木炭焙煎珈琲豆 大和屋kaga/ブラジル
大和屋kagaのコーヒー豆「ブラジル」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
ブラジル本来の味であるブラウンシュガーのような甘味・ソフトな苦み・スッキリしたクリアな味わい
こだわりの木炭焙煎 木炭の遠赤外線で豆の芯からじっくりと焙煎、国産のナラ・クヌギの炭を使った焙煎です。
豆の芯まで熱が万遍なく伝わり珈琲の旨みを最大限に引き出します。
値段は200g 1,499円(送料無料)
ブラジルの値段は200g 1,499円(税込)です。
※100g単価=750円
※配送料 全国一律無料
スタバなどのチェーン店と比べると若干高く、自家焙煎店のスペシャルティコーヒーと同じくらいの値段です。
※スペシャルティコーヒーとは、原料の品質から製法、香り、味、風味などの基準の中で高い評価を受けたものを指します。流通しているコーヒー豆の5%程度しか存在しないとされています。
2021年11月からコーヒー豆の値段が大幅に高騰したとはいえ、有名店と同じくらいの値段なので、これは強気な価格設定と言えるでしょう。
▼有名店のコーヒー豆の値段一覧
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の数 |
スターバックス ブラジル |
669円 | ▲ | 10% |
カルディ ブラジル |
375円 | ▲ | 5% |
猿田彦珈琲 大吉ブレンド(ブラジル) |
800円 | ◎ | なし |
丸山珈琲 ルイス・パウロ(ブラジル) |
788円 | ○ | なし |
木炭焙煎珈琲豆 ブラジル |
750円 | ◎ | 1%以下 |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。欠点豆が多いと焦げた味などの悪影響を及ぼす。
欠点豆は0.6%(非常に少ない)
「ブラジル」をパッケージから開封して、欠点豆と良豆を選別しました。
割れたり欠けたりしている欠点豆が見つかりましたが、わずか0.1gでした。
なお、スタバなどのチェーン店だと欠点豆が10〜20%。自家焙煎店はピンキリですが、丸山珈琲や猿田彦珈琲では今回のように1%以下であることが多いです。
※欠点豆が多いと、焦げた味、酸っぱい味、カビ臭い、潜在的な健康被害などの悪影響を及ぼす。
【関連記事】
コーヒーの欠点豆とは?種類と見分け方、どんな味か実際に飲んでみた
焙煎度合いは中煎り
「ブラジル」は苦味と酸味のバランスが良い、ハイロースト(中煎り)。
日本でも古くから親しまれている焙煎度合いで、市販のコーヒーにもっとも多い焙煎度合いです。
コーヒー豆は粒がきれいに揃っていて、焼きムラもほとんど見られません。
▼コーヒー豆の詳細情報
- 栽培地:ミナス・へライス地域パトロシ二オ地区
- 農園名:アグア・リンパ農園
- 農園の標高:1,100m
- コーヒー豆の品種:アラビカ種
- 精製方法: ナチュラル
- 豆の等級・グレード:記載なし
ブラジルの感想・レビュー
ここから、ブラジルを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「アバカフィルター」を使います。
ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで、お湯が一定の速度で落ちるようになっています。メリタのアロマフィルターと同じく、誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造です。
コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。一部のプロも愛用しますが、初心者の方にもおすすめのドリッパーです。
フィルターは特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。
コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターで、もともとHARIOのペーパーフィルターを手掛けていた会社の商品です。(Harioは現在コストカットのため安価な薄いフィルターに変更しています)
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。ホーロー製は持ち手が多少熱くなるので使いにくいと言われますが、金属の臭いがお湯に移りません。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。
性能は抜群ですが高価なのがネック。カリタの手挽き&微粉ふるい器でも性能は申し分ないです。

カリタのグラインダーは約3,000円。微粉ふるい器は茶こし+計量カップを合わせたもの。100均で揃います。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
▼抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:3
コク:3
苦味:2
甘味:2
酸味:2
コーヒー粉にお湯を落とすと、ドーム状にふわっと大きく膨らみ、コーヒー豆の鮮度が良いことを示しています。
ブラジルをペーパードリップして飲むと、カカオマスのような苦味と、ビターチョコレートのような旨味と酸味のバランスが均一に整っています。
後味もすっきりと爽やかで、目覚めのコーヒーや食後のコーヒーとして選びたくなる1品です。
味の系統で言えば、ドトールのブレンドコーヒーと言えばイメージしやすいでしょうか。万人受けするコーヒーです。
ライトボディのコーヒーという印象なので、カフェオレよりもブラックで飲むのがおすすめです。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
初めてコーヒー豆を買って挽いてみました。鮮度も味も比較したことはないので分かりませんが、届いた袋を開けるとコーヒーのいい香りが漂い、初めはブラジルコーヒーから試しましたが、香りがもうとても良くて笑顔になりました。
ツーリングや山やキャンプや会社や家で香りと味と、挽く時の音と振動を楽しんでます。
豆からとなるとハードル高いなぁと手を出してこなかったんですが、湯沸かしとか周辺機器が揃ってきたので手を出してしまいましたが、もっと早く手を出していればと思いました。
ブラジル→ 安心安定、定番の味 酸味はほぼ無し 丸みもあり苦味コク渋みなどバランス良し!
ブラジルがおすすめな人・おすすめしない人
コーヒーを1ヶ月おいしい状態で飲みたい人、味のバランスが良くて飲みやすいコーヒーが好きな人におすすめです。
このお店のコーヒー豆は鮮度が良いので、商品到着後にキャニスターなどの保存容器に移し替えれば1ヶ月は鮮度をキープできます。

バルブ付きのアルミバッグなら臭い移りしないため冷凍保存も可能。
ただし、単品購入の1,499円はちょっと高いと思います。(味のクオリティと値段のバランスが微妙。謳い文句とカップクオリティが一致していないように僕は感じました)
そのため、ちょっとお得な「お試しセット」がおすすめ。これだと100gあたり643円になります。(ブラジル含む3種類の豆が100gずつの飲み比べセット)
グラム643円なら、一度試す価値はあると思います。3種類のコーヒーを飲み比べて、自分の好みを探りたい人にも良い内容だと思います。
送料無料で、最短翌日に届くスピーディーさも魅力的です。
▼本当においしいコーヒー豆まとめ
コーヒー豆おすすめランキング16選|本当においしい通販コーヒーを厳選
まとめ(総評)
「大和屋kaga」というお店のコーヒー豆「ブラジル」を飲んだ正直な感想をレビューしました。
総評すると、鮮度が良くて、欠点も特にない、飲みやすいコーヒーでした。ただ単品購入だと高いので、3種類の豆のセットが割安でおすすめ。
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僕が実際に飲んだ1,000種類以上から、本当に美味しかったコーヒー豆をおすすめしています。
総額100万円以上を使っている自腹レビューです。100g 700円前後のコーヒー豆を中心に紹介しています。
詳しくは「本当に美味しいコーヒー豆おすすめランキング10選|1000種類飲むマニアが厳選」をどうぞ。
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本当に美味しいコーヒー豆おすすめランキング10選!1000種類飲んだマニアがレビュー
また、コーヒー豆が安く買える「コーヒー豆の定期便(サブスク)ランキング」もまとめました。
サブスクは「縛り」があったりして、正直ぼったくりみたいな豆もありますが、ちゃんとお店を選べばかなりお得です。
まともな豆で初回限定50%OFF(縛りナシ)という良心的なお試しセットもあるので、詳しくレビューしています。
ちょっとでも安くコーヒー豆を買いたい人におすすめの内容です。