コーヒーの豆知識

コロンビアコーヒーの特徴や産地ごとの味わい、おすすめの銘柄を紹介!

2021年4月28日

  1. HOME >
  2. コーヒーの豆知識 >

コロンビアコーヒーの特徴や産地ごとの味わい、おすすめの銘柄を紹介!

2021年4月28日

ブラジル、ベトナムに次ぐ世界第3位のコーヒー生産国としても知られ、スペシャルティコーヒーの名産地としても有名なコロンビアのコーヒーは、マイルドな酸味と苦味のバランスがよく、濃厚な甘さが特徴です。

本記事ではコロンビア産コーヒーの特徴を解説し、実際に飲んで美味しかったおすすめのコーヒーを紹介します。

著者のプロフィール

コーヒーマニア 山口誠一郎

山口 誠一郎
焙煎士/バリスタ

TV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。

1,000種以上の通販コーヒーを飲むマニア。

コロンビアコーヒーの特徴は生産エリアで味が微妙に異なること

土居珈琲 コロンビアエメラルドマウンテン

コロンビアでは、有名なアンデス山脈の斜面でコーヒーの栽培がされています。

カスティージョ、カトゥーラ、ゲイシャなど「アラビカ種」という高品質な品種のコーヒーが栽培され、エリアによって微妙に異なる味わいが楽しめるのが特徴です。

コロンビア全エリアに共通している特徴は、「明るい酸味」や「豊かな甘み」があること。

さらに南部で生産されるコーヒーはフルーティーな味わいが楽しめたり、北部ではチョコレートのような味が楽しめるなど、栽培される地域によって異なる味わいが楽しめるのが面白いところです。

ここから、コロンビア北部、中部、南部それぞれで栽培されるコーヒー豆の特徴を解説します。

 

北部のコーヒーはナッツのような風味とチョコレートのような味が特徴

コロンビア北部のサンタンデール、ノルテ・デ・サンタンデール、マグダレナなどのコーヒーは、マイルドな酸味の中にナッツのような風味と、チョコレートのような味を感じやすいです。

以前スターバックスから「コロンビア サンタンデール」というコーヒー豆が発売され、飲んだことがあるという人もいるかもしれません。

コロンビアコーヒーの特徴や産地ごとの味わい、おすすめの銘柄を紹介!

▲コロンビア サンタンデール

このエリアは標高は低くて日照時間も長く、国内でも気温が高い地域です。

コーヒーの栽培に日光は必要ですが、強すぎる直射日光には弱いため、日影を作るための「シェードツリー」といった木々を植えるなどして、高品質な豆を栽培する工夫をしています。

2020年にアンティオキア県のロス・トレス・モスケテロス農園が手がけた「カトゥーラ・チロソ・ウォッシュト」という品種が、カップオブエクセレンスで最高得点を獲得して優勝しています。

 

中部のコーヒーはフルーティーでハーブやバニラのような香りが特徴

中部のアンティオキア、バジェ・デル・カウカ、カルダス、クンディナマルカ、キンディオ、トリマ、リサラルダなどで栽培されるコーヒーはフルーティーな味わいで、ハーブやバニラの香りが特徴です。

ラス・マルガリータス農園のコーヒー豆が以前、スターバックスリザーブから登場したので、飲んだことがある人もいるかもしれません。

中部のコーヒーは比較的香りがはっきりと感じられて、爽やかな印象があります。

香りが非常に際立つ精製方法「カーボニックマセレーション」は、中部にあるインマクラーダ農園から生まれました。

 

南部のコーヒーは柑橘系の香りと甘くまろやかな味が特徴

コーヒー生産量が国内1位のウィラ、2位のカウカ、そしてスタバから登場したことで有名になったナリーニョなど、南部のコーヒーはコロンビア国内で一番優れた風味が楽しめると言われています。

ちなみに南部はカップオブエクセレンス受賞最多エリアでもあります。

南部では標高の高い場所でコーヒーを栽培します。標高が高い場所は昼夜で寒暖差があり、寒暖差が少ない場所で栽培されるコーヒーと比べて、時間をかけてゆっくりと熟成します。

熟成に時間をかけた分だけ味の密度が増し、上質な酸味が生まれ、柑橘系のような香りと甘くまろやかな味になります。

 

コロンビアコーヒーの基本情報

コロンビアで生産されるコーヒーの品種・種類一覧

神戸ファクトリーナコーヒーの豆「コロンビア プラナダス」正直な感想

コロンビアでは、おもに次の品種のコーヒーが生産されます。

  • カステージョ
  • カトゥーラ
  • ティピカ
  • ブルボン
  • バリエダコロンビア
  • マラゴジッペ
  • タビ

先ほど、コロンビアのコーヒーは生産エリアによって味が微妙に異なるとお伝えしましたが、選ぶ品種によっても味が大きく異なります

コロンビア産のコーヒー豆を購入する場合は、ぜひ品種もチェックしておくことをおすすめします。

それぞれの品種の特徴を解説します。

 

ティピカ種

コーヒーはまず、品質が高い「アラビカ種」と、病気に強く大量生産できる「カネフォラ種(ロブスタ種)」の2つに分類されますが、ティピカはアラビカ種に分類されます。

ティピカは、アラビカ種の中でも特に病害虫に弱くて収穫量が少ない反面、上品な酸味と甘みがあり、もっとも優れた美味しさが楽しめる品種として日本でも大変人気です。

栽培の難しさゆえ、絶滅品種になりつつあるティビカだけを100%使用したコーヒー豆はとても希少で、価格も高いですが一度は飲んでおきたい品種の一つです。

ブルボン種

ブルボン種は、サイズが小さいことに加え、栽培が難しい品種なのでコロンビアではあまり栽培はされていませんが、ティピカ種よりも生産性が高く濃厚な実をつけるのが特徴です。

実際に飲むと濃厚なコクや芳醇な風味、甘味が感じられます。中でも「イエローブルボン」はより甘みが強い傾向にあります。

カトゥーラ種(カツーラ種)

カトゥーラ種は、ブラジルで発見されたブルボン種が突然変異して生まれた品種です。さび病に強く、高品質で良質な酸味があり、渋味が強いのが特徴です。

先ほども軽く触れましたが、2020年のカップオブエクセレンスで優勝した「カトゥーラ・チロソ」は、中部のアンティオキアで発見された品種で、コロンビアでしか採れません。

収穫量が多く、華やかな風味が特徴です。一部の農園ではバリエダコロンビアから切り替えを進めていて、今後さらに注目されそうな品種です。

バリエダコロンビア種

バリエダコロンビアは、カトゥーラ種とロブスタ種とアラビカ種の自然交配種「ハイブリットティモール」から生まれた品種です。カトゥーラと同様さび病に強く、生産性が高いのが特徴です。

コロンビア国内でも味の賛否が分かれる品種で、ロブスタの味が強くて雑味が目立ち、アラビカ種100%のコーヒーには味が劣ると言われています。

カスティージョ種

カスティージョ種は、バリエダコロンビアの特徴である「さび病耐性」を持たせたまま、アラビカ種の風味に近づけようとした比較的新しい品種です。

さび病耐性があり、かつ高品質な味わいに定評がある「カトゥーラ種」と比較しても劣らない品質であると、 アメリカスペシャルティコーヒー協会のシンポジウムで公表されています。※出典:Castillo種とCaturra種の間に品質の差はない?

生産力においてはカトゥーラ種よりもカステージョ種の方が格段に強いことがわかっており、現在コロンビアで最も多く生産されている品種です。

マラゴジッペ

マラゴジッペは、ブラジルで発見されたティピカ種の突然変異種です。 一般的なコーヒー豆のサイズの約2倍と大粒なことから「エレファントビーン」と呼ばれています。

さび病に弱く、収穫量も少ないなど栽培の難しさがありますが、柑橘系の明るいフレーバーと厚みのあるコクが楽しめます。コロンビア北部サンタンデールの小規模農園などで栽培されています。

タビ

タビ種は、ブルボンとティピカ、ハイブリットティモールを交配させて生まれた品種です。

耐病性がありながら、紅茶のような華やかなフレーバーが楽しめることが特徴です。フルーティーな甘みがあり、マイルドな酸味が感じられる飲みやすい品種です。日本でも流通していて、比較的入手しやすいです。

精製方法はウォッシュドが主流

コロンビアコーヒー豆の等級・グレード

収穫したコーヒーチェリーは果肉と種子を分け、取り出した種子を乾燥させることでコーヒー生豆として出荷されます。この果肉と種子を分ける工程を「精製」と呼びます。

コロンビアでは、「ウォッシュド(水洗式)」という水を使った精製方法が主流で、比較的クリーンな味わいで雑味が少ないことが特徴です。

一部の地域、農園ではパルプドナチュラル(半水洗式)と呼ばれる精製方法を採用している場所もあります。

先ほども軽く触れましたが、コロンビアではワインやストロベリーのような独特のフレーバーが強く感じられる「カーボニックマセレーション」や「アナエロビックファーメンテーション」「ダブルファーメンテーション」といった方法で精製されたコーヒーも生産されています。

豆の等級(グレード)は粒の大きさで決まる

コロンビアではコーヒー豆の粒が大きほど、等級(グレード)が高くなり、もっともグレードの高いものは「スプレモ」と呼ばれます。

コーヒー豆の専門店では「コロンビア スプレモ」として販売されているので、一度は目にしたことがあるかも知れません。

  • スクリーンサイズ17以上:スプレモ
  • スクリーンサイズ14以上:エクセルソ

と格付けされます。

また、スクリーンサイズ16以上とピーベリー(カラコル)だけがスペシャルティコーヒーに分類され、高値で取引されます。

スクリーン13以下の小さな豆は、おもに国内で消費されます。

コーヒーの収穫期が年に2回あるエリアもある

コロンビアは、雨季と乾季が1年に2度訪れるため、地域によってはコーヒーの収穫期が年に2回訪れます。

メインクロップの9月から12月と、「ミタカクロップ」と呼ばれる2回目の収穫期(4月から6月)が訪れますが、一部の地域では収穫期がメインクロップのみ、ミタカクロップのみという場所もあります。

おすすめの焙煎度合いは中煎り〜深煎り

コロンビアのコーヒーは浅煎りだと酸味が強すぎるものもあるため、苦みやコクを引き出せるハイロースト以上の中煎り〜深煎りがおすすめです。

ここまで解説してきたように、コロンビアのコーヒーは良質な酸味を持っている銘柄もたくさんあります。

そのようなコーヒーを中煎りで飲めばフルーティーな味わいが楽しめます。また、深煎りにした場合でもほのかな酸味が感じられ、その酸味が味全体に上品さをもたらします。

コロンビアのおすすめコーヒー3選

ここから、コロンビアのおすすめコーヒー3選を紹介します。

コロンビア パシオン デラ シエラ ウォッシュド

コロンビアコーヒーの特徴や産地ごとの味わい、おすすめの銘柄を紹介!

価格 750円
内容量 100g
1杯単価 75円
豆の産地 コロンビア サンタマルタ南東部
精製方法 ウォッシュド
豆の品種 アラビカ種(ティピカ)
焙煎度合い 中深煎り(シティロースト)

焙煎前にコーヒー生豆を洗いすることで、すっきりとクリアな味わいに仕上げる栃木のロースター「wabisuke」のコロンビア。チョコレートのようなコクのある甘みと、フルーティーな甘い酸味が印象的です。苦味と酸味のバランスがよく、ブラックで飲んでほしい一品です。

この豆はコロンビアで水洗いした状態で輸入されていますが、焙煎前にさらに水洗いすることで、透明感のある味わいになります。無駄な雑味が落ちるため、フルーツ由来の甘みが引き立っています。

専門店の高品質な豆を求める人で、かつすっきりした味わいのコーヒーが好きな人におすすめです。

コロンビアコーヒーの特徴や産地ごとの味わい、おすすめの銘柄を紹介!

コロンビア パシオン デラ シエラ ウォッシュド

公式サイトを見る

 

成城石井 エメラルドマウンテンブレンド

コロンビアコーヒーの特徴や産地ごとの味わい、おすすめの銘柄を紹介!

価格 2,042円
内容量 500g
100g単価 408円
1杯単価 41円
豆の産地 コロンビア、グァテマラ、ブラジル
精製方法 記載なし
豆の品種 アラビカ種(詳細情報なし)
焙煎度合い 中深煎り(シティロースト)

FNC(コロンビアコーヒー生産者連合会)の厳しい審査基準を満たし、収穫される豆の中でも3%未満しか採れない高級な「エメラルドマウンテン」という銘柄をブレンドしたもの。

しっかりとした苦味があり、酸味が控えめで値段も安いのでコロンビアコーヒーの入門としても選びやすい一品です。カフェオレ用のコーヒー豆としてもおすすめです。

成城石井 エメラルドマウンテンブレンド 200g 【豆】

 

コロンビア シエラネバダ KYOTO農園

コロンビアコーヒーの特徴や産地ごとの味わい、おすすめの銘柄を紹介!

価格 1,399円
内容量 200g
100g単価 700円
1杯単価 70円
豆の産地 コロンビア シエラネバダ
精製方法 ウォッシュド
豆の品種 アラビカ種(詳細情報なし)
焙煎度合い 深煎り(フルシティロースト)

有機JAS認証を受けたオーガニックコーヒー豆で、柔らかな口当たりとナッツのような甘み、なめらかなコクが感じられます。

酸味が少なく、すっきりとしたキレの良い飲み口が楽しめるので、どなたにも飲みやすい味わいが楽しめます。Amazonなどで購入できる豆の中では、非常に品質が高いので、市販よりもワンランク上のコーヒーが飲みたい人におすすめです。

 

通販で購入したコーヒー豆をランキング形式で紹介

今まで飲んできた通販コーヒー豆の一部

次の記事では、実際に飲んだコーヒー豆をランキング形式で紹介しています。

香り、コク、甘みの強さを50段階で評価して、おいしさを数値化しました。

上記に、コスパの良さも考慮して順位づけを行っています。

▼ランキングはこちらをご覧ください

【2022年版】通販で買える美味しいコーヒー豆ランキング77選!おすすめ種類から選び方まで紹介

 

また、コーヒー豆が安く買える「コーヒー豆の定期便(サブスク)ランキング」もまとめました。

有名店の「27Coffee Roasters」「LIGHT UP COFFEE」「LEAVES COFFEE ROASTERS」などの豆もお得に買えます。

初回限定で500円(半額以下、縛りナシ)という破格のお試しセットも紹介しています。

 


-コーヒーの豆知識
-

© 2022 山口 誠一郎 Powered by AFFINGER5